目次 [表示]
- 香港の飲茶とは
- 飲茶と点心の違い
- 香港の飲茶のスタイル
- 飲茶をワゴン式で注文
- 飲茶のメニューから注文
- 香港の飲茶はまずお茶を注文
- 香港の飲茶で食べるべきメニュー
- えびシュウマイ
- 小龍包
- チャーシューまん
- 腸粉(米粉クレープ)
- おこわの蓮の葉蒸し
- 鶏の足
- パインパン
- 香港のホテルのおすすめ飲茶店7選
- ①ホテルアイランド・シャングリ・ラ【夏宮】
- ②JWマリオットホテル【萬豪】
- ③シェラトン香港ホテル&タワーズ【天宝閣】
- ④ルネッサンス・ホンコン・ハーバー・ビューホテル【満福楼】
- ⑤ランガムプレイスホテル【明閣】
- ⑥フォーシーズンズ・ホテル【龍景軒】
- ⑦グランドハイアット香港【港湾一号】
- 香港のおすすめ飲茶レストラン8選
- ①添好運点心専門店
- ②楽天皇朝
- ③點點心點心專門店
- ④福臨門
- ⑤YamCha
- ⑥陸羽茶室
- ⑦蓮香樓
- ⑧映月樓
- 香港旅行に行ったら飲茶を堪能しよう!
香港の飲茶とは
グルメの街・香港には、おいしい飲茶の有名店が数多く存在しています。飲茶の有名店は、ホテル内のレストランから街中のレストランまであるのです。もともとは主に朝食や昼食代わりにお茶と一緒に楽しまれてきた飲茶ですが、最近ではアイドルタイムをはさんで、ディナーとしても楽しめるレストランが増えています。名店をいくつか訪れて食べ比べもいいですし、クラシックな飲茶と新スタイル飲茶の食べ比べも旅行ならではの楽しみです。旅行で訪れたなら、ぜひ、食べ比べをおすすめします。
飲茶と点心の違い
飲茶と点心は、そもそも何が違うのが知っていますか?「飲茶」とは元々お茶を飲みながら点心を食べるという、中国の中で特に広東地方に伝わる習慣です。つまり飲茶は食べるものではなく、「行う」ものを意味します。一方、点心は「間食」や「軽食」を意味します。汁物や主菜を除き、飲茶のメニューで知られる小龍包など、スイーツまで全て点心と呼ばれるだけでなく、主菜に置いても小皿に盛りつけた時点で点心と呼ばれています。点心は料理やスイーツを、飲茶は軽食の習慣やスタイルということです。間違えないようにしましょう。
香港の飲茶のスタイル
香港の飲茶は当初、売り子が肩掛けスタイルで販売しているものでした。その後、よく知られているワゴン販売へと変化していきましたが、残念ながら、このワゴンスタイルも近年減っていて、最近ではメニューから選ぶスタイルがほとんどです。しかし、長年続く飲茶の名店では、今もワゴンスタイルでの販売を行っているところが多く見られます。
飲茶をワゴン式で注文
ワゴン式で提供している飲茶は、料理の種類ごとにワゴンがあります。売り子に食べたい商品を伝えることで、点心を手にするというスタイルです。ホテルだと、このスタイルを取っているところはほとんど無く、注文した商品をワゴンで運ぶ程度です。クラシックなワゴンスタイルの店でおいしい飲茶を楽しみたいなら、事前に店がワゴンスタイルなのかという事を調べておいた方が良いでしょう。
飲茶のメニューから注文
香港の飲茶の注文で一般的になってきたのが、普通のレストランと同じようにメニューから食べたい商品を選ぶ方法です。メニューから選び、オーダーシートのマスにチェックを入れ、注文する個数を記入しましょう。街のレストランでは、この方法が多く取り入れられています。ホテル内のレストランも、この方式を取っているところが多く見られます。メニューには写真がついている店も多いですし、お願いすれば日本語や英語のメニューを出してくれる店もあります。
香港の飲茶はまずお茶を注文
香港では飲茶の注文をする前にお茶を頼みましょう。もともと飲茶はお茶を飲みながら点心を楽しむというものですから、飲茶を食べるときにおいしいお茶は欠かせません。お茶はとくに決まったものが無ければ、店側がジャスミン茶を出すことが多く見られます。お茶のお湯が無くなったら急須の蓋をずらしておけば、お湯を足してくれるので1度の注文で数杯のお茶を飲めます。
