目次 [表示]
- ロサンゼルス
- 大都市ロサンゼルス
- 治安が改善してきている
- どんな犯罪が起こっているのか
- ロサンゼルスの治安①治安がいい地域
- サンタモニカ/Santa Monica
- サウスベイ・トーランス/Torrance‐South Bay
- コスタメサ・アーバイン/Costa Mesa&Irvine
- ロサンゼルスの治安②治安が悪い地域
- スキッド・ロウ/Skid Row
- コンプトン/Compton
- サウス・ロサンゼルス/South Los Angeles
- イングルウッド/Inglewood
- ハリウッド/Hollywood
- チャイニーズシアター周辺
- ロサンゼルスの治安③注意したいこと
- 移動は地下鉄ではなくタクシーで
- 車は奥には止めない
- 夜は出歩かない
- 持ち歩く現金は最低限に
- 貴重品の管理
- 万が一恐喝されたときは?
- ロサンゼルスの治安④治安の悪い地区の見分け方
- ドアや窓に鉄格子
- 道路に大量のゴミ
- 落書き
- 壊れているような車がたくさんある
- まとめ
ロサンゼルス
大都市ロサンゼルス
アメリカ合衆国カルフォルニア州にある人気観光地ロサンゼルス。ディズニーランド、ハリウッド、ビーチスポットのサンタモニカ、ダウンタウンなど数多くの観光地があります。毎年約32万人もの日本人観光客が訪れており、2017年には各国から4,830万人の訪問者を迎えている観光都市。
治安が改善してきている
かつてアメリカのなかでも犯罪発生件数が多く、治安が悪い都市というイメージがあったロサンゼルス。観光客からも「治安が悪い」「ロサンゼルスは危険だ」と不安の声があがるほど。しかし、最近は犯罪件数が減少し、治安はだいぶ改善されてきています。最近のロサンゼルスの人口10万人あたりの殺人発生率は、ニューヨークとほぼ同等。データーからも治安が安定してきていることが分かります。
日本人在住数が多い都市
2019年10月現在の外務省在留邦人統計によると、ロサンゼルスの在住日本人の人数は、6万8000千人以上になっており、世界で1番日本人在住者が多い都市。以前と変わらず治安が悪い地域もありますが、治安はいい方向に改善されており治安に対して過度な不安や心配はいりません。ロサンゼルスの比較的安全な地域と治安の悪い地域や、注意すべきことを確認していきましょう。
どんな犯罪が起こっているのか
治安が改善されてきている一方、強姦や強盗などの暴行事件は増加傾向。殺人事件の発生件数も前年の同数以上起きています。特に増えている犯罪は、住居侵入・車両窃盗や車上荒らし。増えている犯罪もあるので、観光中には被害に遭わないように対策や危険地区を頭の中にいれておきましょう。
ロサンゼルスの治安①治安がいい地域
サンタモニカ/Santa Monica
サンタモニカは、サンタモニカピアやサンタモニカビーチがある有名観光地で、比較的治安がいい地域です。夜でも海沿いでディナーを楽しむ観光客も多いので賑わっています。ビーチ付近には、ホテルが数多く点在しており、滞在地としても人気。人通りの少ない裏道や深夜に出歩かなければ、そこまで心配はいらない地域です。
サウスベイ・トーランス/Torrance‐South Bay
このエリアは超高級住宅街があるマンハッタンビーチや日系企業のオフィスが集中している地域で、日本人在住者が多く暮らしています。日本人が日々の生活を送っているような治安のいい地域なので、危険を感じることは、そうそうありません。たくさんの日本人が暮らしているので、日本語が通じるホテルやお店もあり、英語が苦手な方でも不便なく滞在できます。
コスタメサ・アーバイン/Costa Mesa&Irvine
ディズニーランドから近距離に位置するコスタメサ・アーバインエリア。人気の大型ショッピングモールのサウスコートプラザがあり、ショッピングするには、おすすめです。コスタメサ・アーバインエリアは、アメリカの中でも最も治安のいい都市の一つに選ばれたエリアで、犯罪発生率が低くロサンゼルスでも特に治安のいい安全なエリア。
ロサンゼルスの治安②治安が悪い地域
スキッド・ロウ/Skid Row
