マニラの治安ってどう？旅行や観光で注意が必要なポイントを解説！

マニラはフィリピン共和国の首都です。フィリピンはスペインやアメリカの占領地であった過去があり、日本とアメリカ軍が争った地でもあります。戦後、フィリピンは首都マニラを中心に経済発展をし、現在は整備が進められている最中です。マニラは年間100万人以上が観光や夜遊びに訪れる、大人気の観光スポット！近年では、留学先としても注目されています。

フィリピンはマニラも含め、熱帯地方です。1年を通して、20度〜38度と温暖で湿度も年中高くなっています。四季はありませんが、乾季・雨季があり、6〜9月は台風が多くたびたび洪水に！また、雨はスコールですから短時間で止みます。年中蒸し暑く、半袖で過ごすことが可能です。夜も寒くなることはありません。

マニラは、高層ビルが立ち並びフィリピンの経済の中心地です。さまざまな産業が発達しており、人口も1,100万人以上を抱える大都市になっています。そんなフィリピン・マニラの治安は日本と比べ、悪いです。マニラは、外務省が出している危険度レベルでは、現在1（2019年12月現在）。危険度レベル1とは「その国・地域への渡航，滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要」です。なぜ、マニラは治安が悪いでのしょうか？

フィリピンの治安の悪い原因は、貧困格差と言われています。フィリピンの富裕層は10%に満たず、ほとんどの国民は貧困層です。また、中間層も少ないのが特徴。この、貧困格差はどのようにして生まれたのでしょうか。フィリピンの貧困格差の原因はスペインの植民地時代に遡ります。スペインの支配をする上で、フィリピンの一部に支配層を作り、その他の国民を強制労働させました。この構図が現在に至っていると言われています。

フィリピンは治安が悪いとお伝えしましたが、基本的に国民性はとても穏やかでフレンドリーです。また90%はカトリック信者と言われており、信仰心が厚く、人に親切で家族を大切にする人がたくさんいます。実際に人々に接すると、いい人ばかりです。また、第二言語の英語を流暢に話す人が多く、ほとんどの人に英語が通じます。

空港と言えば危険なイメージはないですよね？管理されていて、安全ないいイメージのある空港ですが、マニラ空港は別！マニラ空港はさまざまな危険のある、治安の悪いところなのです。過去の事件を振り返り、できる限り危険に備えましょう。フィリピンの空港は、日本と違いがあり、航空券を持っている人しか、基本は入れないようになっていて安全そうですが、職員による犯罪に注意が必要です。

航空券を持っている人しか空港内に入れないから、安全だろうと考えたら危険！2016年に横行した事件が、保安検査職員が、乗客の荷物に銃弾をわざと仕込み、見逃す代わりに金銭を請求するものです。請求額は日本円で5万〜10万程度でした。支払いを拒否すると、危険物持ち込みの罪で摘発され、多額の罰金を払うことになる悪いケースもありました。さらに、荷物の中の貴重品を盗難される事件も多発しています。

空港内では、市民の犯罪よりも観光客を狙った、空港職員の犯罪に注意が必要です。まずは、保安検査時の荷物は金属製などのもので鍵をして、簡単に開けられないようにしましょう。また、リュックの場合はマニラ空港にはラップを巻くサービスがあります。ラップを巻くことで、こじ開けられて銃弾を入れられても、第三者の犯行とわかるから安全です。そして、空港内でも、常に気を抜かず、荷物は注意して見ておきましょう。

レストランと言えば観光客を狙った、ぼったくり犯罪には注意をしましょう。あからさまな高額料金を、何らかの理由をつけて要求してくる場合もあります。さらに、頼んでいないものを追加で請求してくるなど、少額だと気づかない場合があるのです。頼んだものの把握や、注文時に値段を確認するなど警戒しましょう。これはいいホテルのレストランなどの安全そうなところでも起こる事件です。

