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広州観光はココに行くべき!14のおすすめスポットをご紹介!

広州観光はココに行くべき!14のおすすめスポットをご紹介!

広州観光のおすすめスポットを余さずご紹介。中国第3の都市として、都会のイメージが強い広州。実は歴史も長く、さまざまな見どころが。定番の史跡や名所から、今人気のおもしろいスポットまで、広州に来たら見ておきたい観光地をたっぷりご紹介します。

目次 [表示]

広州は都会なだけじゃない!

Photo byyumoheart

中国第3の都市、広州。経済面の成長がめざましく、勢いを感じさせる都会の街並みが広がっています。広東料理の拠点、美食の街としても有名ですね。

一方で、2,000年以上の昔から、海上貿易の要所として栄えてきた歴史を持ちます。各時代の歴史を伝える史跡や名所がたくさん。定番からおもしろいスポットまでご紹介します。

広州観光のおすすめ史跡スポット【3選】

Photo by acaaron816

さまざまな時代の史跡めぐりは、広州観光の定番です。紀元前2世紀ごろの南越国の遺跡に始まり、広州が拠点になった辛亥革命など、中国史の重要な一幕も垣間見られます。嶺南文化の建築や美術は、歴史好きでなくても感動ものです。広州に来たら行くべき史跡をご紹介します。

定番の史跡①:陳氏書院

Photo by ChinaTravelSavvy

19世紀末、陳姓の市民がつくった、学校・集会所・祖廟を兼ねた施設。古代、嶺南に建った国名に由来する姓は、広東省一の多さだとか。

書院は、あたたかく湿度の高い風土に適した造り、中国南方の伝統様式をいまに伝える貴重な史跡です。「広東民間工芸博物館」として彫刻や絵画、南方刺繍、陶器などの美術品を展示しています。

押さえておきたい見どころ

Photo by Geoff McKim

建物中のさまざまな彫刻や彫塑は圧巻で、特に壁の石彫は、小さな世界がそこに広がっているようかのようです。中国の歴史の長さと大国ぶりを感じます。中国彫刻の緻密さは世界でも有名です。

「三国志」などの古典のモチーフは、彫刻を楽しみながら中国文化を知れておもしろいので2時間くらいかけてじっくり見学しましょう。

定番の史跡②:中山記念堂

Photo by Mathias Apitz (München)

孫文(孫中山)を称えて、広州市民・華僑の寄付で建てられた史跡です。中国建築は、身分によって建物の高さ・門の数・色・装飾などが決まっていました。

記念堂は、宮殿式で人々の思いを感じます。縁起の良い「8」を取り入れた独特の造りもおもしろいホールは八角形、正面の柱は8本です。堂内には、孫文についての展示室が。

押さえておきたい見どころ

Photo by Mathias Apitz (München)

孫文の展示室は、近代中国史好きはぜひ。記念堂の場所は、辛亥革命の拠点となり、中華民国の総督府も置かれた地です。欧米支配にのまれない近代国家を作ろうと奔走し、明治~大正の日本へも訪れていた孫文。

建物正面には、5メートルもある銅像もあり、台湾・中国の双方で敬愛されている偉人の存在の大きさを感じます。

定番の史跡③:西漢南越王墓博物館

Photo by Gary Lee Todd, Ph.D.

この地で発掘された南越国の王のお墓と、埋葬品を展示する博物館です。南越国は紀元前、秦の滅亡後の華南・ベトナム北部を治め、やがて強大な前漢(西漢)に攻め滅ぼされます。

嶺南有数の大きさである王墓は盗掘された形跡もなく、埋葬品は1,000件以上も。王墓の中を見学でき、歴史好きでなくてもおもしろいスポットです。

押さえておきたい見どころ

Photo by Mathias Apitz (München)

発掘された金縷玉衣は、復活を願い、遺体が腐らないよう魔除けの玉をまとわせた、漢代の風習でした。2代目南越王は前漢の臣下で、皇帝ではなかったと伝える史料のとおり、玉衣の糸は皇帝の金色ではなく、赤色です。

一方、周辺国には帝を名乗っていた記録のとおり、金印「文帝行璽」も発掘。史実を裏付ける重要な発見でした。

広州観光でおすすめ美観スポット【3選】

Photo bylongtengyidu

広州の街並みは、長い歴史と近代のめざましい発展のそれぞれ象徴する建物が混在しています。都会の街並みは、勢いを感じさせる華やかな景観です。貿易港として外国文化を取り入れながら発展した景色は、広州ならではの味わいが残っています。いろいろな眺めを楽しめる広州で、押さえておくべきスポットをご紹介。

定番の名所①:広州塔

Photo bychowbins

近年の急成長を象徴する塔です。アンテナ部分も含め、600メートルほど。展望台になっている電波塔の中では、世界第2位です。真ん中のくびれや、少し斜めに傾いたデザインは、振り向いた女性をモチーフにしています。