ロサンゼルスのダウンタウンにあるので、観光客もつい入ってしまう可能性のあるエリア。夜間だけではなく日中も多くのホームレスや薬物中毒者がうろついており、危険で治安の悪い地域です。観光客を狙った犯罪やトラブルに巻き込まれることも。ロサンゼルス観光でダウンタウンを出歩く際は、スキッド・ロウに近寄らないように注意しながら歩きましょう。
リトル東京のすぐ近くに
多くの日本人観光客が訪れるダウンタウンにあるリトル東京。スキッド・ロウは、リトル東京の南側で車で約5分、徒歩で15分の距離にあります。リトル東京は、連日賑わっており安全な地域ですが、少し離れたスキッド・ロウは、まるで別世界のよう。タクシーでリトル東京まで向かう場合は、降ろしてもらうように、お願いして手前のスキッド・ロウで降りないように要注意。
コンプトン/Compton
ロサンゼルス中心部より24キロメートルほど離れた位置にあるコンプトン。貧困率が高く、ギャングの抗争などによる殺人の発生率が非常に高い地域で、コンプトンの犯罪件数は、増加傾向。アメリカの中でも犯罪発生件数が多く、危険な場所として知られています。ダウンタウンからも離れており、周辺にも観光スポットがないので、興味本位で近づかないようにしましょう。
サウス・ロサンゼルス/South Los Angeles
ダウンタウンの南西にあるサウス・ロサンゼルス。1965年と1992年に暴動が起きた地域として有名な場所で、以前は「サウスセントラル」とも呼ばれていました。現在でもストリートギャングの活動が盛ん。コンプトンよりも治安が悪く、危険な事件が数多く発生しています。
1992年に発生した暴動
黒人のタクシー運転手に4人の警察官たち(3人は白人、1人はメキシコ系アメリカ人)が暴行を加えた事件に対して無罪判決が下り、市民が人種差別に対する暴動を起こしました。長年積み重なっていた人種問題が、この事件をきっかけに市民の中で爆発。激しいデモや略奪行為が広がり、6日間で50人以上が死亡、1万人が逮捕された暴動。
イングルウッド/Inglewood
サウス・ロサンゼルスのすぐ西側にあるイングルウッド。ヒスパニック系の住民が数多く暮らしている地域で、低所得者の割合も高め。ロサンゼルス空港から、かなり近い距離に位置しており、ホテルの料金が比較的安く、ホテルを予約してしまう観光客も。危険な地域なので、ホテル料金が安くても予約は控えるのが賢明。
ホテルはダウンタウンがおすすめ
ホテル選びに困っていたら、リトル東京があるダウンタウンがおすすめ。たくさんの日系ホテルが点在しており、豪華な「おもてなし」や日本語での対応があるので安心して宿泊できます。ホテル選びは、安さではなく、安全かどうかで選んでみてください。安全なホテルなら旅の疲れをゆっくり癒せます。
ハリウッド/Hollywood
ロサンゼルスの人気観光地の一つ、ハリウッド。日中は世界各国からの観光客で賑わっているので比較的安全ですが、スリには要注意。夜もたくさんのお店が開いており明るい雰囲気がありますが、一本裏道に入ると真っ暗な通りも。付近にあるKorea Townは、犯罪発生件数が多く危険な地区なので、近づかないようにしましょう。
チャイニーズシアター周辺
ハリウッドにあるチャイニーズシアター。特に治安が悪い地域ではありませんが、観光客を狙った犯罪が多い場所。チャイニーズシアターは、たくさんのアーティストが集結し、連日賑わっている観光地です。常に数多くの観光客が訪れるので、安全のように見えますが、実はスリや置き引きが多いので要注意。観光客目当ての詐欺も多発していますので、人が話しかけてきても「No」と強く断りましょう。
ロサンゼルスの治安③注意したいこと
移動は地下鉄ではなくタクシーで
ロサンゼルスの観光地をまわろうとすると、徒歩では行けない距離にある観光地も。観光地をまわるときは、地下鉄やバスを利用したいですが、ロサンゼルスでは「安全なタクシー」を利用しましょう。ロサンゼルスは車社会で、どうしても車を買えないような貧困層の人々が地下鉄を利用しているのが現状。地下鉄でも観光地に行けますが、夜の地下鉄は、男女ともに危険です。特に「ブルーラインの地下鉄」は、治安の悪い地域を通るので要注意。
車は奥には止めない
観光中にレンタカーを借りたり自分の車でロサンゼルスを走ったりする人は、車を駐車するときは、できるだけお店側に近い駐車場に止めるようにしましょう。ロサンゼルスでは車上荒らしや車両窃盗などの車に関する犯罪は増えています。人の目の行き届かない奥の駐車場に車を停めると犯罪に遭う危険性が。
車の中に物を置かない
日本では、車の外側から見える車内に荷物を置いたまま出掛けることもありますが、ロサンゼルスでは車内に荷物を置いたままにしてはいけません。外から覗いて見える所に荷物が置いてあると、車上荒らしに遭う可能性が。スーツケースなど重たい荷物を置いていきたいときは、必ずトランクに。または荷物に大きめの布を被せておくようにしましょう。
夜は出歩かない
治安がいい場所でも夜は出歩かないようにしましょう。人気観光地も日中とは雰囲気がガラっと変わります。ロサンゼルスは完全な車社会で普段から出歩くという習慣はなく、外を歩いている人は少ないです。日中も夜もトラブルに巻き込まれないよう、極力出歩くことは避けて安全なタクシーで移動するようにしましょう。
持ち歩く現金は最低限に
ロサンゼルスでは現金よりもカードを利用する人が多数のカード社会で、小さな買い物でもカードを利用する人も。ロサンゼルスだけではなく海外全般で言えることですが、観光客を狙ったスリや強盗は観光地にはつきもの。できるだけ最低限の現金を持ち歩くようにしましょう。
貴重品の管理
宿泊先のホテルに入ったら、貴重品は鍵付きのロッカーの中にいれるようにしましょう。現金、パスポート、航空券などは外出先で使わない限りホテルに置いていくのが安全です。部屋の中に鍵付きのロッカーがない場合は、フロントのセーフティーボックスに。有料の場合もありますが、貴重品が盗まれるよりは、少しお金がかかっても守る必要があります。
万が一恐喝されたときは?
道を歩いているときに、万が一恐喝されてしまった場合は一切抵抗しないようにしましょう。暴行やそれ以上の酷い被害を受けないように、要求されているものを全て相手に渡すのが最善の策。もし複数人の危なそうな人が近寄ってきそうになったら、わざと携帯電話を出し電話しているふりをするのも効果的です。
緊急時の連絡は911
身の危険を感じるときや実際に犯罪に巻き込まれてしまったときには「911」に連絡しましょう。911は日本の警察「110」と救急車「119」と同じような緊急連絡先です。911に電話をかけるとオペレーターに繋がり、状況によって警察・救急・消防車に連絡を取り合ってくれるシステム。ロサンゼルスに行くときは911を覚えておきましょう。
ロサンゼルスの治安④治安の悪い地区の見分け方
ドアや窓に鉄格子
街の周りを見渡してみると、建物の入り口や窓などに厳戒に鉄格子がはめられている地域があります。鉄格子をよく見かける地域は治安が悪いため、防犯対策で行っている場所も。鉄格子の多い地域は、できるだけ避けるようにしましょう。鉄格子をよく見かけるようになったら、すぐ引き返してください。
道路に大量のゴミ
治安の悪い地域には道端にたくさんゴミが落ちています。ゴミが多いのは素行が悪い証拠で、高級住宅街などの治安のいい地域には、ゴミが散らばっていることはありません。観光中には道路にも目を光らせてみてください。
落書き
芸術作品のようにきれいな壁画ではなく、いかにも散らかっている落書きがたくさん書かれている場所は要注意。ゴミと同様で治安が乱れていることを示しています。ロサンゼルスの地下鉄にも落書きが書かれていることも。落書きの多い道や地下鉄には入らないようにしましょう。
壊れているような車がたくさんある
ボロボロの車やいかにも壊れているような車がたくさん停まっている地域は、生活をしている住人の層があまりよくないことも。壊れかけているような車は安全面が乏しく簡単に盗めるので、泥棒が近寄りやすくなり、付近には犯罪予備軍が集まってきます。
まとめ
煌びやかで美しい観光都市・ロサンゼルス。治安の改善は見られるものの、未だ危険な地域が人気観光地のすぐそばに。ロサンゼルスで快適で楽しい旅を送るために、危険な地域には入らず犯罪から遠ざかるようにしましょう。