トラベルの言葉の由来は?トリップとの意味の違いもご紹介!

トラベルの言葉の由来は?トリップとの意味の違いもご紹介!

皆さんは「トラベル」と聞くとどのようなことを思い浮かべるでしょうか?なんだかワクワクするような、夢のあることを思い浮かべませんか?ところが、この言葉には実は意外な由来があるのです。ここでは、そんなトラベルの由来をご紹介いたします。

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トラベルの語源は?

トラベル
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皆さんは「トラベル(Travel)」の由来となっている言葉をご存知でしょうか。どんなイメージを持っていますか?夢?良心?想像されたのは、きっとポジティブな言葉だったのではないでしょうか。あるいはよく似たトラブルを連想されたかもしれません。英語にはヨーロッパ諸国の言葉やラテン語が語源になっているものが数多くあり、トラベルにも由来となったフランス語、ラテン語があります。実は意外な意味を持つ言葉が由来となっているのですが・・・。ここでは、そんなトラベルの語源を紹介いたします。

フランス語では苦しみ!?

「トラベル(Travel)」の語源を遡ってみると、古いフランス語の「トラバーユ(Travail)」という言葉に行き着きます。この意味はなんと「苦しみ」。簡単に旅ができる現在と違い、当時の旅は大変な苦労を伴うものでした。こうしたことから、英語では「旅」に派生していったのです。なお「Travail」は、現在のフランス語では「仕事」を意味します。また現代の英語にも残っており、こちらはそのまま「苦しみ」あるいは「陣痛」という意味があります。

ラテン語では拷問器具!?

さらに語源を遡ると「トリパリウム(Tripalium)」というラテン語に行き着きます。これはなんと、3つの杭で磔にする拷問器具のことなのです。イメージとしては「*」を想像してみるとよいかもれません。この言葉から「こらしめる」(Tripaliare)が生まれ、やがてフランスに入り「苦しめる」(Travailler)と展開していきました。そして先ほどの「トラバーユ(Travail)」すなわち「苦しむ」が生まれ、英語では「トラベル(Travel)」となったのです。

トラベルの由来はトラブル・・・はデマ?

困惑
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「旅にトラブルはつきもの」という表現もありますが、確かに「トラベル(Travel)」と「トラブル(Trouble)」はよく似た言葉です。トラベルの由来はトラブルだという噂もありますが、前述の通り、トラベルには別の語源があるためこれはデマなのです。それでは、トラブルも同様に「苦しみ」「拷問器具」を語源とした言葉なのでしょうか。だとしたら、少し怖い言葉に感じますね。

トラブル(Trouble)の語源

トラブルの語源もラテン語にありますが、実は「Turbidus」という言葉が由来になっています。これは「混乱」「濁る」といった意味です。つまり、トラベルの由来というのはデマで、さらには成り立ちも全く異なっているのです。ただ、ここから派生した古いフランス語「Troubler」には苦しむという意味もあり、現代英語のトラブル自体にも苦しむという意味があります。デマではあるものの、両者は少しだけ共通点がある言葉なのです。

トラベルとトリップ、その他「旅」の意味の違いは?

辞書
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ところで、「トラベル(Travel)」と似た英語に「トリップ(Trip)」があります。他にも、旅を意味する言葉には「ツアー(Tour)」「ジャーニー(Journey)」といったものあります。こうした言葉はどのような意味の違いがあり、使い分けがなされているのでしょうか。またこれらも、昔の旅の苦労を感じさせる語源になっているのでしょうか。お調べしましたので、解説させていただきます。ぜひ、お読みください。

トラベル(Travel)の意味

他の言葉と比較する前に、まずは改めてトラベルの意味を確認してみましょう。トラベルは広く一般的な「旅行」を表す言葉です。一定期間、ある程度遠方に行くような場合、あるいは趣味としての旅行を指す場合はトラベルが使われます。例えば、海外旅行をする、といった場面で使われるのは「トラベル」になります。

トリップ(Trip)との違い

小旅行
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トラベルが一般的な旅行を指すのに対し、トリップは特に短期での旅行を意味します。例えば日帰り、あるいは週末の国内旅行を指す場合に使うのはトリップです。また目的は趣味としての旅行に限らず、出張(Business trip)の場合に使われるのもこちらです。一方で、薬などで幻覚を見ることを指す場合もあります。なお、語源は古いオランダ語の「踏む」という言葉で、未知の土地を踏むことから派生しました。トラベルと比べ、随分と良心的で夢のある趣です。

ツアー(Tour)との違い

ツアーは各地を訪ねて回る観光や旅行を指します。旅先では、観光ツアーや市内ツアーといった、ガイド付きで各所を効率的に回ることができる良心的なツアーが催行されていることもあります。ツアーはそういった、特に「見て回る」という意味が含まれる言葉です。英語でも日本語で使う「ツアー」のニュアンスと変わりありません。語源は「回す」「回る」といったラテン語や古代ギリシャ語です。同様の語源を持つ言葉には「Turn」があります。

ジャーニー(Journey)との違い

ジャーニーは「道のり」「道中」といった、旅の移動そのものに焦点を当てた言葉です。また長く遠い旅、帰路を含めない、といったニュアンスも含まれています。こうしたことから、人生を長い旅路に例える時はこのジャーニーが使われます。由来は「一日」という意味のラテン語です。同じ語源を持つものに「Journal」という、日誌を意味する言葉があります。

「たび」「旅」の由来は?

東海道五十三次
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さて、これまではトラベルを始め、旅に関する英語の言葉の由来を紹介してきました。ところで、日本語の「たび」そのものにはどのような由来があるのでしょうか。また「旅」という漢字の由来はどうなっているのでしょうか。普段なにげなく使う言葉ほど、語源や由来を知る機会がないものですよね。ここには英語とはまた異なった由来があるのですが、いくつかの例を紹介していきます。ぜひ、お読みください。

住処を離れることに由来

「たび」の語源にはいくつかの説がありますが、その中でも住処を離れることを由来とした言葉があります。まずは「外辺(たび)」。あるいは日に焦点を当て、出発であれば「発日(たつび)」、別の地で日を送ることで「辿る日」「他日(たび)」「外日(たび)」などです。このように由来には様々な説がありますが、「日」という意味では、少し「ジャーニー」に近いニュアンスも感じ取れるようです。

施しを受けることに由来

次に、旅先での人との関わり方から来ている言葉もあります。昔は旅先の民家で食料や寝床の施しを求めることも多々ありました。時代が進むにつれ街道や宿場は整備され、その分苦労も減っていきましたが、古い時代であればあるほど民家を訪ねることも多かったのでしょう。こうしたことから、他の家の火で「他火(たび)」、物を乞う「給べ(たべ)」といった言葉が由来になったのではないかという説があります。

漢字の由来

白旗
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実は旅という漢字には「戦」「行軍」といった意味もあり、元々はこちらが由来となっています。「旗」と「旅」は似た部分が多い漢字ですが、「はた」すなわち軍旗の下に「人」が連なる様から「旅」という漢字が生まれたのです。こうした経緯から「旅」という漢字は軍隊の単位としても使われたほか、たくさんの人々、連なる、といった意味も持っています。意外ではありませんか。

本当の意味のトラベルを楽しもう

旅
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「トラベルの言葉の由来は?トリップとの意味の違いもご紹介!」いかがでしたでしょうか。トラベルは「苦しみ」さらに遡り「拷問器具」から来た言葉でした。夢や良心からはほど遠い言葉ですが、昔の旅が非常に大変な苦労を伴うものだったことが伺えます。都落ち、島流し、日本では防人といった制度もありましたが、旅は必ずしも望んだものとは限らなかったのでしょう。しかしながら、時代の流れとともに旅行は便利に、そして楽しむものへと変わっていきました。時には辛いことを忘れ、トラベル、旅など、すべてを楽しんではいかがでしょうか。

藤井ヒカル
ライター

藤井ヒカル

47都道府県制覇、海外進出中

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