九州旅行で行くべき観光スポットは？楽しい名所や人気の観光地をご紹介！

九州には7つの県があり、それぞれ異なる魅力にあふれています。でも、魅力がありすぎて、プランを作るのに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、各県ごとにおすすめする観光スポットを厳選してみました。併せて、コースやプラン作りのヒントもご紹介します。

天神さまとして崇敬される菅原道真公を祭った神社の総本山が太宰府天満宮です。学問の神様として受験生らが参拝に訪れているほか、厄除けなどさまざまな祈願者でいつもにぎわっています。参道にはお土産屋さんが並んでいて、店先からは名物の「梅が枝餅」を焼く香ばしい匂いも漂ってきます。

菅原道真公が愛した梅の花にちなみ、約6,000本が植えられている梅見の名所です。2月には神木である飛梅をはじめ、境内の木々が花を咲かせて見ごろを迎えるため、境内を散策するベストシーズンといえます。

九州の玄関口となるJR博多駅や福岡空港に近く、天神からは西鉄電車で直行できるアクセスの良さが魅力です。人気スポットのマリンワールド海の中道やヤフオク！ドーム、夜の屋台巡りなど博多観光をセットしたいですね。

天神、中洲地区を中心に、夕方になると屋台が軒を並べて店開きします。博多っ子に愛されてきた屋台街は観光名所としてもすっかり定着し、地元民と観光客、さらには外国人旅行者もまじって、にぎやかに飲み食いを楽しむ光景が見られます。行列のできる人気の屋台、家族で和気あいあいと営んでいる屋台など個性豊かです。

屋台は一年中楽しめるスポットですが、博多名物のラーメンやもつ鍋を出す店も多いため、晩秋から冬の時期がおすすめです。おでんの美味しい季節でもあり、屋外ですが防寒対策はちゃんと施しています。

福岡市内のホテルに宿泊し、屋台を楽しむのが一般的です。博多駅からは九州各県へ九州新幹線や在来線特急が運行されていますので、九州の観光地巡りの行き帰りには必ず加えたいですね。

唐津市呼子町は玄界灘を眺める風光明媚な場所で、イカをはじめとした海の幸に恵まれています。そんな新鮮な海産物や採れたての農産物がずらりと並ぶ「呼子朝市」は歴史も古く、売り子のおばちゃんたちとおしゃべりしながら、見て楽しい、買って楽しい観光スポットとして人気です。イカをぐるぐる回転させるマシーンも見どころですね。

呼子でぜひ食べたいのが、生きたまま出てくる「活イカ」です。剣先イカは春から夏、秋にかけて、アオリイカは秋から冬、春にかけてが旬ですので、一年中通して新鮮なイカを味わうことができます。

朝市は朝から午前中の開店なので、唐津市内に宿泊して訪れるのがいいでしょう。朝市でゆっくりした後、お昼は活イカのコース料理をいただきたいですね。近くには観光名所の七ツ釜や虹の松原もあります。

唐津市街地の沖合にある小さな島に、宝くじ当選祈願の参拝者で賑わう神社があります。その名も「宝当神社（ほうとうじんじゃ）」。高島の鎮守様として島民の信仰を集めてきましたが、今では当選祈願をはじめとした様々な開運を願う名所として人気スポットになりました。島内には開運グッズの店もあるので、お土産をゲットしましょう。

唐津城近くの渡船場から定期船や海上タクシーで約10分の島ですので、一年中どの季節でも訪れることができます。宝くじ祈願であれば、年末やサマージャンボなどの販売時期に合わせて参拝してみてはいかがでしょうか。

福岡空港やJR博多駅から約1時間半というアクセスの良さが魅力。虹の松原からの眺望、唐津焼窯元巡り、呼子のイカ踊り食いなど、唐津市はさまざまな旅行目的を満たしてくれる観光地でもあります。

平成の初めに起きた雲仙普賢岳の噴火災害を教訓に作られた施設が雲仙災害記念館（がまだすドーム）です。噴火災害の恐ろしさを知るだけでなく、火砕流の驚くべきスピードを擬似体験できたり、雲仙火山がもたらす恵みなどを学べる「こどもジオパーク」もありますので、家族で楽しめる観光地として人気です。

