目次 [表示]
- 北海道一周に必要な基本知識をチェック
- 北海道一周の季節は夏、手段は車・バイクがおすすめ
- 一日に移動できる距離を旅の目的から算出する
- 北海道一周の距離と日数はどのくらい?
- 海岸沿いを一周すると7泊8日
- 主要都市をまわるルートは6泊7日
- 北海道一周の費用はどのくらいかかるの?
- 宿泊費は無料から
- ガソリン代は車種によるが13,000円前後が目安
- レンタカー代は1日10,000円が目安
- 鉄道フリーパスも使える
- スタートとゴールの設定も重要!北海道までのアクセス
- 飛行機はLCCなら往復20,000円以下も可能
- フェリーで自家用車を使えばレンタカー代を節約可能
- 函館新北斗までの北海道新幹線もおすすめ
- 北海道一周のおすすめルートを紹介
- 1日目:富良野のラベンダー畑で北海道を満喫
- 2日目:道東の阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖を巡る
- 3日目:知床の大自然とサロマ湖の夕陽を堪能
- 4日目:最北端の宗谷岬を経由し黄金岬を目指す
- 5日目:日本海側をグルメを堪能しながら走る
- 6日目:北海道の奇石巡りと天然野湯を体験する
- 7日目:道南の観光地を楽しむ
- 8日目:北海道の名湯で疲れを癒やす
- おすすめコースの概算費用は13万円
- 広い北海道一周旅行で自然やグルメを満喫しよう
北海道一周に必要な基本知識をチェック
夏休みなどで長期の休暇が取れたとき、北海道一周旅行はいかがでしょうか。北海道の大自然・名所観光・グルメを楽しみながら、自分のペースで気ままに旅をするのは贅沢の極みですよね。
「北海道を一周するのにどのくらいの日数が必要なのか」「費用はどの程度かかるのか」北海道一周旅行の基本知識と、おすすめのルートを紹介します。
北海道一周の季節は夏、手段は車・バイクがおすすめ
JRでは北海道フリーパスを発売していますが、電車の本数は少なく、駅から主要な観光地までのアクセスもよいとはいえません。北海道を一周しながら観光スポットを巡るのであれば、レンタカーかバイクをおすすめします。
11月~3月にかけては積雪があるため、運転に技術が必要ですし、移動時間も割り増しになるので北海道一周旅行は、5月~10月がいいでしょう。
一日に移動できる距離を旅の目的から算出する
レンタカーやバイクであれば、1日8時間、一般道を時速60キロメートルで走行すれば、500キロ程度移動できます。「とにかく走るのが好き」という方は1日500キロの移動で計画を立ててください。
せっかく北海道に行くのだから、観光にも時間を取りたい方も多いでしょう。各地の名所をまわる場合、1日300キロメートル程度移動する計画を立てるのがおすすめです。
北海道一周の距離と日数はどのくらい?
北海道を一周すると距離はどのくらいになるのでしょうか。もちろんコースによって異なりますが、ある程度イメージできるとコースプランを立てやすくなります。北海道一周旅行の一般的な距離と日数を確認しておきました。
海岸沿いを一周すると7泊8日
北海道の海岸沿いを一周した場合の距離は、約2,300キロメートルです。1日300キロのペースだと丸8日間はかかる計算なので、少なくとも7泊8日は必要ですし、内陸部に行きたい場所がある場合は、さらに日数をプラスして考えてください。
主要都市をまわるルートは6泊7日
北海道の主要都市をまわった場合の移動距離を測定します。コースは、新千歳・帯広・根室・網走・稚内・旭川・小樽・函館・新千歳と北海道を反時計回りにまわるコースとすると、距離は約1,780キロメートルです。
1日300キロのペースとすると丸6日かかる計算なので6泊7日ですが、宿泊地を主要都市とすると、7泊8日あった方が無難でしょう。
北海道一周の費用はどのくらいかかるの?
