目次 [表示]
- 台湾の入国審査は厳しいもの?
- 台湾の入国審査手続きの流れ
- 入国の流れ①:肉類検査の識別カードを受け取る
- 入国の流れ②:イミグレーションの列に並ぶ
- 入国の流れ③:入国審査を受ける
- 入国の流れ④:預け荷物を受け取る
- 台湾の入国審査の時間を短縮する方法は?
- 自動化ゲートを利用する
- スピードイミグレーションを利用する
- 台湾の入国審査カードの書き方
- 入国審査カードはどこでもらえる?
- 入国審査カードの書き方①:名前、パスポート番号
- 入国審査カードの書き方②:生年月日・国籍
- 入国審査カードの書き方③:性別・フライト便名
- 入国審査カードの書き方④:職業・ビザの種類と番号
- 入国審査カードの書き方⑤:現住所・滞在先住所
- 入国審査カードの書き方⑥:渡航目的・署名
- 台湾の入国審査は簡単!
台湾の入国審査は厳しいもの?
台湾の入国審査って厳しいのかなぁ。難しい質問とかされたらどうしよう…。
台湾へは観光・商用目的で入国する場合、90日以内の滞在であればビザの必要がありません。入国審査そのものは簡単ですが、空港によっては禁止されている肉製品持ち込みへの抜き打ち検査が行われています。
初めて台湾へ訪れる方でもスムーズに入国できるように、手続きの流れや注意点、入国カードの書き方について詳しくご紹介します。
台湾の入国審査手続きの流れ
アフリカ豚コレラなどの家畜伝染病の流行を受け、台湾でも2019年1月から肉類の持ち込みに対して、厳しい罰則が科されるようになりました。桃園空港で飛行機を降りたら肉類検査の識別カードを取り、その後イミグレーションへと進みます。
入国の流れ①:肉類検査の識別カードを受け取る
台湾桃園空港に到着し飛行機を降りると、肉類の「識別カード(識別卡)」の置かれた場所があります。識別カードは、アフリカ豚コレラ非感染地域からの渡航者が受け取れるもので、これを持っていれば手荷物のX線検査が免除されます。
日本からの便は検査の免除対象となりますので、必ずこのカードを取り、その先の「緑色」と「赤色」に分かれたレーンの「緑色」の方へ進みましょう。
肉類の持ち込みには厳しい罰金
検査対象は感染地域からの渡航者のみですが、肉製品は全ての地域からの持ち込みが禁止されており、見つかれば罰金の対象になりかねません。加熱加工品された肉製品も含まれるので、注意が必要です。うっかり持ち込んでしまった場合は、税関を通る前に申告するか、ごみ箱に捨てましょう。
桃園空港以外の空港では、感染地域・非感染地域に関わらず抜き打ちの検査が行われています。
入国の流れ②:イミグレーションの列に並ぶ
肉類識別カードを係員に返却したら、「入境檢查(Immigration)」と書かれた場所へ進みます。いくつかの列に分かれていますが、「非居住者(non-citizen)」の列に並んでください。機内で出入国カードをもらい忘れた場合はこちらで取り、入国審査を受ける前に記入する必要があります。
順番が近づいてきたら、パスポートと出入国カードを準備しましょう。
入国の流れ③:入国審査を受ける
最前列まで来たら足元にある線の手前で待っていてください。前の人の審査が終わり、入国審査官から呼ばれたらカウンターの前に立ち、パスポートと出入国カードを渡します。家族旅行の場合、家族一緒に審査を受けられますので、全員分のパスポートと入国カードを差し出しましょう。
チェックが終わり、審査官から顔認証と指紋認証の指示が出るのを待ちます。
顔認証と指紋認証
審査官から合図があれば、ブースにある小さな黒いカメラのレンズを見ます。マスク・サングラス・帽子は、事前に外しておいてください。そのあと指紋認証の機械に指を置くように指示があります。両手の人差し指を機械の上に置き、「OK」が出るのを待ちましょう。
14歳未満の子供は顔認証・指紋認証ともに必要ありませんが、パスポートの顔写真との照合があります。
イミグレーションで聞かれる主な質問
台湾の入国審査では、何も質問されずに通過できることがほとんどですが、聞かれるとすると「入国目的」「滞在先」「滞在日数」の3つの質問が主です。日本語を話せる審査官もいますが、大抵は英語での質問になるでしょう。「sightseeing(観光)」「ホテル名」「3days」など、簡単に答えればOKです。
入国の流れ④:預け荷物を受け取る
入国審査の手続きはこれで終了ですので、預け荷物がある人は、荷物受取所へ取りに行きます。ターンテーブルがいくつかあるので、自分が搭乗したフライト名が表示されている場所で待ちましょう。スーツケースに肉類が入っている場合は、ごみ箱に捨てるか係の人に申告してください。
台湾の入国審査の時間を短縮する方法は?
