フィンランドでオーロラが見られる場所や確率は？絶景を見るための情報をご紹介！

オーロラは北緯60〜70度あたりのオーロラベルトと呼ばれる地域で見られる神秘的な発光現象です。大気中の粒子が衝突することで生じますが、詳細なメカニズムについては未だ多くの不明な点があります。オーロラは年間を通して発生し、「雲がなく天気が良いこと」「暗いこと」の条件がそろっているときによく見えます！

フィンランドはヨーロッパの中で日本から最も近く、「森と湖の国」と言われるほど自然が豊かな国です。サンタクロースや童話ムーミンの舞台になっていることで知られています。北欧デザインのマリメッコやサウナ発祥の地であることから、男女問わず人気な観光地です。

フィンランドの気候はメキシコ湾流のおかげで高緯度のわりには穏やかで四季もあります。オーロラが見える北部では、夏の平均気温は15度前後、冬は−10度前後ですが、湿度が低いため体感温度はそこまで寒くないでしょう。北極圏以北のラップランド地方では夏場は太陽が沈まない白夜になり、冬は太陽が昇らない極夜となります。

フィンランドの治安は他のヨーロッパ諸国に比べても良いです。しかし、旅行客を狙う犯罪はやはり見受けられるので、特に人が集まる駅や空港などでは荷物から目を離さないようにしましょう。

フィンランドへのアクセスは、日本からヘルシンキ・ヴァンター国際空港への直行便が出ており、飛行時間はおよそ10時間です。オーロラが見られる北部に行く際は、ヘルシンキ空港を経由します。フィンランドはシェンゲン協定加盟国なので、滞在日数が90日以内の場合はビザの取得は不要です。

フィンランドでオーロラが見られる時期は、気候が比較的安定している2〜3月と9〜11月です。時間帯はオーロラ活動が活発になる23〜25時にきれいな光景が1番期待できます。

ただ、オーロラは晴れた日で空が暗いときに発生しやすいため、夜でも明るい夏場は肉眼で見ることは厳しいです。

フィンランドでオーロラが見られる確率は、最適な時期に訪れたとしてもおよそ50%でしょう。オーロラは自然現象なので、気候や太陽活動に左右されます。年間を通して一定日数雨が降ることも要員の一つです。確率的にはカナダのイエローナイフやアラスカよりも低いですが、その分観光で楽しみましょう！

フィンランドでオーロラが見られる場所は、北部にあるラップランド地方です。北極圏にあたるこの地方には、きれいなオーロラが見られるリゾート地が数多くあります。観光施設やショッピングセンターでは英語を話せる上に、とても親切な人が多いです！

サーリセルカはフィンランド最北にあるリゾート地です。フィンランドで2番目に大きい「ウルホ・ケッコネン国立公園」があり、野生のトナカイやライチョウがたくさんいます！別世界のような雪景色の大自然を満喫できるアクティビティが豊富で、多くの観光客が訪れます。

Kakslauttanen Arctic Resortでは、森に並ぶグラスイグルーに宿泊すると、部屋の中からオーロラを鑑賞できます。ベッドから光のカーテンを一晩中見てみるのはいかがでしょうか。すてきな夜を過ごせることは間違いなし！サウナやレストランもあるので、1日中楽しめます。

サーリセルカには、飛行機を利用しましょう。ヘルシンキ空港からサーリセルカ中心地に最も近いイヴァロ空港へ向かう便は1日2便ほどあり、およそ1時間半のフライトです。イヴァロ空港からは空港バスやタクシーを利用し、約30分で街の中心地に到着します。

ロヴァニエミにはサンタクロース村があります。本物のサンタさんが住んでおり、一緒に記念撮影ができたり、トナカイと触れ合えたりと大変人気なスポットです。アルウティクムと言う博物館では、ラップランドの自然や歴史、ロヴァニエミにあった悲しい過去を見学できます。衣装や生活が再現されていて、とても楽しめます。

Apukka Resortは、ロヴァニエミの中心地から少し離れたところにあります。ロッジの天井がガラス張りとなっており、暖かいベッドの上で寝ながらオーロラを鑑賞できます。氷で作られたキャビンもあり、貴重な宿泊体験をしてみるのもおすすめです！

ヘルシンキからロヴァニエミへのアクセスは、飛行機がおすすめです。ヘルシンキ空港からロヴァニエミ空港まで、およそ1時間20分です。空港からは市内中心地までエアーポートタクシーが運行しています。その他にもヘルシンキからは夜行バスや寝台列車を利用するのもおすすめです！

イナリは湖の湖畔にある小さな街です。Siidaという複合施設では、先住民族のサーミ人やラップランドの文化が展示されています。当時の生活体験ができ、その暮らしに魅了されることでしょう。他の場所に比べ、鑑賞スポットとしてはまだマイナーなため、あかりが少なく街のどこからでもオーロラが見やすいです！

Inari Aurora Resortはイナリ湖に近く、徒歩圏内でオーロラを鑑賞できます。スノーアクティビティスポットにも行きやすいため、イナリ観光の拠点にするには最適なリゾートホテルです。

イナリには、バスがおすすめです。サーリセルカからバスが1日に3〜4本運行されています。イヴァロ空港が最も近い空港ですが、エアーポートタクシーなどはありません。事前にホテルやタクシーを予約しておく必要があります。

オーロラ鑑賞は完全に暗くなる夜に実施するため、日中の過ごし方に困ってしまうかもしれません。そこで、ラップランドならではのスノーアクティビティを体験できる現地ツアーを紹介します。オーロラリゾート地はツアーも充実しているため、1日中楽しめますよ！

スノーモービルは最高速度140kmほどにもなる雪上用のバイクです。ラップランドではスノーモービルを所有している家庭も多くあります。現地では、スノーモービルでオーロラ探索をするツアーが人気です。ツアーでは、防寒着など必要なものは貸してもらえるので、別途準備するものはなく気軽に行けますよ！

数匹のシベリアン・ハスキーが引くソリに乗る体験ができます！犬ぞりは結構スピードがでますが、操縦は舵取りとブレーキをかけるだけなので、初心者でも簡単に習得できます。けなげにソリを引っ張るハスキーの姿はかわいくたくましいです！

トナカイはフィンランドの象徴的な動物です。そのトナカイが引くソリに乗って雪景色の中を探検してみるのはいかがでしょうか。そのおっとりした性格に癒やされること間違いなし！ラップランド地方では、トナカイを食べる習慣があるため、レストランではトナカイ肉のソテーなどもあります。

たき火をしながらオーロラを待ち構えるツアーに参加してみるのはいかがでしょうか。オーロラは時空間的に変化をする現象なため、よく見えるスポットに行っても、すぐに発生するとは限りません。さまざまな国籍の方が参加しているので、話しながらたき火で暖を取り、ソーセージなどを食べながら待つのも楽しいです！

オーロラ鑑賞時の気温はー10度を下回るため、防寒対策が欠かせません。風を通さない厚手のジャケットや保温効果があるインナーを着るのはもちろん、スノーブーツを履くことが理想です。肌が露出していると皮膚が荒れるため、保湿クリームなども欠かせません。ツアーの場合は防寒具などが準備されています。

フィンランドのラップランド地方では、幻想的できれいなオーロラが見られます。スノーアクティビティを堪能できる現地ツアーも多くあり、すてきな思い出になることでしょう。北米方面のオーロラリゾート地に比べてアクセス面も充実しているので、ぜひ訪れてみてください！