車で北海道を7泊8日程度でまわった場合に、必要な費用を大まかに算出しました。宿泊はホテルや旅館以外にも、ゲストハウスや無料のキャンプ場も利用できるので、それぞれについて紹介します。
宿泊費は無料から
1泊2食付で20,000円程度かかる温泉旅館もありますが、ビジネスホテルであれば、素泊まりで5,000円程度です。
北海道は車やバイクで旅する人が多いので、ゲストハウスも各地にあり、素泊まりで3,000円程度。テントを持っていくのであれば、キャンプ場での宿泊もお得でしょう。公営の無料キャンプ場もあるので、「とにかく安いのがいい」という方におすすめです。
ガソリン代は車種によるが13,000円前後が目安
1リッターあたり20キロの燃費で、2020年2月の北海道の平均ガソリン価格149.8円で計算すると、都市間巡りの1,780キロの費用は13,300円となります。エコカーやハイブリッドカーだと、これより安くなるので、参考にしてください。
レンタカー代は1日10,000円が目安
新千歳空港で普通車を借り、7泊8日で返却した場合、免責補償料込みでレンタカー費用は70,000円程度となります。車種や時期によって費用は大きく異なるので、旅行時期が決まったら、レンタカー比較サイトなどで見積もりをしておくとよいでしょう。
鉄道フリーパスも使える
JR北海道が販売している「北海道フリーパス」は、JR北海道の在来線・特急列車の自由席が7日間乗り放題で費用は27,430円です。普通車の指定席も6回まで利用可能なので、「鉄道で北海道を旅してみたい」という方におすすめ。
ただし、JR北海道は各地を結ぶ列車の本数は少ないため、十分に計画を立てる必要があります。
スタートとゴールの設定も重要!北海道までのアクセス
北海道というと飛行機で新千歳へのアクセスが一般的ですが、フェリーや新幹線というアクセスもあります。フェリーだと自分の車やバイクでまわれるで、時間に余裕がある方はフェリーの利用もおすすめです。
移動手段によってルート作りにも影響しますので、早い段階で移動手段を決めるようにしましょう。
飛行機はLCCなら往復20,000円以下も可能
北海道の空港は全部で13ありますが、運行本数や運賃の面から考えると新千歳空港を利用するのが無難。LCCなら往復20,000円を切るものもあります。
函館から一周するのであれば函館空港、道東からスタートするのであれば釧路空港も便利です。レンタカーの乗り捨てが可能な場合は、行きと帰りで空港を変えられるので、ルートによって便利な空港があれば検討してみてください。
フェリーで自家用車を使えばレンタカー代を節約可能
関東から自分の車やバイクで北海道へ行く場合は、大洗と苫小牧を結ぶ商船三井フェリーが便利です。夕方に出港し、翌日午後到着する便と、深夜に出港し翌日夜に到着する2便が毎日運行しています。運賃は時期にもよりますが、乗用車と1名で片道30,000円~40,000円程度です。
関西からのアクセスは、新潟と小樽を結ぶ新日本海フェリーがあり、こちらは週6便あります。
函館新北斗までの北海道新幹線もおすすめ
東京駅から函館新北斗駅までは、3時間58分のアクセスで、1日10本程度運行しています。
乗車料金は片道22,600円と高めですが、誰でも無料で会員になれる「えきねっと」を利用すれば、5〜15%程度の割引も可能です。JRを利用するとレンタカーの割引サービスもあるので、新幹線利用を考えている方はチェックしてみてください。
北海道一周のおすすめルートを紹介
北海道を一周で立ち寄ってもらいたいスポットをまわる、おすすめの北海道一周ルートを紹介します。スタートは新千歳空港で、北海道を反時計回りに一周するルートです。
宿泊は、無料のキャンプ場を中心に組立て、近くの温泉情報やグルメ情報も併せて紹介しますので、北海道一周旅行プラン作りの参考にしてください。
1日目:富良野のラベンダー畑で北海道を満喫
1日目は道東自動車道で約2時間の富良野にある「ファーム富田」へ。ラベンダーをはじめとするお花畑の美しさはもちろん、ラベンダーソフトや富良野メロンを使ったスイーツなどのグルメも味わえます。
おすすめの温泉は、富良野から40分程度の「凌雲閣」で、絶景と泉質の良さで有名です。宿泊は、無料キャンプ場「山部自然公園 太陽の里キャンプ場」をおすすめします。
住所 | 〒071-0704 北海道空知郡中富良野町基線北15号 |