香港の飲茶で食べるべきメニュー
香港の飲茶は点心をはじめ麺類からスイーツまでメニューの幅が広く、日本では定番となっている春巻きなどをはじめ、国内の飲茶店ではあまり見ることのない物まで楽しむことができます。ここでは、飲茶の名店に行って食べるべきおすすめのメニューを紹介していきます。食べ比べの参考にしてください。
えびシュウマイ
飲茶のはずせないメニューのひとつが、えびシュウマイです。モチモチとした皮に包まれたプリプリのえびの食感は、他にはない味わいで、ついつい箸が進んでしまいます。えびシュウマイはシンプルにえびのみのものから、野菜と一緒に包まれたものまで、店によって違いがあるので食べ比べにもってこいのメニューです。店によってこだわりがあるのも、グルメの街・香港ならではと言えるでしょう。
小龍包
日本でも飲茶のメニューとして、すっかり定番化しているのが小龍包です。噛んだ瞬間に熱々のスープがジュワッと出てくるのは他の点心では味わえません。いわゆる小龍包は豚肉や野菜などを包みこんだものですが、最近はグルメな人も楽しめるキャビアが乗ったものやカニ風味小龍包、チーズ入りなどメニューも多彩です。数種類の小龍包を頼んで食べ比べというのも良いですね。
チャーシューまん
フワフワでほのかな甘さを感じさせる生地の中に、餡としてチャーシューが詰まっているのがチャーシューまんです。甘辛さを感じさせるチャーシューは小さめにカットされていて、軽い食感の生地とベストマッチ。食べ応えがあります。チャーシューまんは店によって小ぶりなものから大きめのものまであるため、最初から大目に注文してしまうとお腹一杯になってしまうこともあります。
腸粉(米粉クレープ)
腸粉とは米粉で作られたモチモチのクレープの中に牛肉やチャーシュー、えびなどが入っている点心です。但し、3種類すべて入っているわけではありません。ワゴン式の場合は食べたい具を指定しましょう。腸粉にはXO醤油などで作られたタレがかかっていて、飽きの来ないおいしさです。腸粉は香港人の多くが注文するほどの人気商品なので、飲茶グルメを楽しみたいときは注文してみてください。中の具ごとに食べ比べをするのも楽しいですよ。
おこわの蓮の葉蒸し
飲茶を代表するメニューのひとつがおこわの蓮の葉蒸しです。蓮の葉を開くと中にはしっかりと味付けされたおこわが姿を現します。おこわを割ると、中には鳥の切り身や卵などが入っています。もともとは労働者の朝ごはんでしたが、少量でしっかりと食べ応えがあるため、現在では数ある飲茶のメニューの中でも欠かせないものとなっています。
鶏の足
鶏の足は、その名の通り鶏の足の部分を醤油などで甘辛く煮付けた料理です。ほとんど骨なので、表面のプルプルとした皮の部分の食感を楽しみます。鶏の足を食べる習慣がない日本人には、少々、抵抗があるかもしれませんが、コラーゲンがたっぷり含まれているので、香港の女性の多くが注文する人気商品です。せっかくの香港旅行ですから、普段は注文しないこういったメニューを試してみてはいかがでしょうか。意外なおいしさが発見できますよ。
パインパン
サクサクのクッキー生地の下にはフワフワのパン。どう見てもメロンパンなのですが、一口食べるとメロンパンじゃない!という驚きに出会えるのがパインパンです。中にはパイナップルが入っていて、店によっては暖かいパインパンに分厚いバターが挟んでいるところもあります。パインパンの甘さとバターの塩気が癖になるおいしさです。パインパンは、香港の食の賞を受賞する有名店があるほど、人気が高い点心です。
香港のホテルのおすすめ飲茶店7選
ホテル内にあるレストランの人気の名店から紹介しましょう。ホテル内のレストランの場合、ほとんどが中華料理レストランで、その中に飲茶メニューがあるといったところがほとんどです。そのため、グルメな方にとっては飲茶だけでなく、通常の中華料理も味わえるのでうれしさも倍増。ホテルのレストランの為、お値段は高くなりますが、サービスも味もきっと満足でき、旅行の良い思い出になります。
①ホテルアイランド・シャングリ・ラ【夏宮】
地下鉄・金鐘駅に直結するホテルアイランド・シャングリ・ラ。ここの中華レストラン「夏宮」は、一流ホテルにふさわしい金と赤を貴重にした豪華なレストランです。朝11時30分から14時30分までランチを、18時30分から22時30分までおいしいディナーを楽しめます。点心の見た目はもちろん味は抜群。フォアグラやトリュフなど高級食材を使っているため、ランチでも1人あたり400HK$と高めの価格設定です。
②JWマリオットホテル【萬豪】
コンセプトはクラシックでヘルシーな広東料理という、グルメかつヘルシー志向の方に人気が高い有名レストランが、JWマリオットホテルのレストラン「萬豪」です。そのこだわりは点心にまで行き届いていて、選び抜いた鮮度の良い素材の味をいかしています。萬豪は香港の美食大賞を受賞している名店なので、おいしい飲茶を味わえるのはもちろん、広東料理も楽しんでみてください。ランチタイムは11時~15時、ディナータイムは18時~23時なので少し遅い食事でも大丈夫です。また、点心の種類も多いので、食べ比べを楽しめます。
③シェラトン香港ホテル&タワーズ【天宝閣】
香港一の繁華街・チムサーチョイにあるシェラトン香港ホテル&タワーズのレストラン天宝閣。ここはグルメな人たちの間で、野菜をふんだんに使った点心の評価が非常に高いレストランです。点心には天宝閣のこだわりが詰まった個性的なメニューもあり、せっかくの香港旅行だからこそ、いつもと違った飲茶を味わいたいというときにぴったりです。ランチは11時30分~15時、ディナーは18時~23時まで。ランチだと250HK$から食べられるので、ホテルの有名店の中では比較的リーズナブルです。
④ルネッサンス・ホンコン・ハーバー・ビューホテル【満福楼】
香港の下町・湾仔エリアにあるルネッサンス・ホンコン・ハーバー・ビューホテルの「満福楼」は、良心的な価格と料理のクオリティの高さで地元香港人に人気が高い有名店です。数あるメニューの中でも「蜜汁烤叉燒」と呼ばれるチャーシューがおいしいと人気が高く、リピーターが多いことでも知られています。それもそのはず、シェフは香港の料理大賞の審査員を勤める名シェフなのです。ランチは12時~15時、ディナーは18時~22時と営業時間は短めですが、香港旅行の記念になるレストランです。
⑤ランガムプレイスホテル【明閣】
地下鉄・旺角駅に直結するランガムプレイスホテルの二つ星レストラン「明閣」は、敷居が高くなく入りやすいレストランです。高級食材を惜しむことなく使っている洗練された料理が評判で、ミシュランで星を取って以来常に賑わっているので予約必須。グルメな人の間で人気の有名店です。全ての料理のクオリティが高く、何を食べてもおいしいので、グルメな人でも、きっと満足できることでしょう。ランチは午前11時~14時30分、ディナーは18時~22時30分まで。近隣には露天街もあるので食事が終わったあとも街を楽しめます。
⑥フォーシーズンズ・ホテル【龍景軒】
中環は香港のビジネスの中心地。そこに位置するフォーシーズンズ・ホテルの「龍景軒」は、なんと香港で始めてミシュラン三ツ星を獲得した有名レストランです。一流ホテルのレストランですから、ディナーの値段は高めですが、ランチタイムなら飲茶を比較的にお手ごろ価格で楽しめます。ランチタイムは12時~14時30分と短め、ディナータイムは18時~22時30分です。
⑦グランドハイアット香港【港湾一号】
伝統的な点心に西洋料理の技術や食材を取り入れた料理が評判となっている、グランドハイアット香港の「港湾一号」。湾仔エリアにあります。ここの飲茶の特徴は、使われている材料のバランスと彩りの良さです。西洋ハーブやスパイスをバランスよく取り入れていて、今までの飲茶の概念が覆されてしまいます。また、マンゴープリンが絶品。全体的に価格が高いため、贅沢な飲茶を食べたいという方におすすめします。ランチは12時~14時30分、ディナーは18時~22時30分です。
香港のおすすめ飲茶レストラン8選
