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戦艦ミズーリ記念館がスゴイ!ハワイのパールハーバーにある記念館を解説!

戦艦ミズーリ記念館がスゴイ!ハワイのパールハーバーにある記念館を解説!

戦艦ミズーリ記念館はパールハーバーにあるハワイでも人気の観光スポットで、毎日多くの人が見学に訪れています。真珠湾攻撃など歴史を語る上でも欠かせない戦艦ミズーリ記念館の見どころや、現地のツアーなどについてリサーチしました。

目次 [表示]

パールハーバーの人気見学スポット【戦艦ミズーリ記念館】

ミズーリ記念館
Photo by ohsarahrose

ハワイ・オアフ島のパールハーバーにあるのが平和のシンボル「戦艦ミズーリ記念館」です。戦艦ミズーリ記念館は数あるハワイ観光の中でも人気の見学スポット。第二次世界大戦から始まった戦艦ミズーリの歴史やエピソードをはじめ、さまざまな情報を知ることができます。戦艦ミズーリ記念館は、戦艦ミズーリそのものが歴史の象徴なのです。人気見学スポット・戦艦ミズーリの魅力や歴史について、この記事ではまとめています。

パールハーバーの歴史

パールハーバー
Photo by RodneyRamsey

オアフ島にあるパールハーバーはハワイ屈指の観光地で、第二次世界大戦を語る上ではずせない場所です。パールハーバーは1940年代、太平洋上で非常に重要な米軍基地として存在していました。当時、日本は日中戦争に勝利、中国の利権の問題でアメリカから経済制裁を受けていた時代です。その日本は1941年12月8日、南方作戦の一環としてマレーシアに続きハワイへ「真珠湾攻撃」をしかけます。作戦は成功しましたが、開戦通告が攻撃の後に届いたことでアメリカの怒りを買ってしまいました。これが第二次世界大戦のきっかけとなったといわれています。

戦艦ミズーリとは

戦艦ミズーリは1941年にニューヨークで起工、1944年に進水しました。全長は270.4メートル、アイオワ級戦艦の3番艦として1992年まで活躍したアメリカ最後の戦艦です。ミズーリは第二次世界大戦前、当時のアメリカ大統領・トルーマン大統領の出身地ミズーリ州からその名前がつけられたとされています。「Mighty Mo(マイティ・モー)」の愛称で親しまれ、第二次世界大戦における日本への攻撃に深く関わっているのです。

戦艦ミズーリ記念館とは?

戦艦ミズーリ
Photo by Bernard Spragg

真珠湾攻撃で沈没し、現在も油が流れ出ていることで知られる戦艦アリゾナの向かいに戦艦ミズーリ記念館はあります。現役を終えた戦艦ミズーリが係留され、甲板部はもちろん内部まで見学可能です。アメリカ最後の戦艦で、太平洋戦争の始まりから終わりまでを知ることができる貴重な博物館となっている戦艦ミズーリ記念館。日本人をはじめアメリカ人にも人気の観光スポットで、さまざまな歴史を見られる感慨深い場所となっています。

戦艦ミズーリの歴史

1944年に進水後、第二次世界大戦で沖縄南東部海岸攻撃や戦艦大和を撃沈したとして知られています。その後も日本本土の攻撃に参加。東京や北海道に攻撃をしかけました。1945年、日本が降伏したことで戦艦ミズーリで日本の代表団や、マッカーサー元帥などをはじめとしたメンバーによる降伏調印式が行われたのです。一度は現役を退いたものの、約30年後に最新鋭の武器などを搭載して現役に復帰。1991年の湾岸戦争で活躍、1992年に引退しました。第二次世界大戦の終わりを告げる降伏調印式が行われたことから、戦艦ミズーリは「平和の象徴」と呼ばれるようになったのです。

観覧用パス代金

戦艦ミズーリ記念館の観覧用パス代金ですが大人は29.99ドルで、4歳から12歳までの子どもは13.99ドルです。チケットは事前購入も可能なので、あらかじめ買っておくことをおすすめします。チケット代金は戦艦ミズーリの維持費や保存費にあてられています。

アクセスと営業時間

ワイキキから戦艦ミズーリ記念館に行くには、20番と42番のバスに乗車してください。バスは1日乗り乗り放題券が6ドルほどであるので、こちらがおすすめです。所要時間は1時間強、時刻表がないためザ・バスのアプリで確認するのが確実です。降車バス停は「アリゾナメモリアル」です。戦艦ミズーリ記念館の営業時間は 午前8時から夕方4時まで。6月から8月の間は午前8時から午後5時までとなっています。1月1日とサンクスギビング(11月の第4木曜日)、クリスマスの12月25日は休館日なので気をつけてください。