1年を通して楽しむことができる施設です。島原半島全体で言えば、温泉めぐりを楽しみたい秋から冬にかけてがおすすめ。とくに真冬には雲仙温泉で霧氷やイルミネーションが楽しめるイベントもあります。

島原半島には、島原、雲仙、小浜という3つの温泉地があり、それぞれ日帰り入浴をすることができます。観光名所もそろっているので、温泉めぐりをしながら島原半島をひと回りするのも面白いですね。

雲仙観光の拠点都市である島原市には、「水の都しまばら」のキャッチフレーズが付くほど市内のあちこちに湧水がわき出たり、水路や小さな池があります。地元の方々が生活用水に使っているだけでなく、住民や観光客の憩いの場にもなっています。雲仙の山々が育んだ天然の恵みなので、飲んで美味しい水であることは言うまでもありませんね。

地下水なので1年を通して水温は15度前後と安定しています。とくにどの季節がベストということはありませんが、夏の暑い時なら観光地巡りの合間の一服の清涼剤になってくれることでしょう。

島原市からはフェリーを使えば約1時間で対岸にある熊本市に着きますので、島原半島と熊本の観光地を巡るコースが作れます。同じ長崎県内なら、観光名所がそろう長崎市やハウステンボスをプランに入れたいです。

長崎市にある浦上天主堂は、江戸時代のキリシタン弾圧に耐えてきた人々がレンガを一つずつ積み上げて作り上げたという歴史があります。東洋一の大聖堂は原爆投下で壊滅的な被害に遭いましたが、その後当時そのままに復元されました。同じ長崎市内の大浦天主堂と合わせて教会めぐりをしてみてはいかがでしょうか。

1年を通して見学することができますが、観光地である前にキリスト教徒の聖地であることを忘れず、厳かな気持ちで訪れましょう。近くにある平和公園や資料館も併せて訪れ、原爆について考えてみたいですね。

長崎市内は、グラバー園、オランダ坂、大浦天主堂、出島や坂本龍馬ゆかりの亀山社中といった見どころが満載なので2日間は滞在しましょう。本場の長崎ちゃんぽんや皿うどんもぜひ食べたいですね。

日本屈指の温泉湧出量を誇る別府温泉には、世にも恐ろしい、けれども興味津々になってしまう「地獄めぐり」という観光地があります。赤く染まった血の池地獄や青く染まった海地獄、さらに龍巻、鬼石坊主など7つの地獄は、泉質の異なる豊富な湯量がある別府ならではの光景で、多くの観光客を引き寄せます。

どの季節でも楽しめますが、外気温と温泉との温度差が大きい冬場の観光をおすすめします。モクモクと湯気が立つ地獄の姿はまさに圧巻ですし、冷えた体を温めてくれる足湯を備えた地獄もあります。

地獄めぐりには亀の井バスが運行している定期観光バスを利用するのが最も便利。午前と午後それぞれ3時間ほどのコースですので、近くの高崎山自然動物園やマリーンパレス水族館うみたまごとセットで回れます。

国宝の「臼杵石仏」は臼杵市を代表する観光地で、一見なんの変哲もない山村の中にたくさんの磨崖仏（まがいぶつ）が彫られています。平安後期から鎌倉時代にかけて制作されたとされ、長い間地元の人たちの信仰心に守られてきました。極楽浄土への祈りを込めて彫った名もなき彫刻師たちの魂が石仏に込められている荘厳な光景です。

特別法要がある1、5、9月のほか、8月には火まつりがあります。1年を通してお参りができますが、新緑や紅葉の季節、蓮の花が咲く夏は、石仏とともに周辺の景色も楽しむことができます。

臼杵市内の城下町の街並み散策はおすすめで、冬のグルメの「臼杵フグ」と合わせたいですね。また、臼杵港から愛媛県八幡浜港へフェリーで渡り、九州・四国をセットしたプランも面白いです。

