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台湾について
台湾といえば、小籠包をはじめとした本場の中華料理、日本では割高で行列のできるタピオカが並ばずに安く買える、千と千尋の神隠しの舞台となった九份など、日本人にとっては魅力たっぷりです。今回はそんな台湾の中でも首都である台北の地下鉄、台北MRTの乗り方や乗車時の注意点、きっぷや便利なパスをご紹介させていただきます!
台湾の概要
台湾は、日本から飛行機でおよそ3時間半~4時間ほどかかり、日本との時差はマイナス1時間です。通貨単位はニュータイワンドルといい、NT$と表記されますが、元とよばれることもあります。1NT$=約3.6円で、物価は比較的安いです。交通量が非常に多いため、日本のように信号を守っている、歩道を歩いているからと言って油断してはいけません。必ず左右の確認をしてから道路を横断するようにしましょう。
台湾の主な交通手段
台湾を観光する際の主な交通手段は、電車(主に地下鉄)とタクシーです。日本の場合、タクシーは料金が高く電車を利用するのがほとんどですが、どちらも日本と比べて安く乗れます。タクシー代は割り勘することができるため、人数が少ない場合や目的地が駅から近い場合は地下鉄を利用し、人数が多い場合や目的地が駅から遠い場合はタクシーを利用するなど、うまく使い分けましょう。
台北MRTの路線や乗り方、電車に乗る時の注意点を紹介
台北MRTの路線や乗り方に加え、電車に乗る時の注意点を見ていきましょう。路線図については、日本と同じように色分けされていてわかりやすいですが、電車に乗る時の注意点として日本とは大きく異なる点があるため注意が必要です。
台北MRTの路線
台北MRTの路線は主に6つあり、赤、青、黄、緑、茶、薄紫の6色に色分けされています。路線の名前もありますが、色で覚えるとわかりやすいです。また、電車はすべて各駅停車となっており、特急などはありません。そのため、目的の駅がある路線の色を覚えて、あとは方向さえ間違えなければ、簡単に目的地までたどり着けます。
電車の乗り方と乗る時の注意点
台北MRTの乗り方は、基本的には日本の電車と同じで、きっぷまたは乗車のパスなどを改札機に通し、階段を降りるとホームがあります。ただし、地下鉄の改札の中では電車内を含めて飲食禁止となっているので要注意!飴やガムを食べることはもちろん、水を飲むことさえ禁止です。もし飲食をしてしまった場合、罰金を取られてしまいます。日本とは大きく異なっているため、ついやってしまわないように気を付けましょう。
台北MRTのきっぷの買い方や使い方を紹介
台北MRTのきっぷの形状は、日本の紙状のきっぷとは全然違い、青色のコイン状のものです。ここでは、そのコイン状のきっぷの買い方や使い方をご紹介します。乗車中にきっぷを無くさないように気をつけましょう。これは日本と同じですね。
きっぷの買い方
きっぷの買い方は日本とほぼ同じで、駅の自動券売機で目的地までの運賃を選択し、その金額を投入するだけです。数人分まとめ買いすることも可能となっています。言語を日本語に変えることもできるため、日本の券売機に慣れていれば操作に困ることはありません。料金は1区間20NT$(日本円で約72円)からなので、日本の電車と比べてかなり安いです。
きっぷの使い方
きっぷの使い方は日本と少し異なっていて、電車に乗るときは、改札のセンサーの部分にきっぷをかざすと改札が開き、電車を降りたときは、改札の投入口にきっぷを投入すると改札が開きます。日本でいうと、乗るときはICカードをかざすイメージ、降りたときはきっぷを改札に投入するイメージです。
台北MRTで使える便利なパスの紹介
ここでは、台北MRTで使える便利なパスの紹介をしていきます。主に4種類あるので、それぞれの特徴をよく理解し、自分が使いやすいと思うものや観光の予定、滞在日数や人数など、その場面に応じて臨機応変に使い分けるとよいです。
悠遊カード(EasyCard)
悠遊カードまたはEasyCardは、日本のSuicaのようなチャージ式の交通系ICカードです。各駅のサービスカウンターやコンビニなどで買うことができ、カード自体の値段は100NT$となっています。こちらを使うといちいちきっぷを買う必要がないうえに、台北MRTの運賃を20%オフで乗ることが可能です。また、台北MRTだけでなく、台北連営バスや新北市轄バスにも利用でき、バスから台北MRTに乗り換えると割引もあります。
台北観光パスポート
1デイパス、2デイパス、3デイパス、5デイパスの4種類があり、最初に使用した日からパスに記載された日まで台北MRTに何度でも乗ることが可能です。また、台北MRTのほかに台北連営バスや新北市轄バスにも乗れます。各駅のサービスカウンターで買うことができ、料金は1デイパスから順に、180NT$、310 NT$、440 NT$、700 NT$です。
一日乗車券
台北MRTの一日乗車券で、有効期間内であれば何度でも台北MRTに乗れます。有効期間が当日のみとなっているため、この乗車券を利用する場合は早い時間から利用するのがお得です。乗車できるのは1名のみで、料金は150NT$ となっています。ICカードのようなチャージ機能やデポジットはありません。
24時間チケット
台北MRTの24時間チケットで、有効期間は最初にチケットをかざした時点から起算して連続24時間で、その間は台北MRTが乗り放題になります。1日乗車券とは異なり、有効期間はチケットをかざした時点からのため、どのタイミングで使っても大丈夫です。値段は180NT$で、こちらもチャージ機能やデポジットはありません。
どれがおすすめ?
