目次 [表示]
- スペインの国鉄Renfe
- スペインRenfeの列車
- Renfeの乗り方
- 乗り方①:チケットを準備する
- 乗り方②:出発ホームの確認
- 乗り方③:主要駅では手荷物検査がある
- 乗り方④:大きい荷物は荷物置きへ
- Renfeチケットの買い方①:窓口
- 窓口での買い方①:窓口の種類
- 窓口での買い方②:チケット購入
- 窓口購入は1時間以上の余裕をもとう
- Renfeチケットの買い方②:券売機
- 券売機の使い方①:言語とチケットタイプを選択
- 券売機の使い方②:行き先と人数を選択
- 券売機の使い方③:乗車日時を選択
- 券売機の使い方④:座席指定
- クレジットカードはタッチ決済(Paywave)のみ
- Renfeチケットの買い方③:事前予約
- 62日前から事前予約可能
- 事前予約編①:公式サイトでの買い方
- 事前予約編②:日本語の購入代行サイトでの買い方
- Renfeでスペインの旅を楽しもう!
スペインの国鉄Renfe
Renfe(レンフェ)は、スペインの国が運営する鉄道です。首都マドリードを中心に東西南北に延び、主要都市につながっています。Renfeは定時運航率が99.9パーセントと、ほぼ正確に運行されているので、旅行者も安心して利用できます。
Renfeの乗り方、チケットの買い方・使い方を覚えれば、スペイン旅行がさらに楽しいものになるでしょう。
スペインRenfeの列車
Renfeの列車は、大きく分けると3種類になります。
- AVE/AVANT(アヴェ/アヴァント):マドリード~バルセロナ間など長距離間を走る高速列車
- Media Distancia(メディア・ディスタンシア):セビリア~カディス間など中距離間を走る列車
- Cercanias(セルカニアス):近距離を走る列車
長距離列車の座席クラス
長距離列車の座席は、下記の3つのクラスに分かれています。
- Preferente(プレフェレンテ):1等クラス。3列シートでエンターテインメント機器つき・距離により食事つき
- Turista・Plus(トゥリスタ・プラス):1.5等クラス。3列シート、食事なし。
- Turista(ツーリスタ):2等クラス。4列シート、食事なし。
Renfeの乗り方
Renfeの長距離列車であるAVE・AVANTに乗るときは、改札機がない駅や手荷物検査など、日本の乗り方と少し異なる部分があります。チケットの記載内容、乗り方の流れ、注意事項を事前に把握し、現地で戸惑わないようにしましょう。
乗り方①:チケットを準備する
オンラインで事前予約した場合、Renfe公式アプリを使っていればスマホ表示でもOKですが、そのほかの手段の場合は紙に印刷する必要があります。印刷するのを忘れてしまったときは、現地駅の自動発券機でも印刷できますのでご安心を。
チケットの記載内容
乗車チケットに書かれている項目は、以下の通りです。車両と座席をしっかり確認しておきましょう。
- Fecha(日付)
- Salida(出発地)
- Llegada(到着地)
- producto(列車の種類)
- Coche(車両)
- Plaza(座席)
乗り方②:出発ホームの確認
出発ホームを電光掲示板で確認します。Salidas(出発) とLlegadas(到着)とふたつあるので、乗るときはSalidas(出発)の提示板をチェックしましょう。日本の電車と違い、出発するホーム番号が突然変更になることもよくあるので、列車に乗る前に必ず確認してください。
乗り方③:主要駅では手荷物検査がある
Renfeには改札機がない駅があり、その場合はホーム入り口で改札係員がチケットをチェックします。主要駅でAVEなどの長距離線に乗る際、改札を通ったあと持ち物検査があります。すべて通過したらホームへ進み、チケットに記載されている車両と座席番号を探しましょう。
乗り方④:大きい荷物は荷物置きへ
列車に持ち込み可能な重量は、荷物1つにつき2キログラムまで。スーツケースなどの大きい荷物は、車両入口に設置してある荷物置きへ。リュックなど小さめの荷物は、座席上の荷物棚に入れましょう。当然ですが、貴重品は肌身離さず持っていてくださいね。
Renfeチケットの買い方①:窓口
片言でもスペイン語が分かる方や、とにかく挑戦してみたい方は、窓口購入もいい経験になるでしょう。駅の改札窓口では英語が通じないことも多く、事前に行き先や出発の希望時間などを紙に書いておくとスムーズに購入できます。
窓口での買い方①:窓口の種類
マドリードやバルセロナなどの大都市は、改札窓口に種類があり、当日券と前売り券で買う窓口が違います。
- Salidas Hoy(当日出発)
- Salidas otoros dias(他の日に出発)
窓口での買い方②:チケット購入
窓口内に券売機がある場合はどちらかを選び、番号札を取ります。電光掲示板に自分の番号が表示されたら、提示された番号のカウンターに行きましょう。スペイン語がわからなくても、行き先と日時を言えば購入できますが、満席の場合などに備えて、必要最低限の単語は覚えておくことをおすすめします。
購入時に役立つスペイン語
困ったときのお助け単語をピックアップしました。窓口・改札係員との会話に使ってみてください。
- billete(ビジェテ)=切符
- ida(イダ)= 片道
- ida y buerta(イダ イ ブエルタ)= 往復
- Pasillo(パシージョ)=通路側
- Ventana(ベンタナ)=窓際
- un viete para Barcelona.(ウン ビジェテ パラ バルセロナ)=バルセロナ行きのチケット
窓口購入は1時間以上の余裕をもとう
マドリードやバルセロナなどの大都市の改札窓口は、非常に混雑していることがあります。窓口でチケット購入するときは、1時間は並ぶとみておきましょう。このほかに手荷物検査などもありますので、出発時間から逆算し、時間に余裕をもった行動をおすすめします。
Renfeチケットの買い方②:券売機
Renfeの券売機はタッチパネル式になっており、スペイン語のほか英語にも対応しています。クレジットカードのみ可能な券売機のほか、現金・クレジットカード支払いの両方ができる券売機もありますので、希望の支払い方法ができるものを選ぶ必要があります。
券売機の使い方①:言語とチケットタイプを選択
まずは、言語を選択します。はじめはスペイン語で表示されているため、画面下にあるイギリス国旗マークをタッチして、英語表示に切り替えましょう。
次は、右上に位置するPurchase(購入)ボタンをタッチ。続けて、SINGLE(片道)か、SNGLE AND RETURN(往復)を選択し、次に進みます。
券売機の使い方②:行き先と人数を選択
主要都市であれば、はじめから画面上に表示されているため、希望都市をタッチします。表示されていない都市に行く場合は、MORE DESTINATION(その他の行き先)をタッチしましょう。
希望の行き先を選択したら、画面下部の人数を入力します。行き先・人数を選択し終わったら、Acceptをタッチし次に進みます。
券売機の使い方③:乗車日時を選択
当日の運航便が表示されます。違う日のチケットを買いたい場合は、画面右下のChenge travel date(旅行日の変更)を選択してください。カレンダーが表示されるので、希望日を選びます。
次は時刻の選択です。表示されたなかから、希望出発時刻をタッチします。希望の便が決まったら、料金部分をタッチし、次に進みます。
券売機の使い方④:座席指定
この時点で、確認画面が表示されます。選択に間違いがないか確認したら、画面下部の真ん中のChoose seat(座席指定)ボタンをタッチし、座席指定をします。なお、割引チケットの場合は座席指定はできません。
すべての選択が完了したら、Acceptをタッチします。画面を確認し、指示に従って支払いをしてください。
クレジットカードはタッチ決済(Paywave)のみ
Renfeの券売機にはクレジットカード挿入口などはなく、タッチ決済(Paywave)のみとなっています。日本でPaywaveに対応しているカードは「Visaタッチ決済」など、グローバル規格の電子マネー(NFC Pay規格)が付帯されているものになります。
旅行前に、自分のクレジットカードがPaywaveに対応か確認しておくとよいでしょう。
Renfeチケットの買い方③:事前予約
Renfeは近距離列車のCercaniasを除き全席指定のため、当日にチケットを買おうとしても空きがない場合もあります。乗車する日時があらかじめ決まっているときは、事前予約をしておくといいでしょう。
オンラインの事前予約は、公式サイト・チケット購入代行サイトが利用できます。どちらにもメリット・デメリットがありますので、自分にあったサイトを利用しましょう。
62日前から事前予約可能
Renfeのチケットは基本的には62日前から購入が可能です。ただし、大幅なダイヤ改正直前などは購入がブロックされ、運行日の2週間前からしか購入できないといったこともあるようです。
事前予約編①:公式サイトでの買い方
Renfe公式サイトは日本語に対応していませんので、英語表示にするとよいでしょう。表示がスペイン語に戻った場合、PCの場合は画面上の「Welcome」を、スマホの場合は画面右上の地球マークから「Welcome」を選択すると英語に戻ります。
購入手順
トップページのフォームに、出発地・到着地・乗車日・人数の順に入力。確認が終了したら「BUY」を押します。続けて、便を選び乗客情報を入力。この際に、身分証明書としてパスポート番号が必要になりますので、事前に準備しておきましょう。座席を指定したら、支払い方法を選択。
クレジットカードかPayPalを選び、支払い手続きに進み完了です。
日本のクレジットカードは決済に失敗することも
日本のクレジットカードだと決済に失敗するという声が多く聞かれます。手持ちのカードで失敗してしまった場合は、Paypal支払いを検討しましょう。Paypalは、スペインだけでなくヨーロッパ・アメリカなどではメジャーな支払い方法なので、アカウントを持っておくと便利ですよ。
早期割引のPromoは最大割引70パーセント
長距離列車のAVEなどは、早割料金Promo(プロモ)を利用すると、最大料金割引が70パーセントになります。ただし、キャンセルや変更ができません。Promo+(プロモプラス)なら、料金が最大65パーセント割引になり、有料でキャンセルや列車の変更も可能です。
また、1年以内に同じルートを往復する場合は、往復割引として料金が20パーセント引きになるのでお得です。
事前予約編②:日本語の購入代行サイトでの買い方
言語に自信がない人は、「レイルヨーロッパ」などの購入代行サイトを利用すれば日本語で予約可能です。ただし、Renfeの公式サイトで購入するよりも料金が割高になりますので注意してください。時期によって最大料金割引60パーセントとなるキャンペーンを行うサイトもあるので、利用する際はチェックしてみましょう。
Renfeでスペインの旅を楽しもう!
Renfeは、スペインを効率よくまわるうえで欠かせない鉄道です。乗り方や券売機の使い方などをマスターして、スペイン旅行をさらに上質なものにしましょう。繁忙期は予約で埋まってしまうことも多いため、事前予約することをおすすめします。早割料金を使えばさらにお得な旅になりますよ!