×

マウリッツハイス美術館とは?展示されている有名な作品や見どころをご紹介!

マウリッツハイス美術館とは?展示されている有名な作品や見どころをご紹介!

オランダのデン・ハーグにあるマウリッツハイス美術館をご存知ですか?マウリッツハイス美術館にはあの有名なフェルメールの代表作「真珠の耳飾り」が展示されています。そのほかにも魅力的な作品がたくさん貯蔵されていますので、有名な作品や見どころを紹介していきます。

目次 [表示]

マウリッツハイス美術館をご紹介!

マウリッツハイス美術館ってどんなとこ?

マウリッツハイス美術館

マウリッツハイス美術館はオランダのデン・ハーグにあり、世界的に有名な名画がたくさん展示されています。17,18世紀のオランダ画家の名画が充実しており、世界最高峰の美術館の一つです。美術館自体は国立時術館のように大きな規模ではなく、ゆっくり鑑賞しても1-2時間で見て回ることができます。建物の外観はドールハウスのように美しく、優雅で可愛らしく、内装は名画たちにふさわしいお城のような空間になっています。

マウリッツハイス美術館の歴史は?

マウリッツハイス美術館ロゴ

マウリッツハイス美術館は名前の由来となったマウリッツさんが住んでいた家です。17世紀に建設されたあと、内装は修繕されていますが外観はほとんど当時のままです。この美術館にはオランダ総督オラニエ公とその子供が集めた絵画が中心に収められています。貯蔵されているコレクションの目玉はやはりフェルメール作品です。世界に30から40点しかないと言われているフェルメールの作品のうち3点が貯蔵されています。

マウリッツハイス美術館の見どころ①

「真珠の耳飾りの少女」

真珠の耳飾りの少女

「真珠の耳飾りの少女」ってどんな作品?

「真珠の耳飾りの少女」はオランダの画家ヨハネス・フェルメール(1632-1675年)の作品です。彼が残した数少ない名画のうちの一つで、最高傑作とも称されます。描かれている少女のモデルはフェルメールの娘とも言われていますが、憶測に過ぎず未だ謎となっています。フェルメールの最大の魅力は永遠に時が止まったかのような印象を与える「光の表現」です。また、真珠の耳飾りの少女のターバンでも使われている「フェルメールブルー」と言われる誰をも惹きつける鮮やかな青色も魅力の一つです。さらに、フェルメール自身の生涯においてはわかっていないことも多く神秘的なベールに包まれていることも、作品の魅力を引き立てます。「真珠の耳飾りの少女」は、映画などの題材にも使用されるなど話題の尽きない作品です。

鑑賞ポイントは?

この少女の魅力的な唇には唇の左端や唇の真ん中あたりに白いハイライトがあります。このハイライトで唇のうるおいのある感じを示しています。口元は少し開いており、鑑賞者に何か言いたそうに見えることもあります。これらにより強い印象を与え、鑑賞者の想像力を掻き立てています。

ターバン

ターバンの青色は宝石の「ラピスラズリ」から作ったとても高価な絵の具を用いています。

真珠の耳飾り

大粒の真珠に反射する光を再現し、見たままに真珠の美しさを描いています。一説では歴史的背景を考えると、天然真珠である可能性は低いだろうと言われています。

初めは安売りされていた

この絵画は当初1万円程で売買されていました。状態が悪かったこととフェルメールの収集家がオークションに参加していなかったことなどが理由にあげられます。

口コミは?

マウリッツハイス美術館の公式アプリをダウンロードしてから来場すれば作品の紹介を聴きながら絵画を鑑賞することができます。日本語対応もしてます!また、オーディオガイドを来館してから借りなくて済むのでお得です。口コミのように図鑑と合わせての鑑賞もおすすめです。

Mauritshuis - Google Play のアプリ

マウリッツハイス美術館の見どころ②

「デルフトの眺望」

デルフトの眺望

「デルフトの眺望」はどんな作品?

「デルフトの眺望」はオランダの画家ヨハネス・フェルメール(1932-1675年)の作品です。フェルメールが生まれ育ったオランダのデルフトの町並みを描いた2点ある風景画のうちの一つです。本作品は非常に緻密に描かれており、近くで見るとポワンティエ技法と呼ばれる無数の白い点によりハイライトを際立たせているのが確認されます。さすが光の巨匠と言える作品です。

鑑賞ポイントは?

グレーズ法

白色を巧みに使用し、その上に青を重ねて水面の水の動きや透明感を出しています。

「光の魔術師」と呼ばれたフェルメールは、雲から刺した太陽光を街の右側だけに当て描くことで、絵画の奥行きを強調し、デルフトの建物を立体的に際立たせています。

牛乳を注ぐ女

絵画をよくみると、手前にいる2人の女性のうち左側の女性はフェルメールの作品の「牛乳を注ぐ女」の服装とそっくり同じです。「牛乳を注ぐ女」の数年後に「デルフトの眺望」は描かれており、思い入れがあったのではないでしょうか。

口コミは?

口コミにもあるようにデルフトの眺望を描いた場所が現在も残っています。フェルメールの見た景色と現在の景色を見比べてみるのも考え深いかもしれません。フェルメールの手にかかると、なんの変哲もない景色でも深みのある印象を受ける作品になります。同じフェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」とはまた違った良さがありますね。ちなみにオランダのデルフトという街はとてもメルヘンな印象の街で女子必見の街並みです!石畳の歴史を感じさせる建物とオランダの色鮮やかな花々が調和して、物語の世界に迷い込んだような素敵な街です!また、デルフトにはフェルメールセンターと言われるフェルメールの生き様を見ることができる施設があります。デン・ハーグからデルフトまで30分程度でアクセス可能です。

マウリッツハイス美術館の見どころ③

「テュルプ博士の解剖学講義」はどんな作品?

テュルプ博士の解剖学講義

「テュルプ博士の解剖学講義」はどんな作品?

「テュルプ博士の解剖学講義」はオランダの画家レンブラント・ファン・レイン(1606-1669年)の作品です。レンブラントは17世紀に最も活躍した巨匠です。レンブラントの作品は、暗闇の中に光を当てるような表現で、白を利用し鑑賞者に見せたいところを際立たせています。レンブラントの作品を見ると足を止めずにはいられません。オランダの国立美術館に貯蔵されている「夜景」も名画で、見る価値ありの大作です。またレンブラントは一軒家に弟子を複数人住まわせ指導をしていて、多くの作品は弟子と共に作成しています。レンブラントは弟子が描いた完成間近の作品に仕上げをする形で数多くの作品を世に送り出しており、さながら絵画の工場のような仕組みをとっていました。

鑑賞ポイントは?

心理的表現

レンブラント作品の登場人物の表情には一人一人違う感情が読み取れます。人の感情を巧みに表現することに長けていました。この作品では講義を受けている人々の好奇心や学習意欲までくみ取れますね。

死体

レンブラントの作品にはたびたび見られる死人。顔面蒼白感をうまく表現しています。

口コミは?

実はこの絵には医学的な間違いがあります。医学に詳しい方はすぐに見つけられるかもですが、解剖学がわからなくても名画の間違いに気づくと密かに楽しいかもしれません。また、解剖学講義を受けている人たちの表情や目線に注目してみてください。目線を追ってみると不思議な感覚を抱くと思います。レンブラントワールドへ迷いこみましょう!

マウリッツハイス美術館の見どころ④ 

「雌牛」

「雌牛」はどんな作品?

「雌牛」はオランダの画家パウルス・ポッテル(1625-1654年)の作品です。羊などの家畜がリアルに描かれ、牛の周りを飛び交うハエや足元の糞やカエルなどが細やかな描写で描かれています。また、この作品は横幅が3mもあるとても大きなサイズになっています。ポッテルはオランダでの動物画の第一人者で、結核のため28歳の若さで亡くなっています。

鑑賞ポイントは?

時代背景

当時は現在のようなチューブに入った絵の具はありませんでした。そのため絵の具は画家がアトリエで手作りしていたため風景画はアトリエの中で描かれていたのです。農村の木陰で描くポッテルを想像してしまいますが現実的に難しいでしょう。

等身大

「雄牛」は巨大作品でほぼ等身大の大きさに動物たちが描かれています。近くで鑑賞しても細やかな描写でとても丁寧に仕上げています。動物たちの匂いも感じられそうです。ポッテルはなくなる28歳までに動物たちの絵を多く残した才能溢れた画家でした。

口コミは?

この作品は細かいところまでリアルに描かれていることもあり実際に目で見たくなりますね。この口コミのように顔をできるだけ近づけて見てみましょう!新たな発見があるかもしれません。今にでも動き出しそうな動物のいきいきした姿が描かれています。あまりの描写にあなたもきっと足を止めずにはいられないでしょう。

マウリッツハイス美術館のおみやげ

ここでしか買えない有名名画のおみやげがたくさん?

おみやげコーナーはやはり代表作の「真珠の耳飾りの少女」のグッズで溢れています。本物を鑑賞したあとはおみやげを一つは購入したくなってしまうことでしょう。真珠の耳飾りの少女グッズは洋服から文房具、スマホグッズまでさまざまなおみやげがあります。おみやげショップの営業時間も開館時間と同じです。マウリッツハイス美術館のおみやげショップで有名作品の名画たちのグッズをGETしましょう!もちろん真珠の耳飾りの少女グッツ以外のおみやげも多数あります。

マウリッツハイス美術館の基本情報

営業時間は?

マウリッツハイス美術館館内

開館時間&閉館時間

  • 月曜13am-6pm
  • 火曜〜日曜10am-6pm
  • 木曜10am-8pm
  • 休館日11/5 ,12/25,1/1 (要事前確認 )祝日期間中は特別営業時間

料金は?

マウリッツハイス美術館パンフレット

入館料金

  • 大人料金€15.5 
  • 団体料金15名以上で€14
  • 子供料金18歳以下無料
  • 日本語マルチメディアガイド料金€3.5

その他備考

  • 車椅子でも全ての階へ利用可能です。
  • 公式ページから予約も可能ですが予約しなくても入場可能です。
  • 期間展示あり。(公式HPへアクセスしてチェックしてから行きましょう)

マウリッツハイス美術館公式HP

アクセス情報

Photo byTama66

オランダスキポール空港から電車intercityでデン・ハーグ中央駅まで約40分(料金は8.5€〜)でアクセス可能です。またオランダの観光地アムステルダムからも電車で1本でアクセス可能です。デン・ハーグ中央駅から徒歩で10分です。路面電車またはバスでアクセスすることもできます。ロッテルダムからのアクセスも電車で45分程度です。

まとめ

真珠の耳飾りの少女を見る人

今回は有名名画作品を4つご紹介しましたが、まだまだ見どころある名画がたくさん貯蔵されています。空港からもアムステルダムからも電車で一本とアクセスしやすい立地で、見どころ満載の美術館を休館日をチェックの上ぜひ足を運んでくださいね。※オランダの美術館巡りをお考えの方は「ミュージアムカード」がお得です。€64.9で1年間オランダ全土の美術館・博物館が入場無料。(但しオランダに住所がある方のみ)しかし、旅行者も仮カードをその場でもらえるので仮カードで5箇所までなら入場可能です。4箇所以上美術館等に行かれる予定の方は入場料金が断然お得ですよ!オランダにはたくさんの美術館があり数多くの有名名画が溢れています。

時間が余ったらデン・ハーグ観光もいかがですか?

  • 「エッシャー美術館」彼の世界的に有名なだまし絵作品の数々を思う存分鑑賞できますよ。
  • 「ノールドアインデ宮」オランダ王室の執務宮殿です。中には入れませんが、真っ白な宮殿と銅像は美しいです。
  • 「パノラマメスダフ」ヨーロッパ最大の360度パノラマ画があります。圧巻の巨大絵画です。
  • 「マドローダム」オランダを25分の1に縮小したテーマパーク。

mao
ライター

mao

オランダ在住で旅行好きなのでヨーロッパに関する記事などを中心に書いて行きます( ^ω^ )

今、あなたにオススメの記事

関連記事

人気ランキング