マレーシアで話される言語は？旅行で使える便利なフレーズをご紹介！

旅行する時に気になることはたくさんありますよね。気候、物価、言語、食事などなど。本記事ではその中でも言語にフォーカスを当てていきます。マレーシアで使われている言語と、すぐに使える簡単フレーズ、語学留学についてご紹介していくので、マレーシア旅行を考えている方はぜひ参考にしてください！

マレーシアはマレー系、中華系、インド系の主に3民族が暮らす多民族国家です。なので、多種多様な言語が飛び交います。主に使われているのはマレー語、英語、中国語、タミル語です。順々にマレーシアにおけるこれらの言語についてご説明していきましょう。

マレーシアではマレー語が最もよく話されており、公用語として認められています。それもそのはず、マレーシアに住んでいる人々の約65％がマレー系なのです。必然的に最もよく話される言語になりますよね。基本的にどこに行ってもマレー語で書かれている物を目にするでしょう。

またマレー語はインドネシア語と非常によく似た言語なので、マレー語話者とインドネシア語話者はそれぞれの言語で、お互いにコミュニケーションが取れてしまいます。インドネシア語は習得が簡単な言語なので、マレー語の習得もさほど難しくありません。

マレーシアの英語レベルは高いです。英語力レベルをランキングにしたEFの英語能力指数によると、なんとマレーシアはシンガポールとフィリピンに次いで、アジア3位の座を勝ち取っています。このランキングが示す通り、マレーシアでは英語が非常によく通じ、英語は準公用語のようなものです。英語さえ理解出来れば、マレーシアを旅行することも全く難しくありません。

なぜマレーシアはこんなにも英語力が高いのかというと、イギリス統治下の影響と多民族国家であるということが挙げられます。かつてイギリスの植民地だったマレーシアは、他民族間のコミュニケーションを英語で行っていたため、強く英語が浸透していきました。事実、1967年まで英語が公用語だったため、これがマレーシアの英語力の高さを裏付けていますね。

マレーシアには約20％の中華系民族が住んでいるので、中華系の言語が話されます。しかし、中華系民族は中国各地から移動してきたので、標準の中国語（北京語）だけでなく、広東語や福建語なども使われているのです。

エリアによって話される中国語が変わります。クアラルンプールやイポーでは広東語、ペナンやクランエリアでは福建語、ジョホール・バルでは北京語といったようにです。

マレーシアに住んでいるインド系民族は約8％で、その人々が使っている言語がタミル語です。ただ、マレー語話者や中国語話者と比べると、かなり少数派なので、マレー語と中国語を勉強する人もいます。

インド系民族というと、ヒンディー語ではないのかと思われるかもしれませんが、ヒンディー語は北インドに住む人々が使っていた言語です。マレーシアに移り住んできたのは、タミル語を母語とする南インドの人々でした。

海外旅行をするなら、その国の言語を少しでも使えるとよいでしょう。現地の人とコミュニケーションが取れますし、もっと会話を楽しむことができます。マレーシアでは主に上記の言語が使われますが、以下、公用語のマレー語に絞って、簡単なフレーズを見ていきましょう。

非常に大事な言葉なので、これだけは絶対に覚えておきましょう。「ありがとう」はマレー語で「Terima kasih（トゥリマ　カシ）」と言います。旅行先では、何かとこの言葉を使う場面が多いもの。必ず使えるようにしましょう。

「ありがとう」と言われたら、対になる言葉は「どういたしまして」ですよね。「どういたしまして」はマレー語で「Sama sama（サマ　サマ）」となります。

気持ちのよい朝を迎えるかどうかは、この言葉に懸かっています。「おはよう」はマレー語で「Selamat pagi（スラマッ　パギ）」です。

実は「こんにちは」は2種類あります。1つ目が、お昼の12時～14時に使われる「Selamat tengahari（スラマッ　テンガハリ）」で、もう1つはお昼の14時～夕方に使われる「Selamat petang（スラマッ　プタン）」。同じ挨拶でも、時間帯によって言い方が変わるなんて面白いですよね。

夜になっても挨拶は忘れないようにしましょう。「こんばんは」は「Selamat malam（スラマッ　マラム）」です。この言葉には「おやすみなさい」という意味も含まれています。

自分が何かいけないことをやってしまったら、この言葉を使いますよね。「ごめんなさい」は「Minta maaf (ミンタ マアフ)」です。

肯定するのか、否定するのかを示す時が必ずあります。その時には「はい」か「いいえ」のどちらかを使いますが、「はい」は「Ya（ヤー）」、「いいえ」は「Tidak（ティダ）」です。

どれだけ仲良くなっても、必ず別れる時が来るでしょう。その時は「さようなら」と言います。マレー語では「Selamat tinggal (スラマッ　ティンガル)」です。なお、これは帰る側の人が使う言葉で、見送る側の人は「Selamat jalan (スラマッ　ジャラン)」と言います。もっとフランクに「またね」と言うなら、「Jumpa lagi (ジュンパ ラギッ)」を使いましょう。

自分には何も問題がないことを示すときには「大丈夫です」。マレー語では「Tak apa(タッアパ)」を使います。

元気な人は周りの人にも元気を与えます。「元気です」という言葉は、どこに行っても重要です。マレー語では「Khabar baik（カバー　バイッ）と言います。

これらの簡単なフレーズを覚えておけば、最低限の会話はできます。しかし、もっと深く現地の人と会話を楽しみたいと思う方もいるかもしれません。そういった方は語学留学を考えてみてはいかがでしょうか。以下、マレーシア留学のメリットとおすすめの都市をご紹介します。

マレーシア留学は費用を安く済ませられます。基本的に語学留学は非常にお金がかかり、そのような理由で、ためらってしまう方も多いでしょう。しかし、マレーシアであれば、そうした方でも十分実現できる可能性があるのです。マレー語ではなくて、英語を学びたいという方でも強くおすすめします。

マレーシアには中東・中央アジア、ロシアなど、さまざまな国から留学生がやってくるので、そうしたさまざまなバックグラウンドを持つ人たちと知り合えます。いろんな価値観や文化に触れて、自分の見方が変わるなんて、よい経験になること間違いなしです。

マレーシアの首都で、発展が著しい都市です。バスやモノレールなどの交通機関が整っているので、授業のない日に観光やショッピングを楽しめます。超高層ビルのペトロナスツインタワーや何でも揃っている巨大なショッピングモール、厳かなイスラム美術館など、たくさんの素晴らしい場所があるので、ぜひ行ってみてください。

ボルネオ島に位置するマレーシア最大級のリゾート地です。自然豊かな熱帯雨林もあれば、世界遺産に登録されているキナバル山もあります。またマリンアクティビティも充実しているので、勉強も休みもとことん楽しめる最高の留学になること間違いなしです。

マレーシアの言語事情やマレー語の便利なフレーズ、語学留学する際のメリットやおすすめの都市をお伝えしてきました。海外旅行する時、とにかく言語を覚えていないと何かと困るもの。マレーシアでは英語でも十分現地の人と会話ができますが、やはりその国ならではの言語をある程度使えるとベターです。ぜひ本記事を参考に、マレーシア旅行をお楽しみください。