フィリピンの面積ってどのぐらい？日本と比較して大きさをわかりやすく解説！

フィリピンは日本から約5時間で行ける、東南アジアで最も近い国です。日本と同じ島国ですが、どのくらいの大きさなのでしょうか。日本全体や北海道・本州・九州と比べ、面積・人口・人口密度をわかりやすく解説します。フィリピンで最も大きい島はどこなのかなど、特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

フィリピンは約7,641もの島々からなる島国です。このうち人が住んでいるのは2,000島ほどで、残り5,000を超える島は無人島であるといわれています。

世界で最も島の数が多いのはインドネシアで、その数は14,500あまりです。フィリピンの島の所有数はインドネシアに次ぐ第2位で、第3位は約6,800の島々からなる日本です。

フィリピンは多民族国家で、大きく分けるとマレー系が95％、中国系が1.5％、その他が3.5％ですが、言語でみると100以上もの民族に分類されます。公用語はフィリピノ語と英語ですが、母語として使う主要言語が8種類あり、地方で使われているマイナー言語を含めると80以上もあるといわれています。

フィリピンと日本全体を比較すると、フィリピンの面積は日本の約8割の広さです。国土は、マニラ首都圏を含むルソン地方、ビサヤ地方、ミンダナオ地方の大きく3つの地域に分類され、さらに17の地方にわかれます。

フィリピンの人口密度は355人/平方キロメートルで、日本とほぼ同じぐらいです。近年フィリピンの人口は爆発的に増加しており、人口減少が続く日本を2030年までには超えるとも予想されています。

特に、首都マニラとマニラを中心に形成されるマニラ首都圏（メトロマニラ）の人口増加が著しく、経済に大きな損失を与えるほどの深刻な渋滞を引き起こしています。

フィリピンの国土面積299,404平方キロメートルは、北海道の面積83,450平方キロメートルの約3.5倍の広さです。日本全体の面積が377,915平方キロメートルなので、日本から北海道を引いた面積がフィリピンとほぼ同じになります。

フィリピンの人口密度は、北海道の人口密度67人/平方キロメートルと比較して約5倍あります。北海道は日本の中で最も人口密度が低い都道府県であるため、大きな差が出ているのです。

主要都市で比べると、フィリピンの首都マニラ（メトロマニラ）の人口密度は20,062人/平方キロメートル、北海道札幌市が1,706人/平方キロメートルで、約12倍もの差があります。

フィリピンの国土面積299,404平方キロメートルは、本州の面積227,942平方キロメートルの約1.3倍の広さです。フィリピンの首都マニラ（メトロマニラ）の面積は約638平方キロメートルで、東京23区の面積628平方キロメートルとほぼ同じ大きさになります。

フィリピンの人口密度は355人/平方キロメートルで、本州の人口密度449人/平方キロメートルと比較すると約8割程度になります。

フィリピンの首都マニラ（メトロマニラ）の人口密度は20,062人/平方キロメートルで、日本で最も人口の集中する東京23区の、15,428人/平方キロメートルを上回る高さです。いかに人口が集中しているかがわかりますね。

フィリピンと九州を並べてみると、フィリピンの面積のほうが格段に大きいのがわかります。フィリピンが299,404平方キロメートル、九州が36,753平方キロメートルで、その差は約8倍です。離島を除いた九州本島は、フィリピンからも近い台湾と同じくらいの面積になります。

九州の人口密度は320人/平方キロメートルなので、フィリピンの人口密度と同じくらいです。九州7県の合計の人口は1,425万人で、フィリピンの13％ほどしかありません。九州の中で一番人口密度が高いのは福岡県の1,024人/平方キロメートルで、日本の都道府県の中では7番目の高さになります。

フィリピンで最も大きい島は北部にあるルソン島で、面積は109,965平方キロメートルです。2番目に大きいのが97,530平方キロメートルのミンダナオ島で、この2つの島がフィリピン全土の約7割を占めます。

リゾート地として人気があるセブ島の面積は4,468平方キロメートルで、フィリピンでは9番目に大きい島です。

首都マニラがあるルソン島は、日本と比較すると本州の約半分の大きさになります。全体的に山がちな地形で火山が多いのが特徴です。北部には世界遺産に登録されているコルディレラ棚田群などの緑豊かな山岳地帯が広がり、さまざまな民族が暮らしています。

フィリピンで2番目に大きい南部の島ミンダナオ島は、日本と面積を比較すると北海道より一回りほど大きくなります。

ミンダナオ島には美しいビーチリゾートがある一方、西部にはフィリピンで最も貧しいといわれる地方があり、貧富の差が激しいのが特徴です。プランテーションが盛んで、日本に輸出されるフィリピン産バナナやパイナップルのほとんどがミンダナオ島で栽培されています。

フィリピンの中部に位置するセブ島は、日本の山梨県とほぼ同じ面積です。南北に細長い形をしており、小さな島々に囲まれています。

リゾート地としての「セブ」は、実はこのセブ島ではなく、そこから橋で繋がるマクタン島を指すのです。セブ島にはフィリピン最古の教会「サント・ニーニョ教会」や、スペイン統治時代に建築された砦「サンペドロ要塞」など、歴史的建造物が多く残ります。

フィリピンの面積299,404平方メートルは、世界でみると194か国中71位の大きさになります。人口の多さは世界第13位、人口密度は世界第24位です。ちなみに日本の面積は世界第61位、人口は第11位、人口密度は第25位で、どれもフィリピンと近い順位になります。

長靴のような形が特徴的なイタリアは、面積が301,336平方キロメートルで、フィリピンとほぼ同じ大きさです。どちらの国も全体的に山がちな地形で、複数の火山があるという共通点を持っています。

イタリアの人口はフィリピンの半分ほどであるため、少ないように感じますが、ヨーロッパの中では4番目に人口が多い国です。

ニュージーランドの大きさは270,467平方キロメートルで、フィリピンと近い面積です。地図で並べてみると、南北の長さも同じくらいに見えますね。ニュージーランドの国土は広くありませんが、1平方キロメートルあたりの人口がたったの18人なので、かなりゆったりとした国であることが想像できます。

フィリピンの面積は日本の約8割の大きさであることがわかりました。人口も同じくらいですが、爆発的に増えているフィリピンの人口が、日本を抜くのはそう遠くはないでしょう。高齢者が少なく子供の数が多いことから、東南アジアの途上国の中では最も経済成長が見込まれる国といわれています。