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フィリピンの地域ごとの治安情報をご紹介!空港などの治安はどう?

フィリピンの地域ごとの治安情報をご紹介!空港などの治安はどう?

治安が不安視されるフィリピンは地域によって治安に大きな差があります。セブ島など人気観光地があるフィリピンの現在の治安はどうなのか、治安が悪い地域や犯罪について調べています。フィリピン旅行を満喫するため、事前に知っておくべき情報をご紹介します。

目次 [表示]

フィリピンってどんなところ?

マニラ
Photo bydylanagonzales2011

フィリピンは7107の島で構成された島国国家です。フィリピンの首都マニラは近年めざましい経済発展を遂げていて、新興都市も増えています。フィリピンといえば、今までは犯罪というイメージでしたが、近年は語学留学先として人気。新興都市は街並みも整備されて美しく、多くの日本人も暮らしています。

フィリピンと日本の関係

フィリピン国旗
Photo by Trishhhh

フィリピンと日本の関係は16世紀までさかのぼります。当時から日本は貢物を送り、マニラに住まわせててもらいましたが、日本の鎖国により一時関係は断絶されていました。その後、フィリピンは独立を目指し米西戦争が勃発。アメリカが独立を認めたものの、フィリピンは不信感を抱き戦い続けます。このとき独立を支援したのが日本です。この頃、日本人は道路建設などで移住、さらに人手が足りない農園経営などに日本人が着手しました。しかし、1945年に日本が戦争に敗北し、終戦。同時に日本軍はフィリピンから撤退します。翌年の1946年にフィリピンは正式に独立しました。

親日国フィリピン

フィリピン夕日
Photo by Roubs

戦後、日本はフィリピンに対して1900億円の賠償金を支払いました。さらにODA(政府開発援助)をはじめ、インフラなどの援助を現在も続けています。一度は侵略したものの、その後の援助などで現在フィリピン人にとって日本は、身近な国で肯定的に見ている人が増加。台湾をはじめ親日国はありますが、フィリピンは世界の中でも名高い親日国となっています。

フィリピンの治安

マニラ
Photo by Jason Bagley

首都マニラは17の行政区域で構成されていて、区ごとで治安が違います。また、観光地として人気のセブ島など、フィリピンの治安は日本人が思っている以上に幅があるのが現状です。ここでは、フィリピンの治安で心配となる事案について説明します。

大統領が変わって治安が変化

ピースマーク
Photo byPublic_Domain_Photography

汚職や麻薬がらみの犯罪が多かったフィリピン。2016年にドゥテルテ大統領が就任し、ドラッグ使用者の取締を強化しました。これにより、治安は大きく変化し、良くなってきています。それでも、日本と比べ犯罪件数は多く、強盗や殺人にいたっては日本の10倍以上発生しているのも事実です。過去と比べていいとはいえ、日本の感覚でいるとトラブルに巻き込まれる可能性があります。

フィリピンの治安で心配なこと①殺人事件

殺人イメージ
Photo byPublicDomainPictures

フィリピンでは、1年に平均5人の日本人が殺人事件に巻き込まれるといわれています。フィリピン在住の日本人が1700人ということを考えると、発生率はかなり高いのです。殺人事件に巻き込まれているのは、配偶者がフィリピン人である、もしくは暴力団関係者や麻薬関係がほとんど。観光客や留学生が殺人事件に巻き込まれるケースはほぼありません。

フィリピンの治安で心配なこと②テロ

爆弾イラスト
Photo byOpenClipart-Vectors

フィリピンでは2016年に、首都マニラで爆発事件などが相次いで発生し死傷者が出ました。現在マニラでは、これらテロは起きておらず、外務省の危険情報(2019年11月現在)でも特に警告は出ていません。しかし、ミンダナオ島にはイスラム過激派がいて、フィリピン政府と対立。現在もその状況が続いているので、テロが絶対に起きないという保障は無いといえるでしょう。

フィリピンの治安で心配なこと③女子旅

女子旅
Photo by pattyequalsawesome

ドゥテルテ大統領の取り締まりにより、治安が良くなってきているフィリピン。危険エリアに近づかないなど注意をすれば、女子旅も満喫できるほどです。いくら治安が良くなっているとはいえ、いい地域と悪い地域ははっきりしています。夜の一人歩きや複数の女子で出歩けるのは、マニラならマカティ市やBGCなど特定地域。それでも、女子旅の場合は安全対策を万全にしておかなければ、犯罪に巻き込まれる可能性があることは否定できません。

女子旅はナンパに注意!

フィリピンでは、強盗や殺人の発生件数が日本の10倍と説明しましたが、実は性犯罪なども日本の約10倍起きています。女子の一人旅、もしくは女子グループだとナンパが多く、性犯罪に巻き込まれる可能性があるのは否定できません。声をかけられても、無視をするようにしてください。特に夜だと犯罪に巻き込まれる可能性が高まります。

フィリピンの治安で心配なこと④強盗・強姦

強盗イメージ
Photo byUSA-Reiseblogger

日本と比べると。強盗や強姦などの発生率が高いフィリピンですが、国連犯罪事務所の統計によると、アメリカやイギリスなどを比べると実は低いという調査結果がでています。もちろん、日本と比べると危険なのは変わりないので、常に犯罪に巻き込まれないよう注意することが大切です。

フィリピンの治安で気をつけるべき地域や場所

マニラ
Photo bygeric10

続いては、フィリピンの地域別による治安の状況を見ていきましょう。ここではフィリピン観光で欠かせない主な地域をリサーチしています。すると、意外な場所の治安が悪いということがわかりました。

フィリピンの地域別治安①空港

アキノ空港
Photo by12019

意外かもしれませんが、フィリピンのニノイ・アキノ空港は、フィリピンでもっとも治安が悪い場所のひとつといわれています。本来なら安全対策が万全なはずの空港。しかし、ニノイ・アキノ空港は「世界で最悪のターミナル」に選ばれたこともあります。原因は空港のタクシーのぼったくりをはじめ、窃盗やスリが横行しているため。マニラに行く際、避けて通れない場所なので、常に注意が必要です。

空港職員による恐喝も

空港内での窃盗やタクシーのぼったくりだけではありません。「世界で最悪のターミナル」と呼ばれる理由のひとつが、空港職員による犯罪です。主なものとしては、荷物のX線検査の際、引っかかるようなものを意図的に入れ、罰金を払わせるという恐喝。支払いを拒否すると逮捕され、巨額な保釈金を要求されます。ドゥテルテ大統領になり、これら恐喝が減ってはいるものの、全く無くなっているわけではありません。

フィリピンの地域別治安②マニラ市内

マニラ市内走る車
Photo by kanegen

マニラの経済中心地マカティやグローバルシティなどの新興都市の治安は大変良く、日本と変わらないくらい安全と言われています。また2019年11月現在、外務省の危険情報では、「十分注意」のレベル1です。以前と比べ、かなり治安がいいマニラ市内。犯罪発生率は日本より高いものの、日本人観光客の殺人や誘拐のリスクが低くなっています。

興味半分でスモーキーマウンテンには行かない

世界的に知られるスラム街のスモーキーマウンテンですが、どうしても犯罪率は高くなってしまいます。軽はずみな気持ちで行くと、トラブルに巻き込まれる…ということが無いとはいえません。どうしても行きたい場合は、ツアーを利用するなど、安全対策をしっかりしましょう。

フィリピンの地域別治安③セブ島

セブ島のビーチ
Photo bylejeemae

フィリピンの観光地として有名なセブ島は、犯罪率が低く、安全な都市といわれています。しかし、100パーセントの安全はありません。貧困層やホームレスもいますから、これらエリアを避けることが大切です。また、暗い道や夜の繁華街は危険率が上がります。特に夜の路地裏では薬の売買など行われることもあるので、注意が必要です。

マクタン島では夜出歩かない

セブ島と橋でつながるマクタン島は、高級リゾート地。治安がいいと思われますが、リゾート地以外は、外灯が無く夜は真っ暗になってしまいます。日本なら高級リゾートは治安がいいのですが、フィリピンではそうではありません。夜のマクタン島は、リゾートエリアから出ないようにしてください。

フィリピンの地域別治安④ミンダナオ島

ミンダナオ島の町
Photo by Gary Lee Todd, Ph.D.

自然に恵まれているミンダナオ島では、ビーチはもとより森林や洞窟探検など観光スポットが満載。しかし、農村部には イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)に忠誠を誓ったアブサヤフという過激派グループがいます。アブサヤフは外国人をターゲットにした誘拐や、爆弾テロなどを行っていて、外務省は 渡航中止勧告のレベル3(地域に認定(2019年11月現在)。美しいビーチを誇るミンダナオ島ですが、渡航しないでください。

フィリピンで注意すべき犯罪

マニラの街並み
Photo bynellybois

フィリピンの治安で注意すべき地域に続いて、フィリピン国内で起こっている犯罪について説明していきます。犯罪率が減っているものの、日本より圧倒的に犯罪率は高いため、危険回避できるよう心構えが必要です。

フィリピンで注意すべき犯罪①強盗

手錠と金塊
フリー写真素材ぱくたそ

どれだけ治安が良くなったとはいえ、フィリピンでは未だ強盗事件が相次いでいます。強盗事件では過去、フィリピン在住の日本人も被害にあって亡くなりました。一般的な強盗は、銃器などで脅し金品を奪うケースですが、警察官を装って車に連れ込んで金品を奪うということも。また、セブ島などでみられるのが「睡眠薬強盗」です。日本語を使って声をかけ、食事に誘い、飲み物に睡眠薬入れて眠ったところで金品を盗むというものです。声をかけるだけでなく、食事に誘われたら悪い相手だと疑ってください。

フィリピンで注意すべき犯罪②スリ・置き引き

ポケットから出ている財布
Photo bystevepb

観光客が頻繁に被害にあうのが、スリや置き引きです。治安の悪いエリアにはストリートチルドレンがいて、彼らは集団で観光客を取り囲み、スリや置き引きといった犯行を行います。また、カフェなどでバッグから財布やスマホを抜き取られる、歩きスマホに夢中になっている間に、財布をすられるなど犯罪は多岐に割っているので、常に注意しておくことが大切です。

ジプニーには乗らないで!

マニラやセブ島の公共交通機関ジプニーでは、観光客を狙ったスリや置き引きが増えています。ジプニーでは治安の悪いエリアを通ることも多く、窓際に座っていると、信号待ちの間に外から荷物をひったくられるというケースも。また、乗客が少ないと、犯行が行われやすいので、すぐに降りるなど気を付けたほうがいいでしょう。特に居眠りなどもってのほか。目が覚めると荷物が無くなっていた!ということになりかねません。

フィリピンで注意すべき犯罪③タクシー強盗やぼったくり

マニラのタクシー
Photo by thumbbook

海外のどの国でもあいやすい犯罪が、タクシーのぼったくり。メーターを改造し、どんどん料金が上がる、距離に合わない高い料金を吹っかけてくるなどです。中には、タクシーの運転手に銃器を突きつけられ、強盗されるというケースもあります。狭い密閉空間になってしまうタクシーですから、細心の注意が必要です。

フィリピンで犯罪に巻き込まれないようにするためには?

歩く後姿
Photo byFree-Photos

どんなに治安がいいとはいえ、犯罪はどこでも起こりうることです。フィリピンでは治安が悪い地域を避けるのは当たり前ですが、それ以外に注意したほうが良いことがあります。

  1. めだたない服装や行動をとり、周囲の環境に溶け込むようにする
  2. 個人情報の管理は徹底的に
  3. 歩きスマホはしない
  4. 街歩きの際、常に周囲に気を配る
  5. バッグなど所持品をしっかり管理し手放さない
  6. ジプニーなど公共交通機関の利用は可能な限り避ける

フィリピンは危険な地域を避ければ大丈夫

マニラの公園
Photo by xiquinhosilva

2016年にドゥテルテ大統領が就任して以来、治安が良くなってきたフィリピン。平和な日本と比べると犯罪率は高いのですが、世界的には決して犯罪が多いわけでないことがわかりました。特に女子旅の場合は夜も昼も危険な地域に行かない、荷物をしっかり持っておくなど、基本的な注意を怠らなければフィリピン旅行を満喫できるでしょう。いい旅をするには、自分で身を守ることが大切です。旅行する前に「外務省海外安全ホームページ」で、最新の情報を確認するようにしましょう。

外務省 海外安全ホームページ
海外に渡航・滞在される方々が自分自身で安全を確保していただくための参考情報を公開しております。
ことら
ライター

ことら

旅行大好き!国内は40県仕事含め訪れ、海外も北米・アジア・ヨーロッパなどを旅しています。特に香港は年に数度行くほど大好きな土地です。皆様の旅行が素敵なものになるようお手伝いします!

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