ザルツブルク観光のモデルコースをご紹介！人気観光地のおすすめのまわり方は？

ザルツブルクは、有名な作曲家モーツァルトが生まれ育った町として知られています。街中が歩いて回れる博物館のようになっていて、モーツァルトの生家、住居、モーツァルト像がある広場など、至るところにモーツァルトの面影を感じることができます。また世界的に有名な「ザルツブルク音楽祭」をはじめ、オペラ、演劇、コンサートなど、さまざまな文化行事が開催され、ザルツブルクを訪れる観光客を楽しませてくれます。

ザルツブルクは、実話をもとに描かれたミュージカル映画の傑作『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台になった街です。アルプスの山々をバックにマリアが歌うシーンは、あまりにも有名ですよね。『サウンド・オブ・ミュージック』の魅力を存分に味わえる街、ザルツブルク。映画ファンでなくとも一度は訪れてみたい国です。

ザルツブルクの旧市街と歴史的構造物は、1996年にユネスコ世界文化遺産に登録されています。塩の交易によって発展し、芸術と文化の中心地として長い歴史を持つザルツブルク。街を徒歩で散策すれば、バロック様式の宗教建築、可愛らしい民家や細い小道、イタリア風の広場など、美しい街並みを楽しむことができます。自然、文化、芸術、建築、さまざまなものの調和のとれた中世のヨーロッパの世界に浸ってみましょう。

ザルツブルク観光のベストシーズンは夏。最高気温が25度前後で朝晩の寒暖差も少ないので、快適に観光できます。また5〜10月くらいまでは比較的過ごしやすく、旅行に適したシーズンと言えるでしょう。但し、ザルツブルクの天候は年間を通して不安定。雨の多い都市ですので、旅行の携行品として雨具は必須です。また夏でも肌寒く感じることもありますので、徒歩で散策をする際は羽織るものを持っていくとよいでしょう。

ザルツブルクは、徒歩でも周れる小さな街。主要駅であるザルツブルク中央駅から徒歩圏内に、名所や観光地が点在しています。少し離れた周辺のスポットへ行くときはバスが便利。治安は比較的良いとされていますが、観光地ではスリや置き引きなど盗難の被害が起こることも。街を散策するときは、自分の荷物から目を離さないようにしましょう。オーストリアの首都ウィーンから日帰りで行けるアクセスのよさも人気のポイントです。

ザルツブルクは街の中心部に名所が密集しています。徒歩で散策できる小さな街ですので、有名な観光地だけを楽しむのなら半日でも十分でしょう。ただ、見どころとなる名所や観光地が多いため、ゆっくりと街を散策したいなら1日プラン、さらに周辺の人気観光地や穴場スポット、グルメ、ショッピングも楽しみたいなら2日プランと、目的や希望に合わせた旅行プランを立てるとよいでしょう。

ザルツブルクの街は基本的に徒歩で散策できます。中世の面影を感じながらゆっくり散策しましょう。高台にある名所、ホーエンザルツブルク城へは、ケーブルカーに乗って簡単に行くことができます。移動時間を短縮したい時や、少し離れた周辺の観光地へ移動する時は、トロリーバスが便利です。

ザルツブルク観光でぜひ活用していただきたいのが「ザルツブルクカード」。トロリーバスなど市内の交通機関が乗り放題になるだけでなく、市内の観光スポットのほとんどの入場料が無料になるお得なカードです。24時間、48時間、72時間と3種類のカードがあるので、必要な分のカードを選べるのが嬉しいですね。市内の観光案内所や主要ホテル、ザルツブルク中央駅にある旅行代理店の窓口などで購入できます。

ザルツブルクの最寄り駅はザルツブルク中央駅です。オーストリアの首都ウィーンにあるウィーン中央駅からは列車で約2時間半。オーストリア国鉄とウェストバーン鉄道が乗り入れています。ザルツブルク中央駅から旧市街までは徒歩20分ほどで、バスを使う場合でも駅から1本で行くことができます。アクセスが良いので、ウィーンやミュンヘンなど周辺の大都市からも、気軽に日帰り旅行ができますね。

【半日観光モデルコース】
①ミラベル宮殿・庭園　→　②モーツァルトの住居　→　③マカルト橋　→　④モーツァルトの生家　→　⑤モーツアルト広場　→　⑥レジデンツ広場　→　⑦ザルツブルク大聖堂

ザルツブルクは観光地が密集しているので、半日でも十分に人気の名所を徒歩で周れます。ザルツブルク中央駅から一つ目のスポット「ミラベル宮殿」へは徒歩で15分ほど。時間を節約したい場合は、駅からバスで移動しましょう。

