×

沖縄の伝統的な踊り「エイサー」や「カチューシー」をご紹介!

沖縄の伝統的な踊り「エイサー」や「カチューシー」をご紹介!

沖縄には「エイサー」や「カチューシー」といった伝統的な踊りが古くからあります。近年では新しい創作の踊りや観光客も楽しめる工夫がされるなど変化も。この記事では沖縄で古くから愛される踊りや衣装など、たくさんの魅力をご紹介していきます!

目次 [表示]

沖縄には伝統的な踊りがたくさん!

https://www.photo-ac.com/

沖縄には独自の文化が根付いており、踊りも例外ではありません。エイサーは名前を耳にしたことや実際に見たことがある人もいるのではないでしょうか。沖縄にはほかにもカチューシーや琉球舞踊といった伝統的な踊りの種類がたくさんあります。踊り方や衣装、曲など踊りによって異なる特徴があるのも魅力的。沖縄の人にとっては大切な生活の一部にもなっています。

沖縄の伝統的な踊り① : エイサー

出典: https://www.okinawastory.jp/event/600009332

エイサーはお盆にご先祖様の魂を送迎するための踊りで、お盆が近づいてくると青年会の人々が集まって毎日練習を行い、本番に臨みます。元々は太鼓などの楽器をいっさい使わない踊り方でしたが、近年になり太鼓を持つようになっていきました。エイサーはお盆の踊りですが最近ではエイサーのイベントやお祭りが行われ、観光としても大事な役割を果たしています。

エイサーの踊り方

出典: https://www.okinawastory.jp/event/600009332

地域により種類が異なりますが、代表的なものは「男手踊り」と「女手踊り」と呼ばれる踊り方です。男性は手踊りといって、太鼓を持たずに手と足のみで力強い踊りを披露します。女性は頭に手ぬぐいを巻いた姿が特徴的で、女性らしいしなやかな動きの踊り方です。太鼓を持って踊る人は、ジャンプや回転、しゃがむといったダイナミックな動きでエイサーの重要なポジションを担います。

踊りに使う曲

エイサーに用いる曲は地域によって異なりますが「繁盛節」や「唐船ドーイ」「仲順流り」といったものが代表的です。曲の多くは男女の恋愛模様や沖縄に伝わる笑い話を歌っています。とくに「唐船ドーイ」はほとんどのエイサーの終盤にかかる曲なので、実際にエイサーを見る前に聴いておくといいかもしれませんね。曲の演奏時は沖縄三線や琉球笛といった沖縄の伝統的な楽器が活躍します。

エイサーの衣装

衣装はサージ・襦袢・打掛・帯・ズボンなどで構成されています。サージはモス布ともいい、エイサーを踊る人が頭に巻いている布のこと。地域によっては帯を使わずサージを腰に巻くこともあります。打掛は黒地に赤い襟が付いたものがオーソドックスですが、襟が黄色や紫、柄物の場合も。布地に色が付いていて、襟が黒色という種類もあります。踊りだけなく色とりどりの衣装もまた魅力的。

沖縄の伝統的な踊り② : カチューシー

カチューシーは速いテンポの沖縄民謡に合わせて、手をひねりながら踊ります。特別なイベント時だけでなく、お祝い事の席や宴会の最後に踊られることが多いです。お年寄りは踊り慣れていることもあってか、踊るのが上手な人が多く、見ているだけでも楽しめます。

カチューシーの踊り方

踊り方は、手を頭の上まで上げて手首をかきまぜるように回し、足踏みをしながら踊ります。腕は高ければ高いほどきれいとされ、男性はこぶしの状態、女性は手を開き指の間は閉じた状態にするのが一般的です。指の間を閉じる理由は、指をあけてしまうとその隙間から幸せが逃げるとされているため。カチューシーを踊る場合は気を付けるようにしてくださいね。

踊りに使う曲

https://www.photo-ac.com/

三線を用いたテンポの速い種類の曲が多いです。代表的な曲は「唐船ドーイ」や「天川節」「多幸山」など。どれもカチューシーの踊りの際に欠かせない曲です。昔は決まった曲が流れていた訳ではなく即興で曲を歌っていましたが、時が経つにつれ現在のスタイルに。近年ではこういった民謡をポップにアレンジした曲が使われることも。とくに若者が多い席ではこの傾向にあります。

カチューシーの衣装

https://www.pakutaso.com/

カチューシーには、これといった決まりの衣装はありません。宴会やお祝い事の席で踊られることが多いので、そのときに着ている服で踊ることになります。ただし、祝いの席を盛り上げるためにアロハシャツやエイサーの衣装を着て踊る人も。カチューシーは「楽しめばいい」という雰囲気の踊りですので、その場に合った服装をしていれば何の問題もありません。

沖縄の伝統的な踊り③ : 琉球舞踊

琉球舞踊には大きく分けて「古典舞踊」と「雑踊り」という種類が存在します。前者は琉球王国時代の宮廷舞踊が由来です。いくつかの分かれた踊りによって構成されており、それぞれの特色があります。後者は庶民の生活などを題材とした踊りで、全体的に明るい雰囲気が特徴です。どちらの踊りも地域によって違いがある場合や、近年に創作されたものもあります。

琉球舞踊の踊り方

「古典舞踊」の踊り方はきっちりとした形式があり、一般の人がすぐ踊れるようなものではありません。宮廷の踊りという背景もあって優雅でしなやかさを感じる踊り方が特徴です。「雑踊り」も演目や振り付けなどがあるので、なかなか簡単には踊れません。庶民の生活を表しているだけあって元気な印象の踊り方になっています。どちらもそれぞれの特徴があるので必見です。