戦艦ミズーリ記念館の見どころ

戦艦ミズーリ記念館
Photo by swimfinfan

戦艦ミズーリ記念館の魅力はなんといっても、実際に戦艦ミズーリ内が見学できるということ。甲板をはじめ、司令室や貴重な品々を展示した部屋など見どころが満載です。アメリカが第二次世界大戦をどう捕らえているのか、日本では見ることができないリアルな歴史観を知ることができます。

見どころ①クルーズ・ルーム展示室

戦艦ミズーリ記念館の見学をする上で、はずせないのが「クルーズ・ルーム展示室」です。第二次世界大戦から湾岸戦争に至るまで、戦艦ミズーリが関わってきた戦いの記念品を展示しているこの部屋。戦艦ミズーリに関わった乗務員の記念品をはじめ、ビデオなど映像を通して当時の状況や思い出を感じられ時間をかけて見ていきたい展示室です。

見どころ②博物館・メモリアルシアター

第二次世界大戦開戦のきっかけとなった真珠湾攻撃。日本・アメリカともに近代史を語る上で重要な出来事のひとつ。その真珠湾攻撃を、アメリカがどう捕らえているのか分かるのが「真珠湾メモリアルシアター」です。シアターでは映画の上映が行われていて、当時の状況を知ることができます。ただし、この映画はアメリカ側から見た戦争。日本人にとっては、つらく感じる部分があるかもしれません。

見どころ③日本降伏文書調印式会場

1945年9月2日、東京湾に入港した戦艦ミズーリで日本の降伏文書調印式は行われました。この様子は23分間にわかって世界中に放送されています。降伏文書調印式会場では、その調印式の様子がわかる写真や降伏文書などを展示。甲板上で行われた調印式の歴史的な写真には、マッカーサー元帥や日本代表団の姿が写されています。ここには、日本側の代表団として重光葵や梅津美治郎などがサインした貴重な降伏文を展示。マッカーサー元帥のサインは英語で、日本の代表団は漢字でサインをしています。

見どころ④戦艦ミズーリの大砲

戦艦ミズーリには、口径が16インチ(406ミリ)もある艦砲が搭載されています。16インチ砲は アメリカ海軍で開発されていた艦砲で、湾岸戦争ではイラク軍の目標を破壊しました。弾の重さが1.2トンもあり、なんと37キロメートル先まで飛ばすことができたそうです。また、副砲の13.5インチ砲の砲弾は14.5 キロ先まで届いていました。見るものを圧倒するミズーリの大砲の迫力を目の前で感じてみてください。

見どころ⑤司令室内部

司令室はその名のとおり、戦争における作戦会議を行いミサイル発射などの指令を行う部屋です。レーダー装置をはじめ、戦艦を運営するにあたって欠かせない機器を間近で見ることができます。そのほか海図を見る装置など戦艦ならではの司令室となっている一方、戦いの司令が出されたことを考えると、複雑な気持ちになるかもしれません。

戦艦ミズーリ記念館のギフトショップとフードトラック

ハンバーガーイメージ
Photo byChepearroyo

戦艦ミズーリ記念館にはギフトショップ「バトルシップ」があります。ここでしか手に入らないミズーリのロゴ入りTシャツなどの衣類が人気です。そのほかにも戦艦ミズーリオリジナルグッズを豊富に取り扱っています。お手軽な土産を探している人には、戦艦のチークデッキで作ったブックマークが人気の品です。また「バトルショップ」フードトラックが朝8時から夕方4時まで営業しています。アメリカらしいハンバーガーなどの料理から日本人が大好きなカレーなどを販売しています。

戦艦ミズーリに関する注意事項

戦艦ミズーリ
Photo by toooooool

戦艦ミズーリ記念館は自由に見学が可能な施設ですが、いくつか注意しておくべき点があります。知らないとスムーズに目的地に到着できない、余計なお金がかかってしまうことが起きる可能性も。トラブルを避け、観光を楽しむためにも事前にチェックしておきましょう。

セキュリティチェックがある

手荷物
Photo bypietroclaudiano

ポケットに入るサイズの物以外、戦艦ミズーリ記念館への持ち込みは禁止。入り口でセキュリティチェックが行われます。バッグなどの手荷物は入り口付近にある一時預かり所で、1個につき5ドルで預けることが可能です。ただし、財布や携帯電話などの貴重品やカメラ・ビデオカメラ・ペットボトル飲料・常備薬・杖などの持ち込みはできます。また、ベビーカーや車椅子での入場も可能です。特に女性の場合、バッグなどの手荷物は必須となる場合が多いでしょうから、預けることになることを認識しておいてください。