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電話番号 | 0167-39-3939 |
公式サイトURL | farm-tomita.co.jp |
アクセス | JR富良野線「中富良野駅」(ファーム富田から徒歩約25分)夏季のみ臨時停車するJR富良野線「ラベンダー畑駅」(ファーム富田から徒歩約7分) |
駐車場 | あり 500台 |
営業時間 | 9時~17時(季節や施設により変動あり) |
2日目:道東の阿寒湖・摩周湖・屈斜路湖を巡る
2日目は、道東自動車道で約3時間の阿寒湖へ。阿寒湖温泉にはアイヌ文化に触れられる「アイヌコタン」があり、遊覧船で天然マリモを鑑賞できるチュウルイ島へ上陸できます。続いて、摩周湖・屈斜路湖と道東を満喫してください。
宿泊は屈斜路湖畔の「砂湯キャンプ場(500円)」がおすすめです。近くの「コタン温泉露天風呂」は無料で、雲海で有名な「美幌峠」まで25分で行けます。
3日目:知床の大自然とサロマ湖の夕陽を堪能
3日目は、知床半島「カムイワッカの湯の滝」を目指します。知床五湖散策や観光船で海から知床半島を見れば、野生のヒグマや鹿と遭遇できる確率も高いです。
宿泊は、サロマ湖まで移動し「キムアネップ岬キャンプ場」がおすすめ。サロマ湖へ沈む夕陽の美しさが見どころです。途中の能取湖ではアサリの潮干狩もできますし、網走でオホーツクの新鮮な海の幸でグルメも楽しめます。
4日目:最北端の宗谷岬を経由し黄金岬を目指す
4日目は、オホーツク海沿いを約4時間西へ走り、日本の最北端宗谷岬を目指します。稚内のグルメは海の幸も豊富ですが、宗谷岬牧場の宗谷牛もおすすめです。
日本海沿いを南へ約3時間走り留萌へ向かい、宿泊するのは無料の「黄金岬キャンプ場」で日本海に沈む夕陽で黄金色に輝く景色が印象的でした。
5日目:日本海側をグルメを堪能しながら走る
5日目は、石狩、小樽を抜けて積丹半島を目指す、約3時間30分のコースです。
日本海側は公共交通機関の便がよくないので、ドライブでしか味わえません。途中に海水浴場も点在するので、のんびりするのもよいでしょう。小樽の新鮮なお寿司、余市や美国で採れたてのウニでグルメ三昧できます。
宿泊は、近くの「岬の湯しゃこたん」を利用できる、無料の「道営野塚野営場」がおすすめです。
6日目:北海道の奇石巡りと天然野湯を体験する
6日目は、神威岬からスタートし、兜千畳敷岩・弁慶の薪積岩・三本杉岩・タヌキ岩・マンモス岩・親子熊岩など、絶景を眺めながら走る約4時間30分のコースです。
途中の熊石平町から15分程度のところにある「平田内温泉熊の湯」は、絶景の秘湯として知られ、渓流脇にある天然の岩風呂に無料で入れます。
宿泊は、無料の「かもめ島キャンプ場」で、高台からの夕陽や星空が評判です。
7日目:道南の観光地を楽しむ
7日目は、北海道最南端の松前町や、函館、大沼を通り、「アルトリ岬」を目指す約4時間50分のコースです。
函館で五稜郭や修道院などの観光名所へ立ち寄ってもよいですし、大沼でリゾート気分を楽しむのもよいでしょう。途中の森町では名物のイカめしがおすすめです。宿泊は、伊達市の「アルトリ岬キャンプ場」で、洞爺湖の町営浴場「洞爺いこいの家」まで約30分程度でした。
8日目:北海道の名湯で疲れを癒やす
最終日は、新千歳空港へ向かう途中の洞爺湖温泉・支笏湖温泉・登別温泉へ立ち寄って、旅の終わりにゆったり体を休めるとよいでしょう。
おすすめコースの概算費用は13万円
おすすめコースの費用を概算すると130,000円となりました。内訳は以下の通りです。これを参考にプラスマイナスしてみてください。
- 往復航空代:20,000円
- レンタカー代:70,000円
- ガソリン代:15,000円
- 宿代:500円(6泊は無料キャンプ場)
- 入浴代:3,500円(500円平均)
- 食事代:20,000円(1日2,500円)
- 雑費:1,000円
広い北海道一周旅行で自然やグルメを満喫しよう
北海道は広いので、7泊8日で一周まわろうとすると1日の走行距離もかなり長い距離が必要となります。名所観光やグルメを楽しみながら旅をするのであれば、1ヶ月程度ほしいところです。一周できなかったとしても、道東、道北、道南などエリアを限定して、じっくりまわるのもよいでしょう。
紹介したおすすめコースを参考に、みなさん独自の北海道一周旅行コースを考えてみてください。