熊本県をPRするキャラクターとして活躍するくまモン。県の営業部長でもあるくまモンの執務室兼グッズやお土産を販売するアンテナショップ「くまモンスクエア」が熊本市にあります。くまモンが在室時にはステージを楽しんだり、一緒に触れあうこともでき、いつも小さい子どもたちでにぎわう人気ぶりです。

くまモンは年中無休で活躍してますが、スケジュールを公式サイトでチェックしてから出かけるのがベストでしょう。毎年3月には誕生祭が開かれますので、くまモンやご当地キャラのファンはお見逃しなく。

熊本市内には熊本城や水前寺公園など観光地も多く、郷土料理もご当地グルメもたくさんあります。また、くまモンのイラストを県内のあちらこちらで見ることができるので、探し歩いてみるのも楽しいでしょう。

人吉盆地から八代海にそそぐ球磨川は九州一の急流で、最近ではラフティングの名所として人気のスポットになりました。荒々しいイメージのある川ですが、人吉城周辺は流れが緩やかで球磨川くだりの乗船場があります。時々姿を見せるヤマセミを追ったり、名物のアユの魚影を探すのも楽しいでしょう。

球磨川くだりとは別に、秋の紅葉シーズンには「梅花の渡し」という遊覧船が運航されますし、アユもおいしい季節になるので一番のおすすめです。人吉温泉の湯が恋しくなる頃でもあります。

熊本市からアクセスするのが一般的ですが、鹿児島空港を経由して鹿児島市内に行くことができます。霧島連山の山歩きや鹿児島市内散策、桜島めぐりなど鹿児島県方面での観光をプランに組み込みたいですね。

熊本城の桜の馬場に、新しい観光名所として2011年にオープンした城彩苑は、ご当地の食やお土産ゾーン、歴史や文化が体験できる熊本城ミュージアムわくわく座など一日遊んで楽しめる施設として観光客に人気です。場内で公演するわくわく座の役者さんやお店の名物店員さんたちとの触れ合いも楽しいですよ。

桜の馬場という名称どおり、春の桜が咲く季節が最も見ごたえがあり、桜の名所として人気のスポットになってます。熊本市街地の中心にあるにもかかわらず緑豊かな環境なので、新緑や紅葉の時期もおすすめです。

熊本市内観光なら、熊本城と城彩苑、水前寺公園、くまモンスクエアでほぼ1日のプランができます。また、人気のJRでの観光列車の旅は、熊本駅からA列車で行こう号やSL人吉号などが運行しています。

山あいの小さなまち・飫肥は伊東家の城下町として栄え、昭和50年代から風情ある街並みを残していこうとまちぐるみで活動を続け、今では多くの人が訪れる観光地になりました。一帯はコンパクトにまとまっていて、掘割あり、古い商家あり、その中にお土産屋さんが点在し、江戸時代と今の時代を融合させたような街並みが楽しめます。

食べ歩きやお土産探しに活用できる「あゆみちゃんマップ」を城下町保存会が発行しています。これを買って、歩いて散策するのがおすすめの楽しみ方。歩くのにいい爽やかな季節である春や秋がベストです。

飫肥は半日から1日かけてじっくりと観光したいところ。散策に疲れたら近接する北郷温泉の足湯でほっこりするのはいかがでしょうか？また、海岸線の美しい日南海岸まで足を伸ばしてみるのも楽しいですよ。

日南市の油津は昔から漁港として栄えてきましたが、ここ数年は広島カープのキャンプ地として一躍有名になりました。駅舎はカープ色のレッドに彩られ、カープ女子らをお出迎えしてくれます。天福球場までの道路や横断歩道も「カープロード」としてレッドベルトに染まっていて、商店街にはカープグッズを販売するショップもあるほどです。

カープがキャンプを行う2月がベストシーズンであることは言うまでもありません。ただ油津は、カープ以外にも映画・男はつらいよのロケ地など見どころが多く、旬の魚を求めて違う季節に訪れてみるのもいいでしょう。

