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エアアジアってどんな航空会社?
エアアジアはマレーシアの格安航空会社(LCC)で、クアラルンプール国際空港を本拠地としています。設立当初はマレーシア政府系重工業会社の傘下企業でしたが、業績低迷により経営破綻状態になりました。
しかし、ワーナーミュージックのトニー・フェルナンデスが、持株会社チューンエアを設立し、2001年に1リンギットで買い取ったことで再出発を切ったのです。
エアアジアが採用したLCCの考え方
LCCとはローコストキャリアの略で、無料が常識となっていた機内サービスや手荷物受託を全て有料にすることで、航空運賃を格安に設定しています。
- 手荷物の受託:5リンギット
- 事前座席指定:15~25リンギット
- 飲料・軽食:有料。事前オンライン注文は割引設定あり。
サービスを受けたい人だけが受ければいいという考え
通常の航空会社は、航空料金を機内サービス込みで設定しているため、機内サービスが無料のように見えますが、機内サービス料金は航空運賃として取られているのです。
「サービスを受けなくてもいいから安く乗りたい。」という声から誕生したのがLCC。全て有料なので損をしているように見えますが、実際の仕組みを理解すると、「かなりお得だ」とわかります。
エアアジアはアジアのLCC王者へ
2003年、ジョホールバルのスナイ国際空港を第二の拠点と位置付け、タイのバンコクへ国際線を就航させました。2004年には、タイとインドネシアに、それぞれ国内線を中心に運航する関連会社を設立します。
その後、マカオ・フィリピン・カンボジアへも進出し、アジアの各拠点でグループ会社を設立したことで、アジアのLCC王者へと成長したのです。
エアアジアのグループ会社一覧
アジアの各拠点にグループ会社を設立したとお話ししましたが、今やアジア太平洋地域の24カ国120都市以上に就航しています。では、グループ会社はどこを拠点に展開しているのか、一覧表にまとめてみましたのでご覧ください。
航空会社 | 拠点空港 |
---|---|
エアアジア | クアラルンプール国際空港(クアラルンプール) |
タイ・エアアジア | ドンムアン国際空港(バンコク) |
インドネシア・エアアジア | スカルノハッタ国際空港(ジャカルタ) |
エアアジア・フィリピン | ニノイ・アキノ国際空港(マニラ) |
エアアジア・インディア | ケンペゴウダ国際空港(ベンガルール) |
エアアジア・ジャパン | 中部国際空港(名古屋) |
エアアジアX | クアラルンプール国際空港(クアラルンプール) |
タイ・エアアジアX | ドンムアン国際空港(バンコク) |
インドネシア・エアアジアX | ングラライ国際空港(バリ) |
マレーシアを中心として、アジアの人気観光地に拠点を増やしており、「アジアのLCCといえばエアアジア」という常識が定着してきています。では、日本からの就航便はどのくらいあるのか、日本の都市別に見ていきましょう。
エアアジアの日本の就航都市は?
日本の就航空港 | 就航会社 |
---|---|
羽田空港(東京) | エアアジアX |
成田国際空港(東京) | タイ・エアアジアX、インドネシア・エアアジアX |
新千歳空港(札幌) | エアアジア・ジャパン、エアアジアX、タイ・エアアジアX |
関西国際空港(大阪) | エアアジアX、タイ・エアアジアX |
中部国際空港(名古屋) | エアアジア・ジャパン、タイ・エアアジアX |
那覇空港(沖縄) | エアアジアX |
日本の主要国際空港が網羅されているのがわかりましたね。那覇へは2020年に就航が開始されます。アジア方面への旅行を検討する際、LCCとしてエアアジアを候補の一つにする機会が増えるでしょう。コストを抑えられるという点で、LCCは、かなり人気でおすすめです。
エアアジアで機内食は出る?
