スリランカの面積は日本の何倍？日本と比較して大きさをわかりやすく解説！

インドの南東に浮かぶ小島スリランカは、雄大な自然やアーユルヴェーダ、セイロンティーなど、癒しが満載の国で、女子旅や一人旅の旅行先として人気が上昇しています。人も気温もあたたかく、魅力あふれるスリランカですが、大きさといわれるとピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

スリランカは多民族国家であり、原住民や植民地時代に連れてこられた人々の子孫など、さまざまな民族で成り立っています。2大民族は、紀元前にインドから渡った仏教系シンハラ人とヒンドゥー系タミル人です。

植民地時代の制度で対立を深め内戦が続いていましたが、2009年に終結し、以降スリランカは共生の形を模索し続けており、現在は観光国としての注目も高まっています。

出自・言語・生活様式・宗教の異なる複数の集団が共存する国であることは、国旗にも表現されています。右側のライオンと四隅の葉は、多数派のシンハラ人と仏教、左側のサフランと緑の2色は、少数派であるタミル人・ヒンドゥー教、ムーア人・イスラーム教の象徴です。

共生を象徴する国旗とは逆行して内戦に発展してしまった事実は、多民族国家の難しさや教訓を伝えています。

スリランカの国土は65,610平方キロメートルあり、9割を占めるセイロン島は南北に長いお米形で、東西に約200キロメートル、南北に約400キロメートルあります。北西部の海岸からはインドが見え、西にはアラビア海、東にはベンガル湾の広がるインド洋の島国です。

およそ6.6万平方キロメートルの国土を持つスリランカは、具体的にどれくらいの大きさなのでしょうか。インドのそばに浮かぶ島国であり、小さいイメージを漠然とお持ちの人も多いかもしれません。私たちの暮らす日本も、大陸のそばにあって大きくは見えませんが、スリランカと日本で比較すると違いはどれほどでしょうか。

スリランカの国土は、日本の5分の1に満たない広さであり、同じ島国でも日本よりとても小さいです。狭い国土にも2,000m級の山岳地帯がある点や、季節風によって自然災害が発生する「災害大国」である点は日本と似ています。

生物の固有種の割合が高い点も日本と共通していて、多様で雄大な熱帯の自然はスリランカの見どころの1つです。

日本の5分の1であるスリランカの国土は、本州とくらべても小さく東北や中部地方とおおよそ一致します。北海道・九州・四国の3地方と、面積や直線距離をくらべます。

スリランカの国土は北海道の8割ほどであり、日本最大の都道府県よりは小さいことが分かります。それぞれの本土の直線距離をくらべると、スリランカが縦長である分、南北はおおよそで一致し、東西は北海道の半分です。

スリランカの国土は九州地方より2割ほど大きく、本土をくらべると、東西はおおよそで一致し、その分、南北は九州の4割増しくらいの長さです。あたたかく雨の多い九州はお茶どころで、特に鹿児島県は静岡県に次ぐ二大産地、福岡県の八女は玉露の三大産地として知られます。

熱帯で多雨のスリランカ南部では紅茶栽培が盛んで、世界3位の生産量を誇るセイロンティーが有名です。

スリランカの国土は、四国の3倍以上の広さがあり、直線距離をくらべると東西は同程度で、南北間は四国の2倍以上あります。四国は、中央を貫く山脈を挟んで年間降水量が大きく異なり、高知県は全国最多である一方、香川県は下から2番目です。

スリランカも似ており、山地のある南西～中央部は、季節風の影響が大きい多雨地域ですが、南東～北部は年1回の雨季以外、乾燥しています。

日本の国土の5分の1に満たないスリランカは、世界の国や地域と比較すると小さいほうなのでしょうか。全体で何番目くらいに位置する大きさなのか、どの国と同じくらいなのか、スリランカと聞いてまず思い浮かぶセイロン島のみではどうかを見ていきます。

スリランカの国土は世界では比較的小さく、228の国と地域の中で122番目、中の下くらいの広さです。東欧のバルト三国の南端であるリトアニアは、スリランカとおおよそで一致し、スリランカに次ぐ123番目の広さの国土を持ちます。

スリランカの国土の9割を占めるセイロン島は、世界の島々のなかでは25番目で、オーストラリア大陸の南東に浮かぶ1つの州、タスマニア島より少し小さいです。タスマニア島は、小さいイメージがより強い島かもしれませんが、台湾島の2倍近くあるセイロン島よりも大きく、オーストラリア大陸の大きさを改めて感じます。

日本全土の5分の1ほどの広さであるスリランカには、日本の全人口の2割に満たない数の人々が暮らしています。同じ中央アジアのインドやバングラディシュは、人口密度の高い国として有名ですが、スリランカの人口の密集率はどれくらいなのでしょうか。

スリランカの人口密度は日本とほぼ同じで、世界190か国の中でも日本が25位、スリランカが26位です。現在は日本がわずかに上回っていますが、すでに人口減少の始まっている日本に対し、スリランカは増加傾向がまだ続いており、数年のうちに順位は逆転するでしょう。

スリランカ全体の人口密度を、日本の地方や都道府県とくらべて規模を探っていきます。「日本全体の人口密度と同じ」といわれても、範囲が広く、地域によって密集率も大きく異なるため、具体的な規模が想像しにくいです。スリランカの人口密度は、日本のどの地域と同じくらいなのでしょうか。

スリランカの人口密度は、47都道府県でもっとも低い北海道の5倍以上あり、日本の主要4島とくらべると、本州よりは低く、九州と同程度です。日本を北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州の8地方に分けると、関東・近畿よりは低く、九州・中部と並びます。

スリランカの人口密度は、広島・長崎の2県とほぼ一致し、47都道府県のうち半分以上の道県を上回ります。スリランカは9州25県が置かれており、最大の都市コロンボに人が集中していますが、コロンボ県の人口密度は、日本では3番目の神奈川県とおよそ同程度です。

スリランカの国土は北海道よりやや小さいですが、南北の距離はおおよそ等しく、広さ・距離の目安として覚えておくと便利です。人口密度は北海道の5倍もあり、日本とほぼ同等であるスリランカは、街で出会う人々の穏やかさが魅力の1つでもあります。

旅行でリフレッシュしたい方は、魅力あふれる常夏の島スリランカへの旅を計画してみてはいかがでしょうか。