長野県伊那市周辺で食べられている「ざざ虫」って？

ざざ虫を佃煮や唐揚げ、他にも本来の味を残すために塩で煮たりする料理方法があります。ただ茹でたざざ虫に醤油や酢をかけて食べると、磯の味がしたり、幼虫の「プチッ」といった食感がすると思いきや、意外としっかりとした歯ごたえがするなど、意見は人によりさまざまです。

ざざ虫の種類により味も違い、中には香ばしくて、おいしい虫もいます。

【佃煮の材料】

• 生きたままのざざ虫（1キログラム）
• 醤油（1合）
• みりん、または酒（適量）
• 砂糖（300グラム）

ざざ虫は、砂糖と醤油でしっかり煮る、佃煮にして食べるのが一般的な料理方法で、伊那市の郷土料理なんです。佃煮にしたざざ虫は、歯ごたえがよく少しエビの味に似ています。佃煮はしっかりと煮ることが重要で、あまり煮えていないと、ざざ虫の独特なクセが強いです。

1. たっぷりのぬるま湯でざざ虫を数回洗い、川砂を取り去り、ざざ虫をざるに上げ、よく水分を切る。
2. 鍋に醤油、みりん、または酒、砂糖を入れ、ざざ虫を加え、強火で煮込む。
3. 汁が煮立ってきたら中火にして、水分がほとんどなくなるまでじっくり煮込む。

ざざ虫の佃煮はハマるとクセになり、酒のつまみや白米と一緒に食べるとおいしいんですよ。

お土産屋さんやスーパーでも販売しているざざ虫の佃煮ですが、昔と比べて現在は捕れる量が減ってきていることから、高級珍味として販売されています。ざざ虫を販売している伊那市にある「産直市場 グリーンファーム」では、瓶詰の佃煮40グラムが1,350円（年により価格変更あり）で販売しています。

「伊那市に行かないとざざ虫を買えないの？」と思った方もご安心ください！楽天市場やAmazonのインターネットからでも、ざざ虫の佃煮を購入できます。現地で買うより少し値段がお高めですが、伊那市に行けない方でも、ざざ虫を味わえるので、興味のある方はぜひ試してみてください。

ざざ虫はタンパク質が豊富で栄養素がたっぷり、長寿効果もある高級珍味で、地元民に親しまれています。食用昆虫の文化が残る伊那地域では、ざざ虫漁の後継者不足の問題を抱えながらも、食文化の伝統を守り続けています。

スーパーやお土産屋さんで販売され気軽に購入できるので、長野に訪れる機会があればぜひ、ざざ虫を食べてみてください。