×

アゼルバイジャンの治安っていい?悪い?観光での注意点などをご紹介!

アゼルバイジャンの治安っていい?悪い?観光での注意点などをご紹介!

アゼルバイジャンの治安はいいのか悪いのか、注意すべき地方や時期を紹介しています。よく起きる5種類の犯罪や治安を考えた場合に旅行前に必ずしておきたい6つの準備、旅行中の7つの注意点を押さえて、ぜひアゼルバイジャン旅行を最高に楽しいものにしてください。

目次 [表示]

アゼルバイジャンの治安っていいの?悪いの?

Photo by teuchterlad

あまり日本人にはなじみのない国・アゼルバイジャン。カスピ海に面した人口1000万人の小さな国です。そんなアゼルバイジャンの治安はいい?悪い?どちらなのか、旅行する前にどんなことを準備し、観光中に何に気を付ければいいのかを紹介していきます。

アゼルバイジャンの治安は「注意が必要」だが悪くはない

外務省「海外安全ホームページ」によれば、アゼルバイジャンの治安は2019年11月現在「レベル1」となっています。これは、治安は全体的に安定しているが、スリや局地的なデモ行進に巻き込まれる恐れがある場合です。このことから、アゼルバイジャンの治安は悪くはないものの犯罪に多少なりとも注意が必要とわかります。

例外:アルメニアとの国境付近は渡航中止勧告地域

アゼルバイジャンの治安は、基本的に悪くないですが、唯一行ってはいけない場所がアルメニアとの国境付近、ナバルノ・カラバフです。アゼルバイジャンとアルメニアは紛争問題があり、ナバルノ・カラバフ地区は外務省が「渡航中止勧告」を出していますので、観光などで気軽に行かないようにしましょう。

例外:5月31日「コッズ・デー」には要注意

アゼルバイジャンの治安に関してより注意が必要な日が、毎年5月31日のコッズ・デーと呼ばれる祝祭日です。この日は大規模デモ行進が行われるのですが、場合によってはデモに巻き込まれることもあります。コッズ・デーにアゼルバイジャンを観光する場合は、交通規制やデモ行進の関係で予定が変わることも念頭に置いておきましょう。

アゼルバイジャンの最新の治安をチェックするには

フリー写真素材ぱくたそ

アゼルバイジャンは紛争を抱えていることもあり、治安がいつでも安定しているわけではありません。また、その時に流行っている犯罪の手口を知って予防するためにも、旅行直前に最新の治安情報を確認するのがおすすめです。ここでは、アゼルバイジャンの最新の治安をチェックできる3つのサービスを紹介します。

出国前に必ず「海外安全ホームページ」をチェック

アゼルバイジャンの治安の最新版をチェックしたいときに欠かせないのが、「海外安全ホームページ」です。日本の公的機関である外務省が持っている最新の治安情報を公開しているので、旅行を予約するときはもちろん、旅行直前にも見ておくとよいでしょう。

日本大使館のHPでは治安&感染症情報がチェック可能

アゼルバイジャンの最新の治安をチェックするのにおすすめなサービスの2つ目が、日本大使館の公式ページです。在アゼルバイジャン日本大使館のページでは、治安のほか感染症情報など幅広い情報を見られます。

海外安全.jpなら幅広い情報をチェックできる

アゼルバイジャンの最新の治安をチェックするのにおすすめなサービスの3つ目が、「海外安全.jp」です。日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアの公的機関のアドバイスをまとめているので、総合的に治安を判断できます。

治安がよい首都でも…アゼルバイジャンで旅行者が注意したい犯罪5例

Photo by teuchterlad

アゼルバイジャン観光の中心地ともいえる首都・バクーはアゼルバイジャンの中ではかなり治安がいい地域の1つです。とは言えども、バクーでも犯罪は起きます。そこで、ここでは旅行者が注意したい危険な犯罪の5つの例を見てみましょう。

注意したい犯罪①スリ・ひったくり

アゼルバイジャンで旅行者が注意したい犯罪の1つ目が、スリ・ひったくりです。スリ・ひったくりはアゼルバイジャンに限らず、日本人が海外旅行をするなら、どこでも気を付けるべき犯罪と言えるでしょう。手に持っているスマホはもちろん、洋服に忍び込ませた財布が盗られることもあります。スリ・ひったくり集団もいるので、十分な注意が必要です。