続いてご紹介するのが、グルメな方も大満足できる街中にある飲茶の名店です。街中のレストランとあなどるなかれ、中にはミシュランの星を獲得し、常に行列が絶えない有名店もあるのです。ホテルのレストランでおいしい飲茶を味わうのとは違う、現地の人たちと同じ空間で飲茶に舌鼓を打つといった体験も、旅行ならではの楽しみではないでしょうか。
①添好運点心専門店
「好運点心専門店」はミシュラン一つ星を獲得している有名店なので、香港旅行で行くべきレストランのひとつです。元フォーシンズ・ホテルのシェフがオーナーですから、そのおいしさは保証つき。世界で最も安いミシュラン店として行列が絶えません。飲茶の食べ比べはもちろん、人気のチャーシュー入りメロンパンは味わうべき一品です。但し、香港にある5店舗はどこも21時30分くらいには閉店するので、ディナーを楽しむときは早めの来店がおすすめです。
②楽天皇朝
カラフルな8種類の小籠包が味わえるのが「楽天皇朝」です。カラフルな小籠包は全て違う味となっていて、とても個性的な小籠包の食べ比べが出来るのです。楽天皇朝は香港や日本など6カ国で展開していて、キャビアやカニなど高級食材を惜しむことなく使っています。香港の最寄り駅は銅羅湾。朝11時30分~22時30分まで営業しているのでディナーも楽しめます。
③點點心點心專門店
「點點心點心專門店」は香港でチェーン展開している有名な飲茶店です。シェフのお勧めの店にも選ばれていて、味に定評がある點心點心專門店。どの店舗も深夜まで営業しているので、時間を気にせずディナータイムの飲茶を楽しむことができます。とにかくおいしいと評判なのがパインパン。香港では賞を受賞するほど有名な一品です。
④福臨門
香港のVIPやグルメなお金持ちがこぞって訪れている人気高級店が「福臨門」です。日本にも銀座や丸の内、代々木で店舗展開をしています。とにかくVIPが訪れるだけあって、最高級の食材を使っているので値段が高く、通常のレストランの2倍程の価格帯の料理も多くあります。しかし、飲茶なら比較的手が届きやすい価格。ちょっと贅沢な食事を楽しみたい方におすすめです。福臨門は要予約となっています。
⑤YamCha
尖沙咀. ・中環. ・
⑥陸羽茶室
香港で最も古い飲茶の老舗が「陸羽茶室」です。80年以上の歴史を持ち、イギリス統治時代の茶室の雰囲気そのまま、高級感あふれる店内で提供される飲茶も伝統的な点心ばかり。値段は他の飲茶店と比べると高めの設定ですが、常連客で店内はにぎわっています。陸羽茶室では朝7時から飲茶を提供していて、営業は夜23時まで行っていますが、飲茶は18時までなので早めに行きましょう。
⑦蓮香樓
香港らしい昔ながらのワゴンスタイルの飲茶を楽しみたいなら「蓮香樓」です。朝6時から営業しているので、出勤前のサラリーマンなどで店内は常に客で埋まっています。ワゴンが回ってくると、こぞって客が飲茶を注文するので、最初はその雰囲気に圧倒されてしまうかもしれませんが、これぞ香港の飲茶のスタイルです。点心はできたて熱々なのはもちろん、伝統的な広東点心のおいしさがギュッと詰まっています。夜23時まで営業していますが、飲茶は16時まで。さらに、点心が売り切れ次第終了となります。またこの店では、交通系ICカードのオクトパスカードでの支払いも可能です。
⑧映月樓
「映月樓」はビクトリアハーバーを一望できるレストランです。飲茶はどれも上品と評判が高く、エアライン各社のキャビンアテンダントの間でもおいしいと評判です。写真付の日本語メニューもあるため、注文で困ることがないのも嬉しいポイント。映月樓ではお昼のみ可愛い動物型の点心を注文することが可能で、ランチタイムの多くの客はオーダーしています。ランチタイムも15時30分までなので、ゆっくり食事を楽しめます。人気店のため、予約しておいたほうが無難です。
香港旅行に行ったら飲茶を堪能しよう!
ホテルの高級レストランからチェーン店まで、香港でおすすめの飲茶店15選を紹介しました。値段が高いレストランのおいしさは勿論ですが、香港ではチェーン店でもその味は侮れません。ぜひ、おすすめの飲茶店でおいしい飲茶を楽しんで、香港旅行の良い思い出にしてください。