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イランの治安っていい?悪い?旅行で注意が必要な情報をご紹介!

イランの治安っていい?悪い?旅行で注意が必要な情報をご紹介!

歴史的観光名所で溢れる魅力的な国・イラン。イランは治安が悪く危険であるイメージがありますが、実態はそうでもなく、一般の観光客が行く都市・地域の治安はとても良好です。親日国でもあるイランに足を運んでみてはいかがでしょうか。

目次 [表示]

イランってどんな国?治安はいい?悪い?

出典:ライター撮影

イラン(イラン・イスラム共和国)は、中東・ペルシャ湾に位置しているイスラム共和制国家です。中東では、サウジアラビアに次いで面積の大きい国で、トルコやイラク、アフガニスタン、パキスタンなどの多くのイスラム国家と国境を接しています。イスラム国家ではあるものの、イランではイスラム教少数派のシーア派の信者が大半です。22個のも世界遺産を有しており、歴史観光資源に恵まれている魅力的な国・イランの治安のいい悪いや安全情報、旅行・生活をする上で必要な情報をご紹介していきます。

宗教

主にイランの宗教はイスラム教・シーア派です。イスラム教にはスンニ派とシーア派という、おおまかに分けると2つの宗派があり、イスラム教徒全体の約9割がスンニ派の信者。そのため、残りの約1割がシーア派ということになるのですが、イラン国内ではそのシーア派として生活をしている信者が9割以上を占めるという非常に珍しい国になります。

通貨

Photo by Japanexperterna.se

イランの通貨はイラン・リヤルでディナールという日本でいう「銭」的な補助通貨があるのですが、インフレーションが起きているため、現在では使われていません。また、インフレの影響によって、通貨の単位が大きくなりすぎているためか、現地の人々は日常的に「トマン」と呼ばれる単位を使っています。トマンはリアルの10分の1なので、計算は非常にしやすいです。あと、特に注意するべきなのは、現地の通貨の入手方法。日本ではリヤルを手に入れることができないので、現地で調達する必要があるのですが、イランはアメリカの経済制裁下におかれているので、VISAやマスターカードなどの国際クレジットカードブランドのカードが使えません。カードが使えないため、通貨をATMのキャッシング機能で手に入れることもできず、日本円も変えてくれる所が少ないので、米ドルかユーロを持ち込んで、現地で両替をするというという方法が唯一で最もいい方法になります。

気候

我々日本人からすると、イランは1年を通して常に灼熱であるようなイメージを持ちがちですが、イランにははっきりとした四季があります。イラン旅行のベストシーズンは、春にあたる4,5月と、秋の10月にです。この2つのシーズンは、観光に適しており、とても過ごしやすくなっています。またイランの冬は寒く、北部では氷点下まで気温が下がり降雪することもあるので、冬は観光シーズンとはいえなさそうです。

言語

イランの公用語はペルシャ語で、主にイラン、アフガニスタン、タジキスタン、ロシアのコーカサス地方などの地域で話されており、母語話者は4600万人を越える人々の間で使われてる大きな言語圏を有しています。

イランの治安

出典:ライター撮影
 

イラクやシリア、アフガニスタンなどの危険な国と距離が近かったり、アメリカと対立しているイメージが強い影響か、テロなどの危険なイメージや治安が悪いと思われがちなイラン。イランを旅行する際には、地域ごとの安全情報など、事前にイランの治安情報を確認してから行動するようにしましょう。

比較的治安はいい

我々日本人からしたら、イランという国とあまり接点がなく、情報も入ってきにくいせいか、危険で治安が悪い国だと思われる方もいると思います。しかし、実態はそれほど危険で悪くはなく、基本的には安全に旅行・生活のできる治安のいい国です。また、イラン人は、観光客にとても親切であるため、他の国と比較しても安全に旅行しやすい国であると言えます。  

イラン国内で治安が悪く危険な場所

イランの一般の観光客の行くような都市や地域は、比較的安全であると言えます。しかし、外務省の危険情報によると、イラクやパキスタン、アフガニスタンと国境を接している地域は、治安が悪いとされており危険です。それらの地域は渡航中止勧告や退避勧告がでており、観光客が行くような場所ではありません。自分が危険な目に合わないためにも、絶対にイラク・パキスタン・アフガニスタンの国境付近には近づかないでください。

実は親日国のイラン

日本人にとって、イランという国は身近に感じられる国ではありませんが、実はイランは少し昔のテレビドラマ「おしん」の視聴率が90%を越えたりするほどの親日国です。イランが親日国である理由としては、高性能な日本車があるから、戦後の高度経済成長に感心しているから、第二次世界大戦の際にアメリカと戦ったからなど、さまざまな理由があります。

イラン観光で気を付けるべきこと・注意点

出典:ライター撮影

イランは日本と全く異なる文化や生活スタイルであるために、我々日本人が訪れる際には、その国の風習にのっとった行動をしなければなりません。特にイランは他のイスラム国家と比べ、厳格なイスラム教信者(ムスリム)が多いです。そこで、イランに訪れる観光客が気を付けなければならない注意点をご紹介していきます。

服装

イランに限らず、比較的厳格なイスラム教圏に訪れる際には男女とも服装の規定があります。男性は、派手すぎない格好と長ズボンを履いていれば、大抵の場合は大丈夫です。ただ、モスクに入場する際は長袖のシャツや上着を着ることが求められる場合もあります。女性の場合は、男性に比べ少々規則が厳しく、体のラインを見せないような服装と、髪の毛を隠すためにかぶる「ヒジャブ」の着用が必要です。ホテルやゲストハウスでの日々の生活をする分には、自国のような生活スタイルでも大丈夫ですが、一歩外に出る場合はしっかりと規定の満たされた服装で外出するようしましょう。