交通機関なら路線バスがおすすめ。油津駅前のバスターミナルを発着し、青島、鵜戸神宮、南郷町、都井岬など日南海岸を巡るコースや城下町・飫肥を散策するプランを組み合わせましょう。

宮崎市の青島は奇岩として知られる鬼の洗濯板に囲まれ、弥生橋を渡ると島内に青島神社がある人気のスポットです。神社を参拝して戻る人が多いのですが、島を30分ほどで一周できる散策道があり、亜熱帯性植物が茂り、太平洋の荒波が鬼の洗濯板に打ち付ける南国ならではの景観を静かに楽しむことができます。

宮崎市は読売巨人軍のキャンプ地で、チームが青島神社参拝に訪れる2月はおすすめ。季節以上に重要なのが潮の満ち引きの確認です。鬼の洗濯板らしい光景が見られる干潮時を潮見表で調べておくといいでしょう。

宮崎県の玄関口の宮崎空港やJR宮崎駅から30分圏内にあるため、南九州の観光地めぐりの立ち寄りスポットに入れることができます。プロ野球やJリーグのキャンプ地が点在するので、キャンプ巡りプランも楽しそうですね。

鹿児島を象徴し、代表する風景といえば真っ先に桜島が浮かびます。有史以来たびたび大噴火し、常に噴煙を上げて火山灰を降らせている活火山ですが、温泉や桜島大根など自然の恵みを与えてくれています。鹿児島市街地からも目の前にそびえ立つ勇壮な山を見ることができ、日の出の美しさは格別です。

世界一の大きさを誇る桜島大根と、小さいのにとても甘い桜島コミカンが、ともに晩秋から冬に旬を迎えますので、この時期なら味わうにもお土産にするにもベストです。桜島や鹿児島市内の温泉も楽しめる季節ですね。

大正の大噴火で桜島の東側にある大隅半島と陸続きになり、今は車で行き来できます。観測ロケットなど打ち上げでおなじみの内之浦宇宙空間観測所、九州最南端の佐多岬など大隅半島巡りはいかがでしょうか。

薩摩半島東南にある指宿市には、古くから湯治に使われててきた砂むし風呂があります。浴衣に着替えて、海岸沿いにある砂むし場で係の人から砂をかけてもらうと、全身から汗が噴き出すとともに体の芯からじんわりと温まります。日帰りで利用することができるので、旅の疲れを癒しながら心身ともにリフレッシュしましょう。

通年で入浴することができますが、体がしっかり温まるので晩秋から冬の寒い時期だと、その効果を一層感じられるでしょう。逆に暑い季節に汗びっしょりになって、風呂上りにビールをグイッと飲むのも楽しそうですね。

指宿市は観光名所の多い薩摩半島の観光の拠点となります。武家屋敷と特攻平和会館がある知覧、日本有数のカツオの水揚げを誇る枕崎、JRの国内最南端・西大山駅などを巡るプランを組んでみたいです。

2018年の大河ドラマ「西郷どん」で注目を浴びた鹿児島市には、幕末維新の英雄・西郷隆盛にちなんだ史跡が数多くあります。有名な西郷さんの銅像はじめ、西南戦争最後の激戦地となった城山の西郷洞窟、西郷や大久保利通が生まれ育った加治屋町などを散策しながら、新しい時代を築いた英傑たちに思いを巡らしてみたいものです。

鹿児島市内の名所や史跡は1年中訪れることができますので、お目当ての旬の味覚があれば、シーズンを狙ってみるのがいいでしょう。南国ですが、真冬には雪が降ることもありますので防寒対策を忘れずに。

鹿児島市内と桜島の観光をセットすれば、最低でも2、3日は欲しいところです。鹿児島中央駅からは人気のJR観光特急列車のはやとの風号や指宿のたまて箱号も運行していますので、乗って楽しみながら移動したいですね。

九州7県の観光スポット18個所を紹介してきましたが、これ以外にも九州には魅力あふれる楽しい名所や人気の観光地がたくさんあります。温泉や郷土料理、ご当地グルメをコースに組み込みながら、思い出に残る九州旅行をしましょう！