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韓国語のありがとうは「カムサハムニダ」だけじゃない?感謝を正しく伝えよう!

韓国語のありがとうは「カムサハムニダ」だけじゃない?感謝を正しく伝えよう!

韓国語で「ありがとう」を伝えるには「カムサハムニダ」を含めて7種類の表現があります。覚えておきたい使い分けとネイティブのように発音するための3つのポイント、「カムサハムニダ」にプラスして使える表現や過去形での感謝の表し方を、まとめて紹介いたします。

目次 [表示]

カムサハムニダ以外にも?韓国語のありがとうは7種類!

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韓国語の「ありがとう」には、たくさんの種類があります。最初に思いつくことが多い「カムサハムニダ」を含めると、一般的に使われる言い回しだけで7種類。まずは、「ありがとう」を示す7種類の言い回しを見てみましょう。

語尾で覚える丁寧な敬語の順番

韓国語は、語尾で丁寧な敬語であることを表せる言語です。「ありがとう」の表現に限らず、基本的には「~ドゥリムニダ→~ハムニダ/スムニダ→~ヘヨ/ヨ→~ヘ/ウォ/原型」という順番で丁寧さを表現します。もっとも丁寧な言い方が「ドゥリムニダ」。もっともフランクな言い方が「~へ/ウォ/原型」です。

カムサドゥリムニダ/感謝いたします

韓国語の「ありがとう」の表現の中で、もっともフォーマルな言い方が「カムサドゥリムニダ」です。「カムサ」は漢字で「感謝」と書き、日本語の「感謝」と同じ意味。「カムサドゥリムニダ」は、俳優やアイドルの授賞式のコメント、旅客機のアナウンスなどで用いられることが多いのですが、日常的に使う場面はあまりありません。よほどお世話になった場合や結婚式など、正式な場で使う敬語の表現です。

カムサハムニダ/感謝します

韓国語の「ありがとう」の中でも、さまざまな場面で使いやすいのが、「カムサハムニダ」です。韓国語はあまり知らなくても「カムサハムニダ」は、知っている人も多いはず。デパートやエステ、コンビニでもよく使われるので、旅行者もよく耳にする表現といえるでしょう。使える場面が多い表現だけに、旅行前に正しい発音で覚えておくことをおすすめします。

コマプスムニダ/ありがとうございます

韓国語で丁寧に「ありがとう」を伝える場合、「カムサハムニダ」以外の表現を使いたいときにおすすめなのが、「コマプスムニダ」という言い回しです。「コマプスムニダ」は、「カムサハムニダ」よりも少々フランクな言い方ですが、親しい目上の人には使える敬語表現なので、表現のバリエーションを増やしたいときにおすすめ。「コマプスムニダ」の原型は「コマプタ」で「ありがたい」という意味があります。

カムサヘヨ/ありがとうございます

韓国語の「ありがとう」の中で、親しい目上の人や初めて会った同年代の人に使える表現が「カムサヘヨ」です。「カムサハムニダ」は、お店の人などあまり知らない人に使いますが、「カムサヘヨ」はすでに知っている人で、なおかつタメ語を使うべきではない人に使える表現。同じ「~ヘヨ/ヨ形」の「コマウォヨ」よりも、深く感謝しているニュアンスを出せますが、ネイティブの使用頻度はそれほど高くはありません。

コマウォヨ/ありがとうございます

韓国語の「ありがとう」の中で、「カムサヘヨ」と同じように親しい目上の人、初対面の同年代の人に使えるのが「コマウォヨ」です。「コマウォヨ」はちょっとしたことに対する「ありがとうございます」のニュアンスを持っています。服装を褒めてもらった、缶ジュースをおごってもらった、文房具や化粧品などのお土産をもらったときなど、同年代か少し目上の知り合いには「コマウォヨ」と言ってみましょう。

