マラッカでおすすめの観光スポット15選！人気観光地の見どころは？

マレーシアの有名観光地の一つマラッカですが、実際どんな場所で、どんな観光地があるのでしょうか。マラッカの魅力を感じて、マラッカへ旅行に行くきっかけになることを祈ります。まずは、マラッカの概要からご案内をします。

15世紀にマラッカ王国が誕生し、その後、ポルトガル、オランダ、イギリスとヨーロッパ諸国に支配をされていたため、ヨーロッパ風の街並みとアジアの街並みが融合し、独自の文化を形成してきました。2008年にマレーシアのペナン島・ジョージタウンと一緒に世界遺産にも登録をされ、マレーシア有数の観光地として人気があります。

マレーシアはどの都市も年中暑いですが、マラッカはマレーシアの中でも赤道に近い南寄りに位置しているので、さらに暑さが厳しいとも言われます。年間平均気温は29℃で、高温多湿です。乾季と雨季が一応ありますが、一年を通して雨が多いのも特徴です。海に入りたくなるような気候ですが、ビーチリゾートではないのでご注意ください。

マラッカへはマレーシアの首都・クアラルンプールから車で2時間ほどで行くことができ、日帰り観光が可能です。手段としてはバス、タクシー、オプショナルツアー参加があります。バスはクアラルンプールから出ており、30分～1時間間隔で運行しています。料金の安いマレーシアなので、タクシーでも意外と安く行けます。

一番おすすめなのはオプショナルツアー参加です。クアラルンプールから日帰りのオプショナルツアーがたくさんあるので、ガイド付きで観光も効率よくできとてもおすすめです。美味しいニョニャ料理のランチもついています。ただし、お土産店立ち寄りがどのツアーもあるので、観光重視の方には少し時間がもったいないかもしれません。

マレー鉄道を利用することもできますが、最寄りのタンピン駅からマラッカ中心部まで車で1時間程かかるため、個人旅行ではおすすめできません。マレー鉄道を利用するオプショナルツアーがあるので、マレー鉄道に乗ってみたい方はオプショナルツアー参加を検討しましょう。

マラッカを含むマレーシアは熱帯雨林気候に属していて赤道にも近いため、1年を通して高温多湿で雨も多く、ベストシーズンと言える時期がありません。乾季の10月～4月であれば朝晩は涼しくなるため幾分過ごしやすいです。また、雨が降るといっても日本の梅雨のように毎日弱く降り続くような雨ではなく、一時的な土砂降りなので、雨の時間は少し建物内で休憩をすればさほど観光に影響はありません。

世界遺産マラッカを代表する名所としてこの場所を挙げる方も多く、人気の観光地です。18世紀、オランダ統治時代に建てられたキリスト教会を中心に、噴水や時計台が並び、マラッカ観光の拠点にもなります。赤色のヨーロッパらしい建物群は見どころです。クアラルンプールから日帰りで異国を訪ねた気分が味わえお得です。「アイラブマラッカ」のシンボルもあり、記念写真の名所となっているので、写真撮影を楽しみましょう。

マラッカ名物のトライショー（人力自転車）が多く集まるのも街の中心であるオランダ広場です。世界遺産にはそぐわないとも言われますが、どの車体もオリジナルの派手な装飾をして爆音で音楽を流しています。装飾はキティちゃんやドラえもん、ポケモン等日本のキャラクターが多く、音楽もドラえもんのテーマを爆音で流していたりと、世界遺産の街に違和感がありすぎて呆れるどころか逆に笑えます。

世界遺産マラッカ有数の観光地であり、撮影スポットとしても名所とされています。ポルトガル植民地時代に、マラッカ海峡から攻めてくる敵の侵攻に備えた砦が四ヶ所設置されましたが、現存しているのはこのサンチャゴ砦のみです。ポルトガル軍によって作られた大砲が砦の前に備えられており、この大砲も名所となっています。マラッカの戦いの歴史に思いを巡らせることができます。

