有名な紅茶の産地と銘柄をご紹介!
セイロンティーの主要な産地では地域を代表する紅茶の銘柄があり、「ウバ」や「ディンブラ」などの世界的に高く評価されている紅茶も数多く生産されています。
ウバ
ウバはスリランカ南東の山岳部にある紅茶の生産地です。ウバ地方は高地にあるため産地のランクとしてはハイグロウンに分類されます。標高1200メートル以上の斜面に広がる茶畑では、一年中上質な茶葉が収穫されています。ウバ地方では昼夜の寒暖差によって霧が発生することで、茶葉に独特の香りをもたらしています。
ウバは世界3大銘茶の一つ
ウバ地方で生産される紅茶「ウバ」はインドのダージリン、中国のキーマンと並んで世界三大銘茶として知られており、高級な紅茶として世界的に高く評価されている銘柄です。独特の爽やかな香りと苦みが特徴の紅茶です。味が濃く、渋味もしっかりとしているのでミルクティーにして飲むと香り高く上品な味わいを楽しめます。
ヌワラエリヤ
ヌワラエリヤはスリランカ南西部の高地にある紅茶の生産地です。標高は1800メートルとスリランカで最も高い場所に位置しています。緑に覆われた自然が豊かなヌワラエリヤは一年を通して気温が低く、非常に涼しい気候が特徴です。昼夜の寒暖差が激しくよく霧が発生するため、紅茶の栽培に非常に適した環境です。
ヌワラエリアはさっぱりとした味わい
ヌワラエリヤ地方で生産される紅茶「ヌワラエリヤ」はさっぱりとした口当たりの良さと香り高さが魅力です。ティーカップに注ぐと美しい黄金色になることも特徴です。
飲んだ時の味わいは緑茶にも通ずるものがあり、日本人が親しみやすい銘柄とも言われています。「ウバ」などと同様に最高級のハイグロウンティーとして知られています。
ディンブラ
ディンブラ地方はウバに近いスリランカ南西部の高地にあります。標高は1300メートル、産地のランクではハイグロウンに分類されています。ディンブラの広大な斜面には70以上もの茶園が存在し、年間を通じて非常に多くの茶葉を生産している地域です。
ディンブラは飲みやすさが魅力
ディンブラ地方で生産される紅茶「ディンブラ」はバラのような上品な香りとバランスの取れたほどよい苦みが特徴です。爽快で飲みやすい銘柄のため日本の紅茶飲料などにもよく使用されています。「ディンブラ」も最高級のハイグロウンティーとして知られています。
「ディンブラ」は何にでもあうため、ケーキやお菓子と一緒にストレートで楽しむのがおすすめの紅茶です。
キャンディ
キャンディ地方はスリランカ南部の内陸にある生産地です。キャンディ地方の標高は400メートルから600メートル、産地のランクだとミディアムグロウンに分類されます。実はキャンディ地方がスリランカで一番最初に紅茶が栽培された土地でもあります。
キャンディで生産される茶葉は紅茶の渋味成分であるタンニンが少なく、比較的あっさりとして飲みやすい紅茶です。
キャンディーは名前もかわいい
キャンディ地方で生産されている紅茶「キャンディ」はお菓子のようなかわいい名前も魅力的ですが、香りや渋味が控えめで普段紅茶をあまり飲まない人にもとても飲みやすい優しい味が特徴です。クセが少なくまろやかなのでストレートティーやフルーツティーにして飲むのがおすすめの楽しみ方です。
ルフナ
ルフナはスリランカ南部に位置する生産地です。標高は600メートル以下で最も低い場所にあるローグロウン産地に分類されます。ルフナという名前はウバやディンブラと違い、日本ではあまりなじみがないですが、実はルフナでリランカ産の紅茶の6割が生産されています。
ルフナは個性的な香り
ルフナの紅茶の特徴はなんといっても独特の香りです。「ルフナ」は薫製のような珍しい香りを放つことで知られています。高品質なものは黒蜜のような濃厚な香りがするそうです。「ルフナ」の味は意外にもすっきりとした渋味のないまろやかな味わいでクセもありません。
スモーキーな香りはミルクティーやチャイにするとおいしさが引き立ちます。
ウダ・プッセラワ
ウダ・プッセラワはヌワラエリヤとウバの中間あたりにあるハイグロウンの産地です。他の有名な紅茶産地よりも小さなエリアですが、非常に上質な茶葉を生産する産地として近年注目を浴びています。ヌワラエリヤと並び、ウダ・プッセラワはスリランカで最も高い場所に位置しています。
ウダプセラワは花のような香り
ウダ・プッセラワで穫れる紅茶「ウダプセラワ」はストロベリーのような甘い花香がすることが特徴です。紅茶の甘味と渋味のバランスがよく、ストレートでも美味しく飲めます。「ウダプセラワ」は香りが魅力の紅茶なのでストレートティーや、濃いめのミルクティーにして飲むのがおすすめです。