燃油サーチャージとは?飛行機のチケットに上乗せされる料金の謎を解説!

燃油サーチャージとは?飛行機のチケットに上乗せされる料金の謎を解説!

国際線で海外旅行を計画し飛行機を予約した時『チケット料金がなんでこんなに高くなってしまうの?』と感じさせるのが燃油サーチャージです。航空会社や原油価格によって変動する謎の料金、燃油サーチャージを解説!仕組みを知るとお得に旅するノウハウがわかります。

記事の目次

  1. 1.燃油サーチャージってなんのための料金?
  2. 2.飛行機の燃料って何ですか?
  3. 3.燃油サーチャージの特徴
  4. 4.飛行機のチケット料金の構成!!
  5. 5.実際の燃油サーチャージは料金としてどれくらい?
  6. 6.LCCの燃油サーチャージについて
  7. 7.燃油サーチャージの調べ方
  8. 8.予約する時に燃油サーチャージ料金を確認するには?
  9. 9.おわりに

燃油サーチャージってなんのための料金?

燃油サーチャージはなんのための料金でしょうか。燃油サーチャージは英語表記でFuel Surchargeといい、Surchargeは日本語に訳すと「追加料金」です。その名の通り、飛行機運賃に追加で上乗せされる料金のことをいいます。原油価格の高騰(湾岸戦争以降)により、運賃設定時の価格では補えなくなったことに対処するため、乗客にも燃料代の一部を負担してもらう料金のことです。燃油サーチャージ(ねんゆサーチャージ)の正式名称は「燃油特別付加運賃」といいます。

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この料金は、原油価格や為替により変動し改定され、一定額より下がると上乗せされないのが一般的です。多くのLCCのように燃油サーチャージを上乗せしないでチケット料金の価格を抑えている航空会社もあります。燃油サーチャージは国際線だけでなく国内線にも一部導入されていますが、燃油サーチャージ料金の動向を知ることで国際線・国内線ともお得に飛行機のチケットが予約できます。

飛行機の燃料って何ですか?

飛行機のジェット燃料は「ケロシン」といって原油から精製される灯油に近い種類です。飛行機は気温が地上より50℃以上低い上空1万m(標高は1Km上がると、6.5℃下がります)を飛びます。そのため、凍らない燃料が必要で、灯油より純度が高く水分が少ない「ケロシン」が使われています。飛行場の展望デッキで、石油ストーブ(灯油)の香りを若干感じたことはありませんか?

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燃油サーチャージの料金変動を決める指標は「ケロシン」の価格動向が指標になっており、アメリカ、シンガポール(アジア)、ヨーロッパの市場価格が使われているため、航空会社によって料金設定が変わってきます。例えば、コードシェア便の飛行機を予約する場合、予約する航空会社によって燃油サーチャージ料金が変わることがあります。行き先が同じで、同じ便なのに変わってしまうのは不思議なことですね。

燃油サーチャージの特徴

燃油サーチャージは、チケットを購入(発券)するタイミングで料金が加算されます。また、各航空会社は料金を2ヶ月単位で改定しているので、同じ便のチケットでも購入時期がずれると価格変動によりサーチャージ料金が違ってくることがあります。例えば、日本航空や全日空を例に挙げると料金改定は2ヶ月単位で実施されており、過去2ヶ月のシンガポール「ケロシン」市場の平均価格と為替を加味して決定されます。過去2ヶ月の平均価格が1バレルあたり6,000円を下回った場合は適応されません。料金は大人・小子・幼児に同額で適用され、座席を確保しない幼児(2歳以下)は対象外です。飛行機の運賃には子供料金(半額)がありますが燃油サーチャージは同額です。

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チケットを購入した後、燃油サーチャージ料金の増額・減額があっても追加や減額などの変更はされません。購入した後は価格変動の余波は受けないということです。ただし、旅行会社で予約した場合は、料金支払い後、実際に発券作業をした期日の間で料金が改定された場合に追加徴収や減額に対応しているケースもあります。大手の旅行社で追加徴収を検討している会社がありますので見直しが入るかもしれません。旅行会社は航空会社の代理で燃油サーチャージ料金を受け取っており、後で航空会社に支払っています。

飛行機のチケット料金の構成!!

航空券を購入してチケット代を確認し、予約が完了したら“思っていたより運賃が高くなった“という経験はありませんか?Eチケットをよく見ると「運賃+税金・燃油特別付加運賃など」という項目があります。つまり、チケット代に上乗せされている部分があるのです。この項目は、①国内空港使用料、②空港税、③空港保険料、④燃油サーチャージの4つなります。基本的に国内線でも国際線でも上乗せされていますが、燃料サーチャージだけは航空会社によって徴収していない会社もあります。

実際の燃油サーチャージは料金としてどれくらい?

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日本の航空会社

それでは実際の燃油サーチャージの料金を見てみます。調査日は2019年9月17日となっております。日によって変動がございますのでお気をつけ下さい。

日本航空の国際線 日本発着区間で1人片道の場合

行き先によって料金が変わっていますし、時期によって500円~2,500円の変動があることが分かりますね。また、ロシアのような広い国では、現地の行き先によって料金が変わりますので注意が必要です。

日本発着区間で1人の場合(片道)2019年8月1日~9月30日発券分(調査日:2019年9月17日)

日本航空と全日空の比較(調査した日)では、料金に違いはありませんでした。

日本の航空会社と海外の航空会社の比較

日本の航空会社と海外の航空会社で設定料金を比較してみました。調査日は2019年9月17日となっております。日によって変動がございますのでお気をつけ下さい。

行き先:日本ー北米、欧州 2019年8月~9月30日発券分

若干の差になりましたが、同じ期間での調査なので原油価格の変動が影響しているわけではないでしょう。エミレーツ航空だけ極端に安い設定になっていました。やはり、アラブ首長国連邦の航空会社は経済的に余裕があるということかもしれませんね!