サンチャゴ砦の西北背面にある小高い丘をセントポールヒルと呼んでおり、丘の頂上にあるのがセントポール教会・礼拝堂史跡です。ポルトガル軍によって1521年に建立された後、改築改修を繰り返して今もその姿を残しています。フランシスコ・ザビエルがここから日本へ布教に旅立ったと言われており、ザビエル像も名所となっています。また、ザビエルの遺体が数年間ここに安置され、実際の遺体安置場所も見どころになっています。

15世紀に栄えたマラッカ王国の宮殿を復元した施設です。木造高床式宮殿で、建材も建築方式も当時と同じというのは見どころです。木造の温かみとともに歴史を深く感じることができます。また、1階左の謁見の間に、1409年に名君パラメスワラが明の提督鄭和を迎える歴史的瞬間がろう人形で再現されているのも見どころの一つです。当時マラッカ王国が栄えていた様子を感じることができます。

マラッカでキリスト教の布教に尽力したフランシスコ・ザビエルを称えるために、1849年に建設された教会で、マラッカを代表する観光地となっています。ザビエルにまつわる観光スポットが多くあるので、ザビエル史跡巡りも楽しいです。建物はキリスト教会らしいゴシック様式で、色鮮やかなステンドグラスには目を奪われます。敷地の片隅にはザビエルを日本へ導いた日本人ヤジロウの像があり、日本人としては見どころです。

ジョンカーストリートはいわゆるチャイナタウンです。世界遺産マラッカで最新の名所ストリートとなっており、日夜活気にあふれています。オランダやポルトガルの異国情緒に触れたと思ったら、中国の雰囲気も味わえ、日帰りでいろんな国を旅した気分を味わえますね。以前は骨董品や家具、特産品のお店がほとんどでしたが、最近は若者向けのおしゃれなカフェや洋服屋、ブティック等が増えています。

週末の金・土・日曜にはナイトマーケットも開催され、夜まで現地の若者たちで賑わっています。アジアのナイトマーケット好きの方におすすめですが、日帰りだとナイトマーケットには行くことができないので、ナイトマーケットに行きたい方は日帰りではなく、マラッカに1泊することをおすすめします。そうすれば夜までマラッカを満喫できます。

世界遺産マラッカの歴史地区に位置する民族博物館です。ジョンカーストリートにも近く、歴史に触れることができる観光地となっています。1897年に中国移民の豪商チャン・チェン・シュー氏によって建てられた邸宅が、そのまま博物館となっています。プラナカンの富豪の伝統家屋や家具、展示している調度品は見どころです。どれも高級なことがわかる素晴らしい造りで、当時の裕福な暮らしを伺い知ることができます。

ババニョニャとは、中華系移民の男性とマレー女性の婚姻により生まれてきた男子をババ、女子をニョニャと呼び、総称してババニョニャといいます。その子孫たちで繁栄した文化をババニョニャ文化といいます。ババニョニャ料理もマラッカの名物料理となっており、レストランも多数あるので合わせて楽しんでみてください。

世界遺産マラッカで最古の中国仏教寺院です。1646年に建立されました。ジョンカーストリートの近くにあります。左は海運を司る仏さま、中央は観音菩薩、右には正義と平和を司る仏さまが並んでいます。地元の仏教徒の参拝はもちろんのこと、観光客も多くお参りに訪れる観光地になっています。この空間はマラッカにいることを忘れるほど中国感満載です。

マラッカの街並みを水上から眺めることができるのがこのリバークルーズです。船で進むと涼風が吹き込み、蒸し暑さから解放されるので、暑さの厳しいマラッカではおすすめです。壁画アートのあるカラフルな建物群やマラッカ独特の建築様式は見どころです。ただ、出発時間は特に決まってないので、人が集まったら随時出発します。逆に言えば人が集まらないとなかなか出発しないこともあるので、団体客に紛れて乗るのがよいでしょう。

マラッカ川にはミズオオトカゲという大トカゲが生息していることでも知られ、クルーズの見どころの一つとなっています。ただ、いつも見られるわけではないので、出会うことができたらかなりラッキーです。予想外の大きさにきっと驚きますよ。

