目次 [表示]
- フォロ・ロマーノってどんな場所?
- フォロ・ロマーノにはどんな歴史がある?
- フォロ・ロマーノの見どころ①:アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿
- アントニヌス・ピウス帝とファウスティナ神殿はどんな場所?
- アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿の歴史
- アントニヌス・ピウス帝とファウスティナ神殿の見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ②:エミリアのバジリカ
- エミリアのバジリカはどんな場所?
- エミリアのバジリカの歴史
- エミリアのバジリカの見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ③:聖なる道
- 聖なる道はどんな場所?
- 聖なる道の歴史
- 聖なる道の見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ④:元老院議事堂
- 元老院議事堂はどんな場所?
- 元老院議事堂の歴史
- 元老院議事堂の見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ⑤:セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門
- セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門はどんな場所?
- セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門の歴史
- セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門の見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ⑥:ヴェスタの巫女たちの家
- ヴェスタの巫女たちの家はどんな場所?
- ヴェスタの巫女たちの家の歴史
- ヴェスタの巫女たちの家の見どころ
- フォロ・ロマーノの見どころ⑦:マクセンティウス帝のバジリカ
- マクセンティウス帝のバジリカはどんな場所?
- マクセンティウス帝のバジリカの歴史
- マクセンティウス帝のバジリカの見どころ
- フォロ・ロマーノのチケット料金は?
- チケット購入場所
- チケット料金
- フォロ・ロマーノ観光は見どころいっぱい!
フォロ・ロマーノってどんな場所?
ローマ歴史地区の一部であるフォロ・ロマーノ。世界遺産にも登録されており、世界中から年間600万人もの観光客が訪れる大人気スポットです。
およそ2000年前のローマ遺跡を肌で感じられるフォロ・ロマーノは、かつて政治や宗教の中心地として栄えていました。イタリア語で「ローマの公共広場」を意味し、多数の遺跡が語る歴史スポットです。
フォロ・ロマーノにはどんな歴史がある?
古代ローマ発展における中枢であったフォロ・ロマーノ。カンピドリオの丘とパラティーノの丘に挟まれており、湿地帯の谷間はかつて、死者を葬る場所として使用されていました。
人が住むには難しい環境でしたが、紀元前6世紀頃に少しずつ土地が整備されていきます。建物も建設されるようになり、人も同時に集まるようになりました。
フォロ・ロマーノの見どころ①:アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿
アントニヌス・ピウス帝とファウスティナ神殿はどんな場所?
2ヶ所に出入り口がありますが、「フォーリ・インペリアーリ通り」の北側の出入り口から入場して、最初にある古代遺跡「アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿」。五賢帝の一人、アントニヌス帝により妻であるファウスティナに捧げられた愛の神殿です。
140年にファウスティナが亡くなり、翌年の141年に建設された建物となります。
アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿の歴史
慈悲深いという意味の「ピウス」と呼ばれていたアントニヌス・ピウス帝。とても紳士的なことで知られる皇帝で、妻のファウスティナとも仲睦まじい夫婦として知られていました。161年にアントニヌス・ピウス帝が亡くなると、彼もこの神殿に葬られています。
アントニヌス・ピウス帝とファウスティナ神殿の見どころ
神殿跡は正面に見える階段と円柱が特徴。高さ17メートルの円柱は、迫力に圧倒されるスポットです。古代ローマ遺跡を象徴する見事な建築技術が見られますね。
背後に建つ教会は、7世紀から11世紀に建設された「サン・ロレンツォ・イン・ミランダ・ダル・フォーロ教会」。聖人ロレンツォが、ここで殉教したという伝説から名付けられました。
フォロ・ロマーノの見どころ②:エミリアのバジリカ
エミリアのバジリカはどんな場所?
紀元前179年にエミリア一族により建設された「公会堂(バジリカ・エミリア)」。当時のエミリア家は数々の執政官を輩出しており、ローマにおける名門貴族として有名な一族でした。公会堂は裁判所や商取引、集会、商業施設なども入り、多目的用途に使用されていたことがわかります。
エミリアのバジリカの歴史
皇帝による改装修復が繰り返されましたが、ローマ略奪の際にゴート族による侵攻で焼失しています。かつては、規模の大きな美しい公会堂の姿をしていました。西暦22年に行われた改装の後、博物学者のプリニウスが「ローマで最も美しい建物」と絶賛しているほどの建物だったのです。
エミリアのバジリカの見どころ
幅100メートル、高さ30メートルの規模を誇る「エミリアのバジリカ」。周囲の建物の中でも、軍を抜く大きさと美しさで目を引いていました。初代皇帝のアウグストゥス帝が紀元前14年に再建し、その後も修復が行われています。
フォロ・ロマーノ遺跡でも、人気スポットの一つ。当時の美しさを思い描きながら見学しましょう。
フォロ・ロマーノの見どころ③:聖なる道
聖なる道はどんな場所?
