マニラに行く前に知っておきたい観光情報まとめ！マニラってどんな場所？

こんにちは！みなさんはフィリピン・マニラについて、どのような印象をお持ちでしょうか。「治安が悪い」「日本人を騙してくる人がいる」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。それは、決して間違いではありません。だからといって、マニラを旅先の選択肢から外してしまうのは、もったいないでしょう。女子旅・男子旅・一人旅どのスタイルの旅でも楽しめてしまう魅力を、マニラはたくさん持っているのです！本記事では、フィリピンのマニラに関する情報をお届けします。

マニラというと、「名前だけは知っている」という人が多いのではないでしょうか。フィリピンですとセブ島での語学留学が有名ですから、それに圧され、印象が薄いと思う方もいるかもしれません。聞き覚えはあるけど、実際はどうなのか、あまりわからない。最初に、そんなマニラの基本情報をご説明します。

フィリピンは縦に長く、周りを海で囲まれた自然豊かな国です。マニラはそのフィリピンの北部、ルソン島にあります。マニラ首都圏に属しているマカティという都市は「フィリピンのウォール街」と呼ばれるほど、数々の名だたる企業が集まるビジネス街。マニラはルソン島の中でも西側に位置しているので、マニラ湾を一望できます。

マニラの人口は非常に多くて、2015年の外務省のデータによると、約1,288万人です。東京の人口が約1,400万人なので、東京より少ないですね。道路は時間帯によって、ひどい渋滞が起こるので、移動の際は道路の混み具合が少ない時間帯を選びましょう。

マニラの年間平均気温は約30℃。常夏なので、基本的にどの季節でも半袖で過ごせます。しかし、ショッピングモールや施設内はクーラーが利きすぎている場合があるため、薄手のカーディガンなどを持っていくと良いでしょう。また、6月から10月にかけては雨期。11月から5月にかけては乾期です。乾期であれば、特に問題はありませんが、雨期だと激しいスコールが毎日のように降るので、防雨対策を心がけましょう。

残念ながら、マニラの治安は良いとはいえません。スリやぼったくりがよく起こり、夜は、男性も基本的に出歩かないほうが良いでしょう。しかし、しっかりと対策をしておけば、十分に防げるものばかりなので、あまり心配しすぎる必要もありません。以下、対策をいくつかご紹介します。

地域にもよりますが、夜になると強盗やひったくりなどが起こりやすくなるため、夜の外出は控えた方が良いでしょう。人がたくさんいる街などは比較的安全なスポットで、女性が1人で歩いても問題ありませんが、女性はもちろん男性もスリなどに気を付けましょう。

マニラを観光した人であれば、必ず体験したと思いますが、タクシーでぼったくられるというのは日常茶飯事です。あらかじめ乗車料金が決まっているUberかGrabを利用すると良いでしょう。これらのアプリを事前にインストールしておけば、安心して観光名所をまわることができます。

日本人は、お金をたくさん持っていると思われています。日本語で執拗に話しかけてくる現地人がいたら、お金目当ての場合があります。もちろん、単純に日本のことが好きだからという場合もありますが、用心しておくに越したことはありません。

スリに遭う可能性があるので、必要以上に現金は持たないほうが無難です。加えて、後ろポケットに財布などの貴重品を入れないことが大切です。男性だと、この場合が多いので、特にお気を付けください。

フィリピンにはマニラの他にもセブ島やパラワン島などたくさんの観光名所があります。なぜマニラを選ぶのか。それはマニラならではの魅力や、マニラでしかできないことがたくさんあるからです。以下、マニラの魅力をご紹介していきます。

マニラにはたくさんの観光名所があります。海や山など自然豊かな面もあれば遺跡やモニュメントなど歴史を感じさせる面もあって、とにかく心が引きこまれる場所がたくさんあるのがマニラの魅力です。そんなマニラの観光地を10か所ほどご紹介します。

フィリピンはASEAN唯一のキリスト教国家です。フィリピンにはたくさんの教会があり、その中でも注目すべきはサン・アグスティン教会です。この教会はスペイン統治下の16世紀に建てられ、スペイン様式で造られました。この様式で造られた教会をバロック様式教会群と呼び、このタイプの教会はフィリピン国内に4つしかありません。世界遺産にも登録されるほど、貴重な場所なので必見です。

スペイン統治下に造られたマニラ最古の城塞地区です。当時、この地区は政治、軍事上の中心地として、非常に重要な機能を持っていました。街全体が壁に囲まれており、敷地内にはサン・アグスティン教会があります。この教会同様、スペイン統治時代の名残を感じられて、マニラの歴史について興味が湧いてくることでしょう。

