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海外にはない美しい日本語27選!日本らしいきれいな表現をご紹介!

海外にはない美しい日本語27選!日本らしいきれいな表現をご紹介!

日本語は海外にはない人の思いや情景さえも伝える、独特の美しい言語です。日本らしい情緒が感じられるきれいな表現の日本語の意味を解説します。風景の描写に使われる言葉や名前に使われる美しい日本語の成り立ちや隠れた意味合いもご紹介します。

目次 [表示]

名前にも使われるきれいで美しい日本語

Photo by MIKI Yoshihito. (#mikiyoshihito)

日本人の名前には美しい言葉がたくさん使われています。名字は親から譲りうけるのが普通であり、名前は個人特有であり一生背負うものとして大切に考えてつけられるからです。

社会人となれば名刺交換の機会も増えるでしょう。名前が目立つと覚えてもらいやすく、特徴のある美しい名前は得する機会も多くあります。

雅(みやび)

「雅・みやび」とは「宮ぶ」が語源で宮廷風というのが元の意味です。海外では「風流で上品」とか「洗練された高貴な」という意味に訳されます。「優雅」「典雅」という言葉が象徴するように、正しく上品でありながら「わび・さび」にも通じる「奥深い豊かさ」をイメージする言葉です。

名刺では「雅」という漢字ではかたく感じられるため、ひらがなで「みやび」と書く人も多くいます。

華(はな)

Photo byAndredosArcanos

名前に使われるときの「華」は、「はなやかで美しい」という意味で使われることが多く、ほとんどが女性の名前に使用されます。

「華奢(きゃしゃ)」という言葉もあるように、「花」の美しさに加えて「上品で繊細な」という意味をもちます。「花」とはことなり「華麗」で「優雅」な雰囲気を与えます。名刺を渡されたときに、はっきりと感じとれます。

泰(やすらか)

「泰」という文字は東洋の占いで「陰と陽の交わり」といわれ、和と中立を意味します。「泰然」「泰平」「安泰」などの言葉があるように、平穏で落ち着いた様子をあらわす字です。

なにごとにも動じないことから男性の名前に使われることが多く、「泰らか・やすらか」は「安らか」と同じ意味を持ち、心に秘めた力強い独特の雰囲気を与えます。

朗(ほがらか)

フリー写真素材ぱくたそ

「朗らか」とは「明るく1点の曇りもなり青い空のような心」を意味します。すがすがしく明るいおおらかな人を指し、男性の名前に使われるのがほとんどです。よく「郎」と「朗」の文字は間違われますが、意味あいが大きく変わってしまいます。名刺をいただいた際にも、しっかりと覚えておくのが基本です。

久(ひさしい)

「久しい」の言葉には「長い時間の経過」の意味があります。「永久」「恒久」「久遠」と使われるように、長く続くという縁起のよい文字といわれます。過去にさかのぼって「久しい」と使うこともあれば、未来に向けても使われる日本語です。

名前に使われるときにも男女を問わず「久美子」や「久一」などバリエーションは豊富です。

同じ意味でも言い回しを変えた表現の美しい日本語

Photo bygeralt

海外の言葉にも複数の意味を持つ言葉がありますが、日本語では複数の感情が込められており、さらに複雑です。「美しい」という意味の言葉にも多くの単語が使われ、「はかない美しさ」や「健康的な美しさ」のように、場面での感情や状況が加味されます。同じ意味でも言葉がかわると感じ方が全くかわります。

憂い(うれい)

「憂い・うれい」とは「未来に予想される悪い状態を考えて心配する」ことや「不安で心がスッキリしない状態」をいいます。

 

海外では「不安だ」とか「心配する」という言葉はありますが、「うれい」という言葉のように「将来の悪い結果を考えて」心配するとか不安になるという状況を一言で表現する言葉は見つかりません。繊細な心の動きを上手に言いあらわしています。

辛くも(からくも)

フリー写真素材ぱくたそ

「辛くも」という言い回しは、「間一髪のところで」とか「何とか・かろうじて」の意味です。単に「かろうじて」などというよりも「辛くも」という表現のほうが「危機一髪」という状況が鮮明に浮かびます。「辛い」という言葉は日本独特の表現で、海外では使われないので訳しにくい言葉でもあります。

いにしえ

「いにしえ」という言葉は「古」の一文字をもちいますが、当初は「往にし方」と書いていました。「過ぎ去った日々」を意味する古き良き時代を思わせる美しい日本語です。

「昔の人々」というよりは「いにしえの人々」と言ったほうがきれいであり、「なつかしさ」や時代の流れを崇拝する気持ちが伝わってくる独特の言い回しです。

おもてなし

Photo by Ikusuki

「おもてなし」とは「もてなす」の丁寧語の名詞です。「もてなす」の語源は「ものを持って成し遂げる」で、大切な相手の人を思って対応するという意味です。

「おもてなし」の心は「茶道」から始まっており、正しい態度や振る舞いを持って相手に対応します。相手を思いやり十分な準備をして、相手が求める最高の時間と空間を提供するのです。

身をやつす

「窶す・やつす」の言葉には「貧しい」という意味があります。「身をやつす」と言うことで「貧しい身なりになる」から転じて「みずぼらしい格好をする」「落ちぶれる」という意味までを含みます。

「落ちぶれる」の意味が発展した「見るかげもなく落ちぶれる」という意味の裏には「深刻な悩み(恋愛を含む自分の生活のことなど)を抱えて」という意味が隠れています。

味のある

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

「味のある」という言葉は「味わいがある」という意味から、「深みがある」に転じて「奥深い」とか「趣き(おもむき)がある」「面白味がある」「風流な」という意味として使われています。

他にも「古風な」「懐かしい感じがする」「味がある」「ユーモアセンスがある」という意味も含んでおり、よい状態のもの(人物も含む)を表現する言葉です。

踵を返す(きびすをかえす)

「踵・きびす」とは「足のかかと」のことで「向きをかえて引き返す」という意味で使われます。「あともどり」するとか「引き返す」ことをきれいな言い回しにした言葉で、単に引き返したのではなく心情などに変化があったことが感じ取れます。日常ではあまり聞かれませんが、書籍中の文章などに多く使われます。

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