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アテネを1日で楽しみ尽くすモデルコースをご紹介!

アテネを1日で楽しみ尽くすモデルコースをご紹介!

アテネは古代ギリシャ文明として栄え、多くの歴史的な遺跡が残されています。世界中の観光客が多く訪れるアテネですが、見どころが多すぎるため、1日で見られるモデルコースがあったらいいですよね。この記事では、1日で観光できるモデルコースを紹介していきます。

目次 [表示]

アテネ1日観光モデルコース:アクロポリス遺跡へ

観光客の少ない朝一がおすすめ!

アテネに来て最初に訪れたいのが、名所アクロポリス。ギリシャでも定番観光スポットのため、朝一以外は大変混み合います。朝一番に行くと人が少なく、写真もきれいに撮れるのでおすすめです。アクロポリスは、古代ギリシャを代表する都市国家で、世界遺産にも登録されています。「高い丘の上の都市」という意味を持ち、古代のアテネの人が神殿を捧げた場所でもあるのです。とても神聖な気持ちになれますよ。

巨大な岩の上に建つ遺跡

アクロポリスの周りは断崖絶壁に囲まれており、海抜150メートルの巨大な岩の上に、遺跡が築かれています。市街地からは70メートルほどの高さにあり、遺跡からはアテネ市内を一望できるスポットとしても有名。この場所に、紀元前13世紀頃から宮殿や防御のための城壁が造られました。後に、アクロポリスにはパルテノン神殿などの多くの建物が新しく立て替えられ、現在に至ります。

古代アテネを象徴する「パルテノン神殿」

パルテノン神殿は、アクロポリスの中心に位置し、古代アテネを象徴する神殿とも言われています。全て大理石で造られていて、その姿は当時と変わらず、威厳さを保ち続けているのです。紀元前438年に完成し、アテネの守護神アテナを祀った神殿で、アテネ市内のどこからでも仰ぎ見ることができます。神殿の周りをぐるりと囲む巨大な柱と数には、思わず圧倒されてしまうでしょう。パルテノン神殿も、ギリシャ建築の傑作として、世界文化遺産に登録されています。

アテネ1日観光モデルコース:ハドリアヌス門へ

定番と言える名所

アクロポリス遺跡からハドリアヌスの門までは、歩いて15分ほどで移動できます。周辺にはゼウス神殿があり、セットで訪れると効率よくまわれるでしょう。「アクロポリ駅」からも徒歩4分で移動でき、非常に好立地な場所にあります。132年に完成したハドリアヌス門は、ローマ帝国の王だった、ハドリアヌスの到来を祝い建てられた記念碑です。高さは18メートルあり、シンメトリーのアーチ型が特徴的のハドリアヌス門。目の前で見ると、立派で圧倒されるでしょう。

ギリシャ文化を愛するスポット

ハドリアヌス門はペンテリコン山の大理石を使用しており、古代ギリシャの建築様式の一つ、コリント式の柱が使われています。アーチの上部には2つの碑文が書かれていて、アテナイを建国した王テーセウスの古代都市の横に、新しい都市を築くハドリアヌスを表しているのです。これはギリシャ文化をこよなく愛するハドリアヌスの行いが、民衆に認められた証であり、支持された証でもあります。

ハドリアヌス門周辺にある「Mani Mani」

ハドリアヌス門周辺にある、レストラン「Mani Mani」はおすすめ。ゼウス神殿も周辺に位置するため、軽食やがっつり目のランチなどに利用できます。「Mani Mani」はギリシャ料理のお店で、定番のギリシャグルメから、創作料理までさまざまな料理がいただけるのです。前菜からデザートまでこだわりのある味で、観光客だけでなく、地元の人からも人気を集めています。時間があればぜひ、立ち寄ってみてくださいね。

アテネ1日観光モデルコース:ゼウス神殿へ

アクロポリスを背に建つ壮大な神殿

アクロポリスからゼウス神殿までは、歩いて15分ほどで移動できます。アクロポリスの東側に位置し、周辺は緑に囲まれ、15本のコリント式列柱のみが残された建物がゼウス神殿。オリンポス12神の中で最高神であったゼウスに捧げられた神殿で、「ローマ帝国期の中で建てられた神殿の中では、最大級」と言われています。ゼウス神殿の背景にはパルテノン神殿が見えて、とても豪華な眺めです。

現在は15本しかないコリント式円柱

ゼウス神殿の象徴であるコリント式円柱は、元々は104本ありました。104本もあれば、いかに荘厳で壮大な姿だったか伺えるでしょう。しかし、神殿のほとんどは中世時代に起きた地震によって倒壊し、柱がなくなってしまったと言われています。更に1852年の嵐により柱が1本倒壊し、現在残っている部分だけが生き延びたのです。柱の一つ一つが巨大で、足元に立ってみると今にも覆いかぶさってきそうで、かなり迫力のあるスポットになっています。

遺跡がゴロゴロ転がる名所

ゼウス神殿の北側に行くと、遺跡がゴロゴロ転がっているエリアに到着。ここには古代ローマの時代の家屋や浴場などの遺跡や、柱の一部のようなものが転がっています。これらの遺跡群たちを間近で見られるのも、嬉しいポイントですね。当時の人々の暮らしを想像しながら散策するのも、何か発見がありそうで楽しみの一つになります。ゼウス神殿だけで、1時間から2時間はとっておくようにしましょう。

アテネ1日観光モデルコース:プラカ地区へ

お土産探しにおすすめのスポット

プラカ地区はゼウス神殿から歩いて、10分から15分ほどで移動できる場所にあります。おしゃれなカフェやお土産屋さんが多く立ち並び、連日多くの観光客でいっぱい。ギリシャ定番土産のスノードームやマグカップ、ギリシャでしか買えないマスティハが入ったガムなどが揃います。中にはオリーブの木で作られた食器や石鹸、カラフルで可愛いお土産が至る所にあるため、まさにお土産探しにはぴったりのスポットでしょう。見どころがたくさんあり、見ているだけでも楽しいためおすすめですよ。

ギリシャ定番料理がおいしい「EAT at MILTONS」

プラカ地区周辺にある「Eat at MILTONS」では、ギリシャの定番料理カラマリが食べられます。カラマリとはイカの唐揚げのことで、お店によりソースや味付けが異なりますが、ここのお店は格別においしい。「Eat at MILTONS」のカラマリは、さまざまなハーブで味付けされており、優しい香りと味わいが楽しめます。また、イカの食感もとてもよく、ぷりぷりとした歯ごたえが病みつきになるでしょう。カラマリと一緒に提供されるパンも絶品で、おすすめです。

観光の移動の最中に寄れるレストラン「SCHOLARHIO」

「SCHOLARHIO」はプラカ地区にあるギリシャ料理のレストランで、パルテノン神殿への移動の最中にも寄れる、好立地の場所に位置します。およそ20種類のギリシャ料理を提供していて、どの料理も1000円以内で食べられるので、とても人気。1階にはテラス席があり、プラカの建物や自然を感じながら、食事を楽しめます。ランチにもおすすめですが、深夜遅くまでやっているため、ディナーで利用してみてもいいかもしれません。

アテネ1日観光モデルコース:ローマン・アゴラへ

ローマ時代初期のアゴラの跡

プラカ地区からローマン・アゴラまでは歩いて15分ほどで移動でき、ローマン・アゴラにも見どころはたくさんあります。ローマン・アゴラからは、アクロポリスを見上げることができ、壮大な光景を見られるでしょう。アゴラとは「広場」という意味で、昔は市場や集会場として使われてきたそう。アクロポリスほど大きな遺跡ではありませんが、古代の生活を垣間見られるので、行ってみる価値は十分にある名所と言えます。

ローマン・アゴラの見どころ

ローマン・アゴラの最大の見どころは、かつての古代人の生活を感じさせる遺跡が、残っているところです。遺跡群の中には公衆トイレや風の塔など、保存状態のいいものもありますが、基本的に何に使われていたのかは未だ解明されていません。まだ地中に埋まっている遺跡もあるそうで、謎に包まれた不思議な場所。しかし、古代人が使っていたことには変わりなく、ゴロゴロ転がっている遺跡を見ながら昔の生活を想像するのも楽しいでしょう。

大理石でできた八角形の塔

ローマン・アゴラは、紀元前1世紀から紀元後2世紀頃に最も栄えたと言われています。現在は石柱しか残っていないものの、当時はローマの権力下で、華やかで活気のある市民の生活が営まれていたに違いありません。ローマン・アゴラのもう一つの見どころとして、八角形からなる「風の神の塔」も定番スポット。1世紀に天文学者であったアンドロニコスが建設したもので、それぞれ正確に8つの方角に向いています。アゴラのシンボル的名所なので、ぜひ見てみてください。

アテネ1日観光モデルコース:古代アゴラへ

アテネ観光の名所

ローマン・アゴラ周辺にある古代アゴラは、古代アテネにおいて重要な役割を果たしていた名所。古代アテネの政治や経済、宗教などの中心地として栄え、ローマン・アゴラよりも遥かに大きいです。古代アゴラのほとんどが廃墟化してしまいましたが、建物の面影だけで当時の生活を伺える場所として、定番の名所でもあります。ローマン・アゴラとはまた違った雰囲気なので、どちらも訪れてみるのがおすすめ。

見どころは「テセウス神殿」

テセウス神殿は、ギリシャ国内で最も原型を残している神殿だと言われています。パルテノン神殿と同じ時期の、紀元前450年から紀元前440年頃に建てられました。この神殿には、テセウスとアテナが祀られていて、両者とも手工業者の守護神です。また、テセウス神殿は7世紀から8世紀頃までキリスト教会として使われていたため、保存状態がとてもいいのでしょう。アテネの名所なので、ぜひ訪れるべきスポットです!ローマン・アゴラと合わせて、2時間は余裕を見ておきましょう。

「アッタロスのストア」はもう一つの見どころ

アッタロスのストアはテセウス神殿周辺にあり、こちらも保存状態のいい建物です。紀元前2世紀半ば頃に建てられたアッタロスのストアは、古代のものを復元し、現在は博物館として利用されています。ストアは「列柱楼」と訳され、多くの柱が並んだ多目的建物です。復元されているとは言っても、できるだけ古代に近い外見に復元されているため、いかに古代のアゴラが美しかったことかは想像できるでしょう。博物館には発掘された陶器や彫刻が、展示されています。

アテネ1日観光モデルコース:無名戦士の墓&国会議事堂へ

戦士たちの慰霊のために建造

古代アゴラからは車で約10分、歩いて20分ほどで移動できます。周辺にはアテネ国立公園があり、緑豊かでとても静かな名所です。トルコからの独立を目指した独立戦争や、1821年以降に勃発した戦争で亡くなったり、行方不明になったりした兵士たちへの慰霊の意味が込められています。1932年に建てられ、国会議事堂の正面下の壁面に彫られている記念碑。歴史の背景を感じさせ、とても厳かな気持ちになり、おすすめ。

墓を見守る衛兵

記念碑の両脇には、エヴゾネスと呼ばれる民族衣装を着た衛兵が立っており、1時間ごとに交代しながら墓を見守っています。特に、日曜日の朝に行われる衛兵の交代式は定番で、大規模に行われるため見応え抜群。国によって交代式のパフォーマンスは異なりますが、ここの交代式は動きがゆっくりで、民族衣装がより映えます。パフォーマンスがユニークで、思わずずっとみていたくなるでしょう。

ドリア式の建物「国会議事堂」

国会議事堂は、ドリア式の大理石の柱がとても印象的で、元々は初代ギリシャ国王の王宮として建てられました。1842年に完成した国会議事堂は、ドイツのバイエルン宮廷建築家の、カールトナーが設計を担当しています。王宮としての役割を果たした後、1931年に改造され、国会議事堂として生まれ変わりました。残念ながら中に入って観光することはできませんが、外観だけでも見る価値は十分です。見どころ満載でとても立派な建物に、圧倒されること間違いなし!

アテネ1日観光モデルコース:リカヴィトスの丘へ

アテネで定番の夕焼けスポット

アテネ国会議事堂から、車で10分ほどで移動できる場所にあります。アテネ市内は丘の多い街で有名ですが、リカヴィトスの丘は中心部で一番高い丘です。標高は277メートルで、アクロポリスの丘と対比するように並んでいるため、もう一つのシンボル的名所になっています。リカヴィトスの丘に行くなら、夕日の時間帯がおすすめ。頂上からはアテネ市内周辺の街並みが見えて、そこに夕日が移動していく姿は、本当に感動します。

見どころは小さな教会「聖ゲオルギオス教会」

丘の頂上には、こじんまりとした「聖ゲオルギオス教会」があります。教会の全体は狭くて、ヨーロッパにある定番の教会と比べたら薄暗くて、とても狭いです。しかし、天井や壁に描かれた壁画はとても美しくて、細部にまでこだわった様子が伺えます。こんな高い場所に建つ教会もなかなか珍しく、意外と穴場スポットかも。特別豪華な飾りや装飾はありませんが、小さな教会だからこそ、落ち着いて見学できますよ。滞在時間は、1時間から2時間見るようにしましょう。

豪華なレストラン「オリゾンテス・リカヴィトゥ」

頂上には教会の他、ちょっと豪華なレストラン「オリゾンテス・リカヴィトゥ」があります。セレブ御用達ともあってお値段は少々張りますが、本格的で洗練された地中海料理が楽しめ、非常におすすめ。テラス席は心地よい風が吹き抜け、360度アテネ周辺の街並みが楽しめるスポットとあって、連日多くの観光客で賑わいます。夕日の時間帯はロマンチックな空間を、夜の時間帯はライトアップされたアクロポリス周辺を眺められ、ムーディーな雰囲気を味わえるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、アテネの1日観光モデルコースを紹介していきました。このまわりかたでまわれば時間をうまく使いながら移動できますし、移動もコンパクトなので、定番スポットも多く見られておすすめです。アテネには名所や見どころが多いため、どこからまわろうか迷ってしまいます。しかし、見どころをきちんと押さえておけば、1日でも十分まわれるでしょう。時間を有効に使い、旅の思い出がたくさんできるといいですね!

麻衣
ライター

麻衣

海外旅行が特に大好きです。 これから旅行される方のお役に 立てればと思います。

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