イントラムロスの敷地内にあるカトリック教会の聖堂で、聖堂内にはアジア最大級のパイプオルガンがあります。また、見る人をうっとりさせる美しいステンドグラスは、フィリピン人アーティストによって作られました。第二次世界大戦時に破壊されましたが、戦後に再建されたという重要な歴史があり、見る人に感慨深さを与える聖堂です。

イントラムロスの北西にある要塞で、こちらもスペイン統治時代の名残です。当時、この城壁都市の中では、スペイン人とスペイン系の住民のみが住むことを許されていました。第二次世界大戦時にひどく損傷しましたが、修復され、今ではマニラでの観光に欠かせない定番の観光名所となっています。1階の奥には、スペイン独立運動の英雄として称えられているホセ・リサールの恋人だった、日本人女性「おせいさん」の肖像画が飾ってあります。まさに名所と呼ぶべき場所なので、ぜひ行ってみてください。

スペイン統治時代の名残が、こぞって名所となった中、ここで初めて自然の観光スポットが登場します。マニラ湾は美しく真っ赤に染まった夕日を眺められることで有名で、世界三大夕陽の一角を担っています。フィリピンは海に囲まれた島国なので、海が身近に感じられますね。ちなみに、世界三大夕陽のもう2つは、インドネシアのバリ島、日本の釧路です。息を呑むような、美しい自然の顔を見ながら、ワインを片手に黄昏るのもロマンチックですよ。

海をテーマにした巨大な水族館で、その規模は東南アジア最大といわれています。水族館内には1万匹以上の海洋生物がおり、水中トンネルでは間近で巨大なサメやエイなどを見られます。族館以外にもレストランやホテル、プールなども併設されており、老若男女問わず1日中楽しめること間違いなし。魚たちは自然な形で遊泳していて、ありのままの美しい姿を見せてくれます。

アジア最大級のショッピングモールです。ありとあらゆる商品が揃っており、女性はもちろん、男性も思う存分ショッピングを楽しめます。物価が安いので、お財布にさほどダメージなく、リーズナブルで満足なお買い物ができますね。カップルのデートスポットになっているのか、たくさんの男女が楽しそうに歩いています。

マニラから南へ車で約1時間半、タガイタイ市にあるタアル湖という湖に浮かんでいる火山。世界最小の活火山といわれており、マニラの雄大な自然を楽しめるスポットとして有名です。ボートで湖を渡ることもでき、また、馬に乗って火口付近まで行くことができます。街内には、穴場レストランやカフェが多数あります。

スペインの統治に反旗を翻して、独立運動を牽引した英雄ホセ・リサールを称える公園です。彼の銅像や巨大なモニュメント、その他にも、博物館や図書館などがあります。公園の近くにいる馬車の御者が客引きをして、馬車に乗った後に多額の料金を乗客に請求してくる場合があるので、気を付けましょう。休日は自然溢れる芝生の上で、家族やカップルの人々がのんびりしています。

海鮮食品はもちろんのこと、たくさんの果物や野菜を売っている露店が立ち並んでいます。食品類だけでなく日用品なども売っています。多くの人で賑わっており、最もアジアを感じさせる場所ですが、スリなどの軽犯罪にはお気を付けください。

上記でご紹介したのは、どれも観光名所として有名な場所です。そこで、あまり知る人がいない穴場スポットに行きたいという方のために、3つのマイナーな場所をご紹介します。これらの場所を知っていると、一段上のマニラ通になること間違いなしですよ。

中国人が経営しているお店が立ち並ぶ中華街で、どの売り物も安く、ローカル感に溢れています。ユニークで活気がある場所なので、お買い物するだけでなく、ただぶらぶらと歩き回るだけでも十分楽しめます。ただし、たくさんの人がいる狭い道を通る際は、スリにお気をつけください。

マニラ首都圏から車で約30分強の場所に位置するフィリピン芸術の中心地。たくさんの美術館があります。その中でも、約5000年前に描かれた岩絵であるアンゴノ岩絵（アンゴノペトログリフ）は、フィリピンの国宝にもなっているので、フィリピン独自の芸術に触れたい方は、ぜひ行ってみましょう。

フィリピンは豊かな海洋国なので、数多くのビーチがあります。中でも、プエルトガレラは格別な気分を味わえるビーチといえます。ゆっくり時間をかけて旅を楽しみたい人には、うってつけの穴場スポット。マニラから車で3時間ほどかけてバタンガス港へ行き、そこからフェリーで向かうという旅路です。

これまでマニラの基本情報や観光名所、穴場スポットをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。治安が心配な方が多いかと思いますが、本記事でご紹介した対策をおこなえば問題ありませんし、楽しく旅ができます。男女問わず楽しめ、歴史的建造物がたくさんあり、自然豊かな風景もたくさんある。そんなマニラの魅力に惹かれて、マニラ旅行をご検討されるなら幸いです。