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いま話題のメークロン市場をご紹介!
タイには市場がたくさんありますが、メークロン市場は、いま大注目の市場といえるでしょう。なんと、この市場は線路の上に開設されているのです。電車が近づいてくると、市場の屋根は通過すれすれというところでパッと折りたたまれます。そして電車が通過し終わると、屋根が元に戻され市場が再開するのです。その様子は、観光客にとって驚きの光景でしょう!そんなメークロン市場の見どころや楽しみ方、行き方などを詳しくご紹介します。
メークロン市場とは?
別名「折りたたみ市場」ともいわれているメークロン市場は、バンコクから南西へ約80㎞の場所に位置しています。駅や市場自体はそんなに大きくありませんが、100年ほど前から続いており、大変賑わっている市場です。メークロン市場の最大の特徴は、電車が通るたびに繰り返される市場の屋根の開閉の様子。また、電車が線路脇の商品ぎりぎりに進む様子もスリル満点!その様子を一目見ようと、世界中から観光客が押し寄せています。
メークロン市場の見どころは?
市場の屋根の開閉の様子
メークロン市場の見どころは、なんといっても電車到着時に繰り広げられる市場の屋根の開閉の様子です。アナウンスが始まると電車が近づいてきますが、なかなか市場の屋根が閉じられません。はらはらしながら見守っていると、通過ぎりぎりのタイミングでやっと閉じられます。商品は出しっぱなしの状態で電車が通過しますが、つぶれることはありません。神業のようなその様子は、とても不思議で一見の価値ありです。
たくさんの品が並ぶ市場の様子
線路沿いに立ち並ぶ市場も、見どころの一つ。市場には魚や野菜、果物が所狭しと並べられていて、お肉が焼かれている、いい匂いが立ち込めています。その商品は大胆にも、線路の脇にまで続いているのです。ぶらぶらと歩いてまわるだけでも、地元の方の生活の様子を垣間見ることができて面白いですよ。魚など生ものはあまり観光客向けではありませんが、お菓子などは安くておいしいので、気になるものがあれば試しに購入してみることをおすすめします。
メークロン市場の楽しみ方は?
電車通過の様子をカメラで撮ろう
メークロン市場の楽しみ方は、やはり電車が通過する時の市場の屋根が開閉する様子を写真、あるいは動画で撮影すること。電車の通過時間は数分で終わってしまいますので、ぜひ記念に撮っておきましょう。線路ぎりぎりの場所なら、スリル満点の写真が撮れること間違いなし!また、線路の脇に並べられている商品がどうなるかも写真に撮っておくと面白いかもしれません。他の国では絶対撮れない一枚を残しておきませんか?
海の幸を食べてみよう
メークロン市場の楽しみ方の一つは、シーフードでしょう。メークロン市場のあるサムットソンクラーム県は、タイ湾に面したメークロン川の河口があり、新鮮な魚介類がたくさん手に入ります。そのため、シーフードをバンコク市内より安く食べることができるのです。シーフード店は市場から少し離れた場所にありますが、トゥクトゥクやタクシーで行けばすぐに着きます。特に、子持ちカニは名物料理なので、気になる方はぜひご賞味ください。
メークロン市場への行き方は?
電車の場合
安く行きたい!地元の風景を楽しみたい!という方は、電車の利用がおすすめ。バンコクからの行き方をご紹介します。まず国鉄ウォンウィエン・ヤイ駅へ。マハチャイ駅まで行き、船着場へ足を運びましょう。船で対岸へ降り、さらにバーンレーム駅まで歩き、メークロン行きの電車に乗ります。以上の合計金額は、23バーツと大変安上がりです。ただ、時間がかかるので、少し面倒な行き方かもしれません。
車の場合
ロットゥーに乗ろう!
バンコクからロットゥーというミニバスが出ているので、慣れていない方はこの行き方が便利です。お金はかかりますが、時間は短縮できます。バス停はBTSラチャテウィー駅からタクシーで約20分の場所にある、南バスターミナル(サーイタイ・ガオ・ピンクラオ)というところ。ダムヌンサドゥアック行きに乗り、途中下車してください。バスは5時半~午後8時の間、1時間に1~2本出ていて、メークロンまで約1時間で60バーツです。
タクシーでも行けるけど…
電車で行くのが不安な方やロットゥーの乗り場まで行くのが大変という方は、バンコク市内からタクシーを利用するという行き方もあります。ただ、タクシーで行くには距離があるため、乗せたがらない運転手もいます。料金はメーターを使わず交渉で決める場合が多く、目的地を「メークロンマーケット」と伝えても通じない場合があります。そんな時は地図を見せましょう。タイ語表記があればベストです。料金の目安は、1,000バーツほどとなっています。
メークロン市場の観光の注意点は?
混雑するのでご注意を
メークロン市場は、世界中でも大人気の観光スポットのため、とても混雑しています。特に、電車通過時間の30分ほど前は歩くのも一苦労。市場散策などを済ませたら、早めに電車の見学場所を確保しておきましょう。人が多すぎて写真を撮ることも大変ですが、いろいろな国籍の人ともみくちゃになりながら、電車が通る瞬間を待つのというのも珍しい体験でしょう。これも楽しみ方の一つといえます。
迷子になっても落ち着いて
メークロン市場はとにかく人が多いです。グループで来て、しばらく個人行動していると、いつの間にか人波に飲まれて、はぐれたまま電車のアナウンスが鳴り、踏切のシャッターが閉まってしまった……ということも。一度はぐれたら電車が通過して人が引くまで、なかなか会えないことを覚悟しましょう。友人を探して、電車を見逃してしまったら元も子もありません。あらかじめ集合場所を決めて置き、電車の通過を見届けてから再会しましょう。
スリには気をつけて!
