韓国のトイレは使い方が日本と異なる?
韓国のトイレでは、使用後のトイレットペーパーを便器に流すことはしません。韓国の個室トイレには、たいてい大きなゴミ箱が設置されていますので、そこに使用後のトイレットペーパーを捨てます。裏を返せば、ゴミ箱が設置されていれば流してはいけない、ということです。
韓国は、日本から一番近い外国ですが、トイレの使用方法については日本での使い方と異なります。
韓国のトイレの個室に必ずあるもの
韓国のトイレの個室内には、かなりの確率で大きなゴミ箱が設置されています。使用後のトイレットペーパーを便器内に流されては詰まってしまうので、設置されているゴミ箱に捨ててもらうためです。
高級ホテルなどでは、ゴミ箱が設置されていないトイレもあり、外国からの観光客向けの施設などでは、流してもよい場所があります。
韓国のトイレの使い方
韓国のトイレでは、使用後のトイレットペーパーを便器には流さずにゴミ箱に捨てるのが常識です。前述のとおり、韓国のトイレの個室には、たいてい大きなゴミ箱が設置されていますので、常にゴミ箱に捨てるよう心がけます。便器に流してしまうと、簡単に詰まってしまうため、注意が必要です。
なぜ韓国ではトイレに紙を流さない?
韓国で、使用済みのトイレットペーパーを便器に流さないのは、トイレ自体が「流してもよいつくり」ではないからです。大量の紙を一度に流してしまうと、かなり高い確率で詰まってしまいます。簡単に詰まってしまう理由は、大きく三つあります。
理由①:下水・排水管の問題
まず一つ目の理由として、韓国では近年まで、下水道の設備や排水管が整備されていませんでした。したがって、大量のトイレットペーパーをいっきに流すと詰まる原因でした。特に排水管においては、使用される排水管が細かったため、流れていく途中で詰まってしまうことが度々ありました。
特にソウル市内の街中などでは、住宅の過密地域もあり、整備に時間を要したという事情もあるようです。
理由②トイレットペーパーの問題
韓国のトイレで、トイレットペーパーを流さない理由の二つ目として、トイレットペーパー自体の問題があります。近年では水溶性のトイレットペーパーが普及していますが、以前は、紙質が厚く水に溶けない材質で作られており、流すと詰まってしまう原因でした。
実際今でも、筒状ではない肌触りの悪い再生紙のような紙を利用しているところもあります。
理由③トイレ自体の問題
三つ目の理由としては、トイレ自体の水を流す力が弱いことが挙げられます。以前のトイレは、たくさん水を貯めて、貯めた水の重さと勢いを利用して水を流していました。水流の勢いが弱いなかで、何重ものトイレットペーパーを流してしまうと、当然うまく流れずに詰まる原因でした。