アユタヤのおすすめ観光スポット15選！人気の寺や遺跡をご紹介！

400年以上にわたり王朝の都が置かれ、繁栄の時代を築いた地です。運河の便を生かし貿易に力を入れ、17世紀には多くの国と取引する地に発展し、水の都と呼ばれるまで成長しました。しかし、隣国ビルマ軍の侵略により長く続いた王朝の歴史に幕が下ろされ、街や寺院の多くが破壊され廃墟と化してしまいます。現在のアユタヤは、この歴史を伝えるため随所に寺院などがそのままの姿で残り、1991年にユネスコ世界遺産に登録されました。

アユタヤは東西約4キロ、南北3キロの川に囲まれた島の街です。遺跡は各所に点在していますが、最も有名な寺院や遺跡はチャオプラヤー川と支流に囲まれた中心部に多く集まっています。全て徒歩移動での遺跡巡りはかなりの時間を要するため、現地到着後はトゥクトゥクやタクシー、アユタヤ駅前などで借りられるレンタサイクルを利用して上手に観光しましょう！現地移動に不安がある場合は、現地ツアーの利用がおすすめです。

1491年に完成したアユタヤ王室の守護寺院であるワット･プラ･シー･サンペット。アユタヤで最も人気な観光名所の遺跡です。ビルマ軍が侵略し破壊する前は、34もの仏塔が並んでいました。現在残っているのは3基のみで、アユタヤ王朝歴代王のラーマティボディ2世とその父、兄の遺骨が納められています。

世界遺産に認定されているアユタヤ最大の寺院である、ワット･プラ･シー･サンペットの見どことは3つ！塔や破壊された柱がどのような意味をもつのか歴史を知ると、より理解が深まり見学を楽しめます。夜のワット･プラ･シー･サンペットではライトアップも開催され、昼とは違った姿を望め人気です！

1. 【ウィハーン･プラ･シー･サンペット】高さ約40メートルを誇る3基の仏塔は、寺院へ参詣する際の入り口でした。漆喰で造られたスリランカ様式の仏塔には、かつて木彫りの扉が付けられており、現在は跡だけが残っています。
2. 【破壊された柱】ビルマ軍により破壊された柱をよく見ると、仏教において重要な意味をもつ蓮の花の彫刻が彫られています。
3. 【プラサート･プラ･ラナイ】中央の仏塔下付近には、かつて仏像が収められていたとされる塔がありました。跡地には、今でも花や線香を手向ける人が絶えず訪れています。

1374年にアユタヤ3代目の王であるポムラ･ラチャシラット1世が、ブッダの聖骨を納めるため建立した大寺院のワット･プラ･マハタートは有名な観光名所です。当時は高さ40メートル以上ある仏塔がそびえており、人々の信仰の中心となっていました。ビルマ軍に無残に破壊され、今では壊された仏塔や壁が残っています。

アユタヤ観光の一番の見どころといっても過言ではない、菩提樹に囲まれた仏頭は人気の観光名所です。侵略の際、切り落とされてしまった仏像の頭が、長い時を経て自然に木の中に覆われてしまいました。間近でみると神秘的で、荘厳な雰囲気を感じさせられます。記念撮影をするときは、自分の頭が仏頭よりも高くならないように、かがんで撮影しましょう。

1630年にプラサート･トン王が、カンボジアとの戦いでの勝利を祝し、20年もの歳月をかけて建立したワットチャイ･ワッタナーラーム。アユタヤ遺跡の中で、「最も美しい」とされている有名な観光名所です。破壊された箇所を復旧しているため保存状態がよい遺跡で、アユタヤ王朝時代に近い姿を目にできます。

チャオプラヤー川に面した、最も美しい寺院であるワットチャイ･ワッタナーラームの夜間のライトアップは見どころです。川面から眺めると、さらに壮大で圧巻の景色を望めますよ！アユタヤ観光の最後に、有名な光輝く遺跡を眺めてみてはいかがでしょうか。

ワット･プラ･シー･サンペットに隣接する礼拝堂です。タイで最大の高さ、約19メートルもある仏像が有名で、毎日多くの人々が訪れる支柱となっています。ビルマ軍により寺院は破壊され、仏像も損傷しましたが、ラーマ5世時代に修復され、寺も再建されました。ワット･プラ･シー･サンペット見学後に多くの方が訪れる、観光名所です。