まず最初に行きたいのが「ミラベル宮殿」です。隣接する「ミラベル庭園」は、映画「サウンドオブミュージック」のロケ地として知られている人気の観光名所。マリアと子どもたちが「ドレミの歌」をのびやかに歌い踊るシーンは有名ですね。ペガサスの泉、バラのアーチ、八角形の噴水、ドレミの階段など、映画に登場した場所が今も変わらない姿で残っています。庭園からは有名なホーエンザルツブルク城を望むことができます。

ミラベル宮殿のすぐ近くには「モーツァルトの住居」があります。可愛らしいピンク色の大きな建物ですので、すぐに見つけられます。ここはモーツアルトが17歳から家族と住んでいた家。現在はモーツァルトが愛用していたピアノや、直筆の楽譜、手紙など、モーツァルトゆかりの品物が展示されている人気スポットです。

「マカルト橋」は、旧市街と新市街の間を流れるザルツァッハ川に架かる橋。橋にはカラフルな愛の南京錠がたくさんかけられています。このマカルト橋は、旧市街とホーエンザルツブルク城を眺めることができる絶景スポット！絵画のような風景が目前に広がります。またマカルト橋から運行されているクルーズ船は、ザルツブルクカードがあれば無料で乗ることができます。時間に余裕があるプランなら、ぜひ乗ってみてください。

マカルト橋を渡って旧市街に入ると「モーツァルトの生家」があります。ここはモーツァルトが生まれ、幼少期をすごした場所。このイエローの可愛らしい建物の中にも、モーツァルトが愛用したヴァイオリンや楽譜、衣装などが展示されています。1階で販売されている「モーツアルトチョコレート」はザルツブルクのお土産として人気があります。

広場の中央にモーツァルト像が立つ「モーツァルト広場」は、クラシックファンの聖地。いつでも多くの観光客で賑わっています。隣接するレジデンツ広場とモーツァルト広場の周辺は、ぐるりと取り囲むようにカフェやレストラン、ショップなどが立ち並んでいます。徒歩での散策に疲れたときの休憩スポットしても最適ですね。

「レジデンツ広場」は、ザルツブルク大司教の住居だったレジデンツがある広場です。広場の中央には映画『サウンド・オブ・ミュージック』にも登場したバロック様式の大きな噴水があり、人気のフォトスポットになっています。周辺にはおしゃれなカフェやベーカリー、レストランの他、聖ペーター教会などの穴場スポットも数多く点在しています。

レジデンツ広場の隣にある「ザルツブルク大聖堂」は、ザルツブルクで必ず行きたい人気の観光地です。744年に建てられ、火災や戦争で被害に遭うたびに再建されてきました。現在の建物は、17世紀にバロック様式で改築されたものです。モーツァルトが洗礼を受けた場所であり、世界的指揮者アルベルト・フォン・カラヤンの葬儀が行われた場所でもあります。特にクラシック好きな方には、外せない有名スポットです。

【1日観光モデルコース】
①ミラベル宮殿・庭園　→　②モーツァルトの住居　→　③マカルト橋　→　④モーツァルトの生家　→　⑤ゲトライデ通り　→　⑥ホーエンザルツブルク城　→　⑦ザルツブルク大聖堂　→　⑧レジデンツ広場　→　⑨モーツアルト広場

1日観光コースなら、名所をじっくり鑑賞できます。中世ヨーロッパの街の雰囲気を楽しみましょう。

「ゲトライデ通り」は長い歴史と伝統が感じられる旧市街のメインストリート。おしゃれなカフェやショップが立ち並び、中世ヨーロッパの香りを楽しむことができます。この通りで特に有名なのが、絵やオブジェできているお店の看板。これは識字率がまだ低かった時代に、文字が読めない人でも何のお店かひと目で分かるように作られたもの。可愛らしいものばかりで、思わず上ばかり見てしまいそうですね。

「ホーエンザルツブルク城」はヨーロッパ最大規模の城塞で、11世紀から一度も占領されたことがない、ザルツブルクのシンボルともいえる名所です。ケーブルカーに乗って高台にそびえるホーエンザルツブルク城に行けば、ザルツブルクの街を一望できます。夢のような絶景をぜひ体験してみてください。またケーブルカー乗り場のすぐ近くには、シュティーグル醸造所直営のビアガーデンがあります。ビール好きには人気の穴場です。