コマウォ/ありがとう

韓国語の「ありがとう」のうち、「コマウォ」は日本語で言う「ありがとう」、つまりタメ語です。同い年か自分より年下の人、なおかつ親しい相手にのみ使う表現ですので、うっかり目上の人に使わないように注意しましょう。「コマウォ」は「コマウォヨ」と同じ「コマプタ」から来ており、小さな親切に対する感謝というニュアンスが強めです。友達が料理を取り分けてくれたとき、ドアを開けてくれた時などに使えます。

コマプタ/ありがと

韓国語の「ありがとう」の中で、もっともフランクな表現が「コマプタ」です。「コマプスムニダ」「コマウォヨ」「コマウォ」の原型が「コマプタ」で、「ありがとう」というより「ありがと」「ありがとな」など、少し男性っぽい語感のある表現といえるでしょう。タメ語を使える間柄の中でも、特に親しく、遠慮のない友達・家族の間で使われる「ありがとう」の表現です。

カムサハムニダ:韓国語のありがとうはどうやって使い分ける?

韓国語の7種類の「ありがとう」を、会話の相手や場面によって使い分けると、よりネイティブに近い、自然な表現をすることができます。ここでは「ビジネスシーンや目上の人との会話」「旅行中の会話」「親しい友達との会話」の3つのパターンで、どのように「ありがとう」を表現すればよいかを見てみましょう。

ビジネスシーン・目上の人に「ありがとう」と伝えるとき

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ビジネスシーンや目上の人に「ありがとう」と言いたいときは、もっとも丁寧な敬語である「カムサドゥリムニダ」もしくは、その次に丁寧な「カムサハムニダ」を使えば問題ないでしょう。お客様・取引先が相手なら「カムサドゥリムニダ」を使うと印象が良くなりますが、仕事上の取引のない目上の人であれば「カムサハムニダ」でも十分意味は伝わります。

旅行中にホテルの人や店員に「ありがとう」と伝えるとき

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旅行中にホテルの人に親切にしてもらった、店員さんがおまけをしてくれた場合など、韓国語で「ありがとう」を伝えるのであれば、「カムサハムニダ」「コマプスムニダ」がおすすめです。この2つを使い分けるポイントは、相手がフランクな雰囲気かどうかです。かしこまった雰囲気のホテルやお店では「カムサハムニダ」を、フランクな雰囲気のホテルやお店では「コマプスムニダ」というように使い分けましょう。

親切にしてくれた友達に「ありがとう」と伝えるとき

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韓国旅行で一緒に遊んでくれた友達や、普段からチャットでやり取りしている友達に「ありがとう」を伝えるときは、「コマウォヨ」「コマウォ」を使うのがおすすめです。相手が同い年か年下、もしくは知り合ってからだいぶ経つ場合は「コマウォ」。相手が自分より年上か、まだ知り合って間もない場合は「コマウォヨ」というように使い分けましょう。

とっさに使い分けられない!そんな時はカムサハムニダ

韓国語の「ありがとう」の表現の使い分けを覚えても、その場になると緊張したり、焦ったりして、どの表現がふさわしいのかわからなくなることもあります。そのようなときは、一般的によく使われる上に目上の人にも失礼のない敬語である「カムサハムニダ」を使えばOKです。

カムサハムニダ:韓国語のありがとうをネイティブっぽく発音するには?

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発音のポイント①「ム」を「m」にすること

「カムサハムニダ」「コマプスムニダ」などの「ありがとう」の表現を正しく発音するポイントが「ム」を「m」で発音することです。日本語で「あんま」と発音した時の「ん」のように上下の唇を合わせた音が「m」となります。「カムサハムニダ」なら、発音としては「カmサハmニダ」が、よりネイティブらしい発音です。

発音のポイント②「プ」を「p」にすること

「コマプスムニダ」「コマプタ」などの表現で「ありがとう」を伝えるときの発音のポイントが、「プ」を「p」で発音することです。日本語で「マップ」と発音した時の「プ」の直前の口を閉じた状態が「p」の発音となります。「コマプスムニダ」なら「ス」の前で、「コマプタ」なら「タ」の前で、一度口を閉じるように発音してみましょう。

発音のポイント③「O」の発音は日本語よりも口をすぼめる

「カムサヘヨ」「コマウォヨ」などの表現で「ありがとう」を伝えるときの発音のポイントが、母音「O」を含む「ヨ」で口をよりすぼめること。韓国語には口をすぼめる「O」と、口をやや開き気味にした「O」があります。丁寧語の「ヨ」に使われる「O」は、口をすぼめる発音なので、より意識するとネイティブに近い発音になります。

カムサハムニダ:「本当にありがとう!」もっと深い感謝を表現するには?

