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フランスの治安ってどう?旅行や観光で気をつけたい危険なスポットなどをご紹介!

フランスの治安ってどう?旅行や観光で気をつけたい危険なスポットなどをご紹介!

フランスへ旅行するときに治安について大丈夫かどうか気になりませんか?フランスの治安や旅行の際、安全に旅行するために注意するポイントについてまとめました。危険なスポットについてもお教えしますので、旅行前に一読してみてください。

目次 [表示]

地域によって治安はさまざま

フランスにはさまざまな人種・国籍の人たちが暮らしています。また、どんな人たちが住んでいるかは地域によっても大きく異なります。よって一言でフランスといっても文化や特色については地域差があるのです。

治安については都市部の方が治安が悪いまたは、危険なスポットが多く、地方の田舎の方が安全で治安が良い傾向があります。フランスのどこのエリアを行くか決めたら、以下を読んで治安について良いかどうかチェックしてみてください。

フランスの治安って大丈夫?①パリ

パリの地区について

パリの地区は中心分である1区から螺旋状に外側に向かって20区まで区が広がっています。また、パリの真ん中を突っ切るようにセーヌ川が流れています。治安については、セーヌ川より南側の方が北側より安全・北側が治安が悪いといわれています。地区によって雰囲気や治安も異なるので、行動する際は地区を意識すると良いでしょう。下記では気をつけたいスポットをご紹介します。

フランス・パリの危険な地域:北駅周辺

はじめにご紹介するスポットは北駅周辺です。北駅の周辺は観光するような場所は少ないですが、パリの郊外やシャルル・ド・ゴール空港、オルリー空港へ行くRERやイギリスへ行くユーロスター、パリの北部へ行くTGV、ベルギーやオランダを結ぶタリスなどさまざまな路線が走っています。フランス国内やヨーロッパを周遊される方はこの駅を利用することになります。

元々パリはスリが多いことで知られていますが、北駅は特に多く気をつけたい場所です。北駅周辺はアフリカ系の移民が多く暮らすエリアで、治安が悪く昼間もあまり雰囲気がよくありません。夜の散策や宿泊先にこの辺りを選ぶのは避けた方が安全です。電車の利用時以外にはなるべく利用しない方がよいでしょう。

フランス・パリの危険な地域:東駅周辺

次にご紹介するスポットは東駅周辺です。こちらも北駅同様、TGVやパリ近郊を行くRERなどが走っている駅です。パリ郊外から通学・通勤で利用する方も多く、観光客よりも現地在住者の割合いが大きいです。駅構内・駅周辺ともにスリが多いので、行動する際は所持品に気をつけたい場所になります。

フランス・パリの危険な地域:モンマルトル周辺

次にご紹介するスポットはモンマルトルです。フランス映画「アメリ」をはじめ、いろんな映画の舞台になっているモンマルトルがある18区。モンマルトル地区で観光ではずせないのが「サクレクール寺院」です。丘の上に寺院が建っており、パリの街並みを一望できます。丘へ登る途中にアフリカ系の人たちが偽物のブランド品やミサンガなどを売っています。

ミサンガは勝手に手首に結び付けてこようとするので注意しましょう。あとから代金を請求する手口が横行しています。ブランド品も偽物と分かっていながら購入し、日本に持ち帰ると重罪に問われることもあることを念頭に置きましょう。

フランス・パリの危険な地域:ブローニュの森

次にご紹介するスポットはブローニュの森です。高級住宅街として知られるパリ16区の近くにあるブローニュの森。846万平方メートルと広大な土地です。昼間はジョギングやピクニック、犬の散歩をする地元の人でにぎわっていますが日が暮れると様子は一変し治安が悪くなります。日没後には行かないよう気をつけたいスポットです。

セクシーな格好をした女性が増え、売春を行う場所として利用されています。またドラッグの売買も行われています。夜はデートや散歩をするようなロマンティックな雰囲気では決してありませんので、近づかないようにしましょう。

フランス・パリの危険な地域:サン=ドニ

次にご紹介するスポットはサン=ドニです。第二次世界大戦後、多くの移民を受け入れ住まわせるようになったサン=ドニ。今でも移民や難民が多く住み着いています。職に就けず仕事のない人たちが昼間からウロウロしています。テロの犯人たちのアジトや犯罪多発地域として知られています。

ここには美しいステンドグラスで有名なサンドニ・バシリカ大聖堂があります。パリの中でも治安が悪いエリアですので、どうしても行きたい場合は目立つ格好や、お金を持っていると思わせるような服装で行かないようにしましょう。必要な場所以外には近づかないよう気をつけたいエリアです。

フランス・パリの危険な地域:クリニャンクール

次にご紹介するスポットは蚤の市があるクリニャンクールです。世界最大の蚤の市と言われており、ブティックやデパートでは手に入らないヴィンテージの品々が買える場所です。駅から蚤の市まで行く途中に所せましと、黒人の方が偽ブランド品を売る露店が軒を連ねており雰囲気が良くありません。こちらもパリの中でも治安が悪いとされるエリアになります。