インターネット

イランは国内でインターネット規制を行っています。その規制の範囲はイラン国民だけではなく、訪れた観光客にも適応されるので注意が必要です。イランの対立国・アメリカのサービスであるGoogleやYahooなどの検索エンジンはさることながら、facebookやtwitterなどのSNSの利用もできません。ただinstagramは、イランでも投稿することができ、イラン人の中でも流行っています。あと、日本人の主流メッセンジャーアプリ「LINE」も使うことができるのでご安心ください。

ホテル予約

上記にもあるインターネット規制・アメリカによる経済制裁のため、世界各地で使用されるbooking.comやexpediaなどのホテルブッキングアプリは使うことができません。そのため、電話で各宿泊施設に電話を掛けるか、直接そのホテルやゲストハウスなどに自ら赴いて確認・予約をする必要があるので、宿泊施設の確保にはご注意ください。また、目的の都市に夜間に到着する場合は、宿までの安全を確認しながら向かいましょう。

ビザ

世界最強のパスポートと呼ばれる日本のパスポートでもイランに入国する際には、ビザの取得を義務付けられます。世界一周旅行中のバックパッカーなどではない限り、日本であらかじめ申請・取得しておく方が安全でしょう。最近では、イランビザがインターネット上で申請できるE₋VISAシステムができたので、従来よりも取得の手続きが簡略的になりました。E-VISAでビザを取得すると、イラン入国の際にパスポートにイランのスタンプが押されません。押されない理由としては、アメリカがイランを敵国とみなしているため、1度でもイランに入国をしたことのある日本人は、今後アメリカに入国する際には従来のESTAではなく、アメリカビザを取得する必要があるためです。そのためのイラン政府の配慮なので、スタンプが押されることが無くても安心してください。

飲酒

他のイスラム教国家ではワインの習慣があったりなど、飲酒に関しては寛容な国が多いですが、イランに関しては一切口にすることができません。そのルールはイランに住んでいる国民だけではなく、訪れている観光客も同じく適用されるので、気を付ける必要があります。イランに入国する際はうっかりと荷物にお酒をいれて入国してしまわないように気を付けましょう。

喜捨

出典:ライター撮影

イスラム教では、生活や経済的に貧しい人のために、中流家庭や経済的に潤っていたりする人々が寄付をするという喜捨の制度があります。街の至る所に喜捨をするためのポストのようなものが置いてあるので、経済的に貧しい人のために寄付をしたいという人は、お金を入れてみてはいかがでしょうか。

イランの有名都市とその治安

とても大きな国土を持っているためか、有名都市が各地に散らばっているイラン。その中でも代表的な都市をご紹介していきます。ここで紹介する全ての都市の治安は、全く悪いことはなく、むしろいい・安全な部類です。しかし、治安のいい悪いにかかわらず、何かトラブルに巻き込まれないようにも注意は欠かせません。

テヘラン

出典:ライター撮影

テヘランはイランの首都で、最大の都市かつ周辺でも最も大きな経済規模を誇る都市です。2016年のテヘラン都市圏の人口は1367万人で、世界有数の大都市圏を形成しています。テヘランはイランの文化的・宗教的な中心地で地政学的にも重要な位置です。テヘランには、ゴレスターン宮殿やアザディタワー、旧アメリカ大使館などの観光スポットがあります。

マシュハド

出典:ライター撮影

マシュハドはイランの北東部に位置している同国第2の経済を誇る都市です。この都市はなんといっても、毎年2000万人が巡礼に訪れるイスラム教シーア派の聖地であるエマーム・レザー廟があります。マシュハドは聖廟都市で、厳格な生活を送っている方が多いので、他の都市よりもより一層、服装には気を付けなければいけません。

イスファハン

出典:ライター撮影

イスファハンは首都・テヘランの約340キロメートル南に位置する都市です。イスファハンは昔から、政治・分化・交通の拠点で首都として定められた時期もありました。「イスファハンは世界の半分」と言われたほど、当時の繁栄は目覚ましいものでした。世界遺産に登録された新市街にあるイマーム広場などの美しい街並みから「イランの真珠」と例えられることもあるようです。

ヤズド

出典:ライター撮影

ヤズドはイランの中心部に位置する都市です。イランの都市の中でも古い歴史を持つ都市の1つで、世界最古の宗教・ゾロアスター教の中心地の街です。ヤズドは砂漠にある都市であったため、攻めにくく、戦闘による被害を免れてきたためか、今もなお砂漠型の伝統的なペルシャ建築が現存しています。ヤズドは歴史地区に指定された都市そのものが世界遺産に登録されており、郊外には拝火神殿やゾロアスター教の鳥葬でしられる「沈黙の塔」などが人気観光スポットです。

シーラーズ

出典:ライター撮影

シーラーズはイラン南西部に位置する都市です。シーラーズで有名なスポットとしては、早朝になるとステンドグラスに射す光が生み出す幻想的な雰囲気で知られるピンクモスクや、世界遺産に登録された古代都市・ペルセポリスの遺跡などがあります。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。

様々な歴史的な観光スポットを有しているペルシャの国・イラン。トラブルに巻き込まれないように、最低限のマナーやルールを守り、自分の身のまわりのことに注意しながら、よりよいイラン旅行にしてもらえたらと思います。旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」を確認するようにしましょう。

まとめ

はやし
ライター

はやし

バックパック旅が趣味の関西在住の大学生。

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