注意したい犯罪②置き引き

アゼルバイジャンで注意したい犯罪の2つ目が、置き引きです。海外旅行中は荷物を常に離さないように注意している人が多いですが、それでも置き引きは発生します。例えば、カフェで話しかけられ答えているうちに、自分と椅子の背で挟んでおいたカバンがなくなるなどの被害が代表的です。置き引きも、スリ同様に集団で行われる傾向があります。

注意したい犯罪③強盗

Photo bySergggio

アゼルバイジャンで注意したい犯罪の3つ目が、強盗です。アゼルバイジャンでは、屋内外を問わずに強盗が発生しています。人気の少ないところで武器を持ち脅してくる強盗が一般的です。抵抗すると暴力を受ける危険もあるので、脅されたらまずは動かず、相手の要求を呑みましょう。

注意したい犯罪④睡眠薬強盗

アゼルバイジャンで注意したい犯罪の4つ目が、睡眠薬強盗。こちらは武器で脅す強盗と違い、親しくなったフリをして睡眠薬を混ぜた飲み物を飲ませて意識を失わせ、その間にものを盗っていく手口です。アゼルバイジャン人は人懐っこい人が多く、旅行中に話しかけられることもよくありますが、気軽に信じすぎないように注意しましょう。

注意したい犯罪⑤性犯罪

アゼルバイジャンで注意したい犯罪の5つ目が、性犯罪です。特に女性の1人旅、あるいは女性だけのグループでの旅行では十分な注意が必要。睡眠薬強盗と同じように睡眠薬で眠らされ、金品を奪われたうえに性的暴行をされる危険があります。ホテルの部屋に押し入って性的暴行をはたらく輩もいますので、チェーンなしでドアを開けないようにしましょう。

アゼルバイジャンを旅行する前の6つの準備

Photo byivabalk

アゼルバイジャンで旅行をするなら、危険を避けて安全に旅を楽しみたいですよね。そこで、アゼルバイジャンの治安を考えた時に旅行前にできる6つの準備をチェックしてみましょう。旅行前から準備しておくことで、いざ危険な目に遭ったときにも落ち着いて行動できるはずです。

旅行する前の準備①海外旅行保険には必ず加入する

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の1つ目が、海外旅行保険には必ず加入することです。現地でケガをしたとき、ものを盗られたときなどに保険は欠かせません。海外旅行で保険無加入は命知らずだと思っておきましょう。保険証書を持って行くことも忘れずに。

旅行する前の準備②日本大使館の連絡先をメモしておく

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の2つ目が、日本大使館の連絡先をメモしておくことです。もしも何らかの犯罪に巻き込まれたときには、大使館へ行くのがもっとも安全です。いざというときのために、大使館の住所や連絡先をメモして、常に持ち歩きましょう。

在アゼルバイジャン日本国大使館
住所: 1033, Izmir Street, Hyatt Tower 3, 6 fl., Baku AZ1065, Republic of Azerbaijan
Tel.: (+994 12) 490 78 18/19
Fax: (+994 12) 490 78 20
E-mail: [email protected]  [ ご意見 ・ご提案はこちらまで ]
 

在アゼルバイジャン日本大使館の連絡先です。

旅行する前の準備③パスポートのコピーを用意する

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の3つ目が、パスポートのコピーを用意することです。置き引きやスリなどの犯罪に遭うと、パスポートごと盗られる可能性があります。身分を証明するものがないとどのような手続きにも手間取りますので、パスポートのコピーを用意し、通常持つカバンとは別のカバンで管理することをおすすめします。

旅行する前の準備④クレジットカード+現金を準備する

Photo bystevepb

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の4つ目が、クレジットカードと現金を準備することです。クレジットカードがあれば、何らかの犯罪被害に遭った場合にも補償される可能性があります。現金の場合はまず戻ってこないので、アゼルバイジャンに限らず海外旅行では現金は最小限にしておいたほうがよいです。

