フェモラータオオモモブトハムシの見つけ方
必要なもの | |
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採取 | 剪定ばさみ(ラチェット式が便利) |
軍手・長靴 | |
加熱処理 | ガスコンロ |
鍋 | |
水 | |
持ち帰り | 密閉容器または袋 |
フェモラータオオモモブトハムシの幼虫の見つけ方は地道な作業であり、2~4月上旬ごろの時期に、生息が確認されている地域周辺の河川敷で行います。
必要な道具は、幼虫の入っている蔓を切るための剪定ばさみと、持ち帰るための密閉容器、加熱処理するためのガスコンロ・鍋・水です。装備には、蔓やいばらで手足を切らないために、軍手・長靴を用意していくことをおすすめします。
①群生しているクズを見つけて虫こぶをさがす
幼虫を探す作業では、まず河川敷を複数めぐって、クズが群生している場所を見つけ、虫こぶ(ゴール)ができた蔓を探します。
幼虫が入っている蔓は、幼虫が中にいる部分だけ膨らむので「虫こぶ」といい、1つの虫こぶに入っている数は2~4匹ほどです。虫こぶは、枯れ木よりも生木に多い傾向があり、こぶが太く大きいほど幼虫も多く入っています。
②虫こぶを切り取って蛹室をさがす
幼虫を探す工程の2つ目は、見つけた虫こぶを剪定はさみで切り取って、中に蛹室があるかを確認する作業です。虫こぶの前後に余裕をもって蔓を切り取ったら、こぶを手で割いて、アーモンドぐらいの大きさの黒い粒を探します。クズが群生している場所であれば、蛹室が数個見つかると芋づる式に見つかることが多いです。
③幼虫を容器にあつめて加熱処理する
幼虫を探す工程のさいごでは、幼虫を蛹室から丁寧に取り出して、生きたまま容器に入れ、できるかぎり現地で加熱処理をしてしまいましょう。河川敷では、地面で火をおこす行為は禁止されていることが多いので、火を使う場合はガスコンロがおすすめです。
現地で加熱処理することが難しい場合は、容器に入れて、中身が出ない・紛失しない状態で持ち帰ります。
注意すべきこと
幼虫を探すときに注意すべきことは、生息地を広げないために、生きた幼虫を採取場所以外に放置しないことです。蔓や茎などを持ち帰る場合は、蛹室を見落としている恐れもあるので、用が済んだらすべてを必ず焼却しましょう。死んでいる個体は腐敗が速く、食あたりの可能性があるので、持ち帰らないことをおすすめします。
出典:写真AC