尖沙咀の見どころは？香港の有名観光地のおすすめスポットをご紹介！

中国文化とイギリス文化が融合する国、香港。その中でも、尖沙咀というエリアにはぜひ足を運びたくなる見どころがたくさんあるのです。そんな尖沙咀の見どころを100パーセント楽しむために、この記事で、移動方法や注意点なども合わせてチェックしておきましょう。きっと、中国旅行でもイギリス旅行でも味わえない、香港ならではの楽しさが見つかるはずですよ。

尖沙咀とは、香港にある九龍半島の先端部分、香港島の対岸に位置する商業地区です。香港でも特に賑わっている場所の一つで、所狭しと並ぶお店の数々や、ネオンが輝く光景は、まさに香港のイメージそのもの。日本人を含めた外国人観光客の往来も多く、香港でも有数の観光地となっています。

尖沙咀を観光する際の移動にはバスがおすすめです。香港には「MTR」という鉄道も通っていて、尖沙咀駅もあるのですが、日本のように小刻みに駅があるわけではないため、停留所が至る所にあるバスの方が小回りが利きます。乗車料金も鉄道よりバスの方が安くなっているので、出費を抑えられる点もメリットです。

当然バスの利用には料金がかかってきますが、通貨の違う海外での現金支払いはどうしてももたついてしまいがち。そんな時に便利なのが「オクトパスカード」です。この「オクトパスカード」は、日本の「Suica」のようなチャージ式ICカードで、電車やバスなどの交通機関の他、コンビニやマクドナルドなどでの支払いにも使えます。MTRのほとんどの駅で購入することができるので、バス移動が多い場合には買っておきましょう。

香港は日本と同じく温帯気候であり、さほど気温が高いわけではありませんが、夏場はとにかく湿気が多いです。風が少ないこともあり、より体感温度が増してしまいますので、熱中症や食中毒には気を付けたいところ。また、急激に大雨が降ってくる「スコール」のような現象もありますので、屋外にいる時は注意しましょう。

香港は、日本のようにどこにでもトイレがあるわけではありません。それなりに立派な商業ビルの中にもトイレが無いことがあるので、トイレがある場所ではなるべく用を足しておきましょう。また、最近は少なくなっているようですが、場所によってはトイレの排水設備が整っておらず、紙を流してはいけない場所などもあるようです。

香港の公用語は、香港語（広東語に近い中国語）と英語です。基本的に日本語が通じることはあまりないので、英語でコミュニケーションをとることが多くなるかと思います。ローカルなレストランなどでは英語が通じないケースもあるようですが、観光旅行程度ならば英語だけで十分と言えるでしょう。

「尖沙咀鐘楼」は、かつてこの地にあった九広鉄道の尖沙咀駅とともに建造された時計塔です。1916年に、イギリスから資材を取り寄せて建てられたこの時計塔は、英国らしい荘厳たる造りとなっており、さながら香港の「ビッグベン」といったところ。その後、駅の移設にともなって、駅舎は解体されましたが、この時計塔は残されることとなり、この地の歴史を今に伝える役目を果たしています。

ブルース・リーや、ジャッキー・チェンといった世界的スターを数多く輩出してきた香港。そんな香港ゆかりのスターたちの功績を称えるために造られたのが「アベニュー・オブ・スターズ」です。この広場には、スターたちの手形プレートが設置されており、彼らを身近に感じられる点が見どころとなっています。香港映画ファンの方は、自分の好きな香港スターの手形を探してみてはいかがでしょうか。

かつて「アベニュー・オブ・スターズ」にあったブルース・リーのブロンズ像は、2019年に尖沙咀向かいのビクトリア・ハーバーに移設されました。夜景を背にして凛々しく佇む名優ブルース・リーの姿は一見の価値ありです。尖沙咀からそう遠くはないので、こちらにも合わせて足を運ぶことをおすすめします。

「スカイ100」は、2011年にオープンした、香港で最も高い100階建てのビルです。香港の街並みを360度見渡せる展望フロアの高さは390メートルと、東京タワーよりも高くなっています。美しい香港の夜景を眺めるにも最適のスポットですね。展望台からの眺めのみならず、「タイムトンネル」や高速エレベーターなどの、未来をイメージしたような設備が並ぶタワー内も見どころとなっています。

「九龍公園」は、東京ドーム3個分もの敷地面積を誇る、九龍エリア最大の緑地公園です。繁華街である尖沙咀の中にありながら緑に溢れており、園内の湖にはフラミンゴまで生息しています。もともとはイギリス統治時代の軍事的な拠点として築かれた場所であり、今も公園内には当時設置された砲台などが残っているという、一風変わった公園です。

