目次 [表示]
- フィリピンへの移住ってどう?
- フィリピンはどんな国?
- 東南アジアの国フィリピン
- 人々の生活
- 日本からの移住者も多い
- フィリピン移住のメリット
- メリット①:温暖な気候
- メリット②:物価
- メリット③:日本から近い
- メリット④:メイド文化が一般的
- メリット⑤:日本人の味覚にも合う食事
- メリット⑥:おおらかな人が多い
- メリット⑦:自然が美しい
- フィリピン移住のデメリット
- デメリット①:治安問題
- デメリット②:衛生面
- デメリット③:虫の多さ
- デメリット④:言葉の問題
- デメリット⑤:物価
- デメリット⑥:狂犬病が危険
- デメリット⑦:ルーズな国民性
- 日本人におすすめのフィリピンでの仕事は?
- フィリピンで仕事をするということ
- 生産管理の仕事
- 日本語講師
- 営業職
- 留学サポートの仕事
- フィリピンへの移住についてまとめ
フィリピンへの移住ってどう?
東南アジアのフィリピンは、日本との親交も深く、比較的身近な国と言えるでしょう。日本国内においても、フィリピンから働きに来ている人をよく見かけますね。逆に、日本人がフィリピンに移住するケースも多いのですが、その際のメリットやデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?この記事で、フィリピンで生活していくうえでの問題点などをチェックしていきましょう。
フィリピンはどんな国?
東南アジアの国フィリピン
フィリピンは、東南アジアに位置する島国です。7,000以上もの島々から成っており、セブ島などのリゾート地を擁する国としても知られています。中世以降、スペイン、アメリカと立て続けに植民地支配を受けてきましたが、第二次世界大戦後の1946年に独立を果たしました。現在、日本とフィリピンは親交が厚く、互いの国への旅行者や移住者も多くなっています。
人々の生活
フィリピンは、スペインの統治下にあった影響から、現在も国民の9割がキリスト教徒です。経済的に豊かな国であるとは言い難く、海外へ出稼ぎに出る人も少なくありません。国民の半数近くが貧困層であり、ストリートチルドレンやスラム街のような課題も多いのが現状です。加えて、貧しい人々が残飯を食べて生活している「パグパグ」が社会問題となっています。
日本からの移住者も多い
日本からフィリピンへは移住者も多く、2018年の段階で、フィリピンに住む在留邦人の数は、1万6,000人を超えています。長期滞在者の他にも、一時的な語学留学で訪れている人や、観光客も多いため、主要都市部や観光地では日本人とすれ違うことも珍しくありません。今後も、鉄道などのインフラ整備に伴って、日本人渡航者が増えていくことでしょう。
フィリピン移住のメリット
メリット①:温暖な気候
熱帯海洋性気候であるフィリピンは、最も寒くなる季節でも気温が20度前後と、1年を通して温かい国です。スコールが多い雨季などを除けば、日本の夏よりも湿気が少なめなので、多少暑くても不快感は少ないでしょう。このような気候から、日本では寒さが厳しくなる冬の時期にだけ、フィリピンで過ごすという生活スタイルの人もいるようです。
メリット②:物価
フィリピンは、「日本と比べて物価が安い国」としても知られています。「ビール一本が100円程度で買える」という話もありますし、500円もかからずに満腹になれるレストランなども少なくありません。フィリピンは食費の他に、人的サービスや水道代などの物価もかなり安いため、生活スタイルを工夫することで、日本で生活するよりも出費を抑えることができます。
メリット③:日本から近い
海外とはいっても、フィリピンは比較的日本からも近く、飛行機を使って4時間ほどで移動できます。そのため、現地に住んでいても、気軽に日本に帰ることができる点も、フィリピンという国の魅力です。また、距離が近いということで、欧米などの遠方と比べて、旅費を安く済ませることができるのも嬉しいところでしょう。
メリット④:メイド文化が一般的
日本では、家事をしてくれるメイドを雇うのは、かなり裕福な家庭のイメージがありますよね。フィリピンでは、住み込みのメイドを雇うということが一般的で、家を建てる時の設計段階で、メイド用の居住空間を考慮するほどです。しかも、サービスの物価も安いため、メイドに支払う賃金は、住み込みの場合でも月1万円程度と、かなりの安さ。家事を任せてしまうことで、日本では味わえない贅沢な生活ができますよ。
メリット⑤:日本人の味覚にも合う食事
日本人が海外生活に挫折する要因の一つに、食文化の問題があります。口に合わない食事を食べ続けるのは辛いですよね。その点、フィリピンの主食は、日本と同じ「米」です。これだけでもかなり日本人には嬉しいところではないでしょうか。総合的に見て、食事の味付けも日本人好みのものが多くなっています。大きなスーパーなら、日本でお馴染みの「味の素」などの調味料も入手可能です。
メリット⑥:おおらかな人が多い
海外移住を考える人の中には、「日本のキッチリし過ぎて慌ただしい日常に嫌気がさした」という人も、一定数いらっしゃるのではないでしょうか。その点、フィリピンの人はおおらかな性格の人が多く、街の雰囲気ものんびりしているところが多いので、日本の息苦しい生活から抜け出したい人にはぴったり。この点も、フィリピン移住を考える人が多い要因の一つとなっています。
メリット⑦:自然が美しい
南国のフィリピンには、手つかずの自然が多く残っており、日本の自然とはまた違った美しさがあります。特に、セブ島などは世界的にも人気の高いリゾート地となっており、その海の美しさは格別です。フィリピンに移住すれば、こういったリゾート地へもアクセスしやすく、気軽にバカンスを楽しむことができますね。
