大迫力な階段井戸はなぜこの構造?有名な階段井戸をご紹介!

大迫力な階段井戸はなぜこの構造?有名な階段井戸をご紹介!

階段井戸は、乾燥した地域に多く、インドには数百カ所残されており、数カ所は今も洗濯などに使われています。インドの神々のきれいな彫像や浮き彫りが施されているのが特徴です。チャンド・バオリ、アダラジ・ヴァヴ、世界遺産のラニキ・ヴァヴの3つの階段井戸をご紹介します。

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階段井戸はこんな井戸!

Photo by taylorandayumi

階段井戸は日本の一般的な井戸のようにバケツで水をくみ上げず、井戸の底まで階段を下りて水をくみにいくインドやパキスタンの乾燥した地域でよく見られる建造物です。階段井戸は生活や農地に使う水を供給するインフラ施設であり、宗教的な施設でした。

インドの気候が生んだ階段井戸

階段井戸は生活に必要な水を1年を通して確保するために建造されました。インドには雨季と乾季で気候が大きく変動し、水不足や干ばつにみまわれる地域が多いためです。乾燥地域が多く、階段井戸の多いラジャスタン州にはタール砂漠があります。

石段が地下へ続く階段井戸

乾燥したインドでは、地下水源にたどり着くために地面を何十メートルも掘らなくてはなりません。

規模が小さい階段井戸は、せまいすき間に階段状の段が井戸の底に続くシンプルな構造です。大規模な階段井戸は階段や壁が石で作られ、上下左右に並んだ柱で壁を支える複雑な構造をしています。幾何学的な階段やきれいならせん状の階段、壁に彫られた神々など、階段井戸で造形が違います。

インド宗教の信仰の場だった階段井戸

Photo bypashminu

階段井戸には必ず神をまつった寺院が併設されています。ヒンドゥー教では水辺が宗教的な意味を持ちます。ヒンドゥー教で聖地を「ティルタ」と言い、ティルタとはサンスクリット語で「聖なる水」を意味します。聖なる水の考えは、水が罪やけがれを浄めるパワーをもつという思想に基づいています。

憩いの場だった階段井戸

階段井戸は地下深く、水の蒸発により気温が5度から6度も下がるため、井戸の底はマハラジャたち権力者の避暑地であり、市民の憩いの場でした。旅行者やキャラバンの商人たちの休憩所も設けられました。

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インド最大のチャンド・バオリ

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