台湾ドルはどこで両替できるのか?
ビジネスであれ観光であれ台湾に旅行することが決まりました。多少の違いはあっても、現地の通貨である台湾ドルを入手しなければなりません。「台湾ドルをどこで両替するのか?」という基本から解説します。日本国内でも台湾に到着してからでも両替は可能です。日本国内であれば銀行や空港が主な両替場所になります。台湾の現地であれば選択肢は増えて、空港や銀行あるいはホテル・街の両替屋・ATMなどです。
台湾ドルを両替する際のレートと手数料の基本
「どこで両替するのがお得か?」については、この後の章で具体的に詳しく紹介します。両替の問題は、つまるところいくらの日本円といくらの台湾ドルを交換するかという問題です。2019年12月の時点で言えば、1台湾ドルは約3.5日本円が基本になります。つまり、日本円を3.5で割ったものが、入手できる台湾ドルです。このレートは変動する可能性もあることを頭に入れておいてください。
これに対して、これから述べる両替の各場所では多少の違いがあっても、同じ日本円から入手できるのは、これ以下の台湾ドルということになります。10,000円を両替しても2,857台湾ドル未満しか受け取れません。場所ごとにレートの設定のみならず、両替手数料というものが加わってくるからです。この記事で紹介する、「どこで両替するのがお得か?」というテーマは、まさにこの点が重要なポイントになります。
日本国内や台湾現地に、たくさんある両替場所で、お得な所というのは、結局「レート設定や手数料が安い所」ということに尽きます。先ほどの例で言うと、10,000円を両替しても受け取れるのは限りなく2,000台湾ドルに近づいてくるわけです。ちなみに台湾ドルの表記は「元」「圓」「NT$」「TWD」などとなっています。下記に参考に示したのは日台の為替レートを示したサイトです。
台湾ドルの日本国内での両替はおすすめできません!
台湾ドルを両替する場所は、大きく分けて日本国内には3つあります。銀行と空港にLINEPay外貨両替です。台湾ドルに対応していないとか、手数料が割高などの理由で、結論を言えば日本国内での両替はおすすめできません。どうしても出発前に香港ドルが必要な場合でないかぎり、日本国内での台湾ドルへの両替はNGです。
銀行
両替というのは、その時々の為替レートと切っても切れない関係にあります。それだけではなく両替しようとする両国間の国力の違いも、否応なく反映せざるを得ません。台湾ドルという通貨の国際流通性が低いことは否めない中で、日本の銀行などが台湾ドルをありがたがらない事情も加わります。したがって、日本国内の銀行で台湾ドルに両替しようした場合の結果が、13パーセントというべらぼうな手数料です。
空港
日本国内の銀行ばかりでなく空港での両替もおすすめできません。空港での両替手数料は、10パーセントと、これまた高い手数料をとられます。台湾旅行を終えて帰国する際に、台湾ドルを持ち帰らないことをおすすめするのも同じ事情が働いているからです。出国時よりも、さらに厳しくて、余った少量の台湾ドルは両替が事実上不可能に近いと言えます。米ドルとは全く異なる背景があるからです。
この後の章で説明することになる、「両替には比較的にお得なクレジットカード」にしても、台湾での使用に強いクレカと、そうではないクレカがあることを承知しておいてください。銀行や空港あるいはクレカのATMなどでの両替は、手数料がいくらなのかをまず比較することが大切です。同じ日本の隣国でも台湾と韓国では、おすすめできるクレカはまったく異なります。
LINE Pay外貨両替
日本国内で台湾ドルに両替する方法には、最近になって知名度が上がってきた「LINE Pay外貨両替」というものもあります。結論だけを言えば、これもおすすめできません。手数料は13.9パーセントと日本国内の銀行並みです。LINE Payの場合、手数料というものはなくて為替レートに織り込まれた形を取っています。いずれにしても高い手数料と言わざるを得ません。
同じLINE Payで、韓国ウォンの両替レートは3パーセントです。これはSBJ銀行という韓国系の銀行がLINE Payに関係しているからというのが理由になります。その上に、羽田空港と福岡空港のSBJ銀行窓口での両替金受取なら無料ですが、その他の空港や自宅などで受け取る場合には送料が別途かかることも問題点です。
台湾でのお得なおすすめ両替場所!
台北にある空港などに降り立ったところでの両替からはじまって、現地の銀行や街の両替屋あるいはATMなどと、台湾ドルに両替する場所はいろいろあります。台湾ならではの特徴や習慣もあって、それぞれの両替事情もなかなか複雑です。どこで両替しても日本国内よりはお得ですが、その中でもよりお得な両替方法を紹介します。この場合の手数料が高いか安いかの目安は、2パーセントくらいと言えそうです。
現地の空港
台北市にある台湾桃園国際空港や台北松山空港と高尾市にある高尾空港には乗り入れ便があって、いずれも両替所は到着便がある時間帯は営業しています。空港での両替をおすすめする理由には、レートや手数料の問題ばかりではありません。空港から市内に地下鉄やバス・タクシーなどで移動する際に、とりあえずの乗車賃が必要になってくるからです。台湾の空港内にある銀行のレートは、どこも同じで3.31パーセントになっています。
現地の銀行
台湾の銀行での両替のレートは、一覧の比較表になったサイトがあります。けれども銀行ごとに手数料が異なっていて、無料の銀行や定額の銀行などさまざまです。両替金額が大きい場合は、比較的に両替料は安いと言えます。銀行では営業時間が限られているとか順番を待たされたあげくに両替を断られるなど、使い勝手の面で問題点もいろいろありそうです。
現地の街の両替屋
台湾では、ホテルやデパートでも両替をしてくれます。一律ではありませんが、安い手数料ではありませんので、おすすめはできません。街中にある免税店やお茶屋の中には、有利なレートや手数料なしで両替してくれる、金龍藝品や昇祥茶行などのような所もあります。しかし、台湾の言語や事情によほど慣れた方でない場合には、トラブルのもとになる可能性もあって一般的にはおすすめできません。
ATM
台湾で手数料が安く、お得に両替できるのはクレジットカードを使用したATMになります。台湾では、どこのATMを使っても手数料は同じです。したがって使用しているクレカによって、割安か割高かが決まってきます。クレカを使った両替では、両替された台湾ドルは一応借金という形態になりますから、その返済方法も考慮して総手数料を判断することが必要です。
いろいろなクレカを比較した結果、台湾ドルの両替に関しては「アコムACマスターカード」が一番と言えます。返済を考慮した場合、ペイジーを利用できるのは「アコム」「セディナ」「エポス」「セゾン」の4つです。このうちエポスとセゾンは海外ATM手数料を取られる分だけお得ではありません。またATMで台湾ドルを引き出した直後に、ペイジーで繰り上げ返済が可能なのはアコムだけです。セディアでは多少なりとも利息という名の手数料が掛かります。
台湾ドルをATMで両替したらすぐに繰り上げ返済すれば、アコムの場合手数料は0パーセントという一番のお得となります。これを両替で一番割高の約15パーセントのLINE Payと比較すると、アコムのお得さが一目瞭然です。台湾ドルの両替は台湾現地で、クレカを中でもアコムを使用して行うのがベストとなります。
台湾ドルはどこで両替するのがお得?のまとめ
台湾ドルをどこで両替するのがお得か?について、日本国内や台湾現地に分けて詳しく解説してきました。この記事を参考にしていただいて、台湾ドルの両替を現地で、とりわけクレカを使用してATMで行うのがお得であると、お分かりになったと思います。ぜひ!お得な台湾旅行を満喫してください。
出典:PInterest