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イタリア旅行で気になる治安情報をご紹介!主要都市や地域ごとの危険度は?

イタリア旅行で気になる治安情報をご紹介!主要都市や地域ごとの危険度は?

ヨーロッパの中でも日本人に大人気の観光地イタリア!スリやひったくりが多いとされるイタリアですが、実際のところ治安はどうなのでしょうか。今回はイタリアの主要都市・地域別の治安とイタリアに関する治安や安全に旅する対策方法などについてお教えします。

目次 [表示]

イタリアってどんな国?

イタリアは地中海に面するブーツの形をしたヨーロッパの国です。使用言語は主にイタリア語で、世界遺産の数が55件と保有数では世界一!ローマ帝国の建築物や遺跡、美しい街並みから自然がたくさんある観光大国です。ファッションから食、文化、歴史、芸術までさまざまな要素を兼ね備えた魅力あふれる国です。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別①ローマ

危険なエリア:ローマ中心部

イタリアの首都であるローマ。観光客にとっての屈指の主要都市であると同時に、スリやひったくりが多い場所でもあります。観光客がよく行く場所でスリが多いのは、トレビの泉やコロッセオ、パンテオン、ヴァチカン美術館、サン・ピエトロ大聖堂など。そのほか、人混みが多い場所では周りに注意を配りましょう。

危険なエリア:テルミニ駅

ターミナル駅であるテルミニ駅は観光客でごったがえしており、その中に紛れてスリ犯がいることがあります。駅周辺にもジプシーが存在していて、雰囲気が悪い場所もあります。切符売り場ではチップ目当てでチケットの買い方を教えてくる人がいますが、近づいてきても無視しましょう。クレジットカードのスキミングにも遭わないよう扱いに注意してください。

危険なエリア:トル・ベッラ・モナカ

観光で訪れる人は少ないと思いますが、トル・ベッラ・モナカというメトロC線沿線のエリアは、ローマの中でも特に犯罪が発生している地域です。衛生環境が悪く、スラム街地区として知られているので、見るからに雰囲気が悪いです。決して興味本位で近づかないでください。

危険なエリア:サン・バジリオ

サン・バジリオ地区も貧困者が多く、治安が悪い地域とされています。街中は落書きが多くあり、地元の人も人通りのない場所は歩きたくないと言います。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別②ナポリ

危険なエリア:スペイン地区

トレド通りと隣接した場所にあるスペイン地区。観光客向けのお店やレストランが並ぶトレド通りとは違い、観光客が少なく薄暗く細い路地が並びます。明らかにトレド通りとは異なるので、スペイン地区に踏み込んだ瞬間に気づくはずです。見上げると洗濯ものがベランダに掛けられ、カオスな景色。街並みは比較的きれいなので、昼間歩く分にはあまり危険な感じはしないでしょう。下町っぽい風景が広がり、昔ながらのローカルなイタリアを見たい方にはおすすめの場所ですが、細い道が入り組んでおり、迷いやすいため夜の街歩きは控えた方がよさそうです。

危険なエリア:ナポリ中央駅周辺

ナポリ中央駅周辺は注意したいエリアとなっています。治安強化に軍や警察が常駐していることから安全面で気になるエリアです。ガリバルディ地区にあるマンチーニ広場は、黒人男性やイスラム系男性がおり、避けた方がよいエリアです。コルソ・ノヴァーラ通りはホームレスがいて、バスト地区にあるボローニャ通りにはホームレスと黒人男性が集団でいるので、どちらも通るのを避け遠回りした方がよさそうです。ナポリ駅周辺は全体的に治安がよくないので、宿泊も避けるのが良いでしょう。

危険なエリア:フォルチェッラ地区

フォルチェッラ地区はかつてマフィアがいる治安が悪いとされた場所ですが、近年は警察や軍が取り締まりをしており、治安もだいぶ改善されたとされています。しかし、ゴミがたくさん落ちている場所が多く、人気のない場所や廃墟が多いので、あまり近づきたくない雰囲気です。特に観光する場所はないので無理に近づかないほうが良いでしょう。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別③ヴェネツィア

イタリアの中でも比較的安全な地域とされるヴェネツィア。現地に住んでいる住民に裕福な人が多いので、スリやひったくりが少ないとされています。また、細い路地が多いことから、自転車や車の侵入が禁止になっています。歩行者しか街中にはいないので、交通事故が起きずらく、安全面でも良い街といえます。しかし、観光客がごったがえしている時に気をつけたいのがスリです。運河を走る水上バスでも混雑しているので、スリに遭いやすい状況が生まれます。治安が良いからと油断するのは禁物。人が密集しているところでは、カバンを体の前側に寄せるなど目を離さないようにしてください。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別④フィレンツェ

危険なエリア:リベルタ広場周辺

イタリア中部トスカーナ州に位置する、花の都フィレンツェ。数々の芸術家を輩出した古都でもあるフィレンツェは、芸術スポットや中世の面影が色濃く残った街並みがあり、見どころ満載。そんなフィレンツェはイタリアの中でも治安が良い方とされています。しかし、注意して歩いてほしいのはリベルタ広場周辺、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅北東部のエリア。スリ犯が観光客を狙っており、手元を隠すため新聞紙やダンボールを持っていることも。悪い人がいるということを念頭に置いて行動しましょう。

危険なエリア:カッシーネ公園周辺

地元の人でにぎわいを見せているカッシーネ公園は、昼間の雰囲気は安全ですが、夜になると様子が一変。一機に治安が悪くなります。夜間の通行は避け、どうしても通る際はタクシーを利用してください。また、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅の北西部・ノヴォリエリアも移民が多く、雰囲気が良いとは思えません。この周辺での宿泊は避けるのが良いでしょう。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別⑤ミラノ

危険なエリア:ミラノ中央駅(チェントラーレ)

ミラノ中央駅(チェントラーレ)の南側は、観光客も多く夜でもにぎわっているエリア。レストランやカフェなどが並んでいるので、心配することはないでしょう。注意したいのが治安が悪いとされる北側です。人気がなく外国人がたむろしている、あまり雰囲気の良いとはいえない場所です。夜は暗くひっそりとしているので夜10時以降に行動する場合はタクシーを利用しましょう。

危険なエリア:ドゥオーモ広場

ドゥオーモ広場は、ミラノの中でも絶対訪れたい観光必須のスポットですね。そんなドゥオーモ広場で気をつけなければいけないのが、話しかけてくる人たちがいること。その大半は現地の人間ではなく、不法滞在や移民の外国人です。ミサンガを手首に勝手につけてきてお金を請求したり、ハトのエサを売りつけてくる人たち。また署名活動にサインを求め、サインしたらお金を要求といったパタ-ンです。怪しいと思ったら無視して、はっきりとノーと突っぱねましょう。笑顔で対応すると隙を与え弱みにつけこんできます。

危険なエリア:ミラノのメトロ内

ミラノのメトロは、イタリアの中でもスリ被害が多く報告されている場所です。特に、ミラノ中央駅では1日に32万人もの利用客があり、スリ集団が紛れていても気づかない場合があります。狙われやすい場所は駅のホームへ上るスロープや階段、列車の出入り口近辺です。電光掲示板を見ている隙に狙われることもあるので、注意力が散漫にならないよう注意したいところです。荷物を棚に上げ下げする際に手伝うふりをして別の人間が盗むなど、手口はさまざま。観光客を狙う悪い人たちがいることを意識し、貴重品の管理には徹底してください。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別⑥パレルモ

地中海の中央にあるシチリア州・パレルモはエキゾチックな雰囲気が漂う港町です。ヤシの木が並びのんびりとしたイタリアの田舎町、といった印象です。ローマやナポリに比べて安全な方ですが、鉄道駅周辺や旧市街中心部はスリや変な人が多くいます。特に観光客が多いヴッチリア地区はスリが増えていますし、ヴィットリオ・エマヌエーレ大通りも落書きが多くゴミが散乱しており、細い路地の雰囲気は悪くなっています。街を散策するなら比較的安全な新市街がおすすめ。この周辺なら安心して夜も歩くことができます。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別⑦トリノ

イタリアの北西部、ピエモンテ州の州都であるトリノ。2006年の冬季オリンピックの開催地になったことをきっかけに、多くの日本人にも知られるようになりました。サッカーチームの「ユベントス」の本拠地でもあります。美食の街としても知られ、スイーツがおいしいとイタリア人からも定評があります。街中は清潔でごみも少なく、ローカルの人々はエレガントな雰囲気を持っています。そんなトリノの治安ですが、イタリアの中でも犯罪発生率が極めて少なく安全な方とされています。トリノの中で注意したいエリアはポルタ・パラッツォ地区。中心部に近く青空市場など観光客が多く訪れる場所ですが、観光客を狙った悪いスリがいるのでご注意ください。

イタリア旅行で気になる治安情報!主要都市・地域別⑧プーリア州

危険なエリア:バーリ

イタリア半島のブーツのかかとの部分がプーリア州にあたります。アドリア海とイオニア海、2つの海に囲まれクロアチアやギリシャが目の前という魅力的なロケーションです。南イタリアらしい美しい景色のプーリア州には観光地がたくさんあります。その中でも、治安が悪い方とされるのが主要都市であるバーリ。プーリア州の中では都会的な場所で人口も多い街ですが、すれ違うバイクや自転車にアクセサリーやバッグを奪われるひったくりが報告されているので、すれ違う際には注意しましょう。

危険なエリア:マテーラ

洞窟住宅のサッシ街が有名なマテーラ。1993年に世界遺産に登録され現在、洞窟住宅の一部はレストランやホテルに改装されています。全体的な治安が良いとされているマテーラですが、エリアによっては廃墟が残っており、夜は人が少なく気味悪いと感じるでしょう。道が複雑に入り組んでいる場所もあり、街灯が少ない箇所もあるので、迷ってしまったら大変です。足元が暗く見えない場合、危険も伴うので安全面も気になるところ。無駄に歩かないほうが賢明です。夜景が美しいことでも知られているマテーラですが、ライトアップされたサッシ街を見るならメイン通りを歩くか、タクシーで行かれることをおすすめします。

狙われやすい場所

メトロや電車内ではジプシーがウロウロしていて狙っていることがあります。観光客でも地元でもない服装・様子なので注意深く見ていれば気づくでしょう。電車を乗り降りする際に盗られて電車のドアが閉まる直前に逃げるパターンが多いです。もしくは電車のチケットの買い方がわからず戸惑っていると親切心を装って買い方を教えて最後にチップをねだったり、教えている合間に別の者が隙を見てひったくるパターンです。いずれにしても駅構内や電車内は格好の餌食になりやすいので、緊張感を持って行動しましょう。また、夜間の人気のない細い路地も安全面で気になりますので避けるのが良いです。

安全対策ー貴重品について

観光客で一番被害に遭いやすいひったくりやスリ。人混みの多い場所や電車内で遭うことが多いので、携帯電話や財布などの貴重品はポケットに入れないようにしましょう。リュックは背後から狙われやすく、盗られた際も気づきにくいのであまりおすすめしません。ファスナーがついているトートバッグやショルダーバッグが良いでしょう。持ち手をしっかり持って、自分の体の前側に来るように。体の後ろに持ってくると、狙われやすくなります。また、レストランやカフェで席を離れるときはカバンを置きっぱなしにしないよう気を付けてください。レンタカーを借りる人は、車を駐車場に停める際に外から荷物が見えないよう、足元や荷物入にしっかりと私物を入れましょう。貴重品などは車内に置かず手元で管理してくださいね。

安全対策ー現地での行動について

他の国に行っても同じことが言えますが、自分は海外にいるという自覚を強く持ちましょう。人気の少ない場所はなるべく一人で行動しない、遅い時間には行動しないなどは基本です。特にイタリアの都市部では現地の人でも夜遅い時間の行動はあまりしません。どうしても夜外出したい場合は、タクシーを利用しましょう。歩きスマホや地図を見ながらの行動は、周りに注意が届きにくく狙われやすいです。カメラを出しっぱなしにすることも観光客と気づかれやすいので、写真を撮ったらその都度しまうようにしましょう。キャッシングでATMを利用したあと、現金を盗ろうと狙われる場合もあるので注意して下さい。

バカンスシーズンは注意

観光客だけでなく現地在住のイタリア人も被害に遭うこともあります。8月のバカンスシーズンは家に人が不在なことも多いので、空き巣被害が増加傾向にあるといわれている時期です。また、車の車上狙いにも遭いやすい時期ですので、レンタカーを借りる方は防犯対策を徹底してください。保険にもちゃんと入りましょう。また、バカンスシーズンは地元の人が少なく、街には観光客が増える=お金を持った人たちが増えるという認識がスリ犯にはあります。ターゲットにされやすいということを念頭に置いて行動しましょう。

マフィアの存在は?

イタリアというとマフィアのイメージがある方もいるのではないでしょうか。もしかしたら、自分もマフィアの抗争に巻き込まれて危険な目に遭うのでは、と気になる方もいるかもしれません。確かに、マフィアはイタリア全土にいるとされ、かつては激しい抗争があり治安が悪い場所もありました。しかし、現在は警察や軍による治安維持を強化したこともあり、安全そのものです。観光客としてイタリアを訪れている限り、マフィアと関わることはまずないでしょう。マフィアに対する心配よりもスリやひったくり、置き引きに注意力を向けることが大事です。

イタリア旅行で気になる治安情報・まとめ

今回はイタリア旅行で気になる治安情報を主要都市・地域別にご紹介しました。治安が悪いとされるエリアはなるべく避け、安全対策を徹底して素敵なイタリア旅行にしてくださいね。

Saori
ライター

Saori

月1で海外旅行に行っています。弾丸旅行も長期で周遊もします。今まで訪れた国の数は50ヵ国以上。旅人ならではの目線で役立てる情報をお伝えします。

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