踊りに使う曲

琉球舞踊で使う曲は「琉球古典音楽」と呼ばれる、伝統的で歴史のあるものです。笛や琴、太鼓などで曲が演奏され、その演奏にあわせて歌をうたいます。曲の種類は200にもおよび、多くの流派に分かれているのも特徴です。一部の流派は沖縄県の無形文化財にもなっており、歴史的にも芸術的にもその価値が認められています。

琉球舞踊の衣装

衣装は何種類もありますが、代表的なのは打掛や絣着物です。赤やオレンジ、水色といった色鮮やかな布地に草花の柄を模した衣装が目を引くでしょう。頭には花笠をかぶることも多く、踊り手の華やかさをいっそう引き立てる存在です。宮廷の舞踊というだけあり、ほかの踊りとは異なる豪華な衣装が特徴といえます。

沖縄の伝統的な踊り④ : クイチャー

宮古島の伝統的な踊りで集落によって踊りの種類が異なるのが特徴。輪になった人々がかけ声に合わせて進みながら踊ります。豊作祈願や雨ごいの目的で踊られてきましたが、現在はお祝い時に踊るように変化しました。お祭りのときには大人から子どもまで一緒になって踊り、最近では学校の出し物でエイサーではなくクイチャーを踊る学校も増えてきたんですよ。

クイチャーの踊り方

最初はゆっくりとしたテンポではじまりますが、次第にテンポや動きが激しくなっていきます。踊り方は手を上げて振りつつ足踏みをしながら前に進んでいくというもの。男性は力強く、女性はしなやかな動きをします。比較的簡単なので、踊っている人を真似して飛び込み参加もできます。盆踊りに近いので、抵抗なく踊れるでしょう。

踊りに使う曲

クイチャーには踊りのための曲や楽器がありません。あるのは「にのよいさっさ」という掛け声のみ。この掛け声に合わせて円陣を作った人々が楽しく踊るのが特徴です。曲も楽器も使わないため、どこでもいつでも気軽に踊れるのが魅力でもあります。

クイチャーの衣装

クイチャーで着る衣装にはさまざまな種類があります。比較的多く見られるのが浴衣のような衣装。縦じまや格子、ひし形など柄が入ったものが多く、灰色や水色、黄土色など種類が豊富。男性と女性で衣装の違いはあまりなく、頭に手ぬぐいやねじりはち巻きを巻く場合もあります。足元は裸足の場合もあれば、足袋に草履を履く場合も。とくに決まった型がないのもクイチャーが愛される要因。

沖縄の伝統的な踊りが楽しめるイベント① : 沖縄めんそーれフェスタ

このイベントは東京都の池袋で沖縄気分が楽しめる内容。会場付近の通りではエイサーが披露され、なかなか間近で見られない沖縄の踊りを東京にいながら堪能することも可能。海ブドウやサーターアンダギー、沖縄そばといったグルメも販売され、池袋が沖縄一色に染まる大きなイベントとして毎年人気を集めています。「エイサーを見たいけれど沖縄まで行くのは難しい」という人にはもってこい。

イベント情報

開催日 毎年5月24日~6月4日ごろ(開催年によって異なります)
開催時間 11時~20時半(最終日は20時)
開催場所 東京都豊島区東池袋3-1

沖縄の伝統的な踊りが楽しめるイベント② : クイチャーフェスティバル

このお祭りは、たくさんの団体が参加し踊るイベントです。昔から伝わる伝統的なものから、若い人たちが創作したものまでさまざまな踊りを見られます。沖縄県出身のアーティストがゲストで呼ばれるなど、踊り以外のイベントも。毎年大変な盛り上がりをみせる、この一大イベントに参加してみてはいかがでしょうか。

イベント情報

開催日 毎年11月初旬ごろ(開催年によって異なります)
開催時間 17時半~19時半(開場は17時)
開催場所 沖縄県宮古島市

沖縄の伝統的な踊りが楽しめるイベント③ : 沖縄全島エイサーまつり

沖縄の各地域から選ばれた青年会の男性たちが、大迫力の踊りを披露します。3日間の祭り期間中、それぞれ踊りを行う団体や場所が異なるので、事前にプログラムをチェックしておきましょう。スタンド席も設けられていますが、毎年前売りチケットが完売するほどの人気なので、早めのチェックがおすすめ。祭りの最後には花火やショーが行われ、沖縄の一大イベントになっています。

イベント情報

開催日 毎年旧盆明け後最初の週末
開催時間 15時~21時(初日のみ19時~21時)
開催場所 沖縄県沖縄市胡屋十字路周辺およびコザ運動公園内

沖縄の伝統的な踊りが楽しめるイベント④ : エイサーナイト

このイベントでは、沖縄市内各地で毎週末にエイサーを見られます。市内の広場や商店街、ショッピングセンターなどで踊りが披露されるので、誰でも気軽に見られるのが特徴です。最大6つの青年会の男性たちが集まって踊るため規模もそこそこ大きく、沖縄では人気のイベントとなっています。

イベント情報

開催日 毎年6月13日~旧盆まで
開催時間 19時もしくは19時半開始(日程によって異なります)
開催場所 沖縄市内各所(日程によって異なります)

沖縄には魅力ある伝統的な踊り : まとめ

沖縄県では、昔から伝わる伝統的な踊りが現在でも多くの人に愛されています。近年では伝統的な踊り方に加え、若い世代の人たちによって新しい踊り方が作られているのも魅力のひとつです。伝統と新しさが融合した踊りは沖縄の人のみならず、観光客の人気も呼んでいます。沖縄へお越しの際はぜひ、魂のこもった熱い踊りを見てください。

toravel2
ライター

toravel2

よろしくお願いいたします。

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング