道東観光で迷ったらココに行っとけ！16箇所の見逃せないスポットをご紹介！

道東には、自然の美しさを堪能できる観光名所が数多く集まります。果てしなく続く湿原や神秘的な湖、半島など、北海道ならではの大自然に抱かれた豊かさを感じらるスポットは特におすすめです。日帰りドライブや旅行中に、新鮮な魚介類の海鮮丼や牡蠣料理など海の恵みを堪能できるグルメも外せません。

メルヘンの丘は、果てなく続く田園風景と、網走湖が望める大空町にある丘です。丘のシンボル・7本のカラマツは、真っ青な空・嵐・吹雪など春・夏・秋・冬と一帯がどんな天候になっても変わらない、堂々とした存在感を見せつけます。

1990年に黒澤明監督の映画『夢』のロケ地になって以来、フォトスポットとしても有名です。女満別空港を利用すれば、日帰り旅行ができます。

メルヘンの丘は私有地のため入れませんが、駐車場を備えた展望スペースがありますからドライブがおすすめです。

お城をイメージした建物が目を引く「道の駅メルヘンの丘めまんべつ」では、大空町で飼育した国産豚「さくら201」を使った名物のサクラ豚丼を味わえます。あっさりとしておいしいと評判です。しそドリンクやエゾ鹿缶詰もあります。

網走流氷観光砕氷船は1月下旬、極東最大の大河アムール川からオホーツク海沿岸にやって来る流氷を、砕氷船に乗り込んで見ます。

南極観測船「しらせ」と同じ構造の砕氷船が、厚い船底の重みで氷塊を砕きながら「ドカーン」と音を上げながら進む姿は迫力満点です。船内では流氷を使った青い流氷ドラフトビールやホットコーヒーが楽しめます。女満別空港を使えば日帰りが十分可能です。

網走流氷観光砕氷船は4月初旬まで運行されます。夏に流氷やオホーツク海の生き物などが見たい方には、近くの天都山（てんとざん）展望台の「オホーツク流氷館」がおすすめです。着岸した本物の流氷が展示されているほか、流氷の天使と呼ばれるクリオネのかわいい姿が見られます。

温根湯（おんねゆ）温泉はサロマ湖から車で1時間ほどの田園地帯にある、旅行客に人気ののどかな温泉です。アイヌの言葉で「大きいお湯」を意味する温泉は硫黄泉で、3軒の旅館・ホテルと民宿があります。

道の駅おんねゆにある、高さ約20メートルのからくりハト時計塔は有名です。世界最大級の直径2.2メートルの時計と翼長2メートルのハトが時を刻みます。

温根湯温泉は日本で唯一、キタキツネが放し飼いされている北きつね牧場に近く、人気の名所です。仲間とじゃれあったり、観光客に近づいてくる愛嬌たっぷりのキタキツネ約100匹が見られます。

日本最大の淡水魚イトウが見られるのは北の大地の水族館です。体長1メートルもある、幻の魚といわれるイトウが悠然と泳ぐ姿には迫力があります。女満別空港を使えば日帰り旅行が可能です。

神の子池は摩周湖の北東にある、周囲220メートル、水深5メートルの小さな池です。水温が年間通して8度と低く、倒木が腐らずに化石のようにコバルトブルーの池の中に沈んでいます。

倒木の間を、朱色の斑点のあるオショロコマが泳ぐ景観は幻想的です。オショロコマは北海道にしか生息しないイワナの仲間で、カラフトイワナとも呼ばれます。

神の子池は地下で摩周湖とつながり、池に1日1万2000トンの水が湧き出ていると言われてきましたが、調査で神の子池の水源は摩周湖の本体ではなく、外輪山への降水が伏流水となることがわかりました。

冬はスノーシューでしか行けませんから、夏の来訪がおすすめです。潜水や水中撮影、釣りのほか、小銭の投げ込みも禁止されています。中標津空港を利用すれば日帰りが可能な名所です。

天に続く道は、緑の大地の中を1本の道が果てしなく伸びて、まるで天まで続いているように見えます。網走と知床を結ぶ国道と町道、農道あわせて28.1キロメートルの高低差のある直線道路です。

晴れた日の夕方、ほぼ真西に傾いた太陽が、辺りを真っ赤に染めながら沈んでいく時間は見逃せません。見られる時期は4月初旬から11月下旬です。ベストなタイミングをねらいましょう。

天に続く道は最高地点からオホーツク海やカラマツの防風林、ポプラ並木が見渡せ、広大な北海道を目の当たりにできます。道沿いにおしゃれなカフェ・パン屋があり、店のベンチや屋上のテラス席でお茶やランチを楽しむ人の姿が絶えません。ドライブでのアクセスがおすすめの名所です。

ホエールウォッチングは、春・夏・秋の4月から9月まで知床半島東海岸の羅臼町で楽しめます。知床半島と国後島にはさまれた海域には、知床連山から流れ込む豊富な栄養で育つプランクトンや小魚を求め、たくさんの鯨類や鳥類が集まり、クルーズ船を使ったウオッチングが可能です。

羅臼にはホエールウォッチングのクルーズ船が4社あります。根室中標津空港を使えば日帰り旅行が可能です。

ホエールウォッチングは約3時間の所要時間です。羅臼港を出港すると、イルカやシャチが元気に迎えてくれます。沖合に出ると、船に近付いて前を横切るマッコウクジラや、大きな尾びれを上げて潜るマッコウクジラとの出合いです。クジラは15メートルほどの大きさで、潮吹きも見られ、感激します。

十勝千年の森は日高山脈のすそ野に広がる約500ヘクタールの名所です。世界的なデザイナーが設計した5つの庭のうち「アース・ガーデン」と「メドウ・ガーデン」は、イギリスガーデンデザイナーズ協会の大賞と国際賞を受賞しました。

世界で最も美しい庭、との評価です。見事に刈り込まれた芝生を素足で歩くと、フカフカしてたまりません。

十勝千年の森は4月下旬から10月中旬での開園期間中、乗馬体験やセグウェイが楽しめます。おすすめは8月とゴールデンウイークに行われるチーズ作り体験です。

チーズ工房のノウハウを活用してモッツァレラチーズを作り、できたてのチーズで焼いたピザをいただきます。北海道が誇る酪農の郷・十勝で食べるオンリーワンのチーズのピザは格別です。千歳空港から日帰りドライブができます。

5色の湖オンネトーは、雌阿寒岳の噴火で螺湾（らわん）川がせき止められてできた湖です。周囲約2.5キロメートルの湖は｢五色沼（湖）｣とも呼ばれ、季節や時間によって湖の色がエメラルドグリーンやダークブルーに見え、神秘の湖として観光で訪れる人たちを魅了します。

オンネトーはアイヌ語で、「老いた沼」「古い沼」の意味です。女満別空港を利用すれば日帰り旅行もできます。

5色の湖オンネトーは、火山ガスの影響などでミネラル成分が湖水に溶け出し、時間によって太陽の照射が変わることなどから、湖水の色が変わって見えるともいわれます。湖畔には展望デッキや散策路・キャンプ場・トイレが整備され、道路が閉鎖する冬季（12月中旬から4月中旬）以外は眺望可能な名所です。

阿寒湖のフロストフラワーは、凍った湖面に氷の花が、まるで白いお花畑のように咲き乱れます。マイナス15度の極寒の湖上に咲く「霜の花」は、かわいいガラス細工にも見え、12月から春3月まで幻想的な自然の美を求めて訪れる観光客を離しません。

極寒で無風、積雪ゼロなどの条件がそろって初めて奇跡の絶景が生まれます。

阿寒湖のフロストフラワーは朝、人が近づいて息を吹きかけると、一瞬のうちに溶けて湖に戻ります。湖底から温泉が湧く阿寒湖には、湯壺といわれる結氷していない穴があちこちにあるため、注意が必要です。

穴にはまると危険ですから、単独でのフロストフラワーウオッチングは絶対に避け、ガイド付きのツアーで楽しんでください。たんちょう釧路空港を使えば日帰り旅行ができます。

釧路和商市場（くしろわしょういちば）は、JR釧路駅から300メートルの公設市場です。札幌の二条市場・函館の朝市と並ぶ北海道三大市場で、市民の台所として1954年に造られました。

駅近で、新鮮な魚介を中心に港町ならではの豊富な品揃えから観光客のお土産購入場所として有名です。店名は、「わっしょい」の威勢のいい掛け声や、「和して商う」に由来します。

釧路和商市場は、自分好みの海鮮丼を作る「勝手丼」が外せません。市場内で買ったご飯に、お店をめぐって選んだ魚介類をトッピングします。

新鮮なうにやホタテ、イカなどを1,500円から2,000円で選ぶオリジナル丼作りの楽しみは格別です。うなぎの蒲焼きに食感が似ているカラスハモの「はも丼」も人気があります。ドライブのほか、たんちょう釧路空港を使えば日帰りが可能です。

細岡展望台は、日本最大の釧路湿原と湿原内を蛇行して流れる釧路川を一望できる名所です。雄阿寒岳と雌阿寒岳の稜線を背景に広大な湿原に沈む夕日や、赤・薄紫に刻々と変わる空の色、川面に映る空の美しさには時を忘れ、一度は見ておきたい場所と言われるのがわかります。

細岡展望台は第一、第二展望台と細岡ビジターラウンジ・公衆トイレの近くです。細岡ビジターラウンジは最寄りの釧路湿原駅から徒歩10分ほどで、お土産や軽食コーナーもありますから、列車の待合所として利用できます。湿原をゆっくり楽しみたい方にはJRの観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」がおすすめです。

摩周湖は透明度が日本で最も高く、世界でもロシアのバイカル湖に次いで2番目のきれいな湖です。最大水深は211.5メートルで、急に深くなるのと高い透明度から青以外の光の反射が少なく、晴れた日の湖面は「摩周ブルー」と呼ばれます。

暖かく湿った空気が北海道沿岸で急に冷やされて発生する霧が有名ですが、冬、木々の小枝まで凍った霧氷現象は幻想的です。

摩周湖は水だけでなく空気もきれいですから、夜の星紀行はイチオシの体験です。第1展望台からは遮るものがありません。360度見渡す限りの星空に夏は天の川、冬には冬のダイヤモンド、時には流れ星やオーロラが見られます。

夏は5月から9月、秋・冬は10月から5月までの夜、川湯温泉地区から無料送迎バスが運行され便利です。たんちょう釧路空港から日帰りができます。

鶴見台は釧路湿原の北側にある、鶴居村（つるいむら）のタンチョウ観察スポットです。冬、白一色の雪原に全身白い羽毛に覆われ、首と羽の一部が黒く、頭頂が赤いタンチョウが舞い降ります。

11月から3月のピーク時にはざっと200羽が、朝と午後2時30分の2回、餌を求めて飛来する姿は美しく優雅です。時には求愛のダンスも見られます。

鶴見台は、給餌など長年の保護活動によって、一時絶滅寸前だったタンチョウが約1300羽に復活しました。タンチョウのねぐらとして知られる音羽橋（おとわばし）では早朝、顔を羽毛にうずめ、川の浅瀬に片足立ちで眠るかわいい姿があります。一年中タンチョウにあえる釧路市丹頂鶴自然公園は、おすすめです。

ドライブを楽しむほか、釧路空港を利用すれば日帰り旅行もできます。

厚岸カヌーツーリングは、湿原を流れる別寒辺牛（べかんべうし）川を約4.5時間かけて下るカヌーツアーです。ラムサール条約登録の湿地で、護岸工事がされない100パーセント自然のままの川辺には美しい河畔林が茂り、カワセミが姿を見せます。

インストラクターが指導にあたり、安全確認をするため初めての旅行客にも安心です。無料駐車場があり、日帰りのドライブにおすすめします。

厚岸カヌーツーリングは春5月から秋の11月まで楽しめます。カヌーの疲労回復には厚岸味覚ターミナル・コンキリエの牡蠣料理が一番です。

厚岸の町名は、アイヌ語の「アツケシ」（牡蠣の漁場の意）の転訛説があるほどで、牡蠣が一年中食べられます。生牡蠣にウィスキーを垂らした一品や、牡蠣に色鮮やかなソースやジュレを合わせたオイスターシューターは、忘れられない味です。

納沙布岬（のさっぷみさき）は、根室半島先端にある本土最東端の岬です。名前はアイヌ語の「ノッ・サム」（岬の傍ら）に由来しています。

北海道一早い日の出が有名な名所です。根室の日の出は6月だと午前3時30分過ぎで、沖縄の那覇よりも約2時間早く、元旦には日本一早い初日の出を見ようと全国からたくさんの旅行客が訪れます。ドライブを楽しむのにもぴったりです。

納沙布岬は北方領土に一番近く、歯舞群島貝殻島まではわずか3.7キロメートルの距離です。晴れた日には島を肉眼で見られます。

納沙布岬の周辺には、北方領土返還に強い意志を示すモニュメント「四島のかけ橋」や、根室市北方領土資料館、北方館・望郷の家など北方領土関連の施設が目白押しです。根室中標津空港を利用すれば日帰りができます。

開陽台（かいようだい）は、世界最大の旅行口コミサイト「行ってよかった！日本の展望スポット」で10位にランキングされた北海道の名所です。

一面に広がる標高270メートルの牧草地帯から330度見渡せる大パノラマは、地球の丸さを体感できます。夜になると上空には無数の星が散りばめられ、幻想的な風景の出現です。無料駐車場があり、ドライブにもおすすめします。

開陽台は、西側に広がる牧場に長さ約3キロメートルの遊歩道があり、草原に放牧される約1000頭の乳牛が見られます。

北海道出身の宇宙飛行士・毛利守さんが「エンデバー」から撮影した総延長648キロメートルの格子状防風林は見事です。開陽台展望館の「しあわせのはちみつソフト」は大人気で、おすすめのスイーツとして外せません。中標津空港を使えば日帰りができる観光名所です。

道東を1日で楽しむ日帰りプランは、和商市場からスタートです。「勝手丼」を食べたあと、近くで「いわしのほっかぶり寿司」や「花咲かにめし」などの駅弁を、昼食用に購入します。

摩周湖、神の子池、メルヘンの丘、天に続く道などの人気スポットをめぐり、厚岸コンキリエでは「牡蠣料理」を味わいましょう。春から秋までは21時まで営業しており、比較的ゆったりと過ごせます。

道東観光の1日目は、釧路湿原やオンネトー、カムイルミナでのナイトウオークを楽しみます。2日目は摩周湖や神の子池、3日目は知床や厚岸などの観光名所をまわりましょう。

グルメは和商市場の「勝手丼」、羅臼の「スープカレー」、厚岸の「牡蠣料理」のほか、宿泊先の大人気ホテルで北海道のご当地料理やブッフェを味わえます。

道東は、花が咲き誇る春やアクティビティを楽しめる夏、紅葉の美しい秋、一面が銀世界になる冬と、訪れる季節によって異なる楽しみ方ができる魅力的な観光エリアです。

日常とは一味違う雄大な景色と、北海道の新鮮な魚介を使った海鮮料理や話題のスープカレーなども味わえます。観光名所が集まる道東へドライブや日帰り旅行に出かけ、心も体もリフレッシュする旅を満喫しましょう。