ヤマタノオロチ神話に似た各地の大蛇伝説
ヤマタノオロチ神話に似た大蛇伝説は出雲以外でも見られ、東北と沖縄の伝承がとくに有名です。古代の日本では蛇は水・山・雷などの神とされており、蛇や大蛇を祭る信仰は日本の各地に伝わっています。多頭の大蛇の伝承では九頭竜という仏教由来の神にまつわる伝承も多く、福井県の九頭竜川が代表的です。
沖縄の七つ首の蛇伝説
ヤマタノオロチ神話に似た大蛇伝説の1つ目は、沖縄県の津堅島(つけんじま)に伝わる七つ首の大蛇の伝説です。
ヤマタノオロチ伝説とそっくりで、海から毎年7つ首の大蛇が来て暴れ、人身供養に選ばれた娘と家族が泣いていると武士が現れます。酒を用意して大蛇を待ち、酔って動けなくなった大蛇を武士が太刀で退治して、村人は武士を神とあがめました。
東北の八郎太郎伝説
ヤマタノオロチ神話に似た大蛇伝説の2つ目は、東北地方の秋田・岩手・青森に伝わる八郎太郎伝説です。秋田県の3つの湖にまつわる伝説で、頭が8つある八郎太郎という名前の竜が登場します。竜神と蛇神は同じとされることが多いので、八郎太郎は頭が8つの蛇とも考えるのも一説です。
ヤマタノオロチは日本神話の大蛇!
ヤマタノオロチは日本神話に出てくる大蛇の怪物!スサノオがヤマタノオロチを倒した英雄伝説は有名!
ヤマタノオロチは日本神話に登場する怪物で、8つの頭と尾をもち、山より大きい大蛇です。神話では毎年村を襲って人身供養の娘を食らっていましたが、スサノオという神に酒で酔わされて切り倒されます。
ヤマタノオロチの正体については諸説があり、川の氾濫や出雲国、たたら製鉄を持つ部族などを象徴しているとする説が有名です。
出典:写真AC