台湾のイミグレーションは、時期によって行列ができており、長い時には1時間ほど待つこともあります。ベビーカー使用の方・妊娠中の方・身体の不自由な方には優先レーンが設けられていますので、そちらを利用しましょう。そのほか、台湾居住者やリピーターには時間を短縮する方法があります。
自動化ゲートを利用する
外国人で自動化ゲートが利用できるのは居留証を持っている人、つまり仕事や留学などで台湾に中・長期滞在している人のみです。台湾の自動化ゲートは「e-Gate」と呼ばれ、出入国の際に利用すれば、全自動の無人ゲートで長い列に並ぶことなく手続きを終えられます。
登録申請の場所は、桃園空港の出入国審査フロアや台北市にある移民署などです。
スピードイミグレーションを利用する
過去1年間に3回以上台湾を訪れた人は「常客証」を取得できます。常客証があれば快速査驗通關(Speedy Immigration)という専用のゲートが利用でき、長い列に並ばず手続きが可能です。
申請は移民署のwebサイトで簡単に行えますので、事前に申請しておきましょう。申請後にプリントアウトして持参し、パスポートと入国カードとあわせて提出すればOKです。
台湾の入国審査カードの書き方
台湾へ入国する際、パスポートと一緒に提出を求められるのが入国カードです。記入項目はどの国もほとんど変わらず簡単ですが、中国語や英語表記に慣れない人は戸惑うかもしれません。記入は基本的には英語ですが、住所など一部は日本語表記でもOKです。
入国審査カードはどこでもらえる?
ツアーの場合は旅行会社から事前にもらえることが多いですが、個人旅行の場合は、事前の受け取りができません。当日機内の客室業務員からもらうか、現地の空港の入国審査エリアでもらいます。
入国審査は混みあうことが多いため、先に機内で受け取り必要事項の記入を済ませておきましょう。家族旅行であっても一人につき一枚必要です。
入国審査カードの書き方①:名前、パスポート番号
入国カードに記入する最初の項目は、「姓名」と「護照號碼(パスポート番号)」です。姓名はパスポートに書かれてある通りローマ字で記入してください。パスポート番号は、顔写真のページの右上にある、アルファベット2文字と7桁の数字を書き写します。
入国審査カードの書き方②:生年月日・国籍
次の項目は「出生日期(生年月日)」と「国籍」です。出生年は西暦で書き、出生月日は一桁の場合、十の位に「0」を付けておきましょう。国籍は「JAPAN」、もしくは日本語で「日本」と書いてもOKです。
入国審査カードの書き方③:性別・フライト便名
次に「性別」と「航班、船名(フライト便名)」の記入です。性別は該当するほうにチェックを入れ、フライト便名は台湾へ入国する際に利用した飛行機の便名(JL-111など)を書きます。フライト便名は、航空券に書かれてあるので確認してください。
入国審査カードの書き方④:職業・ビザの種類と番号
「職業」の欄に自分の職業を英語で記入します。会社員は「OFFICE WORKER」、公務員は「GOVERNMENT OFFICIAL」、学生は「STUDENT」、主婦は「HOUSEWIFE」です。
「簽證種類(ビザの種類)」と「入出境證/簽證號碼(ビザ番号)」の欄は、ビザを取得した人のみ記入します。90日以内の観光目的の滞在の場合は、空白でOKです。
入国審査カードの書き方⑤:現住所・滞在先住所
「居住所」の欄には日本の住所を日本語で書けばOKです。「來臺住址或飯店名」には台湾で滞在予定のホテル名を書きます。友人などの家に泊まる予定であれば、その住所を記入する必要がありますので、事前に確認してメモしておきましょう。
入国審査カードの書き方⑥:渡航目的・署名
最後に「旅行目的」と「旅客簽名(署名)」欄に記入をします。旅行目的は、「商務」や「観光」は日本語の意味そのままで、「探親」は「親族を訪問する」という意味です。該当する箇所にチェックを入れましょう。
署名はパスポートの顔写真のページに書かれてある「所持人自署」と同じように、漢字なら漢字、ローマ字ならローマ字で記入してください。
台湾の入国審査は簡単!
台湾の入国審査はとても簡単だということがわかりました。事前に流れや注意点を知っていれば、初心者でも不安に思うことなく入国できるでしょう。リピーターやビジネスで頻繁に訪問する方は、常客証を取得すると長い列に並ばす審査を受けられるので便利です。スムーズに入国審査を通過し、台湾旅行を楽しみましょう!
入国審査もカードの書き方も簡単ね。これで安心して台湾へ行けるわ!
出典:ライター撮影