チャオプラヤー川とその支流にある、14世紀に創建された歴史ある仏教寺院です。本堂内部にある、高さ19メートルの金色に輝く大仏様は見どころ！この大仏様は、ビルマ軍の攻撃から逃れた無傷の仏で縁起がよいとされ、現在もアユタヤ市民から信仰されています。地元アユタヤ市民と一緒に参拝してみてはいかがですか。

アユタヤで2番目に高い仏塔を誇るワット･ヤイ･チャイ･モンコン。アユタヤを象徴する1357年建立の仏教寺院で観光の名所です。1592年には敷地内にそびえ立つ大仏塔を、20代目のナレスワン王が、ビルマ軍からの解放を祝って建造しました。アユタヤ遺跡では珍しく、階段を使って塔の上まで上れます！上からの眺めは素晴らしく、礼拝堂も見どころです。

ワット･ヤイ･チャイ･モンコンの屋外では、悠々と横たわる巨大な涅槃像や、仏塔を囲むように造られた回廊に並ぶ多数の仏像の見学ができますよ！仏像が羽織る袈裟は、教徒から寄付されたものを身につけており、優しい表情の並ぶ仏像を見てまわると、自然と優しい気持ちになります。

草原に横たわる全長28メートルある巨大な涅槃仏のワット・ロカヤスター。微笑みを浮かべながら気持ちよさそうに寝そべる姿は、優雅でどこか羨ましくもなります。以前までは白く美しい仏像でしたが、雨や風により漆喰がはがれ落ちてしまいました。地元の人々が祈りをささげ、涅槃に金箔を貼る姿を見かけることもあります。

1424年、王位継承争いで戦った末、ともに命を落とした2人の兄の火葬場跡に造った寺院です。ビルマ軍により破壊されましたが、修復時に仏像や宝石が発見され有名となり、今では世界遺産に登録されています。塔内部では、礼拝堂やタイ最古といわれる壁画を見られる有名な寺院です。

アユタヤの初代ウートン王の遺骨を納めるために、2代目のラーメスアン王が1369年に建造された寺院です。15世紀から修復を繰り返していましたが、ビルマ軍の襲来により寺院は大規模破壊されてしまいました。現在は4基の仏塔と、仏堂、仏像が残っています。野ざらしに残された遺跡を眺めると、当時の凄まじさを感じとれるスポットです。

歴代の王が夏の酷暑を逃れ利用した、王家の離宮であるバン･パイン宮殿はアユタヤ中心部から約20キロ離れた地にあります。1623年、26代目のプラサート･トン王により建てられました。現在は王族の別荘として利用されており、各国の要人を迎える迎賓館として活用しています。内部公開していますので、訪れてみてはいかがですか。

ビルマ軍の侵攻から運よく逃れた貴重な寺院で、13世紀に創建されました。本堂はアユタヤ最大規模を誇ります。礼拝堂にはドヴァラティ様式の緑色をした座像が安置されており、本堂には高さ6メートルある華やかな冠に、王の装いをした珍しい大仏を見られます。珍しい2体の仏像に会える、有名なスポットです。

黄金の山という意味を持つ寺院です。1387年に、5代目ラームスワン王により建立しました。仏塔は3層に分かれており高さ80メートル。それぞれに回廊が設置されています。最上段まで上れるようになっており、上部からは遠くまでアユタヤの景色を一望できるため、人気の観光名所です。

17代目チャクラパット王妃の遺骨を納めるために建造された仏塔です。チャクラパット王妃はビルマ軍の襲来に男装して参戦し、夫を守ろうとしたため殺されてしまいました。ビルマ軍から解放された後、その栄誉を称え建てられた愛の証である仏塔です。

アユタヤには16世紀初め、貿易船で渡来した日本人が多く住んでいました。中でも山田長政は、アユタヤ王朝で貴族階級まで登り詰めた1人。ビルマ軍の襲来の際には日本ならではの戦術を使い指揮をとりました。しかし、長政を重用していたソンタム王の死去後、さまざまな謀略の中で部下に毒殺去れ41歳という短い人生を終えます。アユタヤの時代を動かした日本人町跡を見学できますので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

1956年から行われた遺跡発掘調査によりワット･ラチャブラナとワット･プラ･マハタートで発見された、数々の装飾品や宝石を展示しています。仏像や木彫りの扉の展示をしており、アユタヤの歴史をより深く知るには、とてもよい観光スポットです。

今回はアユタヤのおすすめ観光スポットを、15箇所紹介しました。アユタヤは長い歴史を感じられる有名寺院遺跡が多数点在する、見どころ満載の人気観光地です。400年の歴史を伝え残す世界遺産の古都アユタヤへ、バンコクから日帰りで歴史散策にでかけてみませんか。