ここまで台北MRTのきっぷやパスを見てきましたが、結局はどれを使ったらいいの?と疑問に思ったはずです。もちろんそれぞれの旅行プランなどに合わせて利用するものを選べばよいのですが、今回は場面に分けてどれを使ったらよいかを紹介しますので、よろしければ参考にしてください。
台北MRTを主に使う場合
目的地が台北MRTの駅から近く、台北MRTを多く使う予定がある場合は、悠遊カードがおすすめ!どうせ多く乗るならば、乗るたびに運賃が20%オフになるのでお得ですね。また、コンビニなどで買うことができるため、他の乗車券に比べて簡単に手に入れることができるうえに、駅のサービスカウンターで外国語でやり取りするわずらわしさもありません。
タクシーを主に使う場合
目的地が台北MRTの駅から遠く、タクシーを多く使う予定がある場合は、利用するたびにきっぷを買うのがおすすめです。きっぷ自体がとても安いため、少しの利用であれば費用がかさむことはないですし、もし予定が変わって台北MRTを多く使うことになっても、そこまで大きな出費にはなりません。へたにパスを買ってしまうとかえって損をしてしまう可能性もあります。
MRT桃園空港駅から各観光地への行き方を紹介
台北の空港である桃園空港から、台北MRTを使って台北の各観光地への行き方をご紹介します。ここでは、台北101、士林夜市、饒河街夜市、永康街、龍山寺の5つを見ていきましょう。桃園空港には、第1ターミナルと第2ターミナルの2つの駅がありますが、どちらからでも大丈夫なので、近いほうから乗車してください。
台北101への行き方
桃園空港から台北101への行き方は、MRT桃園空港駅から台北駅まで乗車し、そこから赤色の路線に乗り換えて台北101/世貿駅で下車し、そこから徒歩1分で到着です。台北101は地上101階建てのタワーで、展望台から台北の景色を一望できるうえに、ショッピングモールや飲食店も入っているなど、さまざまな楽しみ方があります。
士林夜市への行き方
桃園空港から士林夜市への行き方は、MRT桃園空港駅から台北駅まで乗車し、赤色の路線に乗り換えて淡水信義駅で下車し、そこから徒歩1分で到着します。士林夜市は台北で最も規模が大きい夜市です。胡椒餅やタピオカなどの食べ物や飲み物、射的などのゲームといったさまざまな屋台が所せましと並んでいます。
饒河街夜市への行き方
桃園空港から饒河街夜市への行き方は、MRT桃園空港駅から台北駅まで乗車し、台北駅から徒歩1分のところにある北門駅まで歩き、そこから緑色の路線に乗り換えて松山駅で下車し、そこから徒歩1分で到着します。饒河街夜市は一本道となっているため迷う心配はなく、往復すればすべての店を見ることができるため観光しやすいです。
永康街への行き方
桃園空港から永康街への行き方は、MRT桃園空港駅から台北駅まで乗車し、そこから赤色の路線に乗り換えて東門駅で下車し、そこから徒歩1分で到着です。永康街は、小籠包やかき氷、タピオカなどさまざまなグルメと、おしゃれな雑貨やカフェ、茶藝館などが並ぶ街となっています。
龍山寺への行き方
桃園空港から龍山寺への行き方は、MRT桃園空港駅から台北駅まで乗車し、そこから青色の路線に乗り換えて龍山寺駅で下車し、そこから徒歩5分で到着です。台北最古の寺院で、台北で一番のパワースポットといわれています。ご利益は、恋愛、仕事、学業、健康など多岐に渡っており、願いに応じたお守りも販売されているので、お土産や自分用に買ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
台北MRTの乗り方やきっぷ・パスの買い方のまとめ
台北の地下鉄である台北MRTの乗り方やきっぷ・パスの買い方をまとめると、きっぷは日本と形や使い方は違えど、基本的には同じ仕組みです。また、パスもさまざまな種類があり、日本と同じようなチャージ式の交通系ICカードもあります。ただし、地下鉄の改札を通ったら飲食禁止となるので、うっかり飲食してしまわないように十分に気をつけましょう。
台北MRTを有効に利用しよう!
台北MRTは、路線が色分けされていてわかりやすく、各駅停車しかないため方向が正しければ簡単に目的地に行くことができます。また、日本の電車賃と比べてかなり安く利用することができ、ご紹介したように桃園空港からさまざまな有名観光地に行くことが可能です。台北へ旅行に行く際は台北MRTを有効に活用して、楽しい旅行をしてください!
出典:ライター撮影