「アントニヌス・ピウス帝とファウスティナの神殿」と「セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門」を結ぶ大通り「聖なる道」。イタリア語で「ヴィア・サクラ」と言います。「ヴィア・サクラ」は、サビーニ族との戦争終結を記念して、ローマ創始者ロムルスが名付けたとされています。
聖なる道の歴史
当時は、凱旋パレードや宗教行事が行われていた神聖な通り「ヴィア・サクラ」。カンピドーリオの丘からコロッセオまで続いていました。歴代皇帝の凱旋式も執り行われた大通りは、有名な遺跡スポットとなっています。すでに、いまと同じような景色や構造が完成されていたことが確認できるスポットです。
聖なる道の見どころ
「聖なる道」は、フランス・パリのシャンゼリゼ通りのような姿が特徴的。凱旋門から伸びる大通りに立ち、周りの景色を見ていると、当時の華やかで賑やかな光景が蘇るような不思議な場所です。
見通しがいいため、この場所から神殿や凱旋門を眺めることができます。その眺めは最高で、撮影スポットとしてもおすすめ。ローマ遺跡巡りでは歩きたいスポットでしょう。
フォロ・ロマーノの見どころ④:元老院議事堂
元老院議事堂はどんな場所?
ローマ貴族や有力者たちが集う場所として使用された「元老院議事堂(クーリア・ユリア)」。この建物は古代ローマにおける政治の中心部でした。規模はそこまで大きくありませんが、しっかりと頑丈な建設であった跡がみられます。時代背景を知ってから、実際に遺跡を目の前にすると、興奮が止まりません。
元老院議事堂の歴史
元老院たちによる議論が行われ、ローマの国の行方方針が決議されていた歴史的にも重要なスポットです。当時はこの建物に、ローマの貴族や有力者たちが集って、会議を行っていました。数ある遺跡の中でも、歴史的にも重要な場所はしっかりと観光しておきましょう。
元老院議事堂の見どころ
これまで、幾度と再建されてきた元老院議事堂。最初に建設された建物が焼失したあと、ユリウス・カエサルにより再建されています。その後、中世時代になると教会として使用されたため、屋根や壁の一部は改装されました。現在の建物は、20世紀に復元されたものとなっています。
フォロ・ロマーノの見どころ⑤:セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門
セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門はどんな場所?
「元老院議事堂」の正面に建てられているのが「セプティミウス・セウェルスの凱旋門」です。フォロ・ロマーノ遺跡の象徴的な建造物であり、最も存在感と迫力があるといっても過言ではありません。パルティア戦争での勝利を祝って202年に建設されました。
セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門の歴史
セプティミウス・セウェルス帝と、二人の息子であるカラカッラとゲタに贈られた凱旋門。セプティミウス・セウェルス帝が亡くなったあと、共同皇帝に即位した二人の息子ですが、カラカッラは弟であるゲタを暗殺します。そして、ゲタに関する凱旋門の彫刻は全て削られてしまいました。
恐ろしい歴史背景ですね。ここは、一味違う観光場所になるでしょう。
セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門の見どころ
コロッセオを中心にフォロ・ロマーノの反対側に建つ「コンスタンティヌスの凱旋門」は、この「セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門」の影響を強く受け、315年に建設されています。「セプティミウス・セウェルス帝の凱旋門」は、当時のままの姿が見られます。
強固で堂々たる古代ローマ建築を見学することができるのは、遺跡観光するうえで、重要かつ嬉しい瞬間でしょう。
フォロ・ロマーノの見どころ⑥:ヴェスタの巫女たちの家
ヴェスタの巫女たちの家はどんな場所?