「100万ドルの夜景」と称されるほど、香港の夜景の美しさは世界的にも有名です。そんな香港の夜景をより一層際立たせるのが、「シンフォニー・オブ・ライツ」というレーザーショー。ビクトリア・ハーバーに立ち並ぶ、きらびやかなビル群を、レーザーと音楽によって、さらに輝かせるその光景は圧巻です。「世界最大の永続的な光と音のショー」として、ギネス記録にもなっています。

「1881ヘリテージ」とは、かつて海上警察本部として使われていた歴史的な建物を、そのままホテルやレストラン、高級ブティックなどが入った商業施設にしたものです。ショッピングや食事を楽しめるスポットとしても人気ですが、イギリス統治時代の雰囲気を残す、美しい建物の景観も見どころとなっています。

ビクトリアハーバーを回る「スターフェリー」は、地元の人々にとっては交通機関として利用されていますが、海上から夜景が見られる絶景スポットでもあります。1時間かけてゆっくりと周遊する船の装飾も高級感があり、とてもリッチな雰囲気です。「100万ドルの夜景」と言われる香港の街並みを、海上から楽しんでみてはいかがでしょうか。

尖沙咀を観光する際には、ぜひ「香港歴史博物館」で、この地の歴史を学んでおきましょう。なぜ香港という独特の文化圏が生まれたのか？日本とはいったいどのような関係があるのか？ということを学べば、より観光が楽しくなるはずです。館内にあるミュージアムショップで、お土産を買っていくのもいいかもしれませんね。

丸い形の建物が特徴的な「香港スペースミュージアム」では、宇宙科学のことを体験型の展示で楽しく学ぶことができます。この施設で一番の見どころは、半球状のスクリーンを利用した大迫力のプラネタリウムです。解説言語は香港語ですが、座席に付いているイヤホンで、日本語の解説を聴くこともできます。

「火鍋」とは、辛い味付けをした中国伝統の鍋料理です。この「禾牛薈火鍋店」は、鍋に入る牛肉の品質が高く、香港でも特においしい「火鍋」が食べられるお店として人気があります。鍋は真ん中で区切られていて、2種類のスープが選べるようになっていますので、辛い物が苦手な人でも安心して楽しめるレストランです。

香港の夜景とグルメを一度に楽しめるのがこのレストラン「胡同」です。時間帯によっては「シンフォニー・オブ・ライツ」を眺めながら食事をするなんてこともできます。ロブスターなどの高級食材を使った料理は大変おいしいですが、なかなかに高額なので、財布の中身と相談しながら利用したいところです。

こちらの「鷄記潮州麵食」は、気楽においしい麺料理が楽しめるカジュアルグルメの名店です。魚介系のトッピングが大変人気で、イカ団子と海老ワンタンは絶品。値段がリーズナブルなのも嬉しいところ。朝は7時からオープンしていますので、朝食にこの店を利用する人も多いようです。

「媽咪鷄蛋仔」は尖沙咀にあるスイーツのお店で、ミシュランに紹介されるほどの名店です。卵が連なったような独特のデザインが面白いスイーツで、日本のベビーカステラの表面をサクサクにしたような食感が特徴。小豆や抹茶、チーズなど、いろいろな味が楽しめる尖沙咀のお手軽グルメです。週末には混雑することも多いようなので、多少待つことになるかもしれません。

尖沙咀近辺のナイトスポットといえば、「ナッツフォードテラス」が有名です。ここにはオープンテラスのバーやレストランが数多く並んでおり、夜になると地元の人と観光客で賑わいます。多くのお店では「ハッピーアワー」を設けており、早い時間帯には、よりリーズナブルな料金でお酒が飲める点も魅力です。

香港におけるスイーツの代表的なお店が、この「糖朝」です。日本にも進出していますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか？有名なマンゴープリンや、豆乳から作られたゼリー「豆腐花」などのスイーツが人気ですが、飲茶などの食事メニューも充実しています。数年前に漢口道に移転し、オーナーが変わったことで、メニューも一新されたようです。

こちらのお店は「飲茶」という店名の飲茶店です。このお店はキャラクターのデザインが可愛らしい遊び心に溢れた創作点心が、女性や子供を中心に人気となっています。もちろん、キャラクター点心以外の料理も各種揃っていて、飲茶好きの人も満足できるお店です。

2019年に入ってから、香港では民主化デモが続いています。警官隊とデモ隊の衝突は11月現在も続いており、死者が出るほどの事態に発展しました。尖沙咀周辺でも衝突が起こり、電車に火炎瓶が投げつけられたとの話もあります。日本の外務省では、香港からの退避を強く勧めるような動きはまだありませんが、渡航の際には十分に気を付けた方がいいでしょう。

ここまで、尖沙咀周辺の見どころをいくつか紹介してきました。尖沙咀をはじめ、香港は観光名所も、グルメスポットも多く、とても素晴らしい国です。日本からも近い場所にあり、比較的行きやすい場所ですので、今回のデモが鎮静化した暁には、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。