目次 [表示]
- ウィーン観光のモデルプラン①ウィーンの街を知る
- ウィーンの街のあるき方
- ウィーン市内の足は
- まずはリングトラムで市内一周
- シュテファン大聖堂
- プラーター公園
- ドナウ川クルーズ
- ウィーンの街のあるき方モデルプラン
- ウィーン観光のモデルプラン②ハプスブルク家の栄華に触れる
- ハプスブルク家の足跡をたどる
- ホーフブルク(王宮)
- シェーンブルン宮殿
- シシィ御用達のカフェ
- ハプスブルク家ゆかりの観光地のあるき方モデルプラン
- ウィーン観光のモデルプラン③ウィーンで音楽漬け!
- 音楽の都ウィーンのあるき方
- 国立歌劇場で本格的なオペラを鑑賞
- 歌劇場の内部見学ツアー
- ライブビューイングでオペラを無料鑑賞!?
- 楽友協会でのオーケストラ鑑賞
- 楽友協会ホールの内部ツアーで黄金のホールに入れる
- チケットはどう確保する?
- ウィーン少年合唱団に心洗われる一時
- 音楽の都ウィーンのあるき方モデルプラン
- ウィーン観光のモデルプラン④アートを楽しむ
- アートの街ウィーンのあるき方
- 美術史美術館
- ベルヴェデーレ美術館
- 現代建築の名所クンストハウス
- ウィーンのアートのあるき方モデルプラン
- ウィーン観光のモデルプラン⑤カフェハウスをめぐる
- 世界遺産にもなったカフェ文化
- おすすめのカフェ1:ツェントラル
- おすすめのカフェ2:フラウエンフーバー
- おすすめのカフェ3:ザッハー
- ウィーンのカフェハウスのあるき方モデルプラン
- まとめ
ウィーン観光のモデルプラン①ウィーンの街を知る
ウィーンの街のあるき方
街の美しさ、歴史的価値などどれをとっても旅行におすすめできるウィーン。観光地や名所が豊富なだけでなく、都市交通や治安の良さなども旅行者に人気のポイントです。その過ごしやすさは「世界で最も住みやすい都市」ランキングで何度も一位に輝いているほど。見どころいっぱいのウィーンの街のあるき方をご紹介します。
ウィーン市内の足は
ウィーン観光の中心となるのは旧市街ですが、空港からは地下鉄一本でアクセスできます。旧市街の中は市電(路面電車)や市バスが縦横無尽に走っていますが、旅行者には少し使いこなすのが難しいかもしれません。しかし、そこまで大きな街ではないため、主要観光地には地下鉄と鉄道で十分アクセス可能。旅のプランは旧市街の地下鉄路線図を参考に練るといいでしょう。
まずはリングトラムで市内一周
ウィーンに到着して最初にすることとしておすすめなのが「リングトラム」への乗車です。これはウィーン市電が運営する観光路面電車で、旧市街を取り囲む「リンク大通り」に沿うように走っています。30分ほどで旧市街の主要観光地をぐるりと眺められるので、ウィーンの見どころ全体の概要をつかむことができますよ。毎日30分間隔で運行しており、車内のヘッドフォンでは日本語の音声案内を聞けます。
シュテファン大聖堂
旧市街にあり、ウィーンのシンボルといっても過言ではない教会です。ゴシック調の重厚な造りが人気で旅行者なら誰もが訪れる観光地のひとつ。中心地にあるため、何度も通ることになるはずです。堂内の一部は無料で拝観できますが、寄付箱に気持ち程度の小銭を入れるのが望ましいでしょう。さらに詳細部分まで見られるオプショナルツアーも用意されています。
プラーター公園
ウィーンにおける憩いの場所となっているプラーター公園は、なんと1766年に市民に開放されたという歴史ある公園です。映画「第三の男」の舞台となった隠れた名所でもあります。ノスタルジックな園内の遊具の中でも一番の見どころは、公園の象徴でもある観覧車。これに乗ってウィーン市街を一望するのもいいでしょう。
ドナウ川クルーズ
ウィーンと聞いて、ヨハン・シュトラウス作曲「美しく青きドナウ」を思い浮かべる方も多いことでしょう。そんな名所ドナウ川で遊覧船に乗ってクルージングを楽しむこともできるんです。シンプルな遊覧クルーズから食事やライブ音楽つきの豪華なもの、近郊の自然公園でのアクティビティが含まれたものまでプランは多彩。時間が許すなら、お隣のハンガリー・ブダペストまで3時間ほどで運行するルートもおすすめです。
ウィーンの街のあるき方モデルプラン
まずはリングトラムで市内一周。見どころをチェックし、これからのプランを練りましょう。街を見守るシュテファン大聖堂にも最初にご挨拶しておくといいかもしれません。天気が良い日にはプラーター公園やドナウ川クルーズがおすすめです。日中はもちろん、日が暮れてからも観覧車からの夜景や優雅なディナークルーズなど楽しみは尽きません。
ウィーン観光のモデルプラン②ハプスブルク家の栄華に触れる
ハプスブルク家の足跡をたどる
ウィーンの繁栄と切っても切れないのがハプスブルク家の存在です。皇妃エリザベートを生んだ家系は長きにわたりヨーロッパ中に絶大な影響力をとどろかせました。ハプスブルク帝国は20世紀初頭に解体の運命を迎えますが、その名残は今でもウィーンの各地に名所として残っています。以下は、世界史や王宮文化が好きな方にとって見どころ満載なウィーンのあるき方です。
ホーフブルク(王宮)
人気観光地のひとつホーフブルクはウィーン旧市街の中心にあることもあり、旅行者なら誰もが訪れる名所です。皇帝の部屋のほかエリザベートの生涯を追う「シシィ博物館」、圧巻の銀食器コレクションなど数えきれないほどの見どころがあります。一般的には立ち入ることのできない王宮図書館も一部のみ見学でき、こちらも人気です。
シェーンブルン宮殿
ハプスブルク家の夏の別荘として建てられた宮殿で世界遺産にも登録されているシェーンブルン宮殿。郊外にありながら地下鉄で簡単にアクセスできるということもあり、ウィーンで最も人気の観光地のひとつです。かの有名なマリー・アントワネットの部屋、「シシィ」の名で知られるエリザベートの部屋など見どころに尽きません。ゆっくりと時間を使って訪れるのがおすすめです。
シシィ御用達のカフェ
ウィーン国立歌劇場と道路を挟んで向かい合うようにして建つカフェ、ゲルストナー。皇妃エリザベートが愛し、そのケーキを求めて通ったといわれる名所のひとつです。店内は女性なら誰でも憧れてしまいそうなきらびやかな内装できっと心が踊ることでしょう。カフェだけでなく、1階のショップで販売されるチョコレートもお土産として人気です。
ハプスブルク家ゆかりの観光地のあるき方モデルプラン
まずは市内中心にあるホーフブルクをゆっくり見学してみましょう。歩き疲れたらカフェゲルストナーに移動して、美しい店内でコーヒーとケーキを味わってみてはいかがでしょうか。シェーンブルン宮殿は他の観光地からは独立した場所にあるため、半日から1日かけてじっくり訪れるのがおすすめです。宮殿内や付近にもレストランやカフェは充実しています。
ウィーン観光のモデルプラン③ウィーンで音楽漬け!
音楽の都ウィーンのあるき方
かつて楽聖モーツァルトが活躍したほか、世界中の音楽家たちが集ったウィーン。その息吹は現代にも感じられ、クラシック音楽やウィーン風ワルツのリズムが市民の体内に流れています。そんな音楽の都のあるき方をご紹介します。
国立歌劇場で本格的なオペラを鑑賞
ヨーロッパにおけるオペラは古くから上流階級の娯楽であり社交の場でもありました。特にウィーンの国立歌劇場は世界に名だたる名門劇場のひとつ。壮麗な建築物は中に入るだけでも胸が高鳴ります。とはいえ最も低いランクの座席なら5,000円程度で購入可能ですので、世界トップレベルのオペラやバレエを体感するまたとない機会です。
歌劇場の内部見学ツアー
オペラ観劇はどうしても緊張してしまう…という方は歌劇場の見どころを見学できるガイドツアーに参加してみるのはいかがでしょうか。ガイドの案内で歌劇場の歴史や建築、そして舞台裏や座席について学びながら内部を見学できます。特に真夏はオペラのシーズンオフにあたるため、滞在中に希望の演目がないという時にもおすすめです。
ライブビューイングでオペラを無料鑑賞!?
オペラには興味があるけれど、お金や服装の面でためらってしまうという方も諦めなくいでくださいね!なんと国立歌劇場の外壁には巨大なモニターが設置されており、中で上演されている演目がそのまま生中継されています。椅子も設営されているので、お酒を片手にモニターを眺める人も。
楽友協会でのオーケストラ鑑賞
せっかくウィーンに来たなら「ウィーン楽友協会」のホールでオーケストラの演奏も楽しみたいところ。しかし、特に有名なウィーン・フィルハーモニー管弦楽団には多くのファンがおり、すぐに座席が売り切れてしまいます。ウィーン管弦楽団など他の楽団の公演がねらい目。もちろん実力はお墨付きですよ。
楽友協会ホールの内部ツアーで黄金のホールに入れる
楽友協会ホールの中でも一番の名所が、ニューイヤーコンサートの舞台にもなっている「黄金のホール」。ただし、ここで行われるコンサートは限られるうえ座席数も少ないため、チケットの入手が困難です。そんなときにおすすめしたいのがホールの内部ツアー。舞台裏や楽屋を案内してくれ、ツアーのクライマックスには最大の見どころである黄金のホールの座席で絢爛たる雰囲気を楽しむことができますよ。
チケットはどう確保する?
ウィーン市内の公演のほとんどは現地のボックスオフィスやインフォメーションセンターで購入可能です。事前に予約しておきたい場合はCulturallというインターネット代理店を使用するのがおすすめ。こちらはオーストリアの劇場の公式代理店で、日本語でも操作ができるため安心ですよ。
ウィーン少年合唱団に心洗われる一時
天使の声と称されるウィーン少年合唱団。実は彼らは夏休みを除く毎週日曜日、王宮礼拝堂のミサで歌う役割も担っています。ミサの後、天から降り注ぐような合唱団の声を聴いているうちに厳かな気持ちに。チケットは王宮の礼拝堂にて、事前でも当日でも購入可能です(現金のみ)。ミサは9:15に開始しますが、後方ではあまり様子がうかがえないため少し早めに行って並ぶことをおすすめします。
音楽の都ウィーンのあるき方モデルプラン
国立歌劇場ではほぼ毎日異なる演目を上演していますので、興味のあるプログラムを鑑賞するのがいいでしょう。日中は劇場の見学ツアーに参加してイメージをふくらませてから、着替えて夜の公演に出かけてみてはいかがでしょうか。楽友協会ホールでのオーケストラ公演は週末のほうが充実しています。チケットが手に入ったらぜひ気軽に出かけてみてください。また、日曜日にだけ見られるウィーン少年合唱団の歌唱もお見逃しなく。
ウィーン観光のモデルプラン④アートを楽しむ
アートの街ウィーンのあるき方
ハプスブルク家は芸術を大切にする家系でもありました。その繁栄と衰退をなぞるように、ウィーンでは様々な芸術が花開くことになります。優雅な絵画から退廃的な現代アートまで、ウィーンの多彩な芸術に触れるモデルプランです。
美術史美術館
ハプスブルク家が収集したコレクションを中心に収蔵する美術館です。特に「バベルの塔」で知られるブリューゲル作品の数々が見どころ。また、グスタフ・クリムトなどウィーンを代表する画家の作品も充実しています。館内のカフェも独特の雰囲気で、観光地としても人気。名所のひとつで休憩できますよ。
ベルヴェデーレ美術館
ベルヴェデーレ宮殿はかつてハプスブルク家の避暑地として建てられました。現在はウィーン中央駅付近にあり観光名所のひとつとなっていますが、人気の要因のひとつが併設されている美術館。最大の見どころはクリムトの作品群で、名画「接吻」の前には人だかりができています。
現代建築の名所クンストハウス
建築家フンデルトヴァッサーが設計したクンストハウスは、遠くからでも一目で分かる不思議な建築物です。曲線の造形美や異なる素材の組み合わせなど見どころ満載。「幻想派」の画家でもあった建築家の個性がしのばれます。近くにあるフンデルトヴァッサーハウスも名所ですので、あわせての見学がおすすめです。
ウィーンのアートのあるき方モデルプラン
まずは美術史美術館でヨーロッパの名画やウィーンを代表する画家についてじっくり学んでみましょう。次にベルヴェデーレ宮殿の美術館に立ち寄ってみてください。クリムトの作品をより多彩に、より間近で鑑賞できます。クンストハウスへは地下鉄で少し足を伸ばす必要がありますので、時間に余裕をもって訪れたいですね。ウィーンの下町散歩を楽しみながらじっくり見学すれば、新たな発見があるかもしれません。
ウィーン観光のモデルプラン⑤カフェハウスをめぐる
世界遺産にもなったカフェ文化
ウィーンを語るうえで欠かせないのはカフェハウスの存在です。トルコからもたらされたコーヒーを楽しむ文化が根付き、やがて市民のもうひとつのリビングの役割を担うにいたります。朝から晩まであらゆる用途に対応しているカフェハウス。その全てに触れることはできませんが、ここでは特におすすめの名所を3つご紹介します。
おすすめのカフェ1:ツェントラル
宮廷風の優雅な内装に高い天井、ベスト姿できびきびと動くウエイターたち。ウィーンで最もウィーンらしいカフェハウスであり、名所のひとつです。モーニングセットが人気ですが、行列ができるためなるべく開店時間までに到着しておきたいところです。
おすすめのカフェ2:フラウエンフーバー
ウィーン最古のカフェといわれているフラウエンフーバーは1795年創業で重厚な雰囲気を残しています。ベートーヴェンやモーツァルトもここで演奏したことがあるという歴史ある場所ですが、平日のランチセットがお得という庶民的な一面もあります。
おすすめのカフェ3:ザッハー
高名なホテル・ザッハーの1階に構えるこちらのカフェは、ザッハトルテの発祥の地として人気の名所です。全体がチョコレートでできたザッハトルテは甘そうなイメージがありますが、たっぷりと添えられた生クリームと一緒にいただくと意外とあっさりしていることに驚きます。日中は行列が絶えないため夜がねらい目です。
ウィーンのカフェハウスのあるき方モデルプラン
ツェントラルは日曜日以外の場合、7時30分に開店しますので、少し早起きしてモーニングセットを楽しみたいですね。平日のランチにはフラウエンフーバーのお得なランチセットを。そして一日の締めくくりにはザッハーでコーヒーとザッハトルテをどうぞ。国立歌劇場のすぐ近くに位置していますので、オペラの観劇で疲れた脳にカフェインと糖分を補給してから帰路につくのもいいですね。
まとめ
以上、見どころだらけのウィーンのあるき方をテーマ別にご紹介してみました。街歩きや観光地訪問だけでなく、芸術やカフェめぐりなど自分の興味に合わせて様々な楽しみ方ができるウィーン。ぜひ、あなただけのあるき方を見つけてみてくださいね。
出典:ライター撮影