旅行する前の準備⑤カード会社の連絡先をメモしておく

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の5つ目がカード会社の連絡先をメモしておくことです。スリや置き引きでスマホと一緒にクレジットカードが盗られた場合、連絡先を調べることは不可能になります。そのような事態に備えて、洋服と一体化した貴重品袋やスーツケースにクレジットカード会社の連絡先をメモした紙を入れておきましょう。

旅行する前の準備⑥貴重品管理用の入れ物を用意する

アゼルバイジャンに旅行する前の準備の6つ目が、貴重品管理用の入れ物を用意することです。通常使っているカバンとは別に、常に肌身離さず持っていられる貴重品管理用の入れ物を用意しましょう。こうすれば、強盗に襲われたときに通常のカバンを差し出し、本当に大切なものが入っている貴重品管理用の入れ物を守ることもできます。

アゼルバイジャン観光・旅行中の7つの注意点

Photo by Retlaw Snellac Photography

アゼルバイジャンで危険な目に遭わないために観光・旅行中に注意しておくといいことは何でしょうか。ここでは、必ず注意しておきたいことを7つ紹介しますので、アゼルバイジャンを旅するときの参考にしてみてください。

観光・旅行中の注意点①女性は肌を露出しない

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの1つ目が、女性は肌を露出しないことです。アゼルバイジャンは人口の95%がイスラム教徒で女性の肌の露出には嫌悪感を持ちやすいですし、肌を露出している女性が何らかの被害に遭った場合に「女性側が悪い」とみなす風潮もあります。このことから、旅行者であっても女性は肌を隠しておいた方がよいと言えるでしょう。

観光・旅行中の注意点②夜は出歩かない

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの2つ目が、夜は出歩かないことです。昼間はスリや置き引きなどの軽犯罪が多いですが、夜は強盗や暴行などより危険な犯罪が多くなりがち。治安の面を考えると、観光は昼間のうちに終えて、夜はセキュリティのしっかりとしたホテルで休むプランをおすすめします。

観光・旅行中の注意点③人が少ない路地には入らない

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの3つ目が、人が少ない路地には入らないことです。人が少なければ見とがめる人もいないので、悪いことをしようと思えばいくらでもできてしまいます。また、そのような路地を「いつもの犯行現場」として使っている集団もいるので、男女を問わず人が少ない路地には入らないようにしましょう。

観光・旅行中の注意点④パスポートは常に持っておく

フリー写真素材ぱくたそ

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの4つ目が、パスポートを常に持っておくことです。アゼルバイジャンではパスポートの携帯が義務付けられており、違反した場合には警察に逮捕される恐れもあります。

観光・旅行中の注意点⑤スマホは出さないようにする

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの5つ目が、スマホを出さないようにすることです。スマホをはじめとした電子機器は換金できることから、スリのターゲットになりやすいので注意が必要。調べものをしながら歩いたりせず、必要最低限のときにのみスマホを出して操作しましょう。

観光・旅行中の注意点⑥どこでも写真を撮らない

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの6つ目が、写真についてです。アゼルバイジャンでは紛争地域のほか一部の政府系建造物の写真を撮ってはいけない法律があります。悪いことをしていないつもりで写真を撮って警察に逮捕される危険性もあるので、十分気を付けてください。

観光・旅行中の注意点⑦お金を分散して持ち歩く

アゼルバイジャンでの旅行中に注意したほうがいいことの7つ目が、お金を分散して持ち歩くことです。お金をひとまとめにしておくと、強盗に遭ったときに全財産を失ってしまいます。カバンと貴重品管理用の入れ物に分ける、靴の中敷きに隠すなど複数の場所でお金を管理しましょう。

アゼルバイジャンの治安を知って、万全の準備で旅行を楽しもう

Photo byMaxxja

紛争地域を除いては治安が極端に悪いわけではないものの、やはり海外ということでアゼルバイジャンに行くのであれば犯罪への注意は必要です。楽しい旅行で貴重な財産を失ったり体や心のトラウマを作ったりしないように、自衛する術をできるだけたくさん持っておきましょう。

小松千尋
ライター

小松千尋

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング