目次 [表示]
- 階段井戸はこんな井戸!
- インドの気候が生んだ階段井戸
- 石段が地下へ続く階段井戸
- インド宗教の信仰の場だった階段井戸
- 憩いの場だった階段井戸
- インド最大のチャンド・バオリ
- 階数と深さが桁違いな階段井戸
- チャンド・バオリでまつられる神々
- チャンド・バオリへのアクセス
- 文化が混在するアダラジ・ヴァヴ
- ヒンズーとイスラムの文化が混在する階段井戸
- アダラジ・ヴァヴの悲しい伝説
- アダラジ・ヴァヴのもう1つの伝説
- アダラジ・ヴァヴへのアクセス
- 世界遺産のラニキ・ヴァヴ
- 王妃ウダヤマティの階段井戸
- インド宗教文化の息づくラニキ・ヴァヴ
- ラニキ・ヴァヴへのアクセス
- ツアーで行く階段井戸
- 日本発着のツアーで階段井戸に行く
- 現地発のツアーで階段井戸に行く
- バスやタクシーで階段井戸に行く
- 階段井戸はインドの文化に根付いた建造物
インド最大のチャンド・バオリ
チャンド・バオリはタージ・マハルのあるアグラと、夕日でピンクに染まる旧市街がきれいなジャイプールの中間地点に位置します。小さな集落のアブハネリ村にあるインド最大の階段井戸、チャンド・バオリは1200年前にヒンドゥー様式で建てられました。
階数と深さが桁違いな階段井戸
チャンド・バオリは深さ30メートル以上、13の階数と3500段の階段の、桁違いなスケールの階段井戸です。チャンド・バオリは水資源を確保する施設としてだけでなく、徴収する水税を極めるために降水量を測定する施設として建造されました。
正方形の井戸に階段が幾何学的に並び、水草の浮いた井戸底の水へ向かっています。北側の面には柱と回廊が並び、寺院が建てられています。
チャンド・バオリでまつられる神々
チャンド・バオリの中に造られた寺院にはヒンドゥー教の神、ドゥルガーとガネーシャがまつられています。
ドゥルガーは神々の怒りから誕生した戦いの女神で、10本の腕に武器をもち、魔神を滅ぼしました。困難から人々を救済する神として崇拝されています。ガネーシャは象の頭と4本腕をもつ神で、困難を取り除き、福をもたらすと言われています。知識や商業の神として崇拝されました。
チャンド・バオリへのアクセス
チャンド・バオリへはジャイプールのセントラルバスターミナルで、シンディ・キャンプ発アグラ行きのバスに乗り、シカンドラで降ります。片道2時間ほどで到着します。シカンドラのバス停からチャンド・バオリまではリキシャーで20分から30分です。
車をチャーターするか、チャンド・バオリが組み込まれたツアーを利用してもよいでしょう。
文化が混在するアダラジ・ヴァヴ
アダラジ・ヴァヴは2017年に世界遺産都市に指定された、グジャラート州、アフマダバード(アメーダバード)からおよそ20キロ離れたアダラジ村にあリます。アダラジ・ヴァヴは最も美しい階段井戸と言われています。
ヒンズーとイスラムの文化が混在する階段井戸
アダラジ・ヴァヴは長さ70メートル、幅25メートル、深さ30メートル以上の階段井戸で、今から500年前に建造されました。典型的なインド・イスラム様式で建てられた階段井戸です。井戸の壁に施された彫像や浮き彫りには、イスラム様式の模様とやヒンドゥーの神々、インドの昔話に出てくる人物が混在しています。
アダラジ・ヴァヴの悲しい伝説
アダラジ・ヴァヴの井戸の中の石碑にはルダバイ王妃の名が残されています。ルダバイ王妃は、イスラム勢力のベグダ王に、ヴカラ王朝の王だった夫を殺されました。ルバダイ王妃は、夫が建設を始めた階段井戸の完成を条件に、ベグダ王の求婚を受け入れます。
階段井戸が完成するとルダバイ王妃は、夫の後を追って階段井戸に身を投げました。
アダラジ・ヴァヴのもう1つの伝説
アダラジ・ヴァヴの側には6つの墓が並んでいます。アダラジ・ヴァヴの建造に携わった石工たちの墓です。完成した階段井戸の美しさに、ベグダ王はアダラジ・ヴァヴより美しい階段井戸を石工たちが造るのを嫌い、彼らを殺してしまいました。埋葬された石工たちは今もアダラジ・ヴァヴの側で眠っています。
アダラジ・ヴァヴへのアクセス
アダラジ・ヴァヴはグジャラト州アフマダバードの駅から20キロ、アダラジ村にあります。アフマダバード駅からガーンディーナガル行きのバスに乗り、街道沿いで下車します。アダラジの最寄りのバス停から階段井戸までは徒歩5分ほどです。
アダラジ駅から車でまっすぐ向かえば30分ほどで到着します。タクシーやオートリキシャーを利用しても効率的でしょう。