機内サービスとしてメインイベントと言ってもよいのが機内食ですが、エアアジアでも機内食の用意はあります。しかし、全て有料なので、当たり前のように無料で機内食が出ると待っていても、一向に提供されないので注意しましょう。
機内食が有料だからと言って、機内へ食べ物を持ち込むこともできないので、こちらも要注意です。
事前予約と当日購入がある
機内食を注文したい場合は、どうすればよいのでしょうか。当日機内でメニューを見ながら注文するパターンと、事前にオンラインで予約注文するパターンがあります。それぞれのパターンの特徴や注意点をご紹介しましょう。
事前オンライン予約は搭乗の24時間前まで
機内食の事前オンライン注文は、搭乗の24時間前まで。すでに予約しているメニューを、搭乗の24時間前を切ってから変更することもできないので要注意です。「事前予約は搭乗の24時間前までに完了させる」と覚えておきましょう。
事前オンライン予約は割引適用も
おすすめは割引料金が適用される事前オンライン注文。事前に何を食べるか決めておけば、出費を抑えられます。事前予約をすると、50~100円の割引が適用され、且つドリンクが無料でサービスされるのでおすすめ。乾燥する機内で水は必需品ですが、機内では飲み物も有料なので、事前注文しておくのが良いでしょう。
当日機内で購入する場合の注意事項
メニューのラインナップは、事前オンライン予約の方が豊富ですし、「当日機内で売り切れている」ということもあるので、事前オンライン予約をおすすめします。
当日注文したい場合、クアラルンプール線での支払いは、円でもリンギットでもできますが、お釣りはリンギットのみのため要注意です。帰国便の場合、お釣りの使い道がなくなり損することに。
エアアジアの機内食おすすめメニューをご紹介
エアアジアの機内食は、和洋中の定番料理にアジアらしさを加えた創作メニューからデザートまで、豊富に取り揃えられています。飛行機のサービスでありながら、良心的な価格設定なのも魅力の一つです。数あるメニューの中から、おすすめで人気のあるメニューをいくつかご紹介します。
サンタンコンボミール
サンタンとはマレー語でココナッツミルクのことで、東南アジア名物サンタンを使ったメニューが、豊富に揃っています。
「サンタンコンボミール」という無料で飲み物が付いてくる「予約時のみ提供しているお得なセット」がおすすめです。3人分の異なるサンタン料理メニュー・ミネラルウォーター・チーズケーキが付いて、1,585円~とかなりお得で、ファミリーに人気です。
シェフ・ホンタイミーのINSPI(RED)バーガー
タイ北部のエッセンスを効かせた斬新なレッドバーガー。カフィアライムとレモングラスが香るフィッシュソースが染み込んだチキンパテが人気です。さらに、青唐辛子のマヨネーズソースがパンチを利かせていて、他では味わえないバーガーでおすすめ。料金は12リンギット、日本円で約320円です。
鶏肉おこわと点心コンボ
中華テイストを味わえる逸品。鶏肉とエビのコンビネーションが最強で、ぷりぷりエビの点心と鶏肉入りのもち米おこわが絶妙にマッチします。中華好きには、たまらないメニューで、人気がありおすすめ。料金は15リンギット、日本円で約400円です。
ナシレマゴレン
東南アジアを代表するメニューです。ココナッツミルクでご飯を炊き、卵・野菜をスパイスで炒め、ハーブでマリネされた鶏肉とアンチョビ入りサンバルを添えています。東南アジアの味を体験できるでしょう。料金は20リンギット、日本円で約530円です。
バスク風焦がしチーズケーキ
メインメニューにデザートを一品追加するのもおすすめです。レモンが香る甘さ控えめで、クセになるチーズケーキで、ふわふわのホイップクリームと一緒に食べるチーズケーキは、機内食であることを忘れるほどです。料金は9リンギット、日本円で約240円です。
エアアジアの機内食の評判は?
機内食は高評価、低評価が大きく分かれるもので、食べられたものではない機内食もあれば、レストランで食べているようなクオリティの高い機内食もあります。エアアジアの場合はどうなのか、実際食べた方の、さまざまな評価を集めてみました。
機内食の中では美味しい方
「今まで食べてきた機内食の中では美味しい方」という声が多く聞かれました。機内食は基本苦手という人でも、「エアアジアの機内食は美味しかった」という方もいます。料金も安めの設定になっているので、この料金なら十分満足と感じる人が多いようです。
メニューが豊富で選びがいがある
他の航空会社の機内食と比べて、機内食のラインナップが豊富と感じる方が多いです。事前予約であればフルラインナップから選べるので、かなりメニューは充実しています。東南アジア風メニューを中心にしながらも、和洋中揃えているので、必ず食べたいと思える一品が見つかるでしょう。
有料で食べるほどでもない?
「安く設定されているとはいえ、有料で食べるほどでもない」という意見もあります。そう意見する人は、フルコストキャリアで無料のように提供されている機内食と比較しているようです。決してフルコストキャリアも無料で提供されているわけではないので、フルコストキャリアの機内食との比較で評価はできません。
エアアジアの機内食以外のサービスは?
機内食以外の機内サービスも、全て有料になることを覚えておきましょう。無料が当たり前と思えることでも有料なので要注意です。機内は空調で寒くなることがありますが、寒さ対策の毛布も有料なので、軽いブランケットを持ち込むと良いでしょう。
機内エンターテインメントはなし
長時間フライトの場合、時間をつぶすために、機内サービスの映画を見たりゲームをしたりしますが、エアアジアは、機内エンターテインメントが一切ないのでご注意ください。
そもそも自席にスクリーンがありません。機内での時間つぶしには、本を持ち込んだり、予め映画などをダウンロードしたタブレットを持ち込んだりといった手段を考えましょう。
エアアジアの機内食を注文してみよう
アジアのLCC王者であるエアアジアが、どのような機内サービスを展開しているかご紹介してきました。機内サービスは全て有料ですが、機内食はラインナップが豊富で人気があるということもわかりましたね。アジア旅行の際は、ぜひエアアジアをチョイスして、機内食を事前予約してみましょう。
出典:https://www.airasia.com/jp/ja/inflight-comforts/hot-meals.page