移動はシャトルバスを使用

米軍基地フォード・アイランドの中にある戦艦ミズーリ記念館。当然のことながら、基地内は一般の通行が禁止されています。そのため見学するにはビジターセンターから出ているシャトルバスの利用が必須です。シャトルバスは1時間に4本、15分おきに運行していて、始発は朝8時ですが観覧パスに料金が含まれています。シャトルバスを降りると目の前に戦艦ミズーリ記念館があるので、迷うことはありません。表示のとおりに進んでください。シャトルバスは車椅子にも対応しています。

服装と写真撮影について

ハワイという土地柄、戦艦ミズーリ記念館に訪れる際はTシャツやジーンズなどのカジュアルな服装で問題はありません。むしろタンクトップやミニスカート・短パンなど露出の多い服装や、派手な服装を避けるようにしてください。記念館とはいえ、慰霊の意味もある場所ですから露出が多い服装や派手な服装は失礼にあたります。また、館内は写真撮影可能ですが、基地内を移動するシャトルバス内では写真もビデオも撮影は禁止です。撮影は記念館に到着してから、行うようにしてください。

戦艦ミズーリ記念館のツアー

ミズーリの甲板
Photo by Bernard Spragg

戦艦ミズーリ記念館を見学する際は、ツアーを利用するととても便利です。ツアーでは英語が苦手な人でも安心な、日本語ガイドによるツアーが用意されています。また事前申し込みをしなくても入場料にツアー料金をプラスするだけのものもあるので、興味がある人にはおすすめです。

戦艦ミズーリ記念館のツアー①日本語ツアー

日本語のガイドツアーが艦内を案内してくれるのが日本語ツアーです。日本語ツアーは入場料に含まれているので、追加料金は必要ありません。見学する上で見どころを説明してくれるだけでなく、神風特攻隊との関係なども説明してもらえ、所要時間は35分です。また日本語スタンダードツアーというものもあり、こちらは音声ガイドによるものです。音声ガイドには乗組員のインタビューなども含まれていて、さらに奥深い内容になっています。自分のペースで見学でき、所要時間は最大で2時間くらいです。こちらも追加料金は必要ありません。

戦艦ミズーリ記念館のツアー②日本語パールハーバー・パスポート

パールハーバー・パスポートは、戦艦ミズーリ記念館をはじめ「戦艦アリゾナメモリアル」「ボーフィン潜水艦博物館」「太平洋航空博物館」といった4つ観光地を周れるパスポートです。料金は大人72ドル、子どもは35ドル。戦艦ミズーリ記念館の入場料とボーフィン潜水艦博物館入館料・太平洋航空博物館入館料には、ガイドツアーやオーディオツアー料金が、戦艦アリゾナメモリアルの入館料にはオーディオツアー料金が含まれています。パールハーバーの記念館や博物館を見て周りたい人におすすめです。

戦艦ミズーリ記念館のツアー③日本語探検家ツアー

「日本語探検家ツアー」は戦艦ミズーリ記念館で一番人気のツアーです。知識が豊富な日本語ツアーガイドが、一般公開では見られない観光スポットに案内してくれます。所要時間は90分。大人は54ドル、子どもは25ドルで戦艦ミズーリの入場料も含まれています。第二次世界大戦にまつわるエピソードを聞くことができるので、特に歴史に興味がある人におすすめです。ただし、車椅子の人や10歳未満の子どもは参加できません。またこのツアーは事前予約が必要で、48時間前までに電話かホームページでの申し込みが必要です。

歩きやすい服装で参加しよう

日本語探検家ツアーは、急な階段の上り下りをするのでミニスカートは厳禁です。また歩いても疲れないスニーカーなどで参加してください。乗組員の居住区や射撃管制室など見どころは満載、満足できる観光をするためにも動きやすい服装を心がけましょう。

ハワイ観光で戦艦ミズーリははずせない!

戦艦ミズーリ記念館
Photo by Anosmia

ハワイ・パールハーバーに係留する「平和の象徴」戦艦ミズーリ博物館。リゾート地としてのハワイを楽しむだけでなく、各国の人々が思いをはせるこの地を訪れ歴史に触れてみるのはどうでしょうか?介助犬などの同伴も可能で、車椅子の貸し出しも行われているので年齢や障害を気にせず艦内を見学できます。

ことら
ライター

ことら

旅行大好き!国内は40県仕事含め訪れ、海外も北米・アジア・ヨーロッパなどを旅しています。特に香港は年に数度行くほど大好きな土地です。皆様の旅行が素敵なものになるようお手伝いします!

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