フィリピン移住のデメリット
デメリット①:治安問題
昔に比べて治安が良くなったとはいえ、フィリピンでは、やはりスリや詐欺などの犯罪が多いです。ドゥテルテ大統領の政策によって、麻薬使用者は高い確率で極刑に処されますので、勧められても絶対に麻薬には手を出さないでください。現在フィリピン南部のミンダナオ島近辺では、イスラム過激派組織の活動が活発になっています。テロの危険もありますので、これらの場所には近づかない方がいいでしょう。
デメリット②:衛生面
首都マニラなどの大都市圏においては、近年、衛生面の改善が進められていますが、それ以外の場所は清潔とは言い難いです。基本的に、水道水は飲用には適さないので、店で出される氷なども含めて注意しましょう。トイレには紙が備え付けられていないことも多いので自分で用意する必要があります。加えて、高温多湿の時期が長いので、露店などで食事をする際には食中毒にも注意が必要です。
デメリット③:虫の多さ
南国であるフィリピンは、日本よりも虫が多いです。「虫が気持ち悪い」程度の話で済めばいいのですが、やはり気を付けたいのは感染症の問題でしょう。フィリピンには一年中蚊がいますが、刺されると、蚊が媒介するデング熱やマラリアなどに罹患してしまう可能性もあります。その他にも、日本にはいないような危険生物もいますので、注意しておきましょう。
デメリット④:言葉の問題
フィリピンの公用語は、タガログ語(フィリピノ語)と英語です。セブ島など、リゾート地の高級ホテルは別として、基本的に、日本語は通じないと考えた方がいいでしょう。英語を話せる人であれば問題はないですが、英語も全く話せないとなると、最初の内は言葉の壁に苦しむかもしれません。
デメリット⑤:物価
物価に関してはメリットのところでも挙げましたが、人によっては、思ったほど物価が安くなくて、デメリットのように感じてしまう場合も。食事を例にすると、現地の料理は確かに安価ですが、日本食の場合は材料調達に輸送費がかかっているため、日本で食べるよりも高くついてしまうケースも少なくありません。このように、日本にいた頃よりも、生活費がかえって高くなってしまう人もいるようです。
デメリット⑥:狂犬病が危険
発症してしまうと100%の確率で死に至るとされる狂犬病ですが、フィリピンは、この狂犬病の蔓延率が世界でもトップクラスという問題点があります。フィリピンに多くいる野良犬は、日中こそ大人しいですが、夜になると狂暴になる傾向があるので注意が必要です。くれぐれも野良犬に触ろうなどとはしないでください。万が一、噛まれたりした場合には、すぐに病院で治療を受けるようにしましょう。
デメリット⑦:ルーズな国民性
メリットのところで「おおらかな国民性」を挙げましたが、これは悪く言えばルーズであるということです。フィリピン人と時間を決めて待ち合わせをしても、時間通りには来ないことが当たり前。配達などのサービスを利用しても、約束の日時には来ないというのが、この国での「普通」なのです。こういったことに我慢ならないという人には住みにくいかもしれません。
日本人におすすめのフィリピンでの仕事は?
フィリピンで仕事をするということ
日本人がフィリピンで仕事を得る主なプロセスは二つあります。一つは日本国内の企業の社員として、フィリピンで「海外駐在員」として働くこと。もう一つは、最初から現地法人や外資系企業に就職する、「現地採用」の形で仕事を得る方法です。前者は、フィリピンに社員を派遣する企業で既に働いていなければ難しいかもしれませんが、後者はまっさらな状態からでも、求人を探せば一定数見つかります。
生産管理の仕事
フィリピンには製造業関連の日系企業も多く、工場などでの生産を管理する立場として、日本人向けの求人を出している企業も少なくありません。管理職という立場から、生産ライン全体を多角的に見なければいけない大変な仕事ですが、その分、自身のスキルアップにも繋がりやすい仕事と言えるでしょう。比較的収入が多めなのも嬉しいところです。
日本語講師
日本へと出稼ぎに出るフィリピン人も少なくありません。そのため、フィリピン国内でも、日本語学校などで日本語を教えるサービスは一定数の需要があります。そういった場で働く日本語講師としての仕事は、日本人移住者にとって最適な職場かもしれませんね。ただし、生徒となるフィリピン人は全く日本語が話せない状態からのスタートとなるので、ある程度英語やタガログ語が話せないと厳しいかもしれません。
営業職
現地で働く営業職の求人もあります。英語などを話せれば、フィリピン人やその他の外国人との商談などもできますが、現地に住む日本人相手の営業などもあり、日本語のみで働ける職場も少なくありません。日本で営業の仕事をしていた人にとっては、特に働きやすい仕事といえるでしょう。
留学サポートの仕事
日本人にとって、フィリピンは比較的気軽に行ける留学先の一つです。将来的にも、フィリピンを訪れる日本人留学生が増えていくことでしょう。そのような留学生のフィリピン滞在をサポートする仕事もいくつかあります。働きながら英語を学べる職場として、人気が高い仕事の一つです。
フィリピンへの移住についてまとめ
日本人が移住先として憧れるフィリピンですが、治安や物価など、意外とデメリットも多いと思われたかもしれません。しかし、どこの国でもいい部分があれば、悪い部分もあるものです。「住めば都」という言葉があるように、実際「フィリピンに移住して良かった」という日本人も大勢います。現地在住の日本人の家に、短期でホームステイするプランなどもありますので、一度フィリピンの暮らしを体験してみてはいかがでしょうか。