ここを通らないと蚤の市にはたどり着けないので、女性一人は心細いかもしれません。できれば複数で行動するとよいでしょう。道路も落書きが多くパリの雰囲気とはまったく違った景色です。クリニャンクール周辺もスリ多発地帯なので、買い物が終わったら長いせず移動した方が良いでしょう。

フランスの治安って大丈夫?②マルセイユ

次にご紹介するスポットはフランス第3の都市であるマルセイユです。南仏らしい美しい港町に魅了された観光客でにぎわいます。アフリカ大陸から行きやすい場所柄、アラブ系を中心としたアフリカ系の移民が多くを占めます。落書きが街中には目立ち場所によっては雰囲気がよくないと感じることもあるかもしれません。

目抜き通りである「ラ・カヌピエール」の角には警察署があるので比較的安全といえます。夜間に人通りのない細い路地を通るのは避けましょう。「ジュリアン広場」はドラッグ中毒者がいることで有名。昼間の雰囲気は良好ですが、夜はがらりと変わります。経済状況も悪いため、若いホームレスもいるのでブランド品の持ち歩きや、歩きスマホは避けたいところです。

フランスの治安って大丈夫?③リヨン

次にご紹介するスポットはフランス第2の都市であるリヨンです。パリに比べれば物価はそれほど高くなく、安全な地域です。観光客でごった返していないので落ち着いた雰囲気がある街です。人の性格も穏やかで現地在住の人からは住みやすいと評価が高いです。

注意しなければならないエリアはペラーシュ駅周辺。安宿が集まりリヨン中心部からも近い場所ですが、あまり雰囲気がよくありません。駅前にあるカルノ広場は観光客に声をかけて募金を募る詐欺師がいるので注意しましょう。

フランスの治安って大丈夫?④モンペリエ

次にご紹介するスポットは南フランスの街・モンペリエです。小さな町ですから1日で歩いて周ることができます。年間を通して温暖な気候で過ごしやすい場所です。街の中心部・コメディーは昼間は人通りも多くそこまで治安の悪いとは感じないでしょう。夜は閑散としており、物乞いやホームレスがいるので夜に出歩くのはおすすめしません。

最近では移民や貧しい人が流れ込んでおり、治安の悪化が懸念されています。旧市街はとても道が入り組んでおり、死角が多いです。北側エリアは貧しい人が多く暮らす場所ですので、夜歩く場合は大通りを通りましょう。

フランスの治安って大丈夫?⑤ボルドー

次にご紹介するスポットはボルドーです。パリをはじめとするフランス各地の都市に比べて治安が良いボルドー。スリやひったくりの件数も少なめです。とはいっても油断は禁物です。貴重品管理については最低限の注意を払うようにはしましょう。

そんなボルドーで注意すべきエリアは近郊の街へ行く際に利用する駅「ボルドーサンジャン駅」構内とその周辺。特に駅の南側に位置する「サンミッシェル界隈」が危険とされています。昼間は問題ありませんが、日没とともに雰囲気が怪しくなります。「ビクトーウーゴ通り」から「サンミッシェル教会」へ抜けるあたりは治安が悪いと感じることもあるので、夜の女性の一人歩きは避けた方が良いでしょう。

フランスの治安って大丈夫?⑥プロバンス

次にご紹介するスポットは南フランスを代表するプロヴァンス地方です。その中でも有名な「エクス=アン=プロヴァンスは」学生の街として知られています。セザンヌやゴッホなど数々の芸術家のゆかりの街としても有名です。中心部なら1日で周れるほど小さい街。比較的裕福な方が多く暮らすところなので別荘や豪邸が点在しています。治安も良いといえます。

エクス=アン=プロヴァンスで治安が悪い場所はほとんどありません。リュイーヌをはじめとする高級住宅街は夜も安心して歩けます。日本人の女性も安心して住める場所です。注意しなければならない場所・雰囲気が悪いと感じる場所はクラブやバーなど若者が多く出入りしている場所です。

フランスの治安って大丈夫?⑦ニース

次にご紹介するスポットはニースです。ニースは特出して危険な地域というわけではありませんが、スリやひったくりなどの盗難件数は多く安全な地域ではありません。フランス国内の治安の悪いランキングでは8位にランクインしています。イタリア系とアラブ系の人が多く住む街でさまざまなバックグランドを持った人たちが暮らしています。

そんなニースで気をつけるべきエリアはニース・ヴィル駅周辺。低所得者が周辺では生活しています。アルコールやドラッグ使用者がたむろしていることも。駅の北側であるトラシェル通りとヴェルニエ通りは売春・ドラッグストリートとして知られているので昼間でも近づかないなど気を津つけたい場所です。また、駅南側にあるベルジック通りもシャッター街でアジトの巣窟になっています。クレマンソー通り・ジャン・メドゥサン通りはアラブ系・アフリカ系の人々が暮らしています。安宿や手頃な物件が多いですができれば宿泊は避けたいエリアです。