行き先:日本ーフィリピン 2019年8月~9月30日発券分

ここは差がありませんでした、同じアジア圏だからでしょうか。行き先に関係なく、カンタス航空(オーストラリア)日本発着便を使用した場合、カンタス航空のフライト区間については運賃に含まれており徴収はされていません。ただし、旅程に燃油サーチャージを徴収している航空会社の区間が含まれる場合は各社の定める燃油サーチャージの料金が運賃に付与されます。運賃に燃油サーチャージが含まれている航空会社の例として、シンガポール航空、カタール航空、ニュージーランド航空が確認とれました。各社、大きく料金設定が変わってくることはあまりないみたいです。原油価格の変動が激しく、世界的に差がでたら違ってくると思いますので注意が必要です。

LCCの燃油サーチャージについて

LCC国際線で燃油サーチャージはかかる?

格安チケットが人気のLCC。LCC国際線で燃油サーチャージはかかるのでしょうか。料金はお得ですが、多くのLCCは燃料サーチャージが運賃に上乗せされていません。過去にジェットスター・春秋航空で国際線に燃油サーチャージを徴収したことがあるそうです。しかし、徴収されても大手航空会社よりはチケット料金は格安になります。LCCのチケットは年に数回、激安バーゲンで大変お得に購入できるキャンペーンが開催されます。

“チケット代100円”であっても、燃油サーチャージと空港税等が1万円以上も上乗せされて、ビックリみたいなことになりますので注意しましょう。確認してみましたが、日本ータイ バンコク便(2019年7月1日時点)で、タイ・エアアジア・エックス、スクート、ノックスクート、タイ・ライオン・エアは燃油サーチャージは徴収されていません。これも国際線のLCCを利用する魅力の一つでしょう。

LCC国内線で、燃油サーチャージはかかる?

一方、国内線に目を向けてみると、フジドリームエアラインが燃油サーチャージを上乗せしています。フジドリームエアラインは、行き先別で3つのカテゴリーに分かれていて、300円・400円・600円の料金設定(2019年9月18日時点)になっていました。料金の改定は1ヶ月ごとに実施されています。海外の国内線の動向を確認してみましたが情報がとれませんでした。海外の場合は現地の国内線を利用する場合に航空会社に確認する必要があります。

燃油サーチャージの調べ方

燃料サーチャージ料金を調べるには、次の2通りの方法があります。

  1. 航空会社のホームページ
  2. 旅行社のホームページ

Photo by422737

航空会社のホームページを調べることで、燃料サーチャージの料金は確認できますが、一部の航空会社は行き先別に記載していないことがあります。旅行社のホームページは複数の航空会社の情報が一覧になっているので比較しやすいですが情報が古くないか確認は必要です。参考までに、HIS社やサプライズ社のホームページでは比較している行き先の国は多いのですが、日本航空と全日空のみ情報が記載されています。フリーバード社のホームページは行き先国と航空会社共に比較している量が多いので重宝できます。

予約する時に燃油サーチャージ料金を確認するには?

予約する時に燃油サーチャージ料金を確認するにはどうすればいいのか、日本航空のホームページから航空券を予約する場合を例として説明します。希望の行き先と日程を入力し検索するとフライト時間を選択する画面にかわります。

【フライト時間の選択画面(例)】

「税金やサーチャージを除く」と記載があります。

フライト時間選択画面の右側には、選択したフライトの運賃と「税金・燃油特別付加運賃など」とあり、燃油サーチャージはこの中に含まれています。

Eチケット(例:渡航先はフィリピン・マニラ) 予約が完了すると日本航空からEチケットが送られてきます。その中に「税金/料金」があり、今回の例ではJPY8,000YQとなっています。ここで燃油サーチャージの料金が確認できます。ちなみに、隣に記載してあるJPY800YQとは航空保険特別料金を示します。燃油サーチャージはYQAC・航空保険特別料金はYQADとコードで識別されています。航空会社ごとで確認の仕方が若干異なりますが、見方の基本を知っていれば簡単に理解できます。

おわりに

チケットの払い戻しをする場合について記しておきます。チケット代金を払い戻す時は、運賃・燃油サーチャージともに料金の払い戻しがされます。運賃はすぐに払い戻されますが、燃油サーチャージについては払い戻しが完了するまで2~3ヶ月程度かかるのが実態です。知っておかないといけないのは払い戻し不可の航空券の場合、燃油サーチャージも払い戻しされません。原油価格の動向で変動する燃油サーチャージは、2016年4月時点でケロシンの価格が1バレル6,000円を下回り、日本の航空会社は徴収していなかった時期もあります。

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燃油サーチャージの料金“0”なんて夢のような話ですが、逆に2000年後半の欧米線では、運賃と同じくらいまで高騰したという実績もあります。今回は飛行機の運賃に上乗せされる、燃油サーチャージについて詳しく解説してみました。普段何気なく見ていたことが、仕組みを知ればお得情報に変わります。国際線・国内線とも予約する前に燃油サーチャージの料金をチェックすれば旅の予算がちょっと増えますね。

SEKAIDESUMU
ライター

SEKAIDESUMU

僕は海外大好きで、タイへの移住を目指していいます。 今までに、アメリカ、中国、フィリピン、タイ、ベトナム、 韓国、シンガポールを訪れました。 個人旅行が大好きなので、安く海外旅行を楽しむ方法を 皆さんと共有していきます。

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