広州タワーは「世界一高いアトラクション」の数々が有名です。400メートル以上の高さにある横型観覧車やフリーフォール、高所好きはぜひ。

押さえておきたい見どころ

Photo by 8ware

周辺から眺める広州タワーは、また素敵です。夜になると、ネオンがあでやかに光り、周辺の公園は絶好のフォトスポット。花城広場は全景を望める名所です。じっくり楽しみたい人は、すぐそばを流れる珠江のナイトクルーズを。街全体のネオンとともに楽しめます。

定番の名所②:沙面島

Photo by llee_wu

19~20世紀ヨーロッパ風の街並みが残っています。アヘン戦争で負けて、広州は英仏の占領下になり、2国が運河を造る際にできた小島です。

島内は緑が多く、交通規制もあり、空気がきれいで、周辺は静か。散策にぴったりです。雰囲気のあるカフェや、交易の歴史を展示した博物館もあります。広州では定番のフォトスポットです。

押さえておきたい見どころ

Photo by macchi

定番のカフェは、スターバックスコーヒーです。古い大きな洋館を活用した店内は、クラシックで落ち着いています。一度行ってみたいお店です。

島内は、2つの文化の融合を感じるおもしろいフォトスポットでもあります。亜熱帯の大樹や草花、洋館に中国語の看板、川の先に広がる広州の都会など。素敵な画を探して歩くと楽しい小島です。

定番の名所③:白雲山

Photo by Drnantu

広州の8大名所のひとつです。30ほどの山々が連なります。最高峰は、標高382メートルの摩星嶺です。高すぎない標高がハイキングにぴったりで、家族連れにも人気。頂上までは1時間かかりません。

観光地化されており、ロープウェイやカートでも行けます。市の中心部から近く、気軽に行けるのも魅力です。

押さえておきたい見どころ

Photo by Poooyjie

空気の澄んだ雨上がり、白い雲が渓谷をたなびくさまは必見。名前の由来です。4世紀ごろから親しまれてきた景色と思うと、感慨深いものがあります。山の各所には、名所もたくさん。花畑や野鳥観察の場があり、自然を満喫できます。山腹の卓球場、湖畔の飲茶など、中国らしい自然の楽しみ方もおもしろいですね。

広州観光でおすすめの食事スポット【3選】

Photo bygadost0

広東料理の拠点である広州は、「食在広州」という中国の言葉のとおり、美食で知られています。同じく広東料理の根付いた香港やマカオにくらべて、圧倒的にリーズナブルです。素材の味を生かす広東料理は、多くの人に愛されています。広州に来たら行くべき広東料理店、飲茶店をご紹介。

定番の食事スポット①:泮溪酒家

陳氏書院から徒歩で15分ほどの場所にある、広東料理の3大老舗のひとつ。味、建物、歴史いずれも広州のトップクラスを誇ります。3店の中でもみごとな中国庭園は、必見です。格式の高さを感じさせる店内であるのに、比較的リーズナブル。接客の良さも評判です。周辺に並ぶ嶺南の伝統建築を散策しつつ訪れてみては。

押さえておきたいおすすめメニュー

動物や野菜のかたちをした点心が人気です。つい写真に収めたくなるかわいらしさ。 白うさぎの形のエビ蒸し餃子は、定番メニューです。泮溪酒家は、他店にくらべて注文が難しくありません。全メニューに写真付きで、注文は伝票にチェックするだけであり、広州初心者も安心です。

定番の食事スポット②:点都徳(聚福楼店)

有名なショッピング街、北京路の近くにある、創業86年の老舗飲茶店です。飲茶の有名チェーン店のひとつに数えられます。味が良く、お手頃価格である点都徳は、入りやすい名店です。ただし、量が多いため、少しずつ注文しましょう。中国式の内装、清潔な店内、和気あいあいとした雰囲気が居心地のよい空間です。

押さえておきたいおすすめメニュー

おすすめは、オリジナルメニューの赤い腸粉です。お米でできたもちもちの皮で、エビフライや貝柱、シイタケを巻いてあります。食感の違いが楽しい一品です。

中国語のメニューを見て、伝票にチェックして注文します。一部写真付きです。分からない場合、写真の品を頼みましょう。食べきれない場合、テイクアウトできます。

定番の食事スポット③:炳勝品味(珠江新城店)

広州塔の川向うにあります。2018、19年にミシュラン1つ星をとった広東料理店。隣接する同グループの姉妹店「炳勝公館」は、飲茶がメインで、同じくミシュラン1つ星です。

広東料理は、素材を生かした味付けで多くの人に好まれています。さらに世界レベルの味を楽しみたい方はぜひ。価格は、泮溪酒家より2割ほど高めです。

押さえておきたいおすすめメニュー

どの料理もおいしいですが、おすすめはお肉料理です。ブラックチャーシューは、口コミでも人気があります。多くの人が頼むのが、パイナップルパンです。1個がこぶしより大きい、食べごたえ抜群の甘いパン。

姉妹店の炳勝公館でも食べられます。頼むのは最小6つからで、食べきれない分はテイクアウトできます。

広州観光のおすすめ人気スポット【3選】

Photo by Beryl_snw

広州には、定番の観光地以外にも見どころがたくさんあります。中国らしい壮大なスケールが人気の動物園や、インスタ映えのレトロな街並み、新旧の織り交ざったアートスポットなど、今注目の観光スポットをご紹介。少し変わった場所や、インパクトのあるものが好きな人はぜひ。

今人気のおもしろい観光地①:長隆野生動物世界

Photo by llee_wu

徒歩でまわる動物園、乗り物でまわるサファリパークの2つを楽しめるテーマパークであり、2つ合わせると動物園としてはアジア最大級の広さです。市の中心部からはタクシーで30分ほどで着きます。

自然界のような環境にたくさん群がっている様は、まるで野生動物かのような迫力。料金はやや高めですが、納得の見ごたえです。

押さえておきたい見どころ

Photo by llee_wu

必見は、世界でもここでしか見られない3つ子のパンダ。桁違いの愛くるしさです。ホワイトタイガーは、世界で飼育される半数以上もの頭数がいます。かわいらしい赤ちゃんから雄々しい成獣まで見られるのは貴重です。動物たちのショーでは餌に食らいつくトラ、上空を舞う鳥など、迫力満点のシーンを楽しめます。

今人気のおもしろい観光地②:黄埔村

中心部から少し離れたところにある古い港町です。日本でいうところの長崎の出島にあたります。貿易港が広州1港に限られていた時代、栄えていた180年ほど前の風景が。修繕されましたが、ほぼ当時の嶺南の味わい深い街並みが楽しめます。観光地化して露店も多く、生姜味のミルクプリン「姜撞奶」は名物です。

押さえておきたい見どころ

水路が流れ、黒レンガ造りの家々が並ぶ画は趣があります。日本人にまつわる伝説が残る日本楼も必見。日本留学したある男性が、日本の皇族の女性と結婚、女性のおかげで、2人の住む村は日中戦争の被害をまぬがれたといいます。真偽は不明ですが、たくましく生き抜いたであろう人たちに思いをはせてみてはいかがでしょうか。

今人気のおもしろい観光地③:工場跡地アート

Photo by llee_wu

国営の工場跡地を、現代アートやデザインの創作・展示にしているエリアです。赤レンガ倉庫のような「紅専廠」、紡績工場だった「T.I.T創意園」の2つが特に有名です。ソ連の影響を受けた時代のレトロな建物と、アート作品の調和がおもしろいスポット。おしゃれに敏感な若い世代に人気です。

押さえておきたい見どころ

Photo by llee_wu

紅専廠は、ロシア風の建築である缶詰工場と、廃棄物を活用したアート作品が特徴です。考えさせられる作品がたくさん。いずれもレトロな趣があるのも素敵です。T.I.T創意園は、ファッション系がメイン。お店もあり、ユニークな一着に出会えるのもここならではです。 

広州観光のおすすめ周辺人気スポット【2選】

Photo by xiquinhosilva

広州の周辺にも、見どころある観光スポットが点在しています。広州とはまったく違った自然や遺跡を楽しめるため、広州観光とセットでまわるのが人気です。興味のあるツアーを探してみてはいかがでしょうか。広州観光とあわせて行きたい、人気のスポットをご紹介します。

周辺の人気観光地①:「七星岩」肇慶市

Photo byyyyoe

岩肌をのぞかせた峰が、北斗七星のように7つ並ぶことが名前の由来です。周囲には大きな湖が広がっています。嶺南有数の絶景。古来から詩、画の題材として登場しています。地下の洞窟も有名です。8つの洞窟は、亜熱帯の自然がつくり出す鍾乳洞や石筍がみごとな景観を作っています。広州からはバスで2時間ちょっと。

周辺の人気観光地②:「開平の望楼群と村落」江門市

Photo by xiquinhosilva

遺跡や建築好きにおすすめ。16~20世紀、海外から戻った華僑たちが建てた、防犯・防災のための見張り塔、避難所、別荘です。

のどかな田や木々の合間に、塔がにょきっと点在する不思議な光景が。開平市内には1800棟以上が残っており、4村の20軒が世界遺産に登録されています。広州からはバスで2時間ほどの穴場です。

さまざまな観光スポットが楽しめる広州へ

Photo by Payton Chung

広州は、2,000年以上にわたり華南の中心として栄えてきました。伝統的な建物や食はもちろん、諸外国からの文化を取り入れながら発展している点も注目です。

多岐にわたる見どころは、歴史に興味がなくてもおもしろく、写真に収めたくなる風景がそこかしこに。東京からは直行便で5時間ほどのおすすめ都市です。ぜひご堪能ください。

Sato
ライター

Sato

森林浴が好きで、旅先では各地の自然に触れるのが一番の楽しみです。 自然や街並みを切り取った風景画も好きなので、題材になりそうな景色を探して歩くことや、古くからの街並みの散策や美術館巡りも好きです。

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