炉と釜戸の神ヴェスタに捧げる建物「ヴェスタの神殿」。神殿内に灯された聖なる火を守っていたのが、純潔を保つ巫女たちです。
神職も務めていた初代皇帝アウグストゥスにより紀元前12年に建設された大規模な住居ですが、それ以前から、「巫女たちの家」は建設されていました。しかし、当初の規模はそれほど大きくありませんでした。
ヴェスタの巫女たちの家の歴史
古代ローマ社会において、高い身分に位置していた巫女たち。そのため、ヴェスタの神殿に隣接する2階建ての建物「ヴェスタの巫女たちの家」で生活していました。ここは、392年キリスト教以外の宗教が禁止された際にローマ皇帝の所有となったため、初期のローマ法王の住居として使用された歴史もあります。
ヴェスタの巫女たちの家の見どころ
現在見学できる遺跡は、19世紀に発見されたトライアヌス帝時代に建設されたものです。古代ローマ時代には欠かせない神聖な場所で、当時の信仰心がうかがえる歴史と空間が漂う古代遺跡の一つ。見応えのある建造物が見どころです。立派な建物から、当時の巫女たちの立場が高かったことも確認できます。
フォロ・ロマーノの見どころ⑦:マクセンティウス帝のバジリカ
マクセンティウス帝のバジリカはどんな場所?
フォロ・ロマーノの中でも、随一の大きさを誇る遺跡「マクセンティウス帝のバジリカ」。1960年に開かれたローマオリンピックの際には、レスリング会場としても使用されました。建設当時は、裁判事務所となっていた古代ローマ遺跡です。
マクセンティウス帝のバジリカの歴史
現在の建物は茶色が印象的ですが、当時は白色でした。茶色に変化した年月に想いをはせると、より、歴史を感じることができますね。マクセンティウス帝の失脚後、コンスタンティヌス帝により完成を迎えたため、「マクセンティウス帝とコンスタンティヌス帝のバジリカ」ともいわれています。
マクセンティウス帝のバジリカの見どころ
マクセンティウス帝のバジリカは、幅100メートル、高さ35メートル、奥行き65メートルの巨大建造物。残念ながら847年の地震により建物の南側は倒壊したため、現在見られるのは建物の北側となります。
また、カピトリーノ美術館にはコンスタンティヌス帝が自身の巨大彫刻を設置した一部が展示されていますので、フォロ・ロマーノ観光の際には、ぜひご覧ください。
フォロ・ロマーノのチケット料金は?
チケット購入場所
フォロ・ロマーノのチケットは、「コロッセオ」、「パラティーノの丘」と一緒の共通チケットになっています。コロッセオのチケットを購入すれば、自動的にフォロ・ロマーノとパラティーノの丘へも入場可能。チケットは入場する日から数えて2日間有効です。
購入場所は「チケット売り場」「ネット予約」の2種類。ネット予約の場合は、予約料金として別途2ユーロかかります。
チケット料金
大人 | 12ユーロ |
ネット予約 大人 | 14ユーロ |
18歳以下 | 無料 |
毎月第一日曜日 | 来場者全員無料 |
フォロ・ロマーノのチケット料金は以下の通りです。上記でご案内したように、ネット予約の場合はチケット料金にプラス2ユーロかかります。それでも良心的な料金で世界遺産の観光ができると嬉しい声がたくさん!ローマ観光の際に、フォロ・ロマーノへ訪れる日程が決まってる場合、事前に予約しておきましょう。
フォロ・ロマーノ観光は見どころいっぱい!
「フォロ・ロマーノの見どころは?ローマの遺跡の観光情報をご紹介!」はいかがでしたか。現代の世界における礎を築き上げた歴史を持つ古代ローマ。その栄光と神秘的な時代の遺跡が見学できるフォロ・ロマーノは、人気観光地となっています。
今回ご紹介した人気スポットやチケット料金、観光情報を参考にしていただき、フォロ・ロマーノ観光を存分に楽しみましょう。
営業時間 | 1月2日~2月15日:8:30~16:30、2月16日~3月15日:8:30~17:00、3月16日~3月最終土曜日:8:30~17:30、3月最終日曜日~8月31日:8:30~19:15、9月1日~... |
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定休日 | 1月1日、12月25日 |
住所 | Via della Salara Vecchia, 5/6, 00186 Roma RM, イタリア |
アクセス | 地下鉄B線コロッセオ(Colosseo)駅から徒歩5分 |
公式サイトURL | https://www.coopculture.it/en/heritage.cfm?id=4# |
電話番号 | 39-06-399-67-700 |