フィリピン発の激ウマスイーツ「タホ」とは?
タホは、フィリピンで広く愛されている豆腐を使ったスイーツで、「タピオカの次にはやる」と国内外からの関心が高まっている飲み物スイーツです。フィリピンでは、タホを朝食のメインやデザートとして食べることが多く、「出勤時には片手にタホ」というほど日常に根付いています。
やわらかい豆腐を使った飲み物スイーツ
タホは、プリンのようにとろっとした豆腐を使った飲み物スイーツで、温かいまま黒蜜やサゴ(フィリピン風タピオカ)とあわせます。タホは、中国・台湾の豆花(トウファ)にも似ていますが、タホは豆腐がよりやわらかく、素材もよりシンプルで優しい味わいです。
タホはベースが豆腐なので大豆の栄養もとれて、甘いラテやフラッペより低脂質なヘルシースイーツでもあります。
フィリピンでは早朝にタホ売りが売り歩く
フィリピンでは、早朝の街に天秤竿を担いでタホを売り歩くタホ売りの声が「タホォ~」と響きます。
フィリピンのタホは、路上でタホ売りから買うのが一般的で、できたての豆腐が味わえる早朝にしか買えないストリートフードです。サイズは、たいてい2~3種のプラカップが用意されていて、値段は10~20ペソ(約20~40円)ほどします。
フィリピンでは専門店やコンビニの商品も人気
フィリピンのタホは路上だけでなく、ショッピングモールに出店している専門店や、コンビニで売られているものあり、人気があります。お店の価格は路上よりも少しだけ高いですが、お店のタホは早朝に買えなかった人やおしゃれ好きな人、観光客などに好評です。
専門店のタホは、フルーツやお芋など味の種類が多く、見た目も鮮やかで、コンビニのタホはカップスイーツとして売られています。
タホを日本で食べる①:お店で買う
タホを日本で食べる1つ目の方法としては、日本でタホを取り扱っているお店で買う方法です。タホを扱う店は日本でも徐々に増えてきており、2019年にフィリピンの専門店が初上陸したり、お豆腐専門店や飲食店などでメニューとして登場したりしています。
フィリピンスイーツ専門店
タホを取り扱うフィリピンスイーツ専門店は、日本全国では1店舗のみです(2020年11月現在)。
唯一の専門店は名古屋市に2020年に開店し、テレビやSNSでも注目され、県内外からお客さんが訪れています。タホは1杯600円からで、マンゴーやウベなどのフレーバーがあり、看板商品のフィリピン風かき氷「ハロハロ」なども要チェックです。
住所 | 〒460-0011 愛知県名古屋市中区大須2丁目15−11 SKビル 1F |
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InstaのURL | https://www.instagram.com/lameriendahalohalo/ |
電話番号 | 052-203-8686 |
アクセス | 名古屋市営地下鉄鶴舞線「大須観音」駅から徒歩4分 |
営業時間 | 12:00~18:00(来店時にご確認ください) |
定休日 | 無休(来店時にご確認ください) |
豆腐専門店
日本の豆腐専門店のなかにも、お店の特製豆腐を使ってタホを売っているお店があります。お店の特製豆腐は、製法や材料にこだわって作られていて栄養価も高く、健康志向な人にもおすすめです。
愛知県高浜市にある「おとうふ工房いしかわ」では、県内外にある直営店舗で販売しており、「まさしの豆腐(三楽工房)」は、大分県周辺のイベントで出店しています。
そのほかのお店
タホは、専門店以外でもレストランやショッピングモールに入っているテイクアウト専門店などでの取り扱いも増えてきています。テイクアウトのみのお店は神奈川県・大阪府・徳島県・島根県などにあり、地域の人や別用で近くまで来た人がちょっと立ち寄るのにおすすめです。
コンビニ
タホは、2020年10月からコンビニでもチルドカップ飲料として発売が開始されました。2020年11月現在では、タホは1つのメーカーの1商品だけであり、つぶあんを加えた冷たい和風タホで、タホを知らない人でも手にとりやすい商品です。
内容量255グラム・185キロカロリーで260円ほどであり、全国のコンビニで買えます。
タホを日本で食べる②:お家で作る
タホを日本で食べる2つ目の方法は、お家で手作りする方法で、材料を準備できれば簡単にできます。
材料は日本の食材で代用でき、おぼろ豆腐・タピオカ・黒蜜はどれもたいていのスーパーで調達可能です。タピオカは、スーパーには中華料理用の小粒の乾燥タイプを置いていることが多いので、大粒のタピオカや冷凍・湯戻し不要タイプはネット通販が確実に買えます。
市販の豆腐・黒蜜を使って
難易度 | ★☆☆ |
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時間目安 | 10分 |
タホの一番簡単な作り方は、おぼろ豆腐と黒蜜を市販のものを使って作る方法で、タピオカを湯戻ししてゆで、豆腐を温めるだけで作れます。日本で市販されている黒蜜は、フィリピンの味とは違い、豆腐になじみにくいそうですが、「朝食用に手早く作りたい」など手間をかけたくない人にはおすすめです。
手間を減らすには湯戻し不要のタピオカが便利で、単価は高めですがレンジでも作れます。
豆腐も手作りで
難易度 | ★★★ |
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時間目安 | 鍋:2時間 |
レンジ:20分 |
タホを本場の味に近づけるには、豆腐からすべて手作りするのもおすすめで、にがりと無調整(大豆固形分10パーセント以上)の豆乳で、鍋でもレンジでも作れます。材料が手に入らない場合は、食感がしっかりめになりますが、大豆固形分10パーセント未満の無調整豆乳とゼラチンでもいいでしょう。
黒蜜も、黒砂糖があれば10分ほどで作れますので、タホ作りに必要な分だけ用意できます。
タホって初めて聞くなぁ。どんなスイーツなのかな?