スリランカは紅茶の名産地!
スリランカは日本人にはあまりなじみのない国かもしれませんが、世界でも有数の紅茶の産地として知られています。スリランカ産の紅茶は多様で個性的な味わいを持ち、「セイロンティー」の名で世界中で飲まれています。スリランカの紅茶の特徴や産地、有名な銘柄についてご紹介します。
スリランカ紅茶とは?
スリランカ国内各地の産地で栽培される紅茶は、産地や収穫時期によって味わいや香りが大きく異なることが特徴です。
お茶の生産はスリランカを支える主要産業となっており、スリランカは世界第一位の紅茶の輸出国です。スリランカ国内だけでさまざまな種類の紅茶を楽しめるため、紅茶目当てにスリランカを訪れる旅行者も多いようです。
スリランカの紅茶の起源
スリランカで茶葉の生産が始まったのは19世紀ごろからです。19世紀までスリランカの主要産業だったコーヒー栽培が伝染病の流行によって壊滅的な打撃を受け、コーヒーに変わって茶葉の栽培が始まりました。スリランカの気候が美味しい茶葉を育み、スリランカ産の紅茶は瞬く間に世界中で人気になりました。
スリランカ紅茶のランクは産地の標高によって違う!
スリランカは山地が多く、国土の標高差を利用した茶葉の栽培が行われています。茶葉は産地の標高ごとに「ハイグロウン」、「ミディアムグロウン」、「ローグロウン」の3つのランクに分類されています。
ハイグロウン
ハイグロウンの生産地は標高1200メートル以上の高地に位置しています。ハイグロウン産地は一年中気温が低く湿潤な気候が特徴です。ハイグロウン産地の環境は高品質な茶葉を育てることに適しており、ハイグロウン産地で栽培された紅茶はセイロンティーの中でも最高級ランクのものとして扱われます。
ハイグロウンの主な産地としてはウバ、ヌワラエリヤ、ディンブラなどがあります。
ミディアムグロウン
ミディアムグロウンの生産地は600メートルから1200メートルまでの間に位置しています。ミディアムグロウン産地で栽培される紅茶は癖が少なく、非常に飲みやすいことが特徴です。ミディアムグロウンの産地としてはキャンディが有名です。
ローグロウン
ローグロウンの生産地は標高600メートル以下の低いところに位置しています。ローグロウン産地は主にスリランカ南部の平地に多く、獲られる紅茶は味が濃厚で、渋みが少ないことが特徴です。ローグロウンの産地としてはルフナが有名です。