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韓国語で「ありがとう」を伝えたい時、付け加えることのできる表現があります。深い感謝、たくさん親切にしてもらったときに使える「本当にありがとう」を、韓国語ではどうやって表現するのかを見ていきましょう。この表現が使えるようになると、感謝の気持ちがもっと伝わりやすくなります。

「本当に」を意味する韓国語は2種類

「本当に」を意味する韓国語は、1つが「チンチャ」。もう1つが「チョンマル」です。「チンチャ」は「本物」を意味し、「チョンマル」は「本当」を意味しています。日常的に「本当に?」と聞き返すときや、「本当に~だなあ」と感動した時などに使える表現です。

2種類の「本当に」を使い分ける方法

「チンチャ」と「チョンマル」を使い分けるためには、「フランクなのがチンチャ」「丁寧なのがチョンマル」と覚えておくとよいでしょう。「チンチャ」は「ヘヨ/ヨ/タメ語」のカジュアルな表現とともに用いられることが多いのです。一方で、「チョンマル」は「ドゥリムニダ/ハムニダ/スムニダ」といった敬語とともに用いられます。また、「カムサ」から始まる表現の前には「チョンマル」が用いられることが一般的です。

困ったときは、「チョンマル」を使う

「チンチャ」と「チョンマル」という、2つの「本当に」の表現で困ったときは、「チョンマル」を優先的に使いましょう。語感が丁寧な「チョンマル」は、友達や親しい人に使っても「気を遣っているな」と思われるだけで、「失礼だな」と思われる心配はありません。逆に、敬語が必要な場で「チンチャ」を使うと「礼儀がない」と思われる可能性があるので、迷ったら「チョンマル」を使ったほうがよいでしょう。

カムサハムニダ:「ありがとうございました」を韓国語で正しく言うには?

Photo by Giuseppe Milo (www.pixael.com)

1日中観光案内をしてくれたガイドさんや長期滞在でお世話になったホテルの人に、「本当にありがとうございました」と言いたい時には、どうすればよいのでしょうか。ネイティブが聞いても不自然ではない、自然な「ありがとうございました」の表現について見てみましょう。

基本的には現在形を使って表現したほうが心が伝わる

韓国語で「ありがとうございました」と言いたいときは、「現在形」の「カムサハムニダ」「コマウォヨ」などを用いるのが一般的です。韓国語にも過去形の表現はありますが、「ありがとう」と伝えるときに過去形が使われることはあまりありません。「本当にありがとうございました」と伝えたいときは、ほとんどの場面で「チョンマルカムサハムニダ」を用いれば問題ないでしょう。

過去形で使われる「ありがとう」は「コマウォッソ」

過去のことに対する「ありがとう」を伝えたいときに用いられる「コマウォッソ」という表現があります。これは、後から当時のことを思い出したときに「ありがたい気持ち」を伝えるときに使える表現です。韓国を案内してくれた友達と別れるその場では、現在形の「コマウォ」。その後、日本に帰ってから改めて連絡するときは「クッテヌン(その時は) コマウォッソ(ありがたかった)」というように使います。

「カムサハムニダ」以外の「ありがとう」も使ってみよう

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韓国語の「ありがとう」には「カムサハムニダ」以外にも、「カムサヘヨ」「コマウォヨ」など数多くの表現があります。旅行中にどんな場面で使うかを想像しながら、自分にとって必要な「ありがとう」の表現を覚えておくと、今までよりも、もっと多彩な表現を実際に使えるはずです。ぜひ、「カムサハムニダ」以外の「ありがとう」も使ってみてくださいね。

小松千尋
ライター

小松千尋

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