【2日観光モデルコース】
1日目）①ミラベル宮殿・庭園　→　②モーツァルトの住居　→　③マカルト橋　→　④モーツァルトの生家　→　⑤モーツアルト広場　→　⑥レジデンツ広場　→　⑦ザルツブルク大聖堂　→　⑧ホーエンザルツブルク城
2日目）⑨ヘルブルン宮殿　→　⑩シュティーグル醸造所　→　⑪メンヒスベルクの丘　→　⑫近代美術館　→　⑬ゲトライデ通り　→　⑭カフェ・ザッハーでノッケルン　→　⑮リンツァーガッセ

2日観光コースなら、周辺の名所や穴場スポット、グルメやショッピングも楽しめます。

旧市街からバスで20分ほどのザルツブルク郊外にある「ヘルブルン宮殿」は、17世紀に当時の大司教が建てた宮殿です。宮殿と庭園の美しさもさることながら、このスポットの一番の見どころはトリックファウンテン(仕掛け噴水)。水力で動く人形や美しい彫像や洞窟など、ルネサンス後期に作られたとは思えないほどの仕掛けに感動するでしょう。トリックファウンテンは、ザルツブルクカードで無料で見ることができます。

「シュティーグル醸造所」は、1492年創業の長い歴史を持つザルツブルク最古の醸造所。ヨーロッパ最大規模のビール博物館も併設されています。ザルツブルク市街から少し離れたマックスグランにある穴場ですが、ビール好きな方にぜひおすすめしたい観光地です。旧市街にあるホーエンザルツブルク城行きのケーブルカー乗り場近くにある直営ビアガーデンでも、同じビールを味わうことができます。

「メンヒスベルクの丘」は、ザルツブルクを一望できる展望スポットです。ホーエンザルツブルク城や新旧市街、ザルツァハ川など周辺一帯を一望でき、写真を撮りたくなる美しいビュースポットがたくさん。メンヒスベルクの丘へは、エレベーターで簡単に登ることができます。またこの高台は、夜に行くのもおすすめ。日暮れから完全に日が沈む時間帯に行けば、素敵な夜景を見ることができます。

メンヒスベルクの丘に建つ「近代美術館」は、20世紀以降のアートや写真が展示されています。併設のレストランには眺望のよいテラス席があり、ここからの眺めも最高！またこの周辺には、お手頃価格で食事ができる穴場のカフェもあります。晴れた日に行けば、気持ちよく過ごせそうですね。

ザルツブルクの名物「ザルツブルガー・ノッケルン」はおすすめの伝統菓子。メレンゲをオーブンで焼いたその姿は、この地域の山々を表現しています。パンケーキのような甘い香りで、口に入れるとふわっと泡のように溶ける絶品スイーツ！ロマンティックな雰囲気のカフェ・ザッハーでいただきましょう。ホテル・ザッハーの中にあるカフェ・ザッハーでは、ウィーンの有名なチョコレートケーキ、ザッハトルテも味わえます。

旅の最後は、新市街のショッピングストリート「リンツァーガッセ」でショッピングを楽しみましょう。ブティックや高級ホテルが立ち並ぶエリアで、おしゃれなカフェやバーなどもたくさんあります。散策するだけでも楽しくなりそうな、若い女性に人気のスポット。名所めぐりが主目的になるザルツブルクですが、ショッピングやグルメも楽しめるおすすめの穴場です。

オーストリアの首都ウィーンは、音楽の都といわれる有名な観光地。世界遺産やミュージアムなどの人気スポットの他、グルメやショッピングなどさまざまな楽しみ方ができる魅力あふれる街です。ザルツブルクからウィーンまでは列車で約2時間半ほど。十分に日帰りできる距離です。穴場の小都市ザルツブルクと合わせて、ウィーンも楽しんでみてはいかがでしょうか。

ドナウ川沿いの小さな町「クレムス」は、千年を超える歴史を持ち、町全体がユネスコ世界遺産として保存されています。ドナウ川を周遊する遊覧船から眺めるヴァッハウ渓谷の美しい景観は、一見の価値あり！あまり知られていない穴場スポットですが、首都のウィーン中央駅から列車で約1時間半ほどで行くことができます。ザルツブルクからは少し離れていますが、ウィーンを起点とした旅なら、ぜひおすすめしたい周辺スポットです。

ヨーロッパ旅行に行くなら一度は訪れてみたい芸術と文化の街、ザルツブルク。今回は滞在時間に合わせたおすすめコースプランをご紹介しました。有名スポットから穴場まで徒歩で周れる小さな街は、世界遺産の名所を散策したりグルメやショッピングを楽しんだり、ざまざまな遊び方ができる観光地です。時間があれば周辺の都市まで足をのばすのもおすすめ。あなたにぴったりの旅行プランを立てて、美しい古都の旅を満喫してください。