マレーシアを代表する国際的な画家チャールズ・チャム氏のアトリエ兼ギャラリーで新しいマラッカの名所となっています。彼の絵画が描かれたTシャツの販売もされています。オランウータンのかわいい絵が描かれた建物も見どころです。また、この付近一帯の建物もウォールアートが鮮やかな通りなので、オランウータンハウス含めウォールアートの撮影を楽しむのもおすすめです。

1920年代に建設されたマレー建築の住居、家具、衣類等が公開されている私設の博物館です。マレー民族博物館とも呼ばれています。伝統的な高床式住宅が実際どうなっているのかを見ることができ、おすすめの観光地です。とはいえ、まだまだマラッカではメジャーな観光地ではありませんが、じわじわと知名度を上げています。

世界遺産マラッカの人工島マラッカ島に浮かぶのがこのマラッカ海峡モスク。まるで海に浮かんでいるように見えることから海上モスクとも言われています。一番の見どころはサンセット。マラッカ海峡に沈む夕日とマラッカ海峡モスクのコントラストが最高で、名所となっています。

サンセットを見るためにはクアラルンプールから日帰りではいけないのでは？と思われますが、クアラルンプールを午後発で日帰りできるツアーもあり、夜は遅くなりますが、十分日帰り観光も可能です。時間があれば日帰りではなく、1泊してゆっくりサンセットとマラッカ観光を楽しむのもおすすめです。

世界遺産マラッカの新名所として2008年に登場しました。単なる展望塔ではないのが見どころの一つです。80人乗りのキャビンが、回転しながら110mまで上がります。ゆっくり回るのでアトラクション感はありませんが、ゆっくりと360度の風景を楽しむことができます。往復で約15分の空の旅ができるマラッカタワーで街並みを一望してみましょう。普通の展望タワーでは味わえない体験ができます。

マラッカ王国から奪った宝物を積んだままマラッカ海峡で沈没したというポルトガルの大型船を復元した博物館です。船の中が博物館になっているというのもめずらしく名所になっています。船自体も展示物としているので、船の中を探検することもできますし、船の上からマラッカ海峡を一望することもできます。船長になった気分も味わえるため、子供にも人気があります。

マラッカといえば「マラッカ海峡」という言葉が一番に思いつく方も多いでしょう。マラッカ海峡はマレー半島とスマトラ島（インドネシア）を隔てる海峡です。昔、海上交通の要衝だったため、たくさんの船が往来しました。海ということでビーチリゾートを想像する方もいるかもしれませんが、ビーチはないのでご注意ください。

マラッカ海峡といえば、今はサンセットの名所にもなっています。マラッカ海峡に沈みゆく夕日をゆっくりと眺めてみましょう。セントポールヒルから眺めたり、マラッカ海峡モスク越しの眺めたり、マラッカのホテルのベランダから眺めたりするのがおすすめです。

マレーシアにはペナン島やランカウイ島等有名ビーチリゾートがありますが、クアラルンプールを拠点にすると日帰りで行くことができません。それでもビーチの雰囲気を味わいたいという方へ、マラッカではどんなことができるのでしょうか。マラッカ海峡沿いを南北へ30分程行くといくつかビーチがありますが、どこも観光向けのビーチではなく、地元の人達が楽しむようなビーチです。なのであまり観光客にはおすすめができません。

ビーチ気分を楽しむためには、マラッカのホテルへの宿泊がおすすめです。ビーチリゾートと銘打ったホテルがたくさんあり、屋外プールを持っているホテルが多くあります。ビーチリゾート的な気候という点では申し分ありませんので、プールサイドでビーチリゾート気分に充分浸ることができるのでおすすめです。

世界遺産マラッカの魅力を感じていただけたでしょうか。どの観光地も歴史ドラマをもって今は名所となっているので、マレーシア、そしてマラッカの歴史を勉強してから行くとさらに興味深く観光ができるかもしれません。マレーシアに行く際は、クアラルンプールを拠点に、ぜひ日帰り観光でマラッカ観光を入れてみてください。長く滞在のできる方は、日帰りではなくマラッカに1泊することもおすすめです。