レストランでは、観光客や留学生を狙って、銃を突きつけて金品を要求する事件が頻発しています。日本では銃事件はほとんどありませんが、フィリピン・マニラでは日常茶飯事！特に夜の犯行が多いです。バーなどのお酒を飲める場所が狙われます。銃を突きつけられたら、素直に金品やスマートフォンを出してくださいね。強盗時に命を奪われる事件もたくさん起きています。

また、レストランなどの飲食物が提供される場所では、飲み物から目を話さないことが大事です。目を離したすきに薬物を混入されて、意識が朦朧とした時に、金品を奪われることがあります。さらに、性犯罪に巻き込まれることもあり、フィリピン人と比べて、色の白い日本人は標的！女性だけでなく、ニューハーフの多いフィリピンでは男性も注意が必要ですよ。

レストランでは、危険な目に合わないように、まず注文は値段を把握し注文しましょう 。そして、飲み物からは目を話さずに注意を払うことが大事！また、フィリピンで親しくなった現地人は、いい人か悪い人かの判断は困難ですので注意が必要です。飲食物をもらったりした場合は、口にしないことが無難！さらに、水タバコなども薬の混入の可能性がありますので注意しましょう。

強盗の回避方法は、危険地帯に近づかないことしかありません。また、観光地でも日常的に起こるため回避するのは難しいです。できることは、派手な身なりをせず、ブランド品やいいアクセサリーをつけないことがポイント。偽物の金のアクセサリーだとしても、本物だと思われて狙われることがあります。観光客ではなく、現地に生活しているかのように溶け込みましょう！

マラテは、海沿いを歩いたり、ミュージアムや市場観光を楽しんだりできるスポットでもあります。しかし、夜になると日本の歌舞伎町の様な街なのが、マラテ地区です。日本男性のフィリピンをイメージすると、女の子と安く遊べると、思い浮かべる人が多くいるでしょう。マラテにはマニラ最大のクラブがあり、その周辺には飲み屋がたくさんある夜遊びスポットです。また、ブルゴス通りはゴーゴーバーがたくさんあります。

ゴーゴーバーとは、ステージで女性が踊るのを楽しみながら、お酒を飲む場所です。お酒を飲む以外にも、気に入ったいい子が入れば、店外で会うこともできるシステムになっています。日本人男性の大人気夜遊びスポットですね。そんなところですので、やはりトラブルに巻き込まれやすい場所でもあります。

クラブで遊んでいて、フィリピン人女性といい感じになった場合、多くの女性が売春婦のことが多いです。女性についていくと、金品を要求されるなど、実は未成年で警察に通報する代わりに、多額の現金を要求される事件が多々報告されています。また、麻薬の売人もたくさんいて、フィリピンはドゥテルテ大統領の厳しい麻薬取り締まりで、麻薬使用者は厳罰です。

また、この一帯はギャングが仕切っている治安の悪い地域でもありますので、恐喝やスリ・窃盗は日常茶飯事です。恐喝をされた際は、深追いは禁物！1人に恐喝をされたと思っていたら、次々に仲間が現れて、囲まれていたということもあります。夜は特に、気づいたら路地に誘導されていることもあるので、注意しましょう。

歓楽街には近づかないことが、1番いい安全対策です。しかし、夜遊びもフィリピン・マニラでの醍醐味でしょう。安全に夜遊びするためには、1人行動は避け、個人的に女性と交渉するのは危険です。また、アクセサリーや時計はせず、現金も分散して持参しましょう。スマートフォンは、必要時以外は出さずに、歩きスマホは厳禁です。さらに、アルコール類の飲み物は、肌身離さず持っていましょう。

観光地マニラには、たくさんのホテルがあります。日本であれば、格安ホテルでも特に問題なく過ごせることが常識ですが、マニラでは違うのです。マニラではホテルの金庫も信用できないことが！また、ホテルを選ぶ際に、地域がとても大事になってきます。リッチ・値段・口コミをしっかり確認しましょう。

マニラ旅行では、無事にホテルに帰って来ても気が抜けません。ホテル内での事件で多いのが、やはり窃盗です。ホテルの部屋の金庫に入れていても、なぜか無くなっていたりします。ホテル従業員による犯行が、格安ホテルでは当たり前のようにありますので、注意が必要です。ホテル料金は節約せずに、信頼が置けるホテルに宿泊しましょう。やはり、観光客向けの、高級ホテルであれば安心です。フィリピンは物価が安いのでホテルはケチってはいけません。

フィリピンの格安交通手段と言えば、ジプニーです。ジプニーは乗合バスで、タクシーの10分の1程度の料金で乗ることができます。街にはジプニーがたくさん走っていて、とても便利です。しかし、乗るのに慣れてきた頃に注意が必要！ジプニーは観光客を狙ったスリが、かなり多くなっています。また、子供だからと安心はできません。子供を使って、スリを計画的に行なっている集団がいます。特に夜は危険度が増しますので、ジプニーの利用は避けましょう！

マニラは16の都市で構成されていて、地域ごとに雰囲気や生活が違い、特に危険な地域をご紹介！

1. トンド地区：この地区はマニラのスラム街。ゴミが散乱し、とても不衛生であり、マニラの中でも貧困層が集まっている地区！
2. マルテ・エルミナ地区：夜にはクラブやバーが多く集まり、マニラ最大の歓楽街！
3. カジノ：マニラにはいくつもカジノがあります。カジノの周辺では、観光客を狙う犯罪者が隙を狙っています！

マニラには治安のいいと言われている地域があります。

1. マカティ・・・大企業が進出しており、フェリピン経済の中心地！高層ビルが立ち並び、大都会です。観光客やビジネスマンが多く滞在します。
2. ボニファシオ・グローバル・シティ・・・マカティのそばにあり、アヤラ財閥が手がける都市です。こちらも大都会！

リゾートアイランドとして、大人気のフィリピン・セブ島！近年では格安航空で日本から直行便も出ており、気軽に行けて、おすすめの島です。フィリピン人は英語が堪能な人が多いので、日本人や韓国人向けの英会話学校も、たくさんできています。また、フィリピン・マニラと合わせて、観光に訪れる日本人観光客が多いです。セブ島は物価が安く、気軽にリゾート気分を味わうのに最適な島！また、マンゴーが美味しいです。

大人気リゾートのセブ島ですが、セブ島も危険な地域があります。セブ島のホテルは大きな敷地で、ホテルの敷地内は現地の人が入れないようになっているので、安全です。セブ島はマクタン島とセブシティに大きく別れており、リゾートホテルがあるのは、セブ空港などもある、マクタン島。マクタン島だけで過ごすのであれば、安全ですが、セブシティに観光に行かれる方は、注意が必要です。

セブシティは、大きなファッションモールや高層ビルがあるなど繁華街になっています。しかし、一歩道を逸れると、集合住宅があり、貧困層の生活と隣り合わせです。セブシティ内を歩いていると、ストリートチルドレンから、必ず物乞いにあうでしょう。気づいたら、持ち物を盗まれることがあるので注意が必要です。また、セブシティには夜の繁華街もあるので、マニラ同様に危機管理が必須！

フィリピン・マニラの危険な地域や犯罪、事件をお伝えしてきましたが、フィリピンは本当に素敵な観光地です。いいところは、ほとんどの住民は社交的で明るく親切にしてくれます。貧困の中でも笑顔を絶やさず生活をしているのです。悪いところは、一部の犯罪者が観光客や留学生を狙い犯罪を繰り返しています。マニラに行く場合は、自身でできる予防を必ずして、楽しい旅行にしましょう。渡航前には最新の情報を得ることも大切です！

窃盗などの犯罪は日常茶飯事で、殺人や強姦もかなり多い国です。楽しい旅行にするためにも、最低限の危機管理が大切！また、留学などで滞在が長くなると、警戒感がなくなり1人行動が増え、犯罪に巻き込まれるケースが多くあります。自分の身は自分で守ることを忘れずに、フィリピンを楽しみましょう！旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」で最新情報をチェックすることをおすすめします。