フランスの治安って大丈夫?⑧ストラスブール

次にご紹介するスポットはアルザス地方にあるストラスブールです。ストラスブールはドイツとの国境との近く。ドイツの影響を多く受け、街並みもどこかドイツのよう。そんなストラスブールの治安は他の都市と比べて比較的良い印象です。危険を感じるシチュエーションは時間帯や場所によりけりです。

アラブ人が集まる場所は雰囲気がよくありません。日没後は治安が悪い雰囲気になります。そういった場所や森、夜遅い時間に歩くことは避けたほうが賢明です。昼間に観光客が多いエリアを歩く分には危険に巻き込まれることは少ないです。

フランスの治安って大丈夫?⑨美しい村

最後にご紹介するスポットは美しい村です。フランスには「美しい村」という全国で153の村があります。「人口が2000人を超えないこと」や「遺跡や遺産が2ヵ所以上あること」などいくつかの条件をクリアしている村のみ認定されます。

どこの村ものんびりしており、都会に比べて安全で治安が良いです。どこの国もそうですが、都会であるほど人が多く観光客を狙った人たちが多い、また危険なスポットが増える傾向になります。喧噪から離れてゆっくりフランスの田舎でスローライフを楽しんでみるのも良いですよ。パリなどの都会とはまた違うフランスらしさを感じることができる場所でしょう。

安全な旅行をするためにフランスで気をつけること:アンケート詐欺

観光地や街中を歩いていて出くわすのがアンケート詐欺。一見、怪しい感じがしないので、素直にアンケートに答えてしまうと危険です。アンケートに答えたあとに金銭を請求する手口や、アンケートに答えている最中に隙を見計らってスリやひったくりを企んでいる者も。アンケートに答えてもプラスになることはまずないので、無視して関わらない方が良いでしょう。

安全な旅行をするためにフランスで気をつけること:デモ

2018年11月から始まった「黄色いベスト運動」という名のデモ活動。基本的に土曜日に行われ、駅など公共機関・施設が閉鎖されることも。現在は下火になっていますが、フランスへ旅行などで渡航する際は随時現地の日本大使館、フランスのニュース等でチェックしましょう。

安全な旅行をするためにフランスで気をつけたい:スリ

バッグは後ろにしてかけると狙われやすいので必ず前に抱え込むようにしてください。買い物しすぎて買い物袋で両手がふさがっている場合もターゲットになりやすいので注意が必要です。歩きスマホも周りに注意が行き届かなくなってしまうので、使う際は一度壁側に寄り立ち止まってから携帯電話を使用しましょう。

ポケットに携帯電話や財布を入れるのは危険です。スリ犯に取ってくださいと言っているようなものですので、必ずバッグの中など外から手の届きにくい場所にしまいましょう。スマートフォンの中でもiPhoneは高値で売買されるので、狙われる可能性が高いです。人混みの中で携帯電話の操作をしないなど気をつけたいですね。

安全な旅行をするためにフランスで気をつけたいこと:子供のスリがいる場合も

注意を向けなければならないのは大人だけではありません。大人が子供に指示をしてスリを働かせる手口があります。電車内や駅構内で子供が急に近づいてきた場合や、不自然な行動を見かけたら警戒してください。子供だから大丈夫という過信は危険です。

安全な旅行をするためにフランスで気をつけたいこと:きらびやかな服装をしない

フランスというとおしゃれなイメージがあり、おしゃれな服装で出かけようと思っている方もいるのでは?実をいうと、フランスの街中でおしゃれな格好をしている方は少ないです。フランス人はシンプルでベーシックな服装を好むので、逆におしゃれをしていると目立ちます。スリ犯に観光客だというアピールにもなり、恰好の餌食になります。

おしゃれはほどほどにして、ジーンズにスニーカーなどカジュアルで動きやすい服装が良いでしょう。特に治安が悪いエリアでは服装・持ち物には気をつけたい点です。また、パリなどの街は石畳が多くヒールは向いていません。高級そうな目立つアクセサリーや洋服は避け、おしゃれをするならドレスコードのある高級レストランなど、TPOをわきまえた服装を心がけましょう。

まとめ

フランスの各エリアの治安や旅行や観光で気をつけたい危険なスポットについてご紹介しました。フランスに行ってみたいけれど、大丈夫かどうか不安だった方も詳しく知ることができたのではないでしょうか。先ほどご紹介した治安が悪いエリアはなるべく避けたいところですね。

さまざまな人種・バックグラウンドを持った方たちがフランスで共存していることが分かりました。上記でご紹介した注意事項について意識しながら行動するようこころがけましょう。スリやひったくりには遭わないよう、バッグや貴重品だけは注意して管理してくださいね。どうか安全なフランス旅行になりますように!

Saori
ライター

Saori

月1で海外旅行に行っています。弾丸旅行も長期で周遊もします。今まで訪れた国の数は50ヵ国以上。旅人ならではの目線で役立てる情報をお伝えします。

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