目次 [表示]
- 北海道でも見られるオーロラって何?
- オーロラは極域の空に現れる神秘的な現象
- メカニズムは解明されていないことも多い
- 世界中でオーロラが見られる場所
- 日本でオーロラが見られるのは貴重
- 北海道で見られるオーロラは他と違う
- 北海道で見られるのは低緯度オーロラ
- 他のオーロラと低緯度オーロラの違い
- 過去にオーロラが観測された記録
- 北海道でオーロラが見られる条件
- 太陽の活動が活発化している時期
- 北海道で観測しやすい季節は寒い冬
- 無風で空気が澄んでいるタイミング
- 北海道でオーロラが見られる場所
- 観測旅行に向いている場所①:陸別町
- 観測旅行に向いている場所②:名寄市
- 観測旅行に向いている場所③:網走市
- オーロラ観測旅行に向いている場所④:その他
- 北海道でオーロラが見られる確率
- オーロラが見られる確率は10年に1度
- 低緯度オーロラは高い頻度で発生している
- 人間が肉眼で見られるほどの光は珍しい
- 日本では貴重なオーロラを北海道で見よう!
北海道でも見られるオーロラって何?
夜空に緑の幻想的な光の幕が広がる、美しいオーロラを北海道でも発生することを知っていますか?オーロラといえば、イエローナイフやラップランドなど限られたエリアだけというイメージがありますが、日本も見られます。では、オーロラとは一体どのような現象なのか見ていきましょう。
オーロラは極域の空に現れる神秘的な現象
オーロラは北極や南極付近で見ることが可能な大気の現象。太陽から宇宙に放たれる電気を帯びた大量の粒が、地球に吸い寄せられて大気圏に入ることで、空気中の物質に反応して華やかな光を放ちます。広い空に放たれた光は帯状に広がり、プラズマが原子と高度で赤や緑、紫やピンクなどさまざまな色が見られるでしょう。
メカニズムは解明されていないことも多い
オーロラの現象自体は誰もが知っていますが、研究が進む現代でもメカニズムは解明されていないことも多くあります。プラズマの衝突で発生するオーロラの色は、酸素と窒素の割合や高度で異なるのです。他にも形は弧状・帯状・幕状・放射状に広がるコロナ状・ライン状など同じ形を作りません。
世界中でオーロラが見られる場所
世界には当然同じように空が広がっていますが、全てのエリアでオーロラ現象が見られるのではありません。主な場所は、カナダやアラスカといった北米・ノルウェーやスウェーデン・グリーンランドといった北欧になります。「特に見えやすい場所が北半球の北緯65度~70度付近」と言われ、該当するのがこれらのエリアです。
日本でオーロラが見られるのは貴重
限られたエリアに発生するオーロラは、国内最北端で旅行先としても人気の北海道で見られます。元々日本は見えるエリアに該当しないため、条件が完全に揃わなければ見られません。日本でオーロラが出ること自体が珍しく、自分の目で光景を焼きつけることが叶えば、かなりラッキーです。
北海道で見られるオーロラは他と違う
低い確率ですが目撃できるオーロラですが、北米や北欧で見られるタイプとは違うことをご存知ですか。本来はオーロラウォッチングが不可な場所で観賞できるのは、北米や北欧とは違う、低緯度オーロラになります。低緯度オーロラについて見ていきましょう。
北海道で見られるのは低緯度オーロラ
北海道で見られるのは、低緯度オーロラと言われる緯度の低い日本でも見られるタイプで、磁気嵐と呼ばれる地磁気擾乱が起こると発生するのです。磁気嵐は太陽の活動が活発化すると起こる現象になり、発生しても人間の肉眼で見えないことも多いタイプになります。
他のオーロラと低緯度オーロラの違い
北米や北欧で見られるタイプと、日本で見られるオーロラには違いがあります。さまざまな面で双方には違いがありますが、誰でも目に見えて分かる違いが色です。一般的に帯状でウェーブがかった緑の光というイメージがありますが、低緯度オーロラは赤いのが特徴。
過去にオーロラが観測された記録
北海道でオーロラの発生は貴重ですが、今までに目撃されたのは1度だけではありません。奈良時代の歴史書である日本書紀には、推古天皇時代から江戸時代にかけて、赤気という現象が見られたことの記述もあるのです。近年は2003年、2004年、2013年、2015年に写真で記録されています。
北海道でオーロラが見られる条件
日本では貴重なオーロラですが、北海道でオーロラウォッチングするには、ある程度の条件を満たしている必要があります。現実的に観測が可能な反面、気象やその時の環境などさまざまな要因が条件に一致したタイミングで発生するのです。北海道でオーロラが見られる条件を確認していきましょう。
太陽の活動が活発化している時期
北海道で見る条件の1つが、太陽の活動が活発化している時期である必要があります。太陽の活動が活発するのが、11周期と言われており、見える時期は11年に1度訪れることになるでしょう。北海道旅行でオーロラを見たい場合には、周期に合わせるにもおすすめです。
北海道で観測しやすい季節は寒い冬
北海道でオーロラを観測しやすい季節は、1年で最も空気が透き通る冬のシーズンです。1年で見える時期は、9月~4月と言われていますが、空気のきれいな冬のコンディションが見えやすいとされている時期。期間中でも20時~23時ごろが最も見やすく、条件がよければ1日に複数回発生する可能性もあります。
無風で空気が澄んでいるタイミング
1年の長い期間オーロラを見られますが、シチュエーションやコンディションも重要な条件です。空気が乾燥して晴れていることが重要で、空気が澄んでいることも挙げられるため、曇っていれば見られません。これらの観点からも、冬の方が見やすい傾向にあるため、タイミングを考えて見に行きましょう。
北海道でオーロラが見られる場所
最北端に位置して日本で一番の広大な面積がありますが、オーロラの見られるエリアは限られています。目撃できるチャンスがある場所は、広い面積の中でも一部地域。旅行に合わせていくのもおすすめの、オーロラが見られる場所を見ていきましょう。
観測旅行に向いている場所①:陸別町
観測旅行に向いているスポットが、東北海道の中央にある陸別町です。この町は国内で最も寒い町がセールスポイントで、凍えるほど厳しい寒さの冬は美しい星空が見られるスポット。大学や研究所の観測所も設置されており、見る場所としては陸別町が適しています。
観測旅行に向いている場所②:名寄市
観測旅行に向いているスポットが、北海道北部にある名寄市です。名寄市では、今までも複数回の観測実績があり、施設の天文台もある夜空が美しいスポット。夜は周囲が真っ暗になるため、夜空を邪魔する灯りが少なく、オーロラを見る時には優れた場所になります。
観測旅行に向いている場所③:網走市
観測旅行に向いているスポットが、北海道の北東沿岸にある網走市です。刑務所観光で有名な網走は、オホーツク海の流氷観測スポットでも有名で、オーロラと併せての旅行にも最適。光を遮る街の灯りも少なく、好条件でオーロラが見られます。
オーロラ観測旅行に向いている場所④:その他
北海道には他にもオーロラ観測旅行におすすめのスポットがあり、紋別郡、上川郡、稚内市、幌延町でも見られます。これら町は北海道でもバラバラの場所に点在して、広い範囲で見ることが可能。冬は寒く空気も澄んでおり、観測地としても適しており、観光の見どころも多いスポットです。
北海道でオーロラが見られる確率
冬に見やすいと言われている北海道は、発生自体が貴重で見られるパーセンテージはかなり低いです。1度足を運んだだけで目撃できるラッキーな人もいれば、何度足を運んでも目撃できないという人までいます。北海道でオーロラが見られる確率を確認していきましょう。
オーロラが見られる確率は10年に1度
太陽の活動が活発化するのは11周期と言われており、データ上は10年に1度のタイミングで見ることが可能です。確率は10年に1度にはなりますが、実際は正確ではないことも多くあります。
まだ解明されていない謎な部分も多く、1年に複数回コンスタントに見られることもあれば、長いスパンになるケースもあるため一概には言えません。
低緯度オーロラは高い頻度で発生している
北海道で見られる確率は、解説しているように10年に1度のタイミングで決して高くはありません。しかし、この間隔はあくまで見られる確率になり、実際はもっとコンスタントに発生しています。コンスタントに発生しているにも関わらず、目撃者が存在しないのは肉眼で見えていないのが理由です。
人間が肉眼で見られるほどの光は珍しい
10年に1度のタイミングでの発生ですが、実際に見えるかは不確定です。実際に人間が肉眼で見られるほどの光を放つタイプは国内では珍しく、条件が合う日になっても天気が悪い場合などは見ることができません。このように見るためには運の要素も必要になっています。
日本では貴重なオーロラを北海道で見よう!
北海道のオーロラはどこでどのぐらいの確率で見られるか解説していきました。事前に出やすい条件をリサーチするだけでも、情報を持たない人に比べて見られるパーセンテージは格段にアップします。旅行を兼ねていく場合には、寒い冬の対策をしっかりとして運を味方につけましょう。