目次 [表示]
- ハワイで使う日焼け止めには注意が必要!
- ハワイでは一部の日焼け止めに規制がある
- 一部の日焼け止めの販売・流通を法律で禁止
- ビーチに限らずどこでも使えない
- 旅行客の持ち込みにも規制はない
- 使えない成分はオキシベンゾンとオクチノキサート
- ハワイで使えない成分はどんな害がある?
- サンゴの死滅に拍車をかける
- 人の肌にも負担が大きい
- ハワイではどんな日焼け止めなら使える?
- 紫外線を防ぐ成分は紫外線散乱剤のみ
- ナノ成分や合成化合物が入っていない
- ハワイで使うのにおすすめの日焼け止め【6選】
- ①ビオレUVキッズ
- ②サンゴに優しい日焼け止め
- ③エトヴォスミネラルCCクリーム
- ④琉白シークワーサー
- ⑤オールグッド
- ⑥ロウ・エレメンツ
- ハワイで使う日焼け止めは成分に注意!
ハワイで使えない成分はどんな害がある?
ハワイで使えないオキシベンゾンとオクチノキサートという2つの成分は、環境にさまざまな悪影響を与えると考えられています。2つの成分はサンゴに限らずすべての海の生き物に対し、遺伝子を傷つける恐れがあるそうです。人間も油断はできず、日焼け止めを体内に蓄えた魚介類を口にすれば健康被害が出る恐れがあります。
サンゴの死滅に拍車をかける
ハワイで使用が禁止されている2つの成分はサンゴ礁に流れ着くとサンゴの体に取り込まれて、サンゴの死滅に拍車をかけます。
2つの成分は幼いサンゴの成長をさまたげて死に追いやり、成長したサンゴを白化させるそうです。白化はサンゴの体内に住む藻(そう)類を追い出してしまうことで、白化が続くとサンゴは栄養をとれず死に至ります。
人の肌にも負担が大きい
ハワイで使用が禁止されている2つの成分は、肌の上で化学反応を起こすことで肌の中に紫外線が入ってくるのを防ぐため、肌に負担をかけます。2つの成分をはじめとする紫外線吸収剤は、敏感肌用や乳幼児用の製品には含まれていないことも多いです。
ハワイではどんな日焼け止めなら使える?
ハワイでは、オキシベンゾンとオクチノキサートの入っていない日焼け止めであれば基本的には使えます。ハワイでは別の紫外線吸収剤に規制を求める声があがっていますし、危惧されているのは紫外線吸収剤だけではありません。サンゴに優しい日焼け止めを選ぶ目安や探すときの目印を押さえ、自分に適した製品を探りましょう。
紫外線を防ぐ成分は紫外線散乱剤のみ
使える成分 | 酸化亜鉛・酸化チタン・二酸化チタン | ||
---|---|---|---|
使えない成分 | オキシベンゾン・オクチノキサート | ||
注視されている成分* | アボベンゾン・オクトクリレン |
ハワイでは紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めが推奨されており、気兼ねをせずに使えます。紫外線を防ぐ成分には吸収剤と散乱剤の2種類があり、散乱剤は天然物に由来する成分です。
ハワイでは規制された成分のほかに注視されている吸収剤が2つあり、今後規制が増える可能性もあります。今後の規制は不明ですが、ハワイで使う日焼け止めには吸収剤を一切含まない製品がおすすめです。
目印は「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」
紫外線散乱剤のみの製品の目印になる表記
- ノンケミカル
- 紫外線吸収剤不使用
紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めを探すときは、製品の「ノンケミカル」「紫外線吸収剤フリー」という表記が目印です。2つの表記はどちらも原料に「紫外線吸収剤を一切含まない」ということを意味しています。
どちらかの表記を見つけたら、成分表示を確認して規制された成分と要注意の成分が入っていないことを確認してください。
オーガニック製品には要注意
紫外線散乱剤のみを使った日焼け止めを探すときはオーガニックをうたう製品も手がかりにできますが、注意も必要です。
世界的なオーガニック認証を受けた製品は吸収剤を含まないことが多いですが、吸収剤を含むかどうかは製品によります。オーガニック認証の基準は団体によりますが、「紫外線吸収剤を含まないこと」を挙げる例は世界にほぼないです。
成分名は別名に注意
成分名 | おもな別名 | |
---|---|---|
使えない成分 | オキシベンゾン | ベンゾフェノン-3 |
オクチノキサート | メトキシケイヒ酸エチルヘキシル | |
注視されている成分 | アボベンゾン | t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン |
4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン | ||
オクトクリレン | 2-シアノ-3,3-ジフェニルプロパ-2-エン酸2-エチルヘキシルエステル |
紫外線吸収剤の成分名には別名があるので、成分表示を確認するときに見落とさないように注意が必要です。とくにオクチノキサートは「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」の表示が一般的に使われます。日焼け止めを選ぶときは必ず成分表示に目を通し、禁止された成分の一般名・別名がないことを確認してください。
ナノ成分や合成化合物が入っていない
サンゴに優しい日焼け止めを求めるなら、ナノ成分や合成化合物が入っていない日焼け止めを使うことをおすすめします。
ナノ成分とは粒子が自然本来よりずっと小さく加工された成分で、合成化合物は紫外線吸収剤・界面活性剤・防腐剤などに多いです。ナノ成分や合成化合物は自然本来の機能では処理しきれず、サンゴや人にも悪影響を与える可能性があります。
目印は「ノンナノ」「天然由来成分100%」
ナノ成分や合成化合物を含まない製品の目印になる表記
- ノンナノ
- ナノフリー
- ナノ成分不使用
- 天然由来成分100%
ナノ成分を含まない日焼け止めは「ノンナノ」という表記が目印で、合成化合物を含まない日焼け止めは「天然由来成分100パーセント」という表記が目印です。ナノ成分の入っていない製品は「ノンナノ」のほかに、「ナノフリー」「ナノ成分不使用」などの表記もあります。
出典:イラストAC