メークロン市場は、いろいろな国籍の観光客や地元の方で溢れています。電車の到着時は、まるで朝の満員電車のようです。こういう状況では、どうしてもスリに遭う可能性が高いでしょう。メークロン市場に限ったことではありませんが、旅行中、特に混雑時には財布をズボンのポケットに入れたり、中身がよく見えるようなバッグに入れて観光するのは控えた方が無難です。また、写真撮影に夢中になりすぎないようにしましょう。
トイレは有料
タイの観光場所の多くがそうであるように、メークロン市場のトイレも有料です(5バーツ)。必ず事前に小銭を用意しておきましょう。また、トイレはあまり衛生的とはいえません。汚いトイレで用を足すのは嫌な方は、事前に済ませておく、移動中水分を取りすぎないなど、少し工夫が必要です。また、ティッシュがないこともあるので、ポケットティッシュは忘れずに準備しておきましょう。
メークロン市場の近くの観光地は?
アンパワー水上マーケット
アンパワー水上マーケットは、メークロンから車で20分くらいの場所に位置しています。ここは地元の方が集まる市場で、昔ながらの水上生活を見ることができます。行き方は、タクシーやトゥクトゥク(三輪タクシー)を利用するのが便利。水がきれいで夜には蛍を見られることもありますよ。アンパワーからバンコクまでロットゥーが走っているので、帰りも簡単です。週末限定の開催ではありますが、ぜひ一緒に観光してみてはいかがでしょうか。
ラマ2世記念公園
アンパワー水上マーケットにほど近い公園です。4つの建物に分かれており、昔の人々の生活用品などが展示されています。道が整備されて広く、緑も多いので散歩にはぴったり。さらに、公園内には屋外映画館や植物園もあります。ラマ2世や歴史について学びたい方、他の観光地の人の多さに疲れた方にはおすすめです。とてもきれいな公園なので、アンパワー水上マーケットを訪れたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
ベンジャロン工房「ピンスワン」
タイの伝統的な焼き物である、ベンジャロン焼きの工房です。こちらもメークロンに近いアンパワーにあります。ベンジャロン焼きとは、アユタヤ王朝時代に生まれた焼き物で、金色に縁どられた複雑な模様はとても豪華。タイ王室御用達です。ベンジャロン焼きの食器はバンコクでも売っていますが、ぜひこの機会に、産地であるアンパワーの工房で職人技を見学してみませんか。自分だけの素敵な食器に出会えるかもしれません。
ダムヌン・サドゥアック水上マーケット
約150年の歴史を持つ、タイで一番有名な水上マーケットで、船着場から小型ボートに乗って、水上マーケットの開催場所まで行きます。ここでは、観光客向けに果物やかばん、人形、置物などたくさんの種類の商品が小舟に積み上げられて売られています。小型ボートに乗って川沿いの商品を眺めるだけでも、雰囲気を楽しめるのですが、気に入ったものがあれば購入することも可能。ただし、その場合は値切ることをお忘れなく。
ツアーに参加しよう!
自力で行けるか不安だという方、効率よく見どころをまわりたいという方は、現地旅行会社が催行するツアーがおすすめ。1600バーツほどのお金がかかりますが、日本語が話せるガイドや、日本人スタッフがいる会社であれば安心ですよね!ツアーはだいたいの所要時間が決まっているので、その前後の予定がたてやすいのがいいところ。メークロン市場の観光は半日ツアーなので、空いた時間を他の観光にあてることができますよ。
メークロンのお土産は?
タイならではのお菓子や果物
意外とおいしい!現地のお菓子
メークロン市場に陳列されている商品は主に肉や魚、野菜などの食べ物ですが、地元の人向けなので観光客が買う物はあまりありません。しかし、マンゴーなどのドライフルーツは、お土産にちょうど良いのでおすすめ。少し冒険したいという方は、ドリアンチップスなんていかがでしょうか。味もおいしいし、価格もお手頃なので、気軽に買ってみましょう。どれもタイの雰囲気が伝わるお菓子です。
日本では珍しいのでこの機会に食べてみよう
自分へのおすすめのお土産は果物です。メークロン市場のあるサムットソンクラーム県は果樹園に囲まれており、主にココナッツやザボン、ライチなどが多く実ります。基本的には日本に持って帰ることはできませんが、買ってホテルで食べてみてはいかがでしょうか。新鮮でとってもおいしいですよ!特に、ザボンは日本ではなかなかお目にかかれないので、まだ食べたことのない方は、ぜひご賞味ください。
メークロン市場を楽しもう!
メークロン市場の行き方や見どころ、楽しみ方などをご紹介しましたが、魅力が伝わりましたでしょうか。でも、本当の魅力は実際に体験してみないとわかりません。少しでも興味が湧いた方は、ぜひ一度、訪れてみてください。電車が通る時は、まるでお祭りのようでとっても楽しいですよ!電車すれすれの場所で写真を撮ってみるなど、自分なりの楽しみ方で観光しましょう。見どころ満載の日本ではありえない風景をお見逃しなく!
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