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メキシコの治安はいい?悪い?旅行前に知っておきたい治安情報を解説!

メキシコの治安はいい?悪い?旅行前に知っておきたい治安情報を解説!

メキシコの治安は本当に悪いのでしょうか?メキシコには、アステカやマヤの遺跡、美しいリゾート地があり、魅力的な部分もたくさんあります。この記事では、メキシコの治安がいいのか?悪いのか?また、気を付けるべき点は何なのかといった疑問を解消していきます。

目次 [表示]

メキシコの治安はいい?悪い?

Photo byPexels

メキシコといえば、治安が悪い国というイメージを持っている方が多いでしょう。実際、日本のニュースでもメキシコの麻薬密売組織などの話は、たびたび話題になっていますね。しかし、メキシコという国の全域が、そのような危険な状況にあるのでしょうか。この記事で、メキシコの治安状況について見ていきましょう。

中米の大国メキシコ

メキシコという国

Photo byqimono

アメリカ合衆国と国境を接するメキシコは、1821年にスペインから独立を果たし、一国家としての道を歩み始めました。現在では1億3,000万人を超える人口があり、GDPも1兆1,500億ドルと、スペインに次ぐ世界第15位の経済力を誇ります。これは中南米圏ではブラジルに次いで、2番目に高い経済力。もはや発展途上国とはいえませんね。

メキシコの言語

Photo byDavidRockDesign

メキシコでは、かつての植民地支配の影響もあり、主にスペイン語が使われています。日本人の中には、メキシコでも英語で会話すれば問題ないと考える方も多いようですが、ホテルや空港、アメリカに近い一部のリゾート地を除くと英語は通じません。首都のメキシコシティなども英語が通じないことが多いので、簡単なスペイン語は覚えていく方がいいでしょう。

メキシコの治安

凶悪事件の多い危険な国

Photo bykirahoffmann

ニュースなどでも報道があるように、メキシコの治安は悪いのです。国としての経済力が高いとはいえ、未だに貧困層も多く、首都のメキシコシティにおいても犯罪が多発しています。世界的に見ても、強盗や殺人事件のような凶悪犯罪の発生率はトップクラスであり、日本人旅行者の被害も確認されているなど、危険な国であることには間違いないでしょう。

麻薬組織の抗争による治安悪化

Photo byRyanMcGuire

メキシコという国を、より危険な国にしている大きな要因に、マフィアなどの麻薬組織の存在があります。メキシコは、これまで「麻薬王」と呼ばれる人物が財を成してきた国であり、その分、麻薬組織同士の抗争もたびたび起こってきました。また、近年ではメキシコ政府が麻薬組織の壊滅策を推進したことで、軍と麻薬組織の大規模な武力衝突が起こるなどし、一般市民も巻き添えになっています。

最近の犯罪傾向

Photo bymohamed_hassan

以前からスリや強盗といった犯罪行為は多いのですが、最近ではその手口にも変化が見られています。例えば、背後から近づいて首を絞め、失神している隙に荷物を奪われる、というようなケースがあります。また、ケチャップなどをかけてきて、それを拭くふりをしながらサイフなどを盗む、という手口もあるので注意しましょう。

タクシーに注意

Photo byFree-Photos

日本国内において、観光旅行の際にタクシーを利用して移動するということは、ごく普通のことですよね。しかし、海外では「タクシーを拾う」ということが危険である国も珍しくありません。特にメキシコにおいては、無許可のタクシーや悪質なタクシーも多く、それらを利用したことによる強盗被害が多く発生しているため、注意が必要です。タクシーを利用する際は、基本的にホテルなどで手配してもらうようにしましょう。

公共交通機関も治安が悪い

フリー写真素材ぱくたそ

外務省は、メキシコに行く場合、陸路での移動は極力避けるように通告しています。メキシコの地下鉄やバスなどでは、車内で金品や貴重品を盗まれる事件が発生しているため、荷物の管理には注意が必要です。できれば、こういった公共交通機関は利用せず、空路や公式タクシーなどで移動する方が賢明でしょう。

夜間は特に危険

Photo byCezzare

日本と違い、海外のほとんどの国で、夜間出歩くことが危険だということは常識です。都市部にある、比較的安全とされているようなエリアでも、夜になるとガラッと雰囲気が変わり、犯罪が横行するケースが少なくありません。カンクンのようなリゾート地は治安がいいため、夜に出歩いても安全といわれていますが、やはり不要な夜間外出は控えた方がいいでしょう。

危険エリアには絶対近づかない

Photo bykerttu

外務省によると、メキシコの各地で犯罪に巻き込まれる危険性があるとされ、「危険度レベル1」の地域が点在しています。都市部のような人の多いところはもちろんのこと、山間部や農村などにおいても、誘拐などの事件が起こりうるため注意が必要です。また、近年ではアメリカとの国境付近の治安が悪化しており、リゾート地の近くであっても治安が悪い場所もあります。

メキシコ最危険区域

特に、メキシコ南部にあるゲレロ州のチルパンシンゴという街では、警察組織が機能しておらず、自警団を称する武装組織による犯罪が横行しています。このエリアはメキシコ国内において最も危険とされ、「渡航中止勧告」が出るほど治安の悪い地域ですので、絶対に近づかないようにしましょう。

万が一の場合には

Photo byVitabello

万が一、メキシコ旅行中に犯罪に巻き込まれるようなことがあった場合には、日本大使館などに相談すれば助けになってくれます。また、もしもナイフや銃などを持った強盗に遭ってしまった場合には、一切抵抗することはせず、現金や貴重品の類は大人しく渡してしまいましょう。金品よりも、命を守ることが最優先です。

その他の注意すべきこと

高地であること

フリー写真素材ぱくたそ

メキシコという国には火山が連なっており、国土の至る所が高地になっています。首都であるメキシコシティも、高度2,000メートルという高地であるため、環境に馴れていない旅行者は高山病にも注意が必要です。対策として、あまり忙しく動き回らないことや、水分を多めにとることを心掛け、お酒も飲み過ぎないようにしましょう。

ハリケーンに注意

Photo byComfreak

事前に気象情報を確認していれば、まずぶつかることはないでしょうが、メキシコはたびたびハリケーンの被害を受けている国でもあります。日本ほどインフラ整備が進んでいない地域も多く、強風と洪水で多くの死者が出るケースも少なくありません。また、天災による混乱のさなかで、通常時以上に治安が悪化する可能性もあります。もしも、予定していた旅行日程にハリケーンがぶつかる場合は、キャンセルした方がいいでしょう。

交通ルールの違い

Photo byFree-Photos

日本とメキシコでは、交通ルールが大きく違うため、歩行者としても、運転する側としても注意が必要です。メキシコにおいては、基本的に車が優先であるため、日本と同じように歩行者優先のつもりで歩いていると、車にひかれてしまう可能性もあります。また、日本人の感覚からすると、総じてマナーが悪いと思えるドライバーも多く、クラクションやパッシング、急な車線変更は当たり前です。

観光地への旅行は安全?

比較的安全な地域

Photo byMariamichelle

メキシコ国内で最も治安がいいのは、やはりカンクンやアカプルコのようなリゾート地でしょう。これらの地域は外国からの観光客も多く、安全性アピールのために国を挙げて治安対策をしています。しかし、リゾート地が安全とはいっても、スリなどの被害はあり、麻薬の売人がいるという話もありますので注意が必要です。

観光スポットの治安

Photo bybergslay

アステカやマヤといった古代文明の遺跡や、豊かな自然が残されているメキシコには、数々の観光スポットがあり、旅行者を楽しませています。それらの人気観光スポット周辺は比較的安全なようで、土産物屋の店員が声をかけてくるくらいのことはあっても、危険な目に遭うことはほとんどないようです。ただし、あくまでもメキシコ国内での比較ですので、最低限の注意はしておいた方がいいでしょう。

メキシコ旅行で行きたい人気観光スポット:治安情報

チチェン・イツァ

「チチェン・イツァ」は、ユカタン半島でかつて栄えた「マヤ文明」の遺跡です。最高神である「ククルカン」を祀ったピラミッド「カスティーヨ」をはじめ、当時の建造物が数多く残るこの遺跡は、ユネスコ世界遺産にも登録されています。メキシコを代表する観光名所の一つなので、ぜひ見ておきたいところですね。露店の物売りから声をかけられるくらいのことはありますが、治安の面では問題ないでしょう。

テオティワカン

「テオティワカン」は、紀元前2世紀という古い時代に発展したとされる「テオティワカン文明」の都市遺跡群です。この都市は、当時の人々の宇宙観や宗教観といった文化を表しているとされ、大変貴重な遺跡としても知られています。遺跡自体の治安は問題ありませんが、ここに来るまでのバスが強盗に遭ったという事例がありますので、他の交通手段を考えた方がいいかもしれません。

ウシュマル

この「ウシュマル」も、「チチェン・イツァ」と同じように、「マヤ文明」の遺跡です。そういった背景からか、この遺跡の代表的な建造物である「魔法使いのピラミッド」などは、どことなく「チチェン・イツァ」のピラミッドと近い構造をしています。ピラミッドの他にも、尼僧院や大球戯場だったとされる遺跡もあり、人気の観光スポット。メキシコで最も治安がいいとされるメリダの近くなので、治安面も安心でしょう。

ヒドゥンビーチ

「ヒドゥン・ビーチ」はマリエータ諸島近海にある無人島のビーチです。現地の人々からは「恋人たちの砂浜」を意味する「プラヤ・デル・アモール」と呼ばれ、親しまれています。まるでドームのような形状をした穴の中にある、特徴的な形をしたこのビーチは、観光用ボートでしか行けない秘境の名所。都市部からはかなり離れるため、強盗などの危険もありません。

グアナファトの街並み

グアナファトは、メキシコ中部にあるグアナファト州の都市です。かつて銀の採掘で栄えたこの街は、カラフルなデザインの家々が並び立ち、その景観の美しさから、街全体がユネスコ世界遺産に登録されています。市街地ではありますが、観光地化されていることもあって、比較的治安がいい場所なので、そこまで安全面を危惧する必要はないでしょう。

ピンク・ラグーン

ラスコロラダス村にある、この「ピンク・ラグーン」は、その名の通り、ピンク色に輝く海が大変美しい絶景スポットです。つい数年前まではほとんど知られていなかった場所ですが、旅行者によるSNS投稿によって有名になりました。およそ自然のものとは思えない幻想的な景観は、ここに生息する赤いプランクトンと、小さなエビによるもの。リゾート地のカンクン近くなので、比較的安全な場所といえます。

メキシコの治安についてまとめ

Photo by MaloMalverde

ここまで、メキシコの治安状況について書いてきましたが、極端に危険な地域というのはメキシコ国内でも一部分のようですね。ラテンアメリカということで、リゾート地などには、明るいフレンドリーな人が多いという話もあります。もちろん、日本と比べれば、気を付けなければいけない部分が多いのは事実ですが、しっかりと準備しておけば、十分にメキシコ観光を楽しむことができますよ。

瀧口
ライター

瀧口

